G-Tune H5(2021年モデル)のレビュー概要
240Hzディスプレイ搭載の強力ゲーミングPC
G-Tune H5は非常に高い性能を持つゲーミングノートパソコンで、Core i7-10870HとGeForce RTX3070 Laptopを搭載しています。プロセッサからも想像できるようにベンチマークスコアも上々です。
プロセッサが優秀なため、240Hzのリフレッシュレートディスプレイを生かすことができ有利なゲーム環境を作ることが可能。
加えてキーボードはメカニカルとなっており、どこを押しても変わらないストローク力でゲームプレイヤーの力になってくれる一台です。
簡易スペック表
発売日 | 2021年4月9日 |
CPU | Core i 7-10870H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce RTX3070Laptop |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 2215g |
Cinebench R20 | 3114pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
G-Tune H5(2021年モデル)の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
G-Tune H5(2021年モデル)の特徴
ここではG-Tune H5(2021年モデル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
メカニカルキーを採用
G-Tune H5では本体にメカニカルキーを採用しています。これによりメンブレン式と異なりどこにストローク圧をかけても均一になるような工夫が施されています。また全キー同時押しにも対応しています。
240Hzのディスプレイ
ディスプレイはゲーマー向きに特化され、240Hzのディスプレイとなっています。非常に滑らかで美しい画面でゲームを楽しむことが可能になっています。
GeForce RTX3070Laptop搭載
GPUにはGeForce RTX3070 Laptopを搭載。ベンチマーク結果でも後述しますが、FF15のフルHDで最高品質でもとても快適という結果が得られています。
G-Tune H5(2021年モデル)の価格とコストパフォーマンス
G-Tune H5は定価で税込24万円台となっており、パソコンの性能から考えれば妥当な価格構成となっています。
G-Tune H5(2021年モデル)のスペック
今回レビューしたG-Tune H5(2021年モデル)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年4月9日 | |
製品名 | G-Tune H5(2021年モデル) | |
型式 | - | |
サイズ | 243×359.8×26.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 2215g |
電源アダプタ | 850g | |
CPU | Core i7-10870H | |
GPU | GeForce RTX3070 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB(デュアル) | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 240Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | - |
公称値 | 11.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
G-Tune H5(2021年モデル)のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3114pts、シングルコア469ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Hシリーズプロセッサを搭載していることもあり、3000ptsを超える結果が得られています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7728pts、シングルコア1218ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readは2300MB/sとなっており、昨今のノートパソコンとしては最高クラスではないものの十分なパフォーマンスとなっています。もちろんシャットダウン、起動で不満は一切ありません。
Vrmark
VRMarkの測定結果は以下の通りです。Orangemarkスコアが8394。Bluemarkスコアが2969となっています。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 15573 | 非常に快適 |
高品質 | 16747 | 非常に快適 |
標準品質 | 17142 | 非常に快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 9011 | 快適 |
高品質 | 11325 | とても快適 |
軽量品質 | 11895 | とても快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。
モード | スコア |
通常時 | ほとんど音はなくファンが止まった状態 |
Cinebench R23 | ファンが回りそれなりに音が出る状態 |
FF15 | ファンが大きく回る状態 |
G-Tune H5(2021年モデル)のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。sRGBカバー率は100%に近くなっています。クリエイター向けとして使えなくもないですが、本格的に使うのであれば同メーカーのDAIVシリーズをおすすめします。
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
G-Tune H5(2021年モデル)の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 612.46 | 582.2 | 6 |
ポイント② | 476.4 | 541.49 | 8 |
ポイント③ | 556.74 | 490.86 | 9 |
ポイント④ | 447.1 | 519.21 | 6 |
ポイント⑤ | 417.51 | 431.9 | 7 |
ポイント⑥ | 196.6 | 202.86 | 9 |
通信スピードテストの評価
通信速度は他メーカーのゲーミングパソコンと比較してもかなり速い結果が得られています。600Mbpsを超えていることやPINGが6msしかない点は特に評価できるポイントです。
G-Tune H5(2021年モデル)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。以下のW数の充電器を検証しましたが非対応でした。またLGディスプレイの画面拡張を検証したところ、拡張のみ可能で同様に充電は不可でした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
LG 29UM69G-B | △ | LG 29UM69G-B |
G-Tune H5(2021年モデル)の外観
本体上にはG-Tuneのロゴが入っています。ロゴはプリントされているタイプです。
背面は通気口が多めに空いたデザインとなっています。
本体を開いた様子です。240Hzディスプレイを搭載している割にベゼル幅が狭く、スタイリッシュです。フロントカメラはディスプレイ上部に備え、IRカメラ(Windows Hello)も備えています。
最大開き角は140°となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。メカニカルキーを採用しており、しっかりとした打鍵感になっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.64mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.8mmとなっています。一般的なノートパソコンと比べてもキーストロークは深めです。
タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。とてもサラサラで使いやすいことが特徴です。マウスがない環境でも作業効率をあげることができます。
本体右側です。大きな通気口と、USB-A×2、メディアリーダーを備えます。
本体左側です。こちらも大きな通気口とUSB-A、そしてヘッドフォン、マイクジャックがあります。
背面インターフェイスです。左右と比べてさらに大きな通気口と、USB-C、フルサイズHDMI、有線イーサネットコネクタ、電源コネクタを備えています。USB-Cは充電には対応していませんが、画面拡張は可能です。
本体の重量を測定したところ、2215gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、3065gとなりました。充電器単体では850gとなります。
G-Tune H5(2021年モデル)のメリット・魅力
プロセッサの割に平常時は静か
G-Tune H5はintel Core i7-10870H、GeForce RTX3070 Laptopのハイパフォーマンスな構成となっていますが平常時はプロセッサの割に静かな印象でした。負荷をかけるとファンが回り出しますが、それ以外では気になりません。
ワンタッチでパフォーマンスモードへ
G-Tune H5ではパフォーマンスをコントロールでき、電源ボタン横のボタンを押すだけで対応できます。ゲームをするときにアプリケーションを立ち上げる必要が無いメリットがあります。
メカニカルキーはゲームだけでない魅力がある
G-Tune H5はメカニカルキーを搭載していますが、このメカニカルキーが思った以上に性能がよく素晴らしい打ち心地を実現しています。ゲームだけでなく、文字入力性においても優れている点が魅力と言えるでしょう。
本体がコンパクト
G-Tune H5はハイパフォーマンスゲーミングノートパソコン。このジャンルのPCは本体サイズが大きくなりがちですが、G-Tune H5は下ベゼルを除き他が削られているため、結果的にコンパクトになっています。
タッチパッドが優秀である
G-Tuneのプロセッサ性能以外に評価したい大きな魅力としてタッチパッドが挙げられます。マウスコンピューターのノートパソコン全体に言えることですが、タッチパッドの性能がよくサラサラとした質感になっています。このG-Tune H5はその特性がしっかりと表れており、マウスがない環境でも快適に使える魅力があります。
また、G-Tuneのタッチパッドにはダブルタップでオフにできる機構があります(写真タッチパッド左上)。これを用いることでマウス接続時にタッチパッドの誤操作を防ぐことができます。
G-Tune H5(2021年モデル)のデメリット・欠点
メカニカルキーの音は弱点にもなり得る
G-Tune H5の弱点は本体によるものではなく、メカニカルキーを採用したことによる音です。青軸のような音がどうしても出てしまうため、集団が集まるような環境においては周りから不快に思われる可能性があります。ただ、自分一人で使うようなケースしかなければ気にする必要はありません。
ハイエンドのためファン音は大きめ
高性能なGeForce RTX3070Laptopを搭載していることもあり、発熱を抑えなければならないためファン音はどうしても大きめになります。
みんなの口コミ
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価格が20万円前半と高めではあるものの、プロセッサ・ディスプレイ・キーボード性能から考えるとコストパフォーマンスが高いゲーミングノートパソコン。音も比較的良いため、ゲームをする際にオールインワンのノートパソコンで行いたい人向け。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- ゲーム向きのデザインだけど、黒ベースでいかにもという感じではない
- タッチパッドが大きくて使いやすい
G-Tune H5(2021年モデル)がおすすめな人
ハイパフォーマンスを必要とするゲームユーザー
240Hzのハイパフォーマンスディスプレイ、さらに高性能なプロセッサ、メカニカルキーを備えているためゲームを楽しみたいユーザーにとってはぴったりな一台と言えるでしょう。ゲーミングデバイスは追加で揃えたくなってしまいますが、このPCならマウスだけで一通り揃えることができそうです。
G-Tune H5(2021年モデル)がおすすめではないタイプ
GPUを必要とするクリエイター
G-Tune H5はパフォーマンスが高いため、クリエイターとしても使えるPCですが、可能ならディスプレイを色域に振ったものをチョイスした方が無難です(クリエイターなら240Hzも必要がない)。DAIVシリーズの中からPCをチョイスすると良いでしょう。
G-Tune H5(2021年モデル)のカスタマイズ・モデルの選び方
本製品の場合、カスタマイズはあまり気にする必要がありません。そのままでも十分使えますしもしクリエイティブ作業も兼用したいのであれば32GBメモリに換装しておくのが良いでしょう。
G-Tune H5(2021年モデル)の実機レビューまとめ
G-Tune H5(2021年モデル)を安く買う方法
G-Tune H5(2021年モデル)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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