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IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の実機レビュー

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のレビュー概要

Windows11になったFlex550i

IdeaPad Flex 550iは第11世代intelプロセッサを搭載し、同時にWindows11になった2in1ノートパソコンです。

前モデル同様に低価格かつ高いパフォーマンスというトレードオフのコンセプトを継承し、正統進化したモデルになっています。

こんなタイプにマッチ

  • コスパを求める人
  • 動画を見る人
  • スタイラスペンが欲しい人

簡易スペック表

発売日 2021年
CPU Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
RAM 8~16GB
ストレージ 256~512GB
画面サイズ 14インチ
GPU UHD Graphics
Iris Xe Graphics
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可
重量 1490g
Cinebench R20 1582pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2022年7月4日時点で70,246円から。現在の価格については公式サイトをご覧ください。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の特徴

ここではIdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

第11世代のintelプロセッサ

IdeaPad Flex 550iは過去モデルのコンセプトを踏襲しつつ、プロセッサが第11世代になり、正当なパフォーマンスアップが施されたモデルです。

 

2in1スタイルになる14インチ

360°回転するヒンジを備えているため、2in1で使うことができ、タブレットモード、テントモード等で利用可能です。スタイラスペンが付属するため、追加アクセサリを購入する必要なく、タブレットモードでの書き込みができるようになっています。

 

指紋認証も搭載

本体には生体認証として指紋認証を備えています。

 

10万円以下で買える価格

本モデルの最大の魅力が10万円未満で買える価格にあります。14インチでパフォーマンスがそれなりにあり、7万円台から購入できます。機構が複雑で値段が上がってしまう2in1にもかかわらず、この価格帯は驚くべきものでしょう。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の価格とコストパフォーマンス

IdeaPad Flex 550iは非常にコストパフォーマンスが高い機種。今回はintelモデルを検証していますが、AMDモデルもコストパフォーマンスが高いため、合わせて検討しておくと良いでしょう。

2022年7月4日時点で70,246円から。現在の価格については公式サイトをご覧ください。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のスペック

今回レビューしたIdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年 2021年
製品名 IdeaPad Flex 550i
型式 -
サイズ 217.5×321.5×17.9mm
重量(実測) 本体 1490g
電源アダプタ 340g
CPU Core i7-1165G7
GPU Iris Xe Graphics
メモリ(RAM) 16GB
ストレージ 1st 512GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 14インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 IPS液晶
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋 有り
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth v5.0
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 公式記載なし
公称値 14.9時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

他グレードを見てみる

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は1582pts、シングルコア510ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7搭載モデルとしてはマルチコアのパフォーマンスが低めですが、シングルコアは500ptsを超えており十分な力があります。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は3839pts、シングルコア1275ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は2000MB/sを超えており、トップクラスではないものの10万円未満のノートパソコンとしては十分以上。読み込みを始め、処理で困ることは一度もありませんでした。

 

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 1779 動作困難

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 時々ファン音が鳴る
CPUテスト時 ファン音がしっかりと聞こえる
GPUテスト時 ファン音がしっかりと聞こえる

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

sRGB

Adobe RGB

 

カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。

カバー率 カバー率 カバー比
sRGB 66.1% 67.0%
Adobe RGB 49.6% 49.7%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:603.43Mbps
ポイント②:273.61Mbps
ポイント③:595.83Mbps
ポイント④:413.98Mbps
ポイント⑤:354.09Mbps
ポイント⑥:47.86Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 603.43 422.37 13
ポイント② 273.61 147.72 14
ポイント③ 595.83 405.95 13
ポイント④ 413.98 333.59 14
ポイント⑤ 354.09 328.13 14
ポイント⑥ 47.86 108.99 14

 

通信スピードテストの評価

最長距離では大幅に速度低下が見られましたが、それ以外では十分なパフォーマンスとなりました。もし距離が長いところで使うことがあるなら、必要に応じてメッシュWi-Fiを検討しても良いかもしれません。なお、本モデルはWi-Fi6を搭載していない点に注意して下さい。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。20W以下では充電できず、30Wでは注意表示が出る結果となりました。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の外観

天板はシンプルなシルバーとなっています。左上にはメーカーロゴマークが配置されています。

 

背面にはセンターにスリットが入っています。素材は天板と異なり無塗装でコストダウンを感じます。

 

開いた様子です。ベゼルは幅は昨今のPCから考えると標準程度です。フロントカメラには物理シャッターが付属します。

 

ヒンジを折り曲げてテントモードにした様子です。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体です。Yogaシリーズと同じくエンターキーなどが一部接合している部分がありますが、基本的にクセがなく打ちやすい印象です。スピーカーは左右に配置されています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.1mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。キーは静音タイプで押し込んでも音が少なく、どこでタイピングしても迷惑がかからないようなキーボードになっています。

 

タッチパッド幅を計測したところ、110mmとなりました。廉価モデルはタッチパッド性能に不満を感じることがありますが、本モデルは気にしなくて良いレベルです。上位モデルに比べれば劣りますが、マウスなしでも十分使えるパフォーマンスを持っています。

 

本体右側にはUSB Type-A×2、4in1メディアリーダー、電源ボタンを備えます。

 

本体左側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。

 

サイドには付属パーツでスタイラスペンを固定することができます。USB Type-Aポートを利用して固定する形になっています。

 

スピーカー性能は6万円台から買えるノートパソコンとしてはかなりしっかりしています。低音もそこそこ出ているので、2in1のテントモードにして動画を十分楽しめると感じました。

 

本体の重量を測定したところ、1490gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、1830gとなりました。充電器単体では340gとなります。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のメリット・魅力

素晴らしい超コスパが魅力

IdeaPad Flex 550シリーズはなんと言っても、とんでもないコストパフォーマンスが魅力と言えます。intelモデル、AMDモデルともに7万円台から購入できますし、ポイント等をうまく活用すればそれいかにできることも。それでいて性能は十分なのに、本来価格の上がる2in1を採用。

加えて、スタイラスペンが標準付属などこれ以上ないくらいのパッケージとなっています。

 

低価格とは思えないスピーカー

ノートパソコンの価格は基本的にプロセッサに直結しますが、逆にあまり比例しないのがスピーカーです。高価格モデルでもスピーカー性能が低いものも多いなか、IdeaPad Flex 550iは割と高いスピーカー性能を誇ります。2in1モデルということもあり動画再生でも有利に使えるでしょう。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のデメリット・欠点

一部塗装がチープ

外観の項目で書きましたが、パームレスト側が無塗装になっており、コストダウンを感じる点が欠点です。ただし、この辺りは個人の好みの差があるかもしれません。

 

14インチクラスとしては重め

本モデルは1.5kgに近い質量があり、常に持ち運ぶような運用には不向きです(USB PDに対応しているため、たまに持ち出すには気にならないとは思います)。

 

みんなの口コミ

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IdeaPad Flex550i
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

コスパお化けとも言えるほどの低価格が魅力。PCとしての不満はほとんどありませんし、10万円以下クラスとしてはスピーカー性能に優れる点が特に魅力に感じました。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • ビジネスシーンでも使えそうなデザイン
  • 画面が見やすく使いやすそう

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)がおすすめな人

安いPCを探している人

コストパフォーマンスが高い機種を探している人にはうってつけのノートパソコンです。特に2in1ノートパソコンの中では随一と言えるほどの価格でしょう。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)がおすすめではないタイプ

持ち運びが多い人

14インチクラスなので持ち運びができないことはありませんが、昨今低価格帯でも軽量なノートパソコンが出始めています。例えばIdeaPad Slim 750 Carbonなどがそれにあたります。価格帯は10万円前後のため、少し予算アップが必要ですが、常時持ち運ぶなら検討の余地があります。

以下の記事でレビューしているので、合わせてご覧ください。

Yoga Slim 750i(14)の実機レビュー

低価格ながら薄型でスタイリッシュなYoga Slim750iの実機レビューです。家ではオフィス作業やネットサーフィン中心でたまに外に持ち出す人向けのモデル。コストパフォーマンスが高いことも特徴です。

続きを見る

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)のカスタマイズ・モデルの選び方

本モデルの選択肢で重要なポイントはプロセッサです。intelモデルでCore i3からCore i7まで選べる他、AMDモデルも選択可能になります。筆者の考えとしては、このモデルを検討する人はコスパ重視だと思うので、Core i3もしくはRyzen3搭載モデルを選択すれば良いと考えます。

もしそれ以上のパフォーマンスを求めるなら、価格が上がるため他のモデルでCore i7搭載モデルなどとの価格差が小さくなるからです。高パフォーマンスなプロセッサを選択するなら、上述したYoga Slim 750 Carbonなどは検討の一つとして入れておいて良いでしょう。

公式サイトを見る

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)の実機レビューまとめ

コスパの良い2in1で選ぶならこれ

結論

IdeaPad Flex 550シリーズはコストパフォーマンスの面で唯一無二と言えるほど圧倒的な地位を2in1ノートパソコンの中で確立しつつあるモデル。

そのため売り切れることも多いです。コストが安いPCを探している人は、ぜひ候補に入れるようにして下さい。

2022年7月4日時点で70,246円から。現在の価格については公式サイトをご覧ください。

 

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)を安く買う方法

IdeaPad Flex550i(第11世代インテル)に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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