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レビュー・評価の概要
ThinkBook 13x Gen4はintelの新しいプロセッサ、Ultraシリーズを搭載したコンパクトな13.5インチノートパソコンです。
薄型、軽量でありながら2Kを超えるディスプレイとパワフルなパフォーマンスを兼ね備えているモデルです。
発売年度 | 2024年 |
プロセッサ | Core Ultra 9 185H Core Ultra 5 125H |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | Intel Arc Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1180g |
Cinebench R20 | 3633pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
2024年3月17日時点で159,940円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkBook 13x Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ultraシリーズプロセッサ搭載
Gen4からinetl Ultraシリーズのプロセッサが搭載されています。ベンチマーク結果で後述しますが、これまでと比べてさらに高いパフォーマンスを持つモデルになっています。
軽量なボディ
本体は1.17kgとなっています。軽量性を追求したモデルではないものの、1.2kgを切る質量であり、持ち運びに十分適しています。
外部拡張に優れたインターフェイス
インターフェイスはThunderboltを中心としており、外部拡張性に優れています。特にThunderbolt一本で出力できるディスプレイを使っている場合には本体のコンパクトさと自宅(もしくは仕事場)での広い作業領域を確保できるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
本体価格は2024年3月17日時点で約16万円となっています。
価格的にはハイエンドと比べて少し安めですが、中身は超ハイエンドと比較しても劣らないほどになっています。そのため、コストパフォーマンスの面で見ると非常に優れています。
2024年3月17日時点で159,940円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
スペック
今回レビューしたThinkBook 13x Gen4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
サイズ | 205×292.9×12.9mm | |
重量 | 本体 | 1180g |
アダプタ | 175g | |
CPU | Core 5 Ultra 125H | |
GPU | Intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 2880×1920 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 74Whr |
公称値 | 12.1時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3633 |
シングル | 645 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8955 |
シングル | 1713 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6121.83 | 4258.54 |
SEQ1M Q1T1 | 2550.53 | 2939.88 |
RND4K Q32T16 | 709.69 | 172.40 |
RND4K Q1T1 | 63.04 | 91.29 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 3467 | 普通 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 622.91 | 538.46 | 13 |
ポイント② | 107.52 | 133.34 | 15 |
ポイント③ | 551.68 | 530.37 | 16 |
ポイント④ | 462.08 | 509.39 | 18 |
ポイント⑤ | 95.16 | 249.36 | 23 |
ポイント⑥ | 95.16 | 249.36 | 23 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板はThinkBookとメーカーロゴが配置されています。上下で処理が異なっており、こだわりを感じるデザインです。

背面も同様の素材になっており、高級感があります。

開いた様子です。ベゼルが非常に狭く、高級感があります。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体にくせはあまりないものの、一部キーが接合しています。価格帯を考えると少し勿体無い部分です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.93mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-C(Thunderbolt4)が2つ、電源ボタン、電子シャッターが備わっています。

本体左側にはUSB TYpe-C(Thunderbolt4)、コンボジャックが備わっています。

本体の重量を測定したところ、1180gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1355gとなりました。充電器単体では175gとなります。

メリット・魅力
パフォーマンスに優れる
ベンチマーク結果からも分かるように、Ultraシリーズは非常に高いパフォーマンスが出ています。持ち出しが楽な軽量パソコンでこれだけのパフォーマンスが出れば十分でしょう。
狭ベゼルでデザインが良い
本モデルは昨今のノートパソコンの中でも非常にベゼルが狭く、モダンなデザインとなっています。これだけでも選ぶ価値があると言えるでしょう。
スピーカー性能が高い
Windowsの薄型ノートパソコンは音質が悪いケースが多いですが、本モデルは非常に音質がよく、PC単体でも十分音楽を楽しむことができます。この価格帯のパソコンとしては、魅力的と言えるでしょう。
デメリット・欠点
足りないインターフェイスがある
ウルトラブックということもあり、インターフェイスがかなり絞られています。USB Type-AやSDカードを利用する人にとってはハブが必要になることを注意しておきましょう。
中間グレードがない
Core Ultra 5と9しかプロセッサのライナップがなく、中間の7がありません。そのため、価格が16万円台と21万円台からと間が飛ぶ価格設定になっています。
おすすめなタイプ
持ち出しの多いビジネスパーソン
軽量かつサイドのベゼルをかなり削ったコンパクトなサイズ感のため、持ち出しの多いビジネスパーソンにはぴったりの一台と言えるでしょう。プロセッサパフォーマンスが高いことやスリープ時の省電力性が高いことも魅力です。
コスパを優先する人
本モデルは性能から考えるとかなりコストパフォーマンスに優れたモデルです。国産であれば、30万円弱してもおかしくありません。そういった意味でコストパフォーマンスに非常に優れたモデルと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
安さを求める人
上記で書いた通り、コストパフォーマンスには優れるものの、PC市場の全体的な価格から見ると高めであることは否めません。そのため、安さを追求するのあれば、10万円以下で買えるモデルをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルの重要なポイントはプロセッサを5もしくは9を選ぶかどうか、そしてメモリを16もしくは32GBにするかどうかと言えます。
プロセッサのパフォーマンスは十分出ているため、よほどのことがなければ5でも良いとは思いますが、メモリは人次第なので、予算に合わせて選ぶようにしましょう。
実機レビューのまとめ

Ultraシリーズが登場したことでパフォーマンスの高さがより一層際立つようになりました。
価格もハイエンドモデルと比べると控えめなため、高性能機種の中ではコストパフォーマンスに優れつつ、デザイン性も魅力的なモデルと言えるでしょう。
2024年3月17日時点で159,940円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
安く買う方法・コツ
ThinkBook 13x Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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