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レビュー・評価の概要
IdeaPad Gaming 370は非常に高いコストパフォーマンスを誇るエントリーゲーミングパソコンです。
2022年発売モデルの中ではトップクラスのお得さのため、探している人は必ずチェックして下さい。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen5 6600H Ryzen7 6800H Core i5-12450H Core i5-12500H Core i7-12700H |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | GeForce RTX3060 Laptop GeForce RTX3050 GeForce RTX3050 Ti |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2510g |
Cinebench R20 | 4851pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad Gaming 370の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
値段からは考えられないスペック
IdeaPad Gaming 370は11万円台から購入できるエントリーゲーミングノートパソコン。この値段帯でありながら、Ryzen5 6600HとGeForce RTX3050を搭載しており、非常にコストパフォーマンスの高いPCです。
165Hzのリフレッシュレート
リフレッシュレートは165Hzで、エントリーゲーミングノートとしては高い数値になっています(エントリーモデルは120Hzが多い)。
16:10のアスペクト比
本モデルは縦長のディスプレイで16:10になっています。ゲーミングの用途だけでなく、書類作成やネットサーフィンを利用する際便利です。
余分なライティングはなし
ゲーミングノートパソコンでは虹色に光るケースがほとんどですが、このパソコンはそういったライティング関連は省かれています。
価格とコストパフォーマンス
いくつかのラインナップがありますが、即納モデルは激安と言って良いレベルです。Ryzen5モデルで114,800円、Ryzen7モデルで129,800円(2022年12月14日時点)となっており、非常に高いコストパフォーマンスになっています。
スペック
今回レビューしたIdeaPad Gaming 370のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 277.8×359.6×25.9mm | |
重量 | 本体 | 2510g |
アダプタ | 555g | |
CPU | Ryzen7 6800H (Core i5-2500H) | |
GPU | GeForce RTX3050 Ti (GeForce RTX3060Laptop) | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 71Whr |
公称値 | 14時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4851 |
シングル | 592 | |
Cinebench R23 | マルチ | 13315 |
シングル | 1546 |
Intelモデルの結果は以下の通りです。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 5053 |
シングル | 638 | |
Cinebench R23 | マルチ | 13267 |
シングル | 1681 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。まずはAMDモデルの結果です。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3013.89 | 1650.30 |
SEQ1M Q1T1 | 2274.70 | 1645.03 |
RND4K Q32T16 | 473.47 | 487.41 |
RND4K Q1T1 | 63.76 | 161.39 |
以下はIntelモデルの結果です。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2999.22 | 1666.78 |
SEQ1M Q1T1 | 2617.84 | 1527.99 |
RND4K Q32T16 | 473.04 | 601.46 |
RND4K Q1T1 | 78.61 | 201.18 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 6194 | 快適 |
高品質 | 8684 | 快適 |
軽量品質 | 10920 | とても快適 |
intelモデル(GeForce RTX3060 Laptop)の結果は以下の通りです。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 7858 | 快適 |
高品質 | 10205 | とても快適 |
軽量品質 | 11834 | とても快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 115.0 |
Adobe RGB | 81.7 | 85.3 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 598.39 | 592.4 | 14 |
ポイント② | 505.1 | 559.53 | 14 |
ポイント③ | 549.94 | 561.21 | 15 |
ポイント④ | 535.03 | 500.88 | 17 |
ポイント⑤ | 472.03 | 432.92 | 17 |
ポイント⑥ | 58.1 | 227.97 | 13 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板は至って普通のIdeaPadのものです。Lenovoのマークがあるのみで、ゲーミングの要素はほとんど感じられません。

背面はゲーミングらしい大きなスリットが空いたデザインになっています。スピーカー穴部分も少し青いアクセントカラーが入っています。

開いた様子です。ベゼル幅は上部、左右ともに狭めになっています。価格帯や165Hzリフレッシュレートであることを考えると十分以上と言えるでしょう。

最大開き角は160°程度です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。IdeaPadの他のモデルと同じで一部キーが隣り合っています。また本モデルはテンキーを搭載しています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.68mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側には排熱部とUSB Type-Aポートがあります。

本体左側も右側と似ていますが、さらにコンボジャックが搭載されています。

背面が最もゲーミングっぽく、鮮やかな青の装飾が施されています。インターフェイスはフルサイズHDMI、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-C、電源ポートとなっています。

本体の重量を測定したところ、2510gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、3065gとなりました。充電器単体では555gとなります。

メリット・魅力
高すぎるコストパフォーマンス
IdeaPad Gaming 370のコストパフォーマンスは非常に高く、この性能をこれほど安く買えるノートパソコンはまずありません。値段だけでも検討するべき価値のあるモデルです。
ライティングがない点は人によってメリット
ゲーミングパソコンではほぼ全てに搭載されているライティングインターフェイスは本モデルにはありませんが、これは人によってはメリットにもなると感じました。エントリーモデルということもあり、ゲーミング用途以外で使う人もいると思うので、この特徴が有利に働く可能性があります。
エントリーモデルとしては珍しい背面インターフェイス
エントリーゲーミングノートパソコンはほとんどのモデルでインターフェイスが側面にあるものがほとんどですが、本モデルは背面にあります。ディスプレイを拡張したりする際、横からケーブルを出す必要がないため、非常に便利です。
16:10のディスプレイは実用性も高い
16:10ディスプレイはネットサーフィンや書類作成に便利。16インチもあることやテンキーまで搭載されているので、作業性が高い点も見逃せません。
デメリット・欠点
16インチのため本体質量は重い
16インチでdGPU搭載のゲーミングパソコンということもあり、本体質量はかなり重めな点に注意して下さい。
ファン音が大きい
ベンチマークテスト時には大きなファン音が聞こえました。ヘッドフォンを使うユーザーはあまり気にしないかもしれませんが、そのまま使うユーザーの方は注意するようにして下さい。
おすすめなタイプ
これからPCゲームを始める人
これからゲームを始めようと思っているユーザーにとっては本当にコストパフォーマンスに優れたモデルです。他にもいくつか機種はありますが、真っ先に検討して欲しいモデルと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
重いPCゲームをする人
コストパフォーマンスに優れるもののGeForce RTX3050ベースなので、重い本格的なゲームではスペックが不足してきます。その場合はデスクトップ、もしくは20万円前後のゲーミングノートまで検討するようにしましょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
2022年12月14日時点において、IdeaPad Gaming 370は即納モデルを選ぶべきでしょう。カスタマイズモデルよりも即納モデルの方がコストパフォーマンスが高くなるからです。
実機レビューのまとめ

2022年でたくさんのゲーミングノートパソコンを見てきましたが、間違いなくトップクラスの性能を持つゲーミングノートパソコンです。これからPCゲームを始めようとしている人は必ず一度は検討に入れるべきPCと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
IdeaPad Gaming 370に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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