ExpertBook B9 B9400CBAのレビュー概要
超軽量な14インチPC
ExpertBook B9 B 9400CBAは本体が800g台の超軽量ノートパソコン。前モデルからディスプレイサイズがアップし、プロセッサも第12世代に刷新されています。
軽量性に優れるだけでなく、大きなストレージ容量、豊富なインターフェイスなどビジネスユースでより使いやすいパッケージングになっています。
こんなタイプにマッチ
- 持ち運びが多い人
- プレゼンなどの機会が多い人
- ストレージが必要な人
簡易スペック表
発売日 | 2022年8月18日 |
CPU | Core i5-1235U Core i7-1255U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~4TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | intel Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 895g |
Cinebench R20 | 1548pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ExpertBook B9 B9400CBAの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ExpertBook B9 B9400CBAの特徴
ここではExpertBook B9 B9400CBAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
intel第12世代搭載ノートパソコン
ExpertBook B9 B9400CBAは第12世代intelプロセッサ搭載のノートパソコンです。パフォーマンスに優れ、ノートパソコンながら高い性能を持つ一台になっています。
800g台の超軽量な筐体
本モデルの最大の魅力はクラスでもトップクラスの軽量性。800gの軽さは異次元レベルで、持ち運びの強い味方になってくれるでしょう。
最大4TBまでのストレージを選択可能
800gの軽量ノートパソコンでありながら、なんと4TBのストレージまで搭載可能になっています。大容量のデータを保管したい人に向いています。
ナンバーパッドを搭載
同メーカーのお家芸であるタッチパッドで数字入力可能なナンバーパット技術が設けられています。14インチなのでテンキーはどのモデルも付属しませんが、ナンバーパッドによる飛び道具で数字入力可能になっている点は感服せざるを得ません。
ExpertBook B9 B9400CBAの価格とコストパフォーマンス
超軽量な筐体を特徴としていることもあり、価格は同サイズの中で比較すると高めに設定されています。ただし、持ち運びが多いなら軽さは最大のバリューになるため、人によって価値が大きく変わる部分とも言えます。
ExpertBook B9 B9400CBAのスペック
今回レビューしたExpertBook B9 B9400CBAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年8月18日 | |
製品名 | Expertbook B9 | |
型式 | B9400CBA-KC0282WS | |
サイズ | 203×320×14.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 895g |
電源アダプタ | 325g | |
CPU | Core i5-1235U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 4TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TFT液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ExpertBook B9 B9400CBAのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1548pts、シングルコア521ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。今回レビューしたモデルはCore i5ですが、それでも十分なパフォーマンスを備えています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は3955pts、シングルコア1325ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkの結果、7000MB/s近い数値が出ておりノートパソコンとしては非常に高速です。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2403 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ファン音が聞こえる |
CPUテスト時 | ファン音がしっかりと聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音がしっかりと聞こえる |
ExpertBook B9 B9400CBAのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.6% | 106.1% |
Adobe RGB | 76.4% | 78.6% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ExpertBook B9 B9400CBAの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 621.13 | 46 | 14 |
ポイント② | 435.76 | 40.25 | 14 |
ポイント③ | 650.16 | 53.95 | 22 |
ポイント④ | 497 | 55.81 | 14 |
ポイント⑤ | 422.57 | 70.34 | 15 |
ポイント⑥ | 103.45 | 39.01 | 16 |
通信スピードテストの評価
通信速度測定の結果、ダウンロードは全エリアで問題のない数値が出ていますが、アップロードはどのエリアでも2桁Mbpsと少し低めの値が出ています。
ExpertBook B9 B9400CBAのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20W~45Wの充電器では低速充電モードとなりましたが、61~100Wまでは通常充電モードとなっています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
ExpertBook B9 B9400CBAの外観
天板はサラサラな質感のプラスチック素材になっています。ラメが散りばめられていることもあり、安っぽさは全くありません。センターにはASUSの文字が刻印されています。
背面にも同様の素材が用いられています。スリットは小さめで主張が少ないデザインです。スピーカーは左右それぞれパームレストに近い部分に設けられています。軽量ノートは音質を不満に思うことも多いかもしれませんがこのモデルに関してはあまりそうは感じませんでした。
ハイエンドノートということもあり、ベゼルは非常に狭いです。ディスプレイはアンチグレアの1920×1080なので特別な印象は感じませんでした。フロントカメラには近接カメラも搭載されています。
最大開き角は180°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
エンターキー周りが少し詰まっていたり、スペースキーが隣と接合しているという点はあるものの、全体的にクセもなく打ちやすい印象を受けました。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.94mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。キータイプ時の音は静かでよっぽどのハードパンチャーでなければ、音を気にする必要はないでしょう。
タッチパッド幅を計測したところ、130mmとなりました。タッチパッドはZenBookでも搭載されているナンバーパット機能を備えており、数字をスムーズに打つことが可能です。
本体右側はUSB Type-A端子、コンボジャックを備えています。
左側にはUSB Type-C×2、HDMI、miniサイズのイーサネットコネクタが搭載されています。
本体の重量を測定したところ、895gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1220gとなりました。充電器単体では325gとなります。
ExpertBook B9 B9400CBAのメリット・魅力
圧倒的な軽量性
なんといっても800g台の軽量性の恩恵は凄まじく、持ち運びには全く苦にならないレベルとなっています。また、軽量ウルトラブックの中ではインターフェイスが充実している点も魅力です。
パフォーマンスは十分
ExperBBook B9シリーズはintel Core Uシリーズが採用されていますが、パフォーマンスは一般利用では十分なレベルとなっており、心配要りません。
豊富なストレージサイズが魅力
軽量ノートパソコンでは大きくても1TBレベルが普通ですが、本モデルでは驚異の4TBまで選択することができます。データ持ち運びと軽量性の両立を考えるなら、このモデルしか選択肢がないのでは?と感じるほど容量の大きいモデルが選択可能です。
ExpertBook B9 B9400CBAのデメリット・欠点
ファン音が大きめな点が残念
薄型設計になっている弊害か、ファン音が若干大きめとなっています。トレードオフの関係なので、しょうがない部分ではあります。
軽量性に振った分価格は高め
こちらも軽量性のトレードオフになりますが、スペック面から考えると価格は高めとなっており、コストパフォーマンスはあまり高くありません。
バッテリー持続時間は注意
Expertbook B9のバッテリー持続時間は12時間と、軽量性の高いノートパソコンとしては短く感じます。USB PDで充電できるので、持ち運び時はあまり気にする必要がないかもしれませんが、電源接続できない状態で長時間使う可能性がある人は注意して下さい。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
軽量性に特化した非常に魅力的なノートパソコン。軽くて薄いにもかかわらずインターフェイス面を削っていない点が特に高評価です。バッテリー持続時間が短いことが懸念点です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 軽くて持ち運びしやすそう
- 薄いのでカバンにも入り易そう
ExpertBook B9 B9400CBAがおすすめな人
毎日持ち運ぶビジネスパーソン
Expertbook B9は軽量性を活かして持ち運びが多い人に向くモデルです。それに加え、フルサイズHDMIをはじめとした豊富なインターフェイスを備えているため、毎日持ち運ぶようなビジネスマンにこそ向いています。
外部発表の多い人
上と重複しますが、インターフェイスが多い点が大きなメリットのため外部発表が多い人には是非お勧めしたいモデルと言えるでしょう。特にウルトラブックながらフルサイズHDMIを搭載している点は評価すべきポイントです。
ExpertBook B9 B9400CBAがおすすめではないタイプ
持ち運び時コンセント環境が少ない人
残念ながらバッテリー持続時間が少ない点がデメリット。持ち運び時にコンセントに接続できる環境が少ない人は注意しておきましょう。
ExpertBook B9 B9400CBAのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i5モデルとCore i7が存在するほか、最大4TBのストレージまで選べる点がカスタマイズのポイントになります。第12世代はそもそもパフォーマンスが高いため、Core i5でも十分な点を考慮しつつ自分に合ったストレージ容量を選択することをおすすめします。
ExpertBook B9 B9400CBAの実機レビューまとめ
ExpertBook B9 B9400CBAを安く買う方法
Expertbook B9 B9400CBAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】ASUS(エイスース)の限定クーポンとキャンペーン・セールで最大限安く買う方法・コツ
ASUS(エイスース)のパソコンは他社と比べて、コスパが高くなっています。性能と安さを兼ね備えたモデルを多く出しているため、「現行が安い」+「型落ちモデルも安い」とユーザーの買い手市場になっています。 ...
続きを見る