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レビュー・評価の概要
IdeaPad Duet 560 Chromebookはキーボードが取り外し可能なデタッチャブル型2in1パソコン。
プロセッサにSnapdragon7c Gen2(ARM)を搭載した13.3インチのモデルです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon 7c Gen2 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64~128GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Adreno618 |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 700g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad Duet 560 Chromebookの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
13.3インチの大型Chromebook
IdeaPad Duet 560 Chromebookは13.3インチの大きなディスプレイを持つChromeOS搭載タブレットです。広い領域になることでドキュメントやスプレッドシートの表示領域が大きくなり、作業性が向上したり、動画鑑賞をより楽しむことができます。
ARMプロセッサ搭載
プロセッサにはARMタイプのSnapdragon 7c Gen2が用いられています。そのためGoogle Playアプリに対するハードウェア上のアプリ対応力が高まり、より使いやすくなっています。
キーボードとカバーが付属
本モデルはデタッチャブルタイプで購入した段階でキーボードと背面カバーが付属してきます。一般的にこれらの価格は1万円を超えてくるため、それだけでもお得さを感じます。

価格とコストパフォーマンス
スペックから考えるとタブレット価格としては妥当です。ただし、キーボードと背面カバーが標準付属するため、そこまでのコストを考えると割安と言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたIdeaPad Duet 560 Chromebookのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 186.74×7.23×305.86mm | |
重量 | 本体 | 700g |
アダプタ | – | |
CPU | Snapdragon 7c Gen2 | |
GPU | Adreno618 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 1st | 128GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 800万画素 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 15.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
Geekbench5
Chromebookのため、Geekbench5によるベンチマーク測定を行いました。結果は以下の通りです。

モニター評価(色域)
i1 Display ProがChromebookでは使えないため、モニター評価は行なっておりません。
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 428 | 367 | 13 |
ポイント② | 267 | 34.2 | 13 |
ポイント③ | 411 | 201 | 17 |
ポイント④ | 331 | 352 | 12 |
ポイント⑤ | 290 | 317 | 13 |
ポイント⑥ | 68.3 | 234 | 13 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
カラーはストームグレーです。実際の色味はグレーと言うよりも青っぽい色合いとなっています。半分はマット加工されています。

こちらはカバーを取り付けた様子です。布地になっています。上側も同様の素材になっています。

キックスタンドを展開した様子です。

表から見た様子です。キックスタンド式のタブレットPCのため、真正面に向けることはできません(画像も上向きになっています)。ベゼル幅は上下左右ともに狭く高級感があります。そしてなんといってもOLEDディスプレイが非常に美しく、高精細かつ黒の深さが表現されています。

キーボード全体です。日本語配列ですが、Yogaシリーズと同様にエンターキー付近が横のキーと接合するタイプになっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.55mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。キーボードはタブレット型PCとしては非常に打ちやすく、使いやすい印象です。カバー自体が剛性のある素材なのでたわみが出ずに快適です。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。タッチパッドはサラサラで使いやすいです。クリック音は鳴るタイプです。

本体右側にはUSB Type-Cポートがあります。

本体左側にもUSB Type-Cポートがあります。左右にスピーカーがあり、ステレオとなっています。少し篭った音がしており、音質はあまり良くありません。

メリット・魅力
パソコンライクに使いたいならベストマッチ
IdeaPad Duet 560は13.3インチで美しいOLEDディスプレイのため、画面を大きく、美しく映すことができます。ブラウザにしてもドキュメント作成にしても、見辛さを感じることは無く効率的に作業ができます。
ディスプレイが非常に綺麗
上述したようにディスプレイが非常に綺麗です、OLEDタイプのため、黒が深い点も魅力。特に動画を見る際に強みを発揮します。
キーボード・カバー付属で割安感がある
コスト部分でも書きましたが、キーボード、カバーが付属しているため、1万円分くらいのお得感があります。専用品のため、接続の容易さ、安定性、製品クオリティなど文句はありません。
両側にUSB Type-Cポートがある
タブレットとしては非常に珍しく、両側にUSB Type-Cのポートを持っています。どちらからも充電でき、非常に便利です。
デメリット・欠点
キーボードがピッタリ止まらない
最も気になったのはキーボードカバーを閉じた際に少しだけズレが生じることです(マグネットでピッタリ止まらない)。電源のオンオフに対応しているだけに勿体ないポイントと感じました。以下のようにほんの少しだけズレてしまいます。

若干もっさり感がある
Snapdragon 7c Gen2はハイエンドには該当しないため、パフォーマンスはその分低くもっさり感を感じることがあります。
カメラ性能は並み程度
本モデルのアウトカメラは800万画素のシングル、インカメラは500万画素のシングルで、カメラ性能は並みです。ただ、ほとんどの人はスマホで撮影して写真を移すと思うのであまり関係ないかもしれません。
おすすめなタイプ
ブラウザベースの仕事をする人
Chromebookはブラウザベースで仕事をする人にぴったりです。特にGoogleドキュメント、スプレッドシートを使う人にとってはChromeOSとの親和性もあり、効率的に作業することができます。
Google Playアプリを使う人
Windowsパソコンとの大きな違いとして、スマートフォンのアプリが使えることにあります。動画編集やSNSを使う場合、Chromebookの方がマッチすることがあります。ただし、一部のアプリは使えなかったり、Chromebookに最適化されていないこともあるので注意して下さい。
おすすめできないタイプ
処理速度を優先する人
実際に使ってみて、画面遷移などでひっかかりを感じることがありました。処理速度を最優先とするならintel Core iシリーズを搭載したChromebookやハイエンドSnapdragonを搭載したAndroidタブレットを検討する方が良いでしょう。
動画を楽しみたい人
OLEDディスプレイのため画面は美しいですが、スピーカーが少し籠ったような音がする点が残念。外部スピーカーで接続するか、同じメーカーのAndroidタブレット「Tab P12 Pro」や「Yoga Tab 13」を選ぶと良いでしょう。
これらはAndroidタブレットではあるものの、似たディスプレイサイズで音響性能に優れています。
カスタマイズ・モデルの選び方
IdeaPad Duet 560 Chromebookは64GBモデル版と128GBモデル版の2種類があります。ストレージ以外の性能は変わらないため、自分の予算に合う方を選んでください。
実機レビューのまとめ

OLEDディスプレイ、13インチ、キーボードとカバー付属であることを考えると、割安感のあるChromebookです。
サブPCとしてはジャストサイズだと思うので、持ち出し用を探している人はぜひ候補に入れてみて下さい。
安く買う方法・コツ
IdeaPad Duet 560 Chromebookに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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