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レビュー・評価の概要
G-Tune H5は非常に高い性能を持つゲーミングノートパソコンで、Core i7-10870HとGeForce RTX3070 Laptopを搭載しています。プロセッサからも想像できるようにベンチマークスコアも上々です。
プロセッサが優秀なため、240Hzのリフレッシュレートディスプレイを生かすことができ有利なゲーム環境を作ることが可能。
加えてキーボードはメカニカルとなっており、どこを押しても変わらないストローク力でゲームプレイヤーの力になってくれる一台です。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Core i 7-10870H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce RTX3070Laptop |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2215g |
Cinebench R20 | 3114pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではG-Tune H5(2021年モデル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
メカニカルキーを採用
G-Tune H5では本体にメカニカルキーを採用しています。これによりメンブレン式と異なりどこにストローク圧をかけても均一になるような工夫が施されています。また全キー同時押しにも対応しています。
240Hzのディスプレイ
ディスプレイはゲーマー向きに特化され、240Hzのディスプレイとなっています。非常に滑らかで美しい画面でゲームを楽しむことが可能になっています。
GeForce RTX3070Laptop搭載
GPUにはGeForce RTX3070 Laptopを搭載。ベンチマーク結果でも後述しますが、FF15のフルHDで最高品質でもとても快適という結果が得られています。
価格とコストパフォーマンス
G-Tune H5は定価で税込24万円台となっており、パソコンの性能から考えれば妥当な価格構成となっています。
スペック
今回レビューしたG-Tune H5(2021年モデル)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 243×359.8×26.8mm | |
重量 | 本体 | 2215g |
アダプタ | 850g | |
CPU | Core i7-10870H | |
GPU | GeForce RTX3070 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 240Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3114 |
シングル | 469 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7728 |
シングル | 1218 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2235.10 | 1121.10 |
SEQ1M Q1T1 | 1874.97 | 1046.99 |
RND4K Q32T16 | 644.78 | 974.25 |
RND4K Q1T1 | 58.65 | 116.12 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 9011 | 快適 |
高品質 | 11325 | とても快適 |
軽量品質 | 11895 | とても快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] |
---|---|
sRGB | 98.1 |
Adobe RGB | 72.8 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | |||
ポイント② | |||
ポイント③ | |||
ポイント④ | |||
ポイント⑤ | |||
ポイント⑥ |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
本体上にはG-Tuneのロゴが入っています。ロゴはプリントされているタイプです。

背面は通気口が多めに空いたデザインとなっています。

本体を開いた様子です。240Hzディスプレイを搭載している割にベゼル幅が狭く、スタイリッシュです。フロントカメラはディスプレイ上部に備え、IRカメラ(Windows Hello)も備えています。

最大開き角は140°となっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。メカニカルキーを採用しており、しっかりとした打鍵感になっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.64mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.8mmとなっています。一般的なノートパソコンと比べてもキーストロークは深めです。

タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。とてもサラサラで使いやすいことが特徴です。マウスがない環境でも作業効率をあげることができます。

本体右側です。大きな通気口と、USB-A×2、メディアリーダーを備えます。

本体左側です。こちらも大きな通気口とUSB-A、そしてヘッドフォン、マイクジャックがあります。

背面インターフェイスです。左右と比べてさらに大きな通気口と、USB-C、フルサイズHDMI、有線イーサネットコネクタ、電源コネクタを備えています。USB-Cは充電には対応していませんが、画面拡張は可能です。

本体の重量を測定したところ、2215gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、3065gとなりました。充電器単体では850gとなります。
メリット・魅力
プロセッサの割に平常時は静か
G-Tune H5はintel Core i7-10870H、GeForce RTX3070 Laptopのハイパフォーマンスな構成となっていますが平常時はプロセッサの割に静かな印象でした。負荷をかけるとファンが回り出しますが、それ以外では気になりません。
ワンタッチでパフォーマンスモードへ
G-Tune H5ではパフォーマンスをコントロールでき、電源ボタン横のボタンを押すだけで対応できます。ゲームをするときにアプリケーションを立ち上げる必要が無いメリットがあります。
メカニカルキーはゲームだけでない魅力がある
G-Tune H5はメカニカルキーを搭載していますが、このメカニカルキーが思った以上に性能がよく素晴らしい打ち心地を実現しています。ゲームだけでなく、文字入力性においても優れている点が魅力と言えるでしょう。
本体がコンパクト
G-Tune H5はハイパフォーマンスゲーミングノートパソコン。このジャンルのPCは本体サイズが大きくなりがちですが、G-Tune H5は下ベゼルを除き他が削られているため、結果的にコンパクトになっています。
タッチパッドが優秀である
G-Tuneのプロセッサ性能以外に評価したい大きな魅力としてタッチパッドが挙げられます。マウスコンピューターのノートパソコン全体に言えることですが、タッチパッドの性能がよくサラサラとした質感になっています。このG-Tune H5はその特性がしっかりと表れており、マウスがない環境でも快適に使える魅力があります。
また、G-Tuneのタッチパッドにはダブルタップでオフにできる機構があります(写真タッチパッド左上)。これを用いることでマウス接続時にタッチパッドの誤操作を防ぐことができます。
デメリット・欠点
メカニカルキーの音は弱点にもなり得る
G-Tune H5の弱点は本体によるものではなく、メカニカルキーを採用したことによる音です。青軸のような音がどうしても出てしまうため、集団が集まるような環境においては周りから不快に思われる可能性があります。ただ、自分一人で使うようなケースしかなければ気にする必要はありません。
ハイエンドのためファン音は大きめ
高性能なGeForce RTX3070Laptopを搭載していることもあり、発熱を抑えなければならないためファン音はどうしても大きめになります。
おすすめなタイプ
ハイパフォーマンスを必要とするゲームユーザー
240Hzのハイパフォーマンスディスプレイ、さらに高性能なプロセッサ、メカニカルキーを備えているためゲームを楽しみたいユーザーにとってはぴったりな一台と言えるでしょう。ゲーミングデバイスは追加で揃えたくなってしまいますが、このPCならマウスだけで一通り揃えることができそうです。
おすすめできないタイプ
GPUを必要とするクリエイター
G-Tune H5はパフォーマンスが高いため、クリエイターとしても使えるPCですが、可能ならディスプレイを色域に振ったものをチョイスした方が無難です(クリエイターなら240Hzも必要がない)。DAIVシリーズの中からPCをチョイスすると良いでしょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
本製品の場合、カスタマイズはあまり気にする必要がありません。そのままでも十分使えますしもしクリエイティブ作業も兼用したいのであれば32GBメモリに換装しておくのが良いでしょう。
実機レビューのまとめ

G-Tune H5はノートパソコンとしては高めの240Hzディスプレイを搭載し、かつベンチマークの結果からもわかるようにパフォーマンスの高いCPU、及びGPUを搭載したノートパソコンです。20万円を超える価格ではあるものの、ディスプレイやキーボードなど追加費用を必要としないため、一台でまとめたい人にとってはお買い得になるモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
G-Tune H5(2021年モデル)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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