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レビュー・評価の概要
GIGABYTE G5シリーズは第12世代のintelプロセッサとRTX4000番台のグラフィックボードを搭載したエントリークラスのゲーミングノートパソコンです。
同性能クラスの他社モデルと比較してリーズナブルな点が特に注目ポイントです。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-12500H |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | RTX4060 Laptop RTX4050 Laptop |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2100g |
Cinebench R20 | 4664pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではGIGABYTE G5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
エントリーとして十分以上のゲームパフォーマンス
本モデルは第12世代のintelプロセッサとGeForce RTX4000番台を搭載し、エントリークラスとしては十分なパフォーマンスを備えています。詳しいデータについてはベンチマーク結果をご覧ください。
豊富なインターフェイス
ノートパソコンとしてはトップクラスのインターフェイスを備えています。PC単独だけでなく、外部ディスプレイに接続して使う場合の柔軟性も嬉しいポイントと言えるでしょう。
価格帯は他社製品と比較して抑えめ
同じクラスの製品群と比較すると価格帯は安めになっており、お財布に優しいです。
価格とコストパフォーマンス
同じエントリークラスのノートパソコンと比較すると高いコストパフォーマンスとなっています。
スペック
今回レビューしたGIGABYTE G5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 238×360×22.7mm | |
重量 | 本体 | 2100g |
アダプタ | 475g | |
CPU | Core i5-12500H | |
GPU | GeForce RTX4060 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 144Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 54Whr |
公称値 | 公式記載なし |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4664 |
シングル | 662 | |
Cinebench R23 | マルチ | 11380 |
シングル | 1706 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 4727.56 | 2274.30 |
SEQ1M Q1T1 | 2321.21 | 2274.28 |
RND4K Q32T16 | 869.07 | 931.99 |
RND4K Q1T1 | 61.30 | 362.57 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 7130 | 快適 |
高品質 | 8992 | 快適 |
軽量品質 | 9730 | とても快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 63.2 | 63.4 |
Adobe RGB | 47.0 | 47.0 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 416.53 | 275.32 | 13 |
ポイント② | 121.76 | 200.9 | 13 |
ポイント③ | 277.23 | 243.32 | 34 |
ポイント④ | 203.86 | 217.54 | 13 |
ポイント⑤ | 101.97 | 134.78 | 15 |
ポイント⑥ | 43.67 | 86.77 | 13 |
通信スピードテストの評価
最長距離では速度がガクッと落ちてはいるものの、それ以外では100Mbps以上の数値を出しています。少しばらつきがありますが、ゲームで使うなら有線イーサネットコネクタを活用した方が安定性が高まるため、そちらがおすすめです。
USB-C(PD)による充電テスト
本モデルは電源オン時にはUSB PD充電には非対応となっています。ただしシステム電源がオフもしくはスタンバイモードで35W以上のPD充電器を使うと充電が可能です。
外観
天板はシンプルでGIGABYTEのロゴのみとなっています。

背面はスリットが大きく空いた形状で、ヒートパイプやファンが見えるようになっています。

開いた様子です。ベゼル幅は並程度(ゲーミングPCとしては狭め)になっています。144Hzのディスプレイとなっています。

最大開き角は130°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。日本語キーとなっていて特に癖はなく使いやすい印象でした。テンキーも搭載されています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.72mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.6mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、121mmとなりました。

フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-Cポート、microSDスロットを備えています。

USB Type-Aポートを2つ、ヘッドフォンおよびマイクジャックを備えています。

背面にはUSB Type-C、フルサイズHDMI、ミニディスプレイポート、電源ポートを備えています。

本体の重量を測定したところ、2100gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2575gとなりました。充電器単体では475gとなります。

メリット・魅力
リーズナブルな価格帯
GIGABYTE G5(2023)は10万円台前半から購入することができるため、価格帯的にはかなりリーズナブルな一台となっています。
しっかりとしたパフォーマンス
CinebenchやFF15のベンチマークの結果からもわかるように十分なパフォーマンスが得られています。エントリークラスのゲーミングノートパソコンとしては十分と言えるでしょう。
インターフェイスの豊富さが魅力
筆者が最も評価したいポイントはインターフェイスの多さです。パフォーマンスがしっかりあるが故に、ノートパソコンだけでなくディスプレイを拡張して使える余裕がある点も魅力。しかもミニディスプレイポートとフルサイズHDMIを備えています。
さらにUSB端子も多いため、外部接続の余力がある点は見逃せません。
デメリット・欠点
ファン音が大きめ
ベンチマークテスト時にファン音が一般的なノートパソコンと比較するとかなり大きい点が気になりました。ただし、ゲーミングパソコンなら並程度。初めてゲーミングモデルを買う人は一度量販店などでファン音を他しめておくほうが無難です。
Core i7モデルはなし
ラインナップはCore i5モデルのみとなっています(ただし、12450と12500モデルが存在)。よりプロセッサパフォーマンスを求める場合には本モデルは選択対象外になります。
おすすめなタイプ
値段を抑えて購入したい人
本モデルのメインターゲットは「価格控えめでゲーミングパソコンが欲しい人」と言えるでしょう。スペック的に十分なパフォーマンスを持っています。
外部ディスプレイ接続を考えている人
メリットでも書いた通り、外部ディスプレイ接続を主に考えている人にとっては強みのある一台です。USB Type-A、Type-Cともに拡張性があるためマウスなどの接続自由度がより高くなります。
おすすめできないタイプ
音を気にする人
ゲーミングパソコンということもあり、ファン音はかなり大きめです。音にデリケートな人は必ず事前にチェックすることをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
GIGABYTE G5の2023モデルはプロセッサがCore i5のみでグラフィックボードを選んだり、メモリを選択できる構成になっています。根本的に大きく変わる部分は少ないので、予算に合わせてスペックをチョイスして良いでしょう。
実機レビューのまとめ

価格控えめで十分なパフォーマンスを持つノートパソコンということもあり、買いに値する魅力的なモデルです。
安く買う方法・コツ
GIGABYTE G5に限らず、日本ギガバイトのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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