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レビュー・評価の概要
IdeaPad FLEX5 Gen8は低価格でありながら、非常に高いパフォーマンスを持った2in1回転型ノートパソコンです。
本モデルのシリーズはintelプロセッサモデルとAMDモデルがありますが、この記事でのレビューはAMDモデルとなっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Ryzen5 5730U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB SSD |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1505g |
Cinebench R20 | 4095pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad FLEX 5 Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
驚異的なコストパフォーマンス
Ideapad FLEX5 Gen8はRyzen7000番台を搭載し、高いパフォーマンスを持つことが特徴です。しかも今回はRyzen5シリーズでも16GBメモリ、512GB SSDが標準構成となっており、コストパフォーマンスに磨きがかかっています。
360度回転で用途が広い
FLEXの名前の通り、360度回転するモデルのためクラムシェルとして使えるだけでなく、タブレットタイプとして使えたり画面だけで使えるテントモードにすることも可能です。タッチパネルに対応するため、直感的に操作できるのも嬉しいポイントです。
スタイラスペンが同梱
一般的にノートパソコンのスタイラスペンは別売りのモデルが多い中、本モデルは同梱するスタイルになっています。
2.2Kディスプレイモデルもあり
ラインナップの中には2.2Kの高精細ディスプレイモデルもあります。
価格とコストパフォーマンス
前モデルまではRAM 8GB、ストレージ256GBがメインでしたが、今回から価格はほとんどそのままに16GB、512GBの構成になっています。今後Windowsの要件が大きくなっていくことを踏まえると廉価PCの中では選ぶための大きなポイントと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたIdeaPad FLEX 5 Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 224.9×313.1×17.8mm | |
重量 | 本体 | 1505g |
アダプタ | 315g | |
CPU | Ryzen7 7730U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 52.5Whr |
公称値 | 14.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4095 |
シングル | 562 | |
Cinebench R23 | マルチ | 9946 |
シングル | 1452 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3599.92 | 2424.98 |
SEQ1M Q1T1 | 2469.14 | 1671.85 |
RND4K Q32T16 | 592.40 | 291.67 |
RND4K Q1T1 | 50.46 | 92.50 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2279 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 92.2 | 93.7 |
Adobe RGB | 78.0 | 73.1 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 666.64 | 565.14 | 24 |
ポイント② | 371.55 | 252.71 | 16 |
ポイント③ | 666.15 | 565.98 | 35 |
ポイント④ | 618.62 | 531.31 | 14 |
ポイント⑤ | 381.23 | 312.51 | 15 |
ポイント⑥ | 215.72 | 170.97 | 15 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はこれまで同様にLenovoのロゴのみが入ったシンプルなスタイルになっています。

背面はスリットが入っているのみでこちらもシンプル。天板と同系色で塗装が施されています。

開いた様子です。ベゼルは同価格帯の中では狭い印象です。またカメラには物理シャッターが付属します。

テントモードにした様子です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。エンターキー、バックスペース、スペースキーなどが横と隣り合ってはいるものの、配列自体はナチュラルです。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.27mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-Aポートが2つ、4in1メディアリーダー、さらに電源ボタンを備えます。

本体左側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB TYpe-Cポート、コンボジャックを備えます。

本体の重量を測定したところ、1505gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1820gとなりました。充電器単体では315gとなります。

メリット・魅力
過去シリーズ同様の優れたコストパフォーマンス
IdeaPad FLEX 5 Gen8は過去同様に素晴らしいコストパフォーマンスの一台。10万円以下で買えるノートパソコンとしてはパフォーマンス、機能の面でトップクラスと言えるでしょう。
スタイラスペン同梱で用途が広め
低価格モデルでありながら、本モデルにはスタイラスペンが付属します。回転型2in1ノートパソコンのため、タブレットモードにしてペンを使いやすいメリットを備えています。
PD充電に幅広く対応
低価格のノートパソコンに共通する弱点の一つにUSB PD充電に対応していないケースが多く見られますが、本モデルは45W以上で対応しています。本体質量が重いため持ち運びに向くわけではありませんが、それでもPD充電ができる点は大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット・欠点
14インチノートとしては重め
本モデルは2in1の機構を採用していることもあり、14インチノートパソコンとしては重めになっているので外出前提で使う場合には注意しておきましょう。
外装は価格なり
外観の写真の通り、底面は無塗装プラスチックのため安っぽく見えるかもしれません。見た目にこだわる人は天板だけでなく底面も注意しておきましょう。
おすすめなタイプ
低価格でPCが欲しい人
低価格でパソコンが欲しい人にとっては非常におすすめの一台。性能、インターフェイス、スタイラスペン付属などほとんどの面で同価格帯のパソコンのクオリティを上回っています。
スタイラスペンを使いたい人
スタイラスペンで資料の書き込みなどをしたい人にとって、ぜひ候補に入れておくと良い一台です。
そもそも10万円以下のモデルでスタイラスペンが付属しているモデルが少ないことに加え、基本的に別売りでコストがさらにかかるケースがほとんど。
リーズナブルに使えるのは非常に珍しいです。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
IdeaPad FLEX5 Gen8は2in1のパソコンということもあり、14インチとしては質量がかなり重めです。持ち運びが多いのであれば、コストをかけても別モデルを選ぶことをおすすめします。
ペンを使わない人
ペンを使わずに普通のノートパソコンとして使う場合はIdeaPadのクラムシェルモデルの方がよりおすすめです。さらにコストを下げられれる可能性があります。
カスタマイズ・モデルの選び方
このモデルで最もコストパフォーマンスが高いのはRyzen5モデルで、次いで廉価グレードのRyzen3モデルです。逆に高くすると上位モデルとの差が小さくなってしまいます。
また一般的な用途ではRyzen5とRyzen7であまり違いを感じられないことから、Ryzen7にパフォーマンスアップするお金で本体のグレードアップなどをする方が良いと感じます。
実機レビューのまとめ

2in1のノートパソコンの中でコストパフォーマンスが高いモデルが欲しいならこれ一台と言えるほど魅力的なモデル。
過去から続いているシリーズということもあり、モデルの完成度が高い点も注目となっています。
安く買う方法・コツ
IdeaPad FLEX 5 Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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