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レビュー・評価の概要
G-Tune HM-B-3060Tiはintel Core i7-11700FとGeForce RTX3060Tiを搭載したミドルレンジクラスのデスクトップパソコンです。エアフロー重視のブラック筐体となっています。
標準では普通のデスクトップのように見えるシンプルさを持ちながら、カスタマイズで強化ガラスパネルなども選択可。フロントHDMI接続があるため、VRデバイスを利用するユーザーにもおすすめです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Core i7-11700F |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD(増設可) |
画面サイズ | – |
GPU | – |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | – |
重量 | 10.9kg |
Cinebench R20 | 4035pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではG-Tune HM-B-3060Tiの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第11世代のintelプロセッサを搭載
G-Tune HM-B-3060Tiでは第11世代のintelコアプロセッサを搭載しています。Cinebench R20で結果を後述しますが、シングル・マルチ共に十分なパフォーマンスを誇ります。
グラフィックスにRTX3060Ti
グラフィックスにはGeForce RTX3060Tiを搭載。優れたパフォーマンスを誇ります。今回検証したモデルではMSIのグラフィックボードが搭載されていました。
水冷式のCPUクーラー
本モデルでは240mmラジエーターの水冷式CPUクーラーが搭載されています。空冷に比べると音を抑えられる利点を持ちます。
VRでも使いやすいフロントHDMI
ゲーミングパソコンの中でも珍しいフロントHDMIを搭載。VRデバイスでHDMI接続を必要とするものを手間なく接続することができます。
サイドパネルの変更が可能
G-Tune HM-B-3060Tiは通常では黒のサイドパネルが採用されていますが、カスタマイズにより強化パネルやLEDライティング仕様への変更が可能です。
価格とコストパフォーマンス
2022年3月23日時点で定価は208,780円です。プロセッサのパフォーマンスを考えれば適正な価格と言えるでしょう。
また、さらに、セールにより価格が安くなるとその分割安感が出るので、公式サイトをチェックしてみて下さい。
スペック
今回レビューしたG-Tune HM-B-3060Tiのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 390×189×396mm | |
重量 | 本体 | 10.9kg |
アダプタ | – | |
CPU | Core i7-11700F | |
GPU | GeForce RTX3060Ti | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 512GB SSD |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | – |
解像度 | – | |
アスペクト比 | – | |
形式 | – | |
リフレッシュレート | – |
フロントカメラ | 画素数 | – |
物理シャッター | – | |
リヤカメラ | 画素数 | – |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | – | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | – |
公称値 | – |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4035 |
シングル | 584 | |
Cinebench R23 | マルチ | 9112 |
シングル | 1525 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 1972.31 | 1146.99 |
SEQ1M Q1T1 | 1597.17 | 1114.87 |
RND4K Q32T16 | 648.44 | 1148.74 |
RND4K Q1T1 | 50.98 | 173.84 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 10870 | とても快適 |
高品質 | 14611 | 非常に快適 |
軽量品質 | 17606 | 非常に快適 |
外観
表から見た様子です。フロントにはヘッドフォンジャック、マイクジャック、USB Type-A、HDMI端子を備えます。フロントのHDMI端子をつなげる場合、背面のコードをグラフィックボードに繋ぐ必要があります。

サイドパネルです。エアフローのために通気口が空いています。

逆側のサイドパネルです。

背面です。各インターフェイスを備えています。

背面上部には延長用のHDMIケーブルがあります。表面のHDMIコネクタを利用する場合、このケーブルをグラフィックボードに接続して利用します。

グラフィックボードの出力はディスプレイポート×3、HDMI×1となっています。

サイドパネルを開いた様子です。

MSIのグラフィックボードが接続されています。

メモリスロットは2枚で両方とも埋まっています。

メリット・魅力
クセがないデザインの筐体
本モデルはゲーミングPCの位置付けですが、カスタマイズしなければクセがなくシンプルな筐体となっています。ゲーマーだけでなく、一般ユーザーでも使いやすい意匠と感じました。
RTX3060Ti搭載で十分なパフォーマンス
グラフィックスにはGeForce RTX3060Tiを搭載しており、十分なパフォーマンスとなっています。
かなり細かくカスタマイズできる
ぜひ一度公式サイトでチェックして欲しいポイントですが、本モデルは非常に細かくカスタマイズが可能です。元々ゲーミングパソコンとして十分な設計がなされている上に容量増設、2ndストレージの追加、光学ドライブの追加など使う人の用途に合わせて変更できます。
デメリット・欠点
純正でカスタマイズは16GBまで
G-Tune HM-B-3060Tiでは純正のカスタマイズオプションは16GB以上で増設することができません。32GBモデルもありますが、その場合はプレミアムモデルになるので注意して下さい(カスタマイズではなく、そもそも別モデルで展開されています。公式ページはこちら)。
※後述の安く買う方法でも書いていますが、こちらの通常モデルがセールではなく、プレミアムモデルがセールになるケースがあります(2022/3/23時点のセールでそうなっています)。そのため、購入時は通常モデルとプレミアムモデルの両方の価格をご確認ください。
メモリスロットは2つ
メモリスロットは2つのため、RAMの追加増設ができなくなっています。容量アップしたい場合、コストがかかってしまう弱点があります。
ノーマルだとゲーミング感が薄い
どんな人でも使いやすいデザインである一方、標準だとゲーミング感が薄いと感じました。よりゲーミング感を求める人は追加カスタマイズでサイドパネルを変更しても良いでしょう。
おすすめなタイプ
エントリーから中級向けのゲーマー
G-Tune HM-B-3060Tiはスペックの分類で言うとミドルレンジの位置付けになります。エントリーからミドルレンジでプレイするユーザー向けのモデルと言えるでしょう。
写真・動画制作者
プロセッサのパフォーマンスが高く、GeForce RTX3060Tiも十分な性能があるため写真、動画制作にも向くでしょう。ストレージが足りない可能性があるので、メインサブ共に増設しても良いですし、SSDのグレードを上げてより高速に読み書きできるモデルへ変更しても良いでしょう。ユーザーに応じて臨機応変にカスタマイズできる点もクリエイターにとって向いています。
VRユーザー
ゲーミングパソコンは数あれど、フロントHDMI接続できる機種は多くありません。フロント接続できると本当に楽なので、PCを使ってVR機器と接続する人はぜひ候補に入れて下さい。
おすすめできないタイプ
RAMを大量に使うユーザー
本モデルは16GBでRAMが固定されており、かつメモリスロットに空きがありません。
RAMをさらに使うユーザーは32GB搭載のプレミアムモデル、もしくはより大容量を搭載できる別デスクトップPCををおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルは初期設定で十分なパフォーマンスが出るように設計されています。その上で筆者がカスタマイズするなら、SSDのバージョンアップと2ndストレージの追加です。
SSDはさらに高速なモデルが存在すること、さらに標準で512GBでは物足りないのでアップグレードすると思います。2ndストレージは純粋にPCのストレージが欲しいのでHDDで追加するでしょう。
また、本文で何度か書いていますが、このモデルは16GBメモリの通常版と32GBのプレミアムモデルの2種類があります。片方だけセールをやっていることがあり、32GBのセールで16GBよりも安くなることがあるので必ず両方チェックするようにして下さい。
実機レビューのまとめ

Core i7-11700FとGeForce RTX3060Tiを搭載したデスクトップで、エントリーから中級者向けにぴったりなモデル。
本体デザインがゴテゴテしていないので、クリエイターがオフィスに置いても使えるでしょう。本体カテゴリはゲーミングPCですが、幅広く色んな人にマッチしそうな一台です。
安く買う方法・コツ
G-Tune HM-B-3060Tiに限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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