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レビュー・評価の概要
ExpertBook B9 B 9400CBAは本体が800g台の超軽量ノートパソコン。前モデルからディスプレイサイズがアップし、プロセッサも第12世代に刷新されています。
軽量性に優れるだけでなく、大きなストレージ容量、豊富なインターフェイスなどビジネスユースでより使いやすいパッケージングになっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-1235U Core i7-1255U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~4TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | intel Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 895g |
Cinebench R20 | 1548pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではExpertBook B9 B9400CBAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
intel第12世代搭載ノートパソコン
ExpertBook B9 B9400CBAは第12世代intelプロセッサ搭載のノートパソコンです。パフォーマンスに優れ、ノートパソコンながら高い性能を持つ一台になっています。
800g台の超軽量な筐体
本モデルの最大の魅力はクラスでもトップクラスの軽量性。800gの軽さは異次元レベルで、持ち運びの強い味方になってくれるでしょう。
最大4TBまでのストレージを選択可能
800gの軽量ノートパソコンでありながら、なんと4TBのストレージまで搭載可能になっています。大容量のデータを保管したい人に向いています。
ナンバーパッドを搭載
同メーカーのお家芸であるタッチパッドで数字入力可能なナンバーパット技術が設けられています。14インチなのでテンキーはどのモデルも付属しませんが、ナンバーパッドによる飛び道具で数字入力可能になっている点は感服せざるを得ません。
価格とコストパフォーマンス
超軽量な筐体を特徴としていることもあり、価格は同サイズの中で比較すると高めに設定されています。ただし、持ち運びが多いなら軽さは最大のバリューになるため、人によって価値が大きく変わる部分とも言えます。
スペック
今回レビューしたExpertBook B9 B9400CBAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 203×320×14.9mm | |
重量 | 本体 | 895g |
アダプタ | 325g | |
CPU | Core i5-1235U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 4TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1548 |
シングル | 521 | |
Cinebench R23 | マルチ | 3955 |
シングル | 1325 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6941.12 | 5107.86 |
SEQ1M Q1T1 | 1708.58 | 3139.41 |
RND4K Q32T16 | 475.33 | 250.50 |
RND4K Q1T1 | 72.75 | 147.72 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2403 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 99.6 | 106.1 |
Adobe RGB | 76.4 | 78.6 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 621.13 | 46 | 14 |
ポイント② | 435.76 | 40.25 | 14 |
ポイント③ | 650.16 | 53.95 | 22 |
ポイント④ | 497 | 55.81 | 14 |
ポイント⑤ | 422.57 | 70.34 | 15 |
ポイント⑥ | 103.45 | 39.01 | 16 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はサラサラな質感のプラスチック素材になっています。ラメが散りばめられていることもあり、安っぽさは全くありません。センターにはASUSの文字が刻印されています。

背面にも同様の素材が用いられています。スリットは小さめで主張が少ないデザインです。スピーカーは左右それぞれパームレストに近い部分に設けられています。軽量ノートは音質を不満に思うことも多いかもしれませんがこのモデルに関してはあまりそうは感じませんでした。

ハイエンドノートということもあり、ベゼルは非常に狭いです。ディスプレイはアンチグレアの1920×1080なので特別な印象は感じませんでした。フロントカメラには近接カメラも搭載されています。

最大開き角は180°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

エンターキー周りが少し詰まっていたり、スペースキーが隣と接合しているという点はあるものの、全体的にクセもなく打ちやすい印象を受けました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.94mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。キータイプ時の音は静かでよっぽどのハードパンチャーでなければ、音を気にする必要はないでしょう。

タッチパッド幅を計測したところ、130mmとなりました。タッチパッドはZenBookでも搭載されているナンバーパット機能を備えており、数字をスムーズに打つことが可能です。

本体右側はUSB Type-A端子、コンボジャックを備えています。

左側にはUSB Type-C×2、HDMI、miniサイズのイーサネットコネクタが搭載されています。

本体の重量を測定したところ、895gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1220gとなりました。充電器単体では325gとなります。

メリット・魅力
圧倒的な軽量性
なんといっても800g台の軽量性の恩恵は凄まじく、持ち運びには全く苦にならないレベルとなっています。また、軽量ウルトラブックの中ではインターフェイスが充実している点も魅力です。
パフォーマンスは十分
ExperBBook B9シリーズはintel Core Uシリーズが採用されていますが、パフォーマンスは一般利用では十分なレベルとなっており、心配要りません。
豊富なストレージサイズが魅力
軽量ノートパソコンでは大きくても1TBレベルが普通ですが、本モデルでは驚異の4TBまで選択することができます。データ持ち運びと軽量性の両立を考えるなら、このモデルしか選択肢がないのでは?と感じるほど容量の大きいモデルが選択可能です。
デメリット・欠点
ファン音が大きめな点が残念
薄型設計になっている弊害か、ファン音が若干大きめとなっています。トレードオフの関係なので、しょうがない部分ではあります。
軽量性に振った分価格は高め
こちらも軽量性のトレードオフになりますが、スペック面から考えると価格は高めとなっており、コストパフォーマンスはあまり高くありません。
バッテリー持続時間は注意
Expertbook B9のバッテリー持続時間は12時間と、軽量性の高いノートパソコンとしては短く感じます。USB PDで充電できるので、持ち運び時はあまり気にする必要がないかもしれませんが、電源接続できない状態で長時間使う可能性がある人は注意して下さい。
おすすめなタイプ
毎日持ち運ぶビジネスパーソン
Expertbook B9は軽量性を活かして持ち運びが多い人に向くモデルです。それに加え、フルサイズHDMIをはじめとした豊富なインターフェイスを備えているため、毎日持ち運ぶようなビジネスマンにこそ向いています。
外部発表の多い人
上と重複しますが、インターフェイスが多い点が大きなメリットのため外部発表が多い人には是非お勧めしたいモデルと言えるでしょう。特にウルトラブックながらフルサイズHDMIを搭載している点は評価すべきポイントです。
おすすめできないタイプ
持ち運び時コンセント環境が少ない人
残念ながらバッテリー持続時間が少ない点がデメリット。持ち運び時にコンセントに接続できる環境が少ない人は注意しておきましょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i5モデルとCore i7が存在するほか、最大4TBのストレージまで選べる点がカスタマイズのポイントになります。第12世代はそもそもパフォーマンスが高いため、Core i5でも十分な点を考慮しつつ自分に合ったストレージ容量を選択することをおすすめします。
実機レビューのまとめ

前モデルからディスプレイのインチ数をアップしたまま軽量性のコンセプトをしっかりと引き継いだモデルになっています。
他の14インチモデルと比較して、ストレージ、インターフェイス面での優位性があるノートパソコンなので、これらの特徴に興味がある人は一度PCをチェックしてみることをおすすめします。
安く買う方法・コツ
ExpertBook B9 B9400CBAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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