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レビュー・評価の概要
IdeaPad Slim 5i Gen8は過去モデルを引き継いだコストパフォーマンスの高いノートパソコンシリーズです。
第13世代になった本モデルではメモリの16GB化が進み、よりコストパフォーマンスが高まる形になっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-12450H Core i5-13500H Core i 7-1360P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Intel iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1460g |
Cinebench R20 | 2965pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad Slim 5i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ搭載
IdeaPad Slim 5i Gen8では第13世代のintelプロセッサが用いられており、さらにHシリーズが標準となっています。そのため、後述のベンチマーク結果からも分かるように高いパフォーマンスが出ています。
性能から見て非常にリーズナブル
プロセッサのパフォーマンスをはじめ、スペック面から見て価格面で優れています。特にHシリーズ搭載の14インチが10万円以下の価格帯から出ることは一つの衝撃です。
メモリ16GBが標準に
本モデルからメモリ容量が16GB標準となっています。これによりメモリに価格を割く必要がなくなり、他の部分へカスタマイズ予算を割り振れるようになっています。
16:10のアスペクト比
ディスプレイは16:10のアスペクト比となっており、書類作成やネットサーフィンがしやすくなっています。
価格とコストパフォーマンス
IdeaPad Slim 5i Gen8のコストパフォーマンスはノートパソコンの中ではトップクラス。今回、最も低いグレードも前回から大幅に底上げされたため、よりコストパフォーマンスが高まっています。
スペック
今回レビューしたIdeaPad Slim 5i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 221×312×16.9〜17.9mm | |
重量 | 本体 | 1460g |
アダプタ | 310g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 56.6Whr |
公称値 | 14時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2965 |
シングル | 438 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7385 |
シングル | 1702 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 5217.57 | 4932.22 |
SEQ1M Q1T1 | 3258.45 | 3511.13 |
RND4K Q32T16 | 755.76 | 296.28 |
RND4K Q1T1 | 57.35 | 131.39 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2955 | やや重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 64.8 | 65.2 |
Adobe RGB | 48.3 | 48.3 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 534.27 | 362.59 | 22 |
ポイント② | 291.91 | 320.83 | 16 |
ポイント③ | 507.68 | 439.69 | 14 |
ポイント④ | 399.65 | 410.44 | 16 |
ポイント⑤ | 308 | 274.23 | 15 |
ポイント⑥ | 235.99 | 159.16 | 39 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 未検証 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はシルバーのシンプルなデザイン。小さくLenovoのロゴが施されています。

背面も天板と同系色になっています。スリットは斜め向きでおしゃれです。

開いた様子です。上下ベゼルは安めのモデルの割にかなり狭く感じました。フロントカメラには物理シャッターが搭載されています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。他のIdeaPadシリーズと同様に一部キーが接合していますが、配置にクセはなく使いやすい印象です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.92mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-Aが2つ、microSDスロットが付属します。

本体左側にはUSB Type-C、フルサイズHDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックが付いています。

本体の重量を測定したところ、1460gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1770gとなりました。充電器単体では310gとなります。

メリット・魅力
圧倒的なコストパフォーマンス
IdeaPad Slim 5i Gen8の魅力はなんといっても圧倒的なコストパフォーマンス。過去モデルから何度も言っていますが、ここまでのコスパを誇るノートパソコンはありません。
底上げされたベースのスペック
ただでさえコスパの高さが魅力だったにもかかわらず、さらにベースのスペックが底上げされたことで、安いモデルでも十分すぎるほどのパワーを得ています。ノートパソコンがとりあえずあればいい、という家庭には最強の選択肢と言えるでしょう。
広くて打ちやすいタッチパッド
14インチノートパソコンの中ではタッチパッド領域が120mmと非常に広いことが特徴です。外出先でマウスがない環境でも使いやすいでしょう。
デメリット・欠点
同じ14インチの中では重め
安さと最もトレードオフになりやすいスペックが質量。14インチノートパソコンの中では重めになっています。
バッテリー持続時間は物足りないかも
14インチノートパソコンは群雄割拠で、特に求められる性能がモバイルパフォーマンス。重さやバッテリーが重要視され、高級PCでは20時間を超えるものも数多く存在します。そんな中本モデルは14時間と短めです。
おすすめなタイプ
安さと性能を両立したいタイプ
パソコンを安さで探すとキリがありませんが、安さと性能の両立という意味ではIdeaPad Slim 5i Gen8は最高峰と言えます。安くてもしっかり使えるモバイルPCを探す人はぜひ候補に入れて欲しい一台です。
おすすめできないタイプ
毎日持ち運ぶ人
本体質量が1.4kgもあるため、毎日の持ち運びでは不利です。常々このサイトでも言っていますが、筆者の考えとしては1.1kg以下のパソコンをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
カスタマイズで主に見るポイントはプロセッサの種類とOfficeソフトの搭載有無です。筆者の考えとして一般用途ならプロセッサは最も安いグレードでも全く問題ありません。Officeソフトについては自身の利用に合わせて選択するようにして下さい。
実機レビューのまとめ

十分以上のパフォーマンスを持ちながら、価格控えめの非常に素晴らしい14インチノートパソコンです。普段使い用のパソコンが欲しいレベルなら、ぜひ第一候補に入れておいて良いPCと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
IdeaPad Slim 5i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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