ThinkBook 13x Gen4のレビュー概要
高いレベルの13インチノート
ThinkBook 13x Gen4はintelの新しいプロセッサ、Ultraシリーズを搭載したコンパクトな13.5インチノートパソコンです。
薄型、軽量でありながら2Kを超えるディスプレイとパワフルなパフォーマンスを兼ね備えているモデルです。
こんなタイプにマッチ
- 持ち出しが多い人
- 外部ディスプレイユーザー
簡易スペック表
発売日 | 2024年 |
CPU | Core Ultra 9 185H Core Ultra 5 12225H |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | intel Arc Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1180g |
Cinebench R20 | 3633pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkBook 13x Gen4の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkBook 13x Gen4の特徴
ここではThinkBook 13x Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ultraシリーズプロセッサ搭載
Gen4からinetl Ultraシリーズのプロセッサが搭載されています。ベンチマーク結果で後述しますが、これまでと比べてさらに高いパフォーマンスを持つモデルになっています。
軽量なボディ
本体は1.17kgとなっています。軽量性を追求したモデルではないものの、1.2kgを切る質量であり、持ち運びに十分適しています。
外部拡張に優れたインターフェイス
インターフェイスはThunderboltを中心としており、外部拡張性に優れています。特にThunderbolt一本で出力できるディスプレイを使っている場合には本体のコンパクトさと自宅(もしくは仕事場)での広い作業領域を確保できるでしょう。
ThinkBook 13x Gen4の価格とコストパフォーマンス
本体価格は2024年3月17日時点で約16万円となっています。価格的にはハイエンドと比べて少し安めですが、中身は超ハイエンドと比較しても劣らないほどになっています。そのため、コストパフォーマンスの面で見ると非常に優れています。
ThinkBook 13x Gen4のスペック
今回レビューしたThinkBook 13x Gen4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
製品名 | ThinkBook 13x Gen4 | |
型式 | - | |
サイズ | 205×292.9×12.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1180g |
電源アダプタ | 175g | |
CPU | Core 5 Ultra 1225H | |
GPU | intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 2880×1920 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 最大120Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 74Whr |
公称値 | 12.1時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkBook 13x Gen4のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3633pts、シングルコア645ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8955pts、シングルコア1713ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。ベンチマークの結果6000MB/sを超えており、ノートパソコンとしては非常に高いパフォーマンスとなっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3467 | 普通 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
ThinkBook 13x Gen4のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 97.3% | 97.4% |
Adobe RGB | 72.2% | 72.2% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkBook 13x Gen4の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 622.91 | 538.46 | 13 |
ポイント② | 107.52 | 133.34 | 15 |
ポイント③ | 551.68 | 530.37 | 16 |
ポイント④ | 462.08 | 509.39 | 18 |
ポイント⑤ | 95.16 | 249.36 | 23 |
ポイント⑥ | 95.16 | 249.36 | 23 |
通信スピードテストの評価
測定の結果、バラツキはあるものの概ね100Mbpsを超える数値が出ており、かつ最大で600Mbpsを超えるパフォーマンスとなっています。
ThinkBook 13x Gen4のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45W以上では通常充電となり、30W以下では低速充電表示となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ◯ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ◯ | RP-PC133 |
100W | ◯ | AUKEY PA-B7 |
ThinkBook 13x Gen4の外観
天板はThinkBookとメーカーロゴが配置されています。上下で処理が異なっており、こだわりを感じるデザインです。
背面も同様の素材になっており、高級感があります。
開いた様子です。ベゼルが非常に狭く、高級感があります。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体にくせはあまりないものの、一部キーが接合しています。価格帯を考えると少し勿体無い部分です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.93mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-C(Thunderbolt4)が2つ、電源ボタン、電子シャッターが備わっています。
本体左側にはUSB TYpe-C(Thunderbolt4)、コンボジャックが備わっています。
本体の重量を測定したところ、1180gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1355gとなりました。充電器単体では175gとなります。
ThinkBook 13x Gen4のメリット・魅力
パフォーマンスに優れる
ベンチマーク結果からも分かるように、Ultraシリーズは非常に高いパフォーマンスが出ています。持ち出しが楽な軽量パソコンでこれだけのパフォーマンスが出れば十分でしょう。
狭ベゼルでデザインが良い
本モデルは昨今のノートパソコンの中でも非常にベゼルが狭く、モダンなデザインとなっています。これだけでも選ぶ価値があると言えるでしょう。
スピーカー性能が高い
Windowsの薄型ノートパソコンは音質が悪いケースが多いですが、本モデルは非常に音質がよく、PC単体でも十分音楽を楽しむことができます。この価格帯のパソコンとしては、魅力的と言えるでしょう。
ThinkBook 13x Gen4のデメリット・欠点
足りないインターフェイスがある
ウルトラブックということもあり、インターフェイスがかなり絞られています。USB Type-AやSDカードを利用する人にとってはハブが必要になることを注意しておきましょう。
中間グレードがない
Core Ultra 5と9しかプロセッサのライナップがなく、中間の7がありません。そのため、価格が16万円台と21万円台からと間が飛ぶ価格設定になっています。
みんなの口コミ
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高性能かつ、デザイン性に優れており、しかも価格がハイエンドと比較すると安いという三拍子揃った魅力的なモデルです。スピーカー性能が良い点もWindowsノートの中では、魅力的に映るポイントの一つでしょう。
ThinkBook 13x Gen4がおすすめな人
持ち出しの多いビジネスパーソン
軽量かつサイドのベゼルをかなり削ったコンパクトなサイズ感のため、持ち出しの多いビジネスパーソンにはぴったりの一台と言えるでしょう。プロセッサパフォーマンスが高いことやスリープ時の省電力性が高いことも魅力です。
コスパを優先する人
本モデルは性能から考えるとかなりコストパフォーマンスに優れたモデルです。国産であれば、30万円弱してもおかしくありません。そういった意味でコストパフォーマンスに非常に優れたモデルと言えるでしょう。
ThinkBook 13x Gen4がおすすめではないタイプ
安さを求める人
上記で書いた通り、コストパフォーマンスには優れるものの、PC市場の全体的な価格から見ると高めであることは否めません。そのため、安さを追求するのあれば、10万円以下で買えるモデルをおすすめします。
ThinkBook 13x Gen4のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルの重要なポイントはプロセッサを5もしくは9を選ぶかどうか、そしてメモリを16もしくは32GBにするかどうかと言えます。プロセッサのパフォーマンスは十分出ているため、よほどのことがなければ5でも良いとは思いますが、メモリは人次第なので、予算に合わせて選ぶようにしましょう。
ThinkBook 13x Gen4の実機レビューまとめ
ThinkBook 13x Gen4を安く買う方法
ThinkBook 13x Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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