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レビュー・評価の概要
Legion Pro 5i Gen8は第13世代intelプロセッサのHXシリーズとGeForce RTX4000番台を搭載しつつ、20万円以下から購入可能なコストパフォーマンスに優れたモデルです。
高いパフォーマンスに加えて、有線イーサネットコネクタを含む豊富なインターフェイスを取り揃えています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i7-13700HX |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | GeForce RTX 4050 Laptop GeForce RTX4060 Laptop GeForce RTX4070 Laptop |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2465g |
Cinebench R20 | 6944pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではLegion Pro 5i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代プロセッサ搭載
Legion Pro 5i Gen8はintel Core i7-13700HXプロセッサを搭載しています。ベンチマーク結果でも後述しますが、非常に高いパフォーマンステスト結果が出ています。
GeForce RTX4070も選択可能
ゲーミングノートパソコンではGeForce RTX4060 Laptopが多い中、本モデルではより上位の4070 Laptopを選択することも可能になっています。
20万円以下から購入可能
これらの高いパフォーマンスに加え、最大240Hzのリフレッシュレートを兼ね備えつつ、20万円以下から購入可能となっています。
価格とコストパフォーマンス
プロセッサの優秀さ、ディスプレイがWQXGAの最大240Hzリフレッシュレートでありながら、20万円以下から購入可能な点は非常に魅力的でコストパフォーマンスの高い機種と位置付けることができます。
スペック
今回レビューしたLegion Pro 5i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 260.4×363.4×22~27mm | |
重量 | 本体 | 2465g |
アダプタ | 1065g | |
CPU | Core i7-13700HX | |
GPU | GeForce RTX4070 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 240Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 80Whr |
公称値 | 5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 6944 |
シングル | 733 | |
Cinebench R23 | マルチ | 16164 |
シングル | 1881 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6543.01 | 4923.23 |
SEQ1M Q1T1 | 2368.43 | 2574.83 |
RND4K Q32T16 | 2765.81 | 1756.44 |
RND4K Q1T1 | 71.38 | 230.34 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | 12883 | 非常に快適 |
軽量品質 | 16006 | 非常に快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 96.8 | 96.8 |
Adobe RGB | 76.2 | 76.6 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 489.36 | 505 | 13 |
ポイント② | 330.35 | 396.51 | 14 |
ポイント③ | 435 | 523.6 | 14 |
ポイント④ | 395.39 | 478.34 | 17 |
ポイント⑤ | 333.94 | 323.82 | 15 |
ポイント⑥ | 158.98 | 161.53 | 14 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板はLEGIONとLenovoのロゴが入っています。

背面は大きめのスリットが入っています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。一部キーが接合しています。また本モデルにはテンキーが付いています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.42mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.8mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-A、カメラの電子シャッター、ヘッドフォンジャックがあります。

本体左側にはUSB Type-A、USB Type-Cポートがあります。

背面には有線イーサネットコネクタ、セキュリティロック、HDMI、USB Type-Aポートが三つ備わっています。

本体の重量を測定したところ、2465gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、3530gとなりました。充電器単体では1065gとなります。

メリット・魅力
ノートはかなり高い水準
ゲーミングノートパソコンとしては、プロセッサ、dGPUともに高い水準のものが搭載されており、ベンチマークテストでも十分な結果を出しています。価格も他社に比べると同じ性能で比較して控えめとなっているため、より魅力を感じるでしょう。
豊富なインターフェイス
dGPUを搭載したグラフィックに力点を置いたパソコンでは、サイドに通気口が来るケースが多く、インターフェイスが塞がれてしまう傾向があります。ところが、Legion Pro 5i Gen8の場合は両サイド、及び背面に豊富なインターフェイスを備えています。
PD充電にも対応
高出力ノートでは珍しいPD充電対応機種となっています。100Wのみですが、GaN搭載の充電器を用いることで荷物をコンパクトにできそうです(ただし、出力が抑えられる点には注意して下さい)。
高精細かつハイリフレッシュレート
本モデルでは2560×1600の高精細ディスプレイで240Hzリフレッシュレート対応になっています。しかもアスペクト比が16:10のため、仕事で使うケースでもより効率的に書類を作れたり、ネットサーフィンを楽しむことができます。
デメリット・欠点
ハイパフォーマンス故の重さがネック
ゲーミングパソコンではトレードオフになってしまう部分ですが、ハイパフォーマンス故に本体質量がネックになります。PD充電には対応しているものの、持ち運び用途では厳しいと感じます。
おすすめなタイプ
ノートPCでもゲームを快適にしたい人
本モデルは高いパフォーマンスに加え、高性能なディスプレイ性能を持ち合わせており一台で快適にできる環境が整うモデルと感じました。ノートパソコンでゲームを楽しみたい人は候補にしてみると良いでしょう。
拡張環境を作りたい人
メリットでも述べた通り、サイド及び背面のインターフェイスが魅力。複数の出力を組み合わせてパソコンからさらに外部ディスプレイなどをはじめとした環境を作りやすいパソコンと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
ノートパソコンとは言っても、高性能ゲーミングパソコンだけあって重量級です。持ち運びが多い場合は、同じゲーミングパソコンでもより軽いモデルを選択するようにしましょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはベースのプロセッサやメモリ容量は同じでdGPUを選択できるようになっています。予算とプレイしたいゲーム次第で適したGPUを選びましょう。
実機レビューのまとめ

Legion Pro 5i Gen8は20万円以下で買える価格ながら、さらにこの価格帯では十分すぎるほどの本体スペックを持っています。
特にディスプレイ性能は同価格帯のライバルと比較して頭一つ抜けているので、コスパを求める人はぜひ候補に入れておくべき一台です。
安く買う方法・コツ
Legion Pro 5i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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