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レビュー・評価の概要
mouse CT6-Hは同メーカーのデスクトップパソコンシリーズの中で最もコンパクトなミニPC。サイズは手のひらで軽々と持てるほど。
小さいながらもRyzen5 4500Uを搭載していることでパフォーマンスは高い上にデスクトップならではの豊富なインターフェイスが魅力。加えて低価格のため、コストパフォーマンスの高い一台です。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Ryzen4500U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | – |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | – |
モバイル通信 | – |
重量 | 759g |
Cinebench R20 | 1940pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではmouse CTシリーズの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
A4用紙よりも小さいデスクトップ
mouse CT6は非常にコンパクトな設計で、A4用紙よりも小さい筐体が特徴です。置き場所にも困りませんし、ディスプレイ裏にVESAマウントで取り付けることも可能な設計になっています。
Ryzen5 4500Uプロセッサ搭載
ベースとなるプロセッサにはRyzen5 4500Uが搭載されており、モバイル向けのプロセッサながらベンチマークテスト結果の通り、高いパフォーマンスを誇ります。
昨今のモバイルプロセッサはパフォーマンスが上がっていることで、一般用途では十分使える上に65Wの低電力で利用できることから、よりエコに使うことが可能です。
豊富なインターフェイス
コンパクトなデスクトップでありながら注目はその豊富なインターフェイスです。前面、背面にUSB、SDスロットを備えており接続バリエーションで不満に思うことは少ないでしょう。
価格とコストパフォーマンス
mouse CT6-Hはベース価格として6万円台からの購入できます。一般的なデスクトップPCで見ても安い上に、小型であることやRyzen5 4500Uのパフォーマンスを考えれば、高いコスパを誇ります。
スペック
今回レビューしたmouse CT6-H(CTシリーズ)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 194×28×150mm | |
重量 | 本体 | 759g |
アダプタ | – | |
CPU | Ryzen5 4500U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | – |
解像度 | – | |
アスペクト比 | – | |
形式 | – | |
リフレッシュレート | – |
フロントカメラ | 画素数 | – |
物理シャッター | – | |
リヤカメラ | 画素数 | – |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | – | |
光学ドライブ | – | |
バッテリー | サイズ | – |
公称値 | – |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1940 |
シングル | 425 | |
Cinebench R23 | マルチ | 4816 |
シングル | 1112 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2114.10 | 1415.82 |
SEQ1M Q1T1 | 2043.93 | 1334.76 |
RND4K Q32T16 | 1099.52 | 848.62 |
RND4K Q1T1 | 49.79 | 151.67 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1910 | 動作困難 |
外観
表から見た様子です。薄いことがよくわかります。

前面には電源ボタンに加え、USB Type-Aが4つ、USB Type-C、フルサイズSDスロットを備えます。上部には排熱用のファンを備えます。

側面です。マウスのロゴに加え背面がヘアライン加工されていて高級感があります。

背面です。VGA、HDMI、USB Type-A、電源ポート、有線LANポート、ヘッドフォンジャック、マイクジャック、ケンジントンロックを備えます。

スタンドやVESAマウントなどの付属品一覧です。マウス及びテンキー付きキーボードが付属します。

付属のVESAマウントを取り付けた様子です。ねじ一本で簡単に取り付けることが出来ます。

メリット・魅力
SDスロットを搭載
mouse CT6で最も感動したポイントはフルサイズのSDスロットを備えていること。パソコンをデジカメやハンディカムのデータ置き場としている人は少なくないはずなので大きなメリットと言えるでしょう。
USB Type-Cポートが前面にある
本モデルではSDスロットだけでなく、USB Type-Cポートも前面に備えています。スマートフォンからのデータ取り出しを容易にできます。
VESAマウントが標準付属
他社ミニPCではVESAマウントがオプション扱いですが、本モデルは標準付属になっています。ディスプレイがVESAマウントに対応していればパソコンを背面に隠してミニマムにすることが可能です。
デメリット・欠点
ディスプレイ出力はHDMIとVGA
ディスプレイ出力は残念ながらHDMIとVGAの組合せとなっています。ただ、ポートにこだわる人はあまりいないかもしれません。
ファン音が大きめ
平時はほぼ無音ですが、Cinebench R20を回したときにはファン音がかなり大きくなる傾向が見られました。小型ゆえにファンがどうしても高回転してしまう点には注意しておきましょう。
おすすめなタイプ
リビングにパソコンを置く人
mouse CTシリーズはとにかくコンパクトなことがウリです。そのため、どこに置いても存在感が小さく邪魔になりません。リビングにパソコンを置いたり、PCをテレビと接続するような人向けです。
コンパクトさと性能を両立したい人
コンパクトさで言えばノートパソコンを選びたくなりますが、パフォーマンスの面では同じプロセッサを用いるならデスクトップの方が良くなります。理由は冷却がスムーズだから。しかし、持ち物をミニマムにしたい人にとってはデスクトップは邪魔になります。しかし、mouse CT6はVESAマウントで隠すことが可能。しかも、Ryzen5 4500Uのパフォーマンスが高いため、小型でも快適に使うことが出来ます。
テレビをパソコン化したい人
個人的に最もおすすめなのがこのタイプ。昨今のパソコンは背面にVESAマウントが付属しているものがあります。VESAマウントを用いてパソコン化すれば背面に設置できるので、パソコンとして使うだけでなく、オンラインビデオ観賞用としても使いつつ、スマートに収納することが可能になります。
おすすめできないタイプ
デスクトップとしてのパフォーマンスが欲しい人
mouse CT6はRyzen5 4500Uのモバイルプロセッサを搭載したデスクトップパソコンです。そのため、パフォーマンスとしては純粋なデスクトップには劣ります。また、Ryzenは後継機の5000シリーズが発売されていますが、本レビュー執筆段階では発売されていません。
そのため、デスクトップならではのパワーとコストを両立させたければmouse DTシリーズを選ぶ方が良いでしょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
カスタマイズせずとも純正状態で十分使えるモデルですが、余裕があるならメモリは16GBにしておくことをおすすめします。デュアルチャネル化させることでRyzenプロセッサはパフォーマンスがアップします。
実機レビューのまとめ

手のひらで持てるデスクトップとして非常にレアな存在のパソコンですが、見た目に反して中身はパフォーマンスが高く使いやすいモデル。
小さいためにどこにおいても邪魔になりませんし、VESAマウントで背面に取り付けておくことも可能。ミニマルさを求める人はぜひ候補に入れてみて下さい。
安く買う方法・コツ
mouse CTシリーズに限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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