Legion Pro 5i Gen8のレビュー概要
安くて高いパフォーマンス
Legion Pro 5i Gen8は第13世代intelプロセッサのHXシリーズとGeForce RTX4000番台を搭載しつつ、20万円以下から購入可能なコストパフォーマンスに優れたモデルです。
高いパフォーマンスに加えて、有線イーサネットコネクタを含む豊富なインターフェイスを取り揃えています。
こんなタイプにマッチ
- 20万円以下のPCを探す人
- コスパを求める人
- リフレッシュレートを求める人
簡易スペック表
発売日 | 2023年3月24日 |
CPU | Core i7-13700HX |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | GeForce RTX 4050 Laptop、GeForce RTX4060 Laptop、GeForce RTX4070 Laptop |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 2465g |
Cinebench R20 | 6944pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Legion Pro 5i Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Legion Pro 5i Gen8の特徴
ここではLegion Pro 5i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代プロセッサ搭載
Legion Pro 5i Gen8はintel Core i7-13700HXプロセッサを搭載しています。ベンチマーク結果でも後述しますが、非常に高いパフォーマンステスト結果が出ています。
GeForce RTX4070も選択可能
ゲーミングノートパソコンではGeForce RTX4060 Laptopが多い中、本モデルではより上位の4070 Laptopを選択することも可能になっています。
20万円以下から購入可能
これらの高いパフォーマンスに加え、最大240Hzのリフレッシュレートを兼ね備えつつ、20万円以下から購入可能となっています。
Legion Pro 5i Gen8の価格とコストパフォーマンス
プロセッサの優秀さ、ディスプレイがWQXGAの最大240Hzリフレッシュレートでありながら、20万円以下から購入可能な点は非常に魅力的でコストパフォーマンスの高い機種と位置付けることができます。
Legion Pro 5i Gen8のスペック
今回レビューしたLegion Pro 5i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年3月24日 | |
製品名 | Legion Pro 5i Gen8 | |
型式 | 82WK007LJP | |
サイズ | 260.4×363.4×22~27mm | |
重量(実測) | 本体 | 2465g |
電源アダプタ | 1065g | |
CPU | Core i7-13700HX | |
GPU | GeForce RTX4070 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 240Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 80Whr |
公称値 | 5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Legion Pro 5i Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は6944pts、シングルコア733ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第13世代intelコアプロセッサを搭載していることもあり、非常に高いパフォーマンスを誇ります。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は16164pts、シングルコア1881ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkの結果からReadが6500MB/s以上の結果が得られており、非常に高速です。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | 12883 | 非常に快適 |
軽量品質 | 16006 | 非常に快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | あまりファン音は聞こえない |
CPUテスト時 | かなり大きめなファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | かなり大きめなファン音が聞こえる |
Legion Pro 5i Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 96.8% | 96.8% |
Adobe RGB | 76.2% | 76.6% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Legion Pro 5i Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 489.36 | 505 | 13 |
ポイント② | 330.35 | 396.51 | 14 |
ポイント③ | 435 | 523.6 | 14 |
ポイント④ | 395.39 | 478.34 | 17 |
ポイント⑤ | 333.94 | 323.82 | 15 |
ポイント⑥ | 158.98 | 161.53 | 14 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fiの速度テストを行った結果、全てのエリアにおいて100Mbps以上であり、高いパフォーマンスを出しています。
Legion Pro 5i Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。100W以上のPD充電器を用いた場合のみ充電が可能でした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | ⚪︎ | AUKEY PA-B7 |
Legion Pro 5i Gen8の外観
天板はLEGIONとLenovoのロゴが入っています。
背面は大きめのスリットが入っています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。一部キーが接合しています。また本モデルにはテンキーが付いています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.42mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.8mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-A、カメラの電子シャッター、ヘッドフォンジャックがあります。
本体左側にはUSB Type-A、USB Type-Cポートがあります。
背面には有線イーサネットコネクタ、セキュリティロック、HDMI、USB Type-Aポートが三つ備わっています。
本体の重量を測定したところ、2465gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、3530gとなりました。充電器単体では1065gとなります。
Legion Pro 5i Gen8のメリット・魅力
ノートはかなり高い水準
ゲーミングノートパソコンとしては、プロセッサ、dGPUともに高い水準のものが搭載されており、ベンチマークテストでも十分な結果を出しています。価格も他社に比べると同じ性能で比較して控えめとなっているため、より魅力を感じるでしょう。
豊富なインターフェイス
dGPUを搭載したグラフィックに力点を置いたパソコンでは、サイドに通気口が来るケースが多く、インターフェイスが塞がれてしまう傾向があります。ところが、Legion Pro 5i Gen8の場合は両サイド、及び背面に豊富なインターフェイスを備えています。
PD充電にも対応
高出力ノートでは珍しいPD充電対応機種となっています。100Wのみですが、GaN搭載の充電器を用いることで荷物をコンパクトにできそうです(ただし、出力が抑えられる点には注意して下さい)。
高精細かつハイリフレッシュレート
本モデルでは2560×1600の高精細ディスプレイで240Hzリフレッシュレート対応になっています。しかもアスペクト比が16:10のため、仕事で使うケースでもより効率的に書類を作れたり、ネットサーフィンを楽しむことができます。
Legion Pro 5i Gen8のデメリット・欠点
ハイパフォーマンス故の重さがネック
ゲーミングパソコンではトレードオフになってしまう部分ですが、ハイパフォーマンス故に本体質量がネックになります。PD充電には対応しているものの、持ち運び用途では厳しいと感じます。
みんなの口コミ
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スペック、パフォーマンス面から考えてコストパフォーマンスが良すぎると感じました。240Hzのリフレッシュレートを持ちながら、sRGBカバー率は100%近くあるので、ゲームだけでなく、色域を必要とする人にも使えるメリットがある点も評価が高いです。
Legion Pro 5i Gen8がおすすめな人
ノートPCでもゲームを快適にしたい人
本モデルは高いパフォーマンスに加え、高性能なディスプレイ性能を持ち合わせており一台で快適にできる環境が整うモデルと感じました。ノートパソコンでゲームを楽しみたい人は候補にしてみると良いでしょう。
拡張環境を作りたい人
メリットでも述べた通り、サイド及び背面のインターフェイスが魅力。複数の出力を組み合わせてパソコンからさらに外部ディスプレイなどをはじめとした環境を作りやすいパソコンと言えるでしょう。
Legion Pro 5i Gen8がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
ノートパソコンとは言っても、高性能ゲーミングパソコンだけあって重量級です。持ち運びが多い場合は、同じゲーミングパソコンでもより軽いモデルを選択するようにしましょう。
Legion Pro 5i Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはベースのプロセッサやメモリ容量は同じでdGPUを選択できるようになっています。予算とプレイしたいゲーム次第で適したGPUを選びましょう。
Legion Pro 5i Gen8の実機レビューまとめ
Legion Pro 5i Gen8を安く買う方法
Legion Pro 5i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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