IdeaPad Slim 5i Gen8のレビュー概要
超リーズナブルな低価格PC
IdeaPad Slim 5i Gen8は過去モデルを引き継いだコストパフォーマンスの高いノートパソコンシリーズです。
第13世代になった本モデルではメモリの16GB化が進み、よりコストパフォーマンスが高まる形になっています。
こんなタイプにマッチ
- PCに安さを求める人
- パフォーマンスも欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年2月28日 |
CPU | Core i5-12450H Core i5-13500H Core i 7-1360P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Intel iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1460g |
Cinebench R20 | 2965pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad Slim 5i Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
IdeaPad Slim 5i Gen8の特徴
ここではIdeaPad Slim 5i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ搭載
IdeaPad Slim 5i Gen8では第13世代のintelプロセッサが用いられており、さらにHシリーズが標準となっています。そのため、後述のベンチマーク結果からも分かるように高いパフォーマンスが出ています。
性能から見て非常にリーズナブル
プロセッサのパフォーマンスをはじめ、スペック面から見て価格面で優れています。特にHシリーズ搭載の14インチが10万円以下の価格帯から出ることは一つの衝撃です。
メモリ16GBが標準に
本モデルからメモリ容量が16GB標準となっています。これによりメモリに価格を割く必要がなくなり、他の部分へカスタマイズ予算を割り振れるようになっています。
16:10のアスペクト比
ディスプレイは16:10のアスペクト比となっており、書類作成やネットサーフィンがしやすくなっています。
IdeaPad Slim 5i Gen8の価格とコストパフォーマンス
IdeaPad Slim 5i Gen8のコストパフォーマンスはノートパソコンの中ではトップクラス。今回、最も低いグレードも前回から大幅に底上げされたため、よりコストパフォーマンスが高まっています。
IdeaPad Slim 5i Gen8のスペック
今回レビューしたIdeaPad Slim 5i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年2月28日 | |
製品名 | IdeaPad Slim 5i Gen8 | |
型式 | 82XD000AJP | |
サイズ | 221×312×16.9〜17.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1460g |
電源アダプタ | 310g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 56.6Whr |
公称値 | 14時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
IdeaPad Slim 5i Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2965pts、シングルコア438ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは3000pts近く出ており、高いパフォーマンスになっています。普段使いで困ることはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7385pts、シングルコア1702ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkの結果は5000MB/sを超えており、非常に高いパフォーマンスとなっています。この価格帯のノートパソコンとしてはトップクラスの性能と言えるでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2955 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
IdeaPad Slim 5i Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 64.8% | 65.2% |
Adobe RGB | 48.3% | 48.3% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
IdeaPad Slim 5i Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 534.27 | 362.59 | 22 |
ポイント② | 291.91 | 320.83 | 16 |
ポイント③ | 507.68 | 439.69 | 14 |
ポイント④ | 399.65 | 410.44 | 16 |
ポイント⑤ | 308 | 274.23 | 15 |
ポイント⑥ | 235.99 | 159.16 | 39 |
通信スピードテストの評価
最長距離でも200Mbpsを超えるほどのパフォーマンスが出ており、十分な結果が得られています。
IdeaPad Slim 5i Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では充電はできるものの、低速充電表示となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | 未検証 | AUKEY PA-B7 |
IdeaPad Slim 5i Gen8の外観
天板はシルバーのシンプルなデザイン。小さくLenovoのロゴが施されています。
背面も天板と同系色になっています。スリットは斜め向きでおしゃれです。
開いた様子です。上下ベゼルは安めのモデルの割にかなり狭く感じました。フロントカメラには物理シャッターが搭載されています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。他のIdeaPadシリーズと同様に一部キーが接合していますが、配置にクセはなく使いやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.92mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-Aが2つ、microSDスロットが付属します。
本体左側にはUSB Type-C、フルサイズHDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックが付いています。
本体の重量を測定したところ、1460gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1770gとなりました。充電器単体では310gとなります。
IdeaPad Slim 5i Gen8のメリット・魅力
圧倒的なコストパフォーマンス
IdeaPad Slim 5i Gen8の魅力はなんといっても圧倒的なコストパフォーマンス。過去モデルから何度も言っていますが、ここまでのコスパを誇るノートパソコンはありません。
底上げされたベースのスペック
ただでさえコスパの高さが魅力だったにもかかわらず、さらにベースのスペックが底上げされたことで、安いモデルでも十分すぎるほどのパワーを得ています。ノートパソコンがとりあえずあればいい、という家庭には最強の選択肢と言えるでしょう。
広くて打ちやすいタッチパッド
14インチノートパソコンの中ではタッチパッド領域が120mmと非常に広いことが特徴です。外出先でマウスがない環境でも使いやすいでしょう。
IdeaPad Slim 5i Gen8のデメリット・欠点
同じ14インチの中では重め
安さと最もトレードオフになりやすいスペックが質量。14インチノートパソコンの中では重めになっています。
バッテリー持続時間は物足りないかも
14インチノートパソコンは群雄割拠で、特に求められる性能がモバイルパフォーマンス。重さやバッテリーが重要視され、高級PCでは20時間を超えるものも数多く存在します。そんな中本モデルは14時間と短めです。
みんなの口コミ
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コスパ最強クラスの14インチノートパソコン。スペックのベースが底上げされた点が特に評価ポイントとして高いです。ディスプレイの選択肢もあり、幅広い価格帯でカスタマイズできるノートPCで非常におすすめです。
IdeaPad Slim 5i Gen8がおすすめな人
安さと性能を両立したいタイプ
パソコンを安さで探すとキリがありませんが、安さと性能の両立という意味ではIdeaPad Slim 5i Gen8は最高峰と言えます。安くてもしっかり使えるモバイルPCを探す人はぜひ候補に入れて欲しい一台です。
IdeaPad Slim 5i Gen8がおすすめではないタイプ
毎日持ち運ぶ人
本体質量が1.4kgもあるため、毎日の持ち運びでは不利です。常々このサイトでも言っていますが、筆者の考えとしては1.1kg以下のパソコンをおすすめします。
IdeaPad Slim 5i Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
カスタマイズで主に見るポイントはプロセッサの種類とOfficeソフトの搭載有無です。筆者の考えとして一般用途ならプロセッサは最も安いグレードでも全く問題ありません。Officeソフトについては自身の利用に合わせて選択するようにして下さい。
IdeaPad Slim 5i Gen8の実機レビューまとめ
IdeaPad Slim 5i Gen8を安く買う方法
IdeaPad Slim 5i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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