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レビュー・評価の概要
Yogaは価格帯が様々存在するモデルですが、このYoga Slim970はプロセッサから筐体デザインまで最高級に仕上げられた一品。
プロセッサはCore i7-1280Pを採用しつつ、本体はガラスデザインという贅沢な仕様です。カラーリングの珍しさも相まって、所有欲の満たされるノートパソコンと言えます。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-1280P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1380g |
Cinebench R20 | 4458pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad Slim970の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intelプロセッサ搭載
Yoga Slim970には一般的に搭載されるCore i7-1260Pよりもさらに性能が高いCore i7-1280Pが積んであります。1260でも十分以上のパフォーマンスなのに、さらに高い次元でノートパソコン作業することが可能になります。
ガラス天板の高級モデル
本モデルは非常に珍しいガラス天板が採用されています。ガラスでトップの白が際立ち清潔感のあるデザインとなっています。
薄くてコンパクトな筐体
本体は薄くてコンパクト。気軽に持ち出しできるようになっています。もちろんUSB PDにも対応しているため、スマホの充電器がUSB Type-Cなら共用することも可能です。
Wi-Fi6E対応
無線LANは最新規格であるWi-Fi6Eに対応。多くの無線LANはまだ対応していませんが、今後搭載される技術の一つなので、将来的な買い替え時に有利に働きます。
価格とコストパフォーマンス
本体価格は2022年12月13日時点で25万円台となっています。Core i7-1280Pを搭載しているとはいえ、スペック面だけで見ると、コストパフォーマンスは低いと言えるでしょう。
ただし、本モデルを見るべきポイントは単純なスペックではなく、それ以上に精悍な外観デザインと感じます。筐体の薄さも含めて考えれば十分ありな一台です。
スペック
今回レビューしたIdeaPad Slim970のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 214.4×315×14.9mm | |
重量 | 本体 | 1380g |
アダプタ | 290g | |
CPU | Core i7-1280P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 3840×2400 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 75Whr |
公称値 | 12.2時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4458 |
シングル | 708 | |
Cinebench R23 | マルチ | 11135 |
シングル | 1797 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3667.55 | 2950.67 |
SEQ1M Q1T1 | 2593.80 | 1863.83 |
RND4K Q32T16 | 697.87 | 352.88 |
RND4K Q1T1 | 73.37 | 154.47 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 3371 | 普通 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 153.6 |
Adobe RGB | 97.5 | 113.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 451.75 | 217.6 | 18 |
ポイント② | 535.95 | 534.97 | 13 |
ポイント③ | 651.28 | 374.59 | 15 |
ポイント④ | 512.09 | 350.72 | 14 |
ポイント⑤ | 411.87 | 304.21 | 38 |
ポイント⑥ | 411.87 | 304.21 | 38 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はガラスになっています。YOGAとLenovoのロゴが配置されています。

背面は金属製になっています。

開いた様子です。アピールポイントでもある通り、美しいディスプレイが魅力です。

最大開き角は180°となっています。

キーボード全体です。一部キーが隣り合っているものの、特に癖のなく使いやすい印象です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、0.8mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、18.32mmとなっています。浅めのストロークなので、好みが分かれるところかもしれません。

タッチパッド幅を計測したところ、135mmとなりました。

本体右側には電源ボタン、USB Type-C、カメラの電子シャッターを備えます。

本体左側にはUSB Type-C二つとヘッドフォンジャックを備えます。

本体の重量を測定したところ、1380gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1670gとなりました。充電器単体では290gとなります。

メリット・魅力
他にはないデザインが最大の魅力
ノートパソコンの天板にガラスが採用されることはほとんどないため、それだけで大きな魅力と言えるでしょう。見た目のかっこよさは随一です。
高いパフォーマンス
第12世代のintelプロセッサは軒並みどのモデルも高いパフォーマンスを誇りますが、Pシリーズは特に高い上に中でもさらにレベルの高いCore i7-1280Pを搭載。十分すぎるほどの性能を持っています。
広い色域
IdeaPad Slim970はノートパソコンとしては広い色域を持っている点も特徴です。かなりの範囲をカバーできるため、クリエイティブな色味の確認でも積極的に使っていけるでしょう。
デメリット・欠点
本体質量は重め
IdeaPad Slim970は約1.4kgとなっており、本体質量は14インチノートパソコンとしてはかなり重めです。薄くてコンパクトなものの、常時持ち運びには辛いかもしれません。
インターフェイスはUSB Type-Cのみ
インターフェイスは割り切ってUSB Type-Cのみとなっているため、状況に応じてハブが必要になるでしょう。外出が多い人は気をつけるようにして下さい。
バッテリー持続時間に注意
ディスプレイの画素数が大きいこともあり、バッテリー持続時間は短めです。長時間外出する場合は気をつけるようにしておきましょう。
おすすめなタイプ
パフォーマンスとデザインを重視したい人
IdeaPad Slim970はパフォーマンスとデザインを両立した素晴らしいノートパソコンです。白ベースでハイパフォーマンスなモデルは実は少ないので、清潔感のあるデザインを求める人におすすめです。
タッチパッドの作業が多い人
上下左右のタッチパッドが広いため、マウスを使わない人(外出先で作業が多い人)におすすめです。
広い色域を必要とする人
メリットでも書いた通り、広い色域を必要とするクリエイティブ関連職種の人におすすめです。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
本体質量が重い点はどうしても気になります。持ち運びが多い人、特に移動が主体でパソコンを開くタイミング自体が少ない人はYoga Slim Carbonのような、より軽量なモデルがおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i7−1280PモデルとCore i5-1240Pの2種類が存在します。本来Core i7の方が高くなるはずが、2022年12月13日時点ではCore i5モデルの方が安くなっています。モデルに気をつけながら、Core i7の方が安いならそちらを選ぶことをおすすめします。
実機レビューのまとめ

Yogaの中では特に優れたデザインの一台。見た目だけでなく、パフォーマンスも高いレベルにあるので実用性も十分です。
安く買う方法・コツ
IdeaPad Slim970に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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