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レビュー・評価の概要
mouse K5は前モデルからCPU、GPUともに正当進化したモデルで、プロセッサは第10世代に、グラフィックボードはGeForce MX350となっています。
それでいて価格はほぼ変わっていないため、前モデルでも特徴であったコストパフォーマンスの点で優れたモデルという点で変わりはありません。
GPUはMX350なのでハイパフォーマンスを要求される高度な動画編集には向きませんが、逆にこれから始める初心者クリエイターには手を出しやすい価格帯のPCとなっています。
2021年3月17日時点で同メーカーにおいて最も売れているPCです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Core i7-10750H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~2TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce MX350 |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1985g |
Cinebench R20 | 2687pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではmouse K5の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
高いコストパフォーマンス
mouse K5の魅力はなんといっても、性能に対して高いコストパフォーマンスが挙げられます。intel第10世代のHシリーズプロセッサにGPUを搭載しつつ、BTOとしてのベース価格は10万円強。本体価格が控えめなため、自分の好きなようにカスタマイズできる予算配分が取れるPCになっています。
メモリが64GBまで増設可能
mouse K5はBTOとして、カスタマイズの広いノートパソコンですが中でも64GBまで増設可能な点は特徴と言えるでしょう。エントリークラスのGPU搭載パソコンとしては、PCの動きにメモリが大きく関わってきます。動画編集・イラストなどでレイヤーが多くなるような作業をする人はメモリを増設しておける余地があることを覚えておいてください。
よりコンパクトになった筐体
前モデルK700と比較して本体サイズがさらにコンパクトになっており、特に奥行き方向で20mmも減っています。実際に見て、前モデルよりコンパクトかつカクカクした筐体になったと感じました。
価格とコストパフォーマンス
mouse K5のコストパフォーマンスは非常に高く、基本の販売価格で120,780円(税込)となっています。ベースでもメモリが16GBあるためエントリー向けのクリエイターPCとしては十分。さらにここからカスタマイズで予算を割り振れるメリットがあるパソコンです。
また必要に応じて、OFFICE搭載ソフトも選べるため、長期で見た場合、サブスクリプションのOFFICE365を使う必要がなくコストを削減することが可能です。
スペック
今回レビューしたmouse K5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 361.8×245.7×18.7cm | |
重量 | 本体 | 1945g |
アダプタ | 440g | |
CPU | Core i7-10750H | |
GPU | GeForce MX350 | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大11.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2687 |
シングル | 506 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6717 |
シングル | 1308 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2488.68 | 1813.43 |
SEQ1M Q1T1 | 2034.56 | 1661.22 |
RND4K Q32T16 | 1265.36 | 1141.48 |
RND4K Q1T1 | 51.42 | 179.02 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 1406 | 動作困難 |
高品質 | 2390 | 重い |
軽量品質 | 3271 | 普通 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。どのエリアでも十分なPINGとダウンロード数値が出ています。特にWi-Fiのすぐ近くでは400Mbpsを超える結果が得られています。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板です。写真ではわかりづらいですが、純粋なブラックではなく、若干ブラウンがかった色味になっています。

背面です。通気口が大きく取られています。

開いた様子です。

開ききった様子です。最大角は135°となっています。

上部ベゼルです。横幅は6mmとなっています。

下部ベゼルです。

ベゼル上にカメラが搭載されています。

キーボードです。独立していてクセのないキーボードです。テンキーを搭載しています。

ミツトヨのデジタルノギスで二つのキーを割返して測定した結果17.3mmとなりました。キーストロークは1.5mmです。

タッチパッドは120mmとなっています。

本体右側です。有線LAN、USB-A、USB-C、SDカードを搭載しています。

本体左側です。通気口、USB-A×2、ヘッドフォンジャック、マイクジャックを搭載しています。

背面には通気口、電源コネクタ、HDMI、ミニディスプレイポートを搭載しています。

本体は1945gとなっています。

充電器込みの重量は2385gです。充電器単体は440gとなっています。

メリット・魅力
高いコストパフォーマンス
mosuse K5のメリットはやはり高いコストパフォーマンスにあります。HシリーズプロセッサとGeForce MX350搭載の国産PCをこの価格で手に入れられるのは魅力です。製品面だけでなく、24時間サポートなどの付加価値も考えればよりメリットが高くなります。
メモリをBTOで強化しやすい
BTOメーカーのためカスタマイズがしやすいメリットがある中で、クリエイター向けに使われると想定されるこのmouse K5の場合最大64GBまで強化できる点は大きなメリットです。動画・イラストなど映像・画像を使うことが多い作業ではメモリの多さが作業性の良さに直結します。
背面インターフェイスで据え置きに向く
mouse K5の非常に良いところとして、背面インターフェイスがあります。15.6インチノートパソコンは市場に溢れていますが、背面にインターフェイスを持つものは高価格帯PCばかり。ところが、K5はこの価格帯にしては珍しく、背面にインターフェイスを持っています。本体サイズ感から据え置きで使う人も多いと思いますが、背面にインターフェイスがあることでよりスッキリと外部モニター接続などをすることが可能になっています。
本体カラーがより上品に
当サイトでは前モデルもレビューしていますが、K5では本体カラーが濃いブラウンカラーになり、上品さ・高級感が高まっています。
デメリット・欠点
15インチノートとしては重量がある
価格を考えればあまりデメリットのない、K5ですが唯一弱点といえば重量が挙げられるでしょう。ただ、15.6インチを持ち運びで使う人は少ないと想定されるため、あまり大きな弱点とは言えません。
おすすめなタイプ
エントリークラスのイラスト・アニメーション制作者
mouse K5はエントリークラスのイラスト・アニメーション製作者の方に最もおすすめ。イラストを動かすソフトといえばLIVE 2Dがありますが、十分に使うためのスペック要件と価格帯を考えれば魅力的な選択肢になります。
軽い画像編集をしたい人
ハードな動画編集にはGeForce MX350ではパフォーマンスが足りませんが、軽い編集程度であれば十分使えるレベルと言えるでしょう。メモリを多くしてけばより快適に使えるPCとなります。
外部ディスプレイに接続する人
メリットでも書いた通り、エントリークラスのノートパソコンとしては背面にインターフェイスを持つ珍しいノートパソコンです。動画編集・アニメーションどちらをやるにしてもデュアルディスプレイで使う人も多いことを考えれば、よりスッキリと配置できる背面インターフェイスは魅力的と言えます。
おすすめできないタイプ
持ち運び前提にする人
15.6インチの大きさとディスプレイサイズなりの重量があるため、持ち運び前提で使う人にはデメリットが大きくなります。持ち運びを前提するのであれば、価格が上がってしまいますが、DAIV 3Nなどを検討する方が良いでしょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
mouse K5の真骨頂はカスタマイズにあると考えます。特にメモリとROMを使う人の個性に合わせて変更すると良いでしょう。ROMについては、HDDのセカンドストレージの選択肢も可能なため動画編集などたくさんのデータを扱う人は自身の環境に合わせて選ぶと良いでしょう。
実機レビューのまとめ

繰り返しになりますが、mouse K5は搭載されているプロセッサ、機能から考えればコストパフォーマンスの高い国産PCです。シリーズとして正当進化しており、見た目の高級感が高まっている点も魅力。
これから動画編集やアニメーション作成をしようと思っているエントリークラスユーザーにとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
mouse K5に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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