Inspiron 13 (5330)のレビュー概要
Core Ultra搭載の13インチ
Inspiron 13 5330は第14世代のintelプロセッサ、Core Ultraを選択できる13インチノートパソコン。
コンパクト、スタイリッシュなデザインでありながら、しっかりとしたパフォーマンスも兼ね備えた一台です。
こんなタイプにマッチ
- ビジネスパーソン
- 大学生
簡易スペック表
発売日 | 2024年 |
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 125H Core i7-1360P Core i5-1340P Core i3-1315U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | intel Arc Graphics intel Xe Graphics intel UHD Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 非搭載 |
重量 | 1240g |
Cinebench R20 | 5383pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Inspiron 13 (5330)の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Inspiron 13 (5330)の特徴
ここではInspiron 13 (5330)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Core Ultra搭載
本モデルではCore Ultraを含むいくつかのプロセッサから選択することが可能になっています(カスタマイズラインナップは数多くあります)。このCore Ultraは新世代に当たるもので、非常に高いパフォーマンスになっています。
1.2kg台の軽量ボディ
本モデルは本体重量が1.2kg程度となっており、13インチノートパソコンの中では軽量です。
スタイリッシュな外観
Inspironシリーズは過去から華美な装飾もなく、シンプルでありながらすっきりとしたデザインが特徴で、本モデルでもその流れが踏襲されています。
Inspiron 13 (5330)の価格とコストパフォーマンス
価格は10万円台後半が中心となっているため、ノートパソコンとしては少し高めの価格帯に入ります。ただし、性能面や本体質量を考慮するとコストパフォーマンスは妥当なレベルと言えるでしょう。
Inspiron 13 (5330)のスペック
今回レビューしたInspiron 13 (5330)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
製品名 | Inspiron 13 5330 | |
型式 | - | |
サイズ | 213.5×296.68×15.65mm | |
重量(実測) | 本体 | 1240g |
電源アダプタ | 325g | |
CPU | intel Core Ultra 7 155H | |
GPU | intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 公式記載なし | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 64Wh |
公称値 | 公式記載なし |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Inspiron 13 (5330)のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は5383pts、シングルコア681ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは5000ptsを超えており、非常に高いパフォーマンスとなっています。デスクトップにも劣らない性能でまず困ることはないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は12808pts、シングルコア1772ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値が5000MB/s程度となっており、こちらもノートパソコンとしては十分高いパフォーマンスとなっています。
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
Inspiron 13 (5330)のモニター評価(色域・トーンカーブ)
今回はテストを実施しておりません。
Inspiron 13 (5330)の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 587.92 | 494.57 | 12 |
ポイント② | 466.48 | 118.82 | 18 |
ポイント③ | 621.79 | 482.1 | 16 |
ポイント④ | 601 | 522.4 | 17 |
ポイント⑤ | 382.61 | 265.94 | 15 |
ポイント⑥ | 11.8 | 87.55 | 15 |
通信スピードテストの評価
最長距離においてはガクンと速度低下が見られたものの、それ以外では300Mbps以上のデータとなっており十分な性能を持っていると言えるでしょう。
Inspiron 13 (5330)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45W以上では通常通り充電ができており、30W以下では低速充電となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
Inspiron 13 (5330)の外観
天板にはDELLのロゴが配置されています。
背面にはスリットが設けられています。
開いた様子です。ベゼル幅は普通から細め程度です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボードは一部キーが接合しているものの、配置にクセはなく扱いやすい印象です。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。タッチパッドの触り心地は普通ですが、クリックが少し硬い印象を受けました。
本体右側にはUSB Type-Aポート、ヘッドフォンジャックが備わっています。
本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Cポートが2つ備わっています。
本体の重量を測定したところ、1240gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1565gとなりました。充電器単体では325gとなります。
Inspiron 13 (5330)のメリット・魅力
Ultraならではの高性能さ
ベンチマーク結果で示した通り、本モデルではUltraならではのパフォーマンスが魅力です。高い性能を持ちながら、さらに省電力性も高いためノートパソコンとしてより使いやすくなっています。
上位機種がリーズナブル
コスパの項目で書いた通り、Inspiron13 5330はCore Ultra 7モデルが対性能比でお得感があります。もし買うならこのモデルが良いでしょう。
ピンクのラインナップあり
10万円台後半が中心となるモデルの中では珍しく、ピンクカラーのラインナップがあります。カラーバリエーションの選択肢があること自体が大きなメリットと言えるでしょう。
薄型ボディは高評価
筆者としては最も評価が高かったのが薄型ボディです。もともと本体自体も薄めですがサイドのボディの仕上がりが本体をより薄く見せるような工夫がされており、実測値よりも感覚的に薄く見えてよりモダンに感じました。
デザインがシンプル
本モデルだけでなくinspironシリーズ全てに言えることですが、裏表どちらも同じ素材が採用されていること、そしてメーカーロゴだけということで主張が強くなくどんなシーンでも使いやすいことがメリットと言えます。
インターフェース
インターフェースには家庭用、ビジネスシーンどちらにおいても必要最低限のものを備えています。
タッチパッド横の感触
実際に触ってみて感じたメリットとして、タッチパッド横のパームレスト部分がさらさらとした質感になっており、キーボードを打つ時にとてもよい印象を受けました。
Inspiron 13 (5330)のデメリット・欠点
インターフェイスが片方に寄っている
本モデルの数少ない弱点としてインターフェイスが片方に寄っている点が挙げられます。右側にはUSB Type-Aとヘッドフォンジャックで、左側にUSB Type-Cがあります。
できれば両側にUSB Type-Cがあると嬉しかったですが、いろいろな場所で使う人は覚えておいた方が良いポイントと言えるでしょう。
そこまで本体が軽くはない
薄型コンパクトではあるものの、本体質量はそこまで軽くありません。この価格帯であれば、より軽量なモデルを買うこともできるので難しいところです。
みんなの口コミ
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薄型で持ち運びに優れ、デザインも良く、パフォーマンスも高いと三拍子揃ったノートパソコンです。その分価格帯はノートパソコンとしては少し高めかもしれませんが、同スペッククラスのノートパソコンと比べるとむしろコスパは良いと感じました。
Inspiron 13 (5330)がおすすめな人
ビジネスユース
本体重量が軽いため、外出が多いビジネスパーソンにはぴったりの一台と言えるでしょう。
持ち運びが多い大学生
ビジネスユースと用途が重なりますが、大学にパソコンをよく持っていくユーザーにとってはぴったりの一台と言えるでしょう。Core Ultra搭載モデルはパフォーマンスが高く、長く使えるのも大きなメリットと言えるでしょう。
Inspiron 13 (5330)がおすすめではないタイプ
コスパ重視する人
外部dGPUを搭載していないノートパソコンとしては価格帯は高めの設定です。そのため、とにかく安いノートパソコンが欲しい人にとってはあまり向きません。同メーカーであればInspironの3000シリーズなどが候補に上がるでしょう。
軽量性を追求する人
デメリットでも述べたとおりこの価格帯であればより軽量性が高いモデルを購入することも可能です。普段から移動が多く、パソコンの持ち運びが多いのであれば軽量なモデルを買うに越したことはありません。
タイピングにこだわる人
外観でも書いた通り、タイピング性能自体は悪くないのですがさほどよいというわけでもありません。キーストロークの深さや跳ね返りによって評価が個人で大きく変わる部分なので気になる方は実際に店頭で触ってみることをお勧めします。
Inspiron 13 (5330)のカスタマイズ・モデルの選び方
Inspiron 13 5330はプロセッサやメモリでかなり数多くのカスタマイズが可能になっています。特にCPUはUltra、Pシリーズなどたくさんあります。基本的にパフォーマンスのことも考え、長期間使うことを前提にするとUltraモデルが無難です。またCore Ultra 5と7の間に価格差が小さいことから予算が許すなら7をおすすめします。
Inspiron 13 (5330)の実機レビューまとめ
Inspiron 13 (5330)を安く買う方法
Inspiron 13 (5330)に限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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