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ThinkBook 15 Gen3の実機レビュー

ThinkBook 15 Gen3のレビュー概要

低価格で高パフォーマンスな15インチ

ThinkBook 15 Gen3はRyzen5000シリーズプロセッサを搭載した、ThinkBookの3代目15インチノートパソコンです。

クセのないシンプルなデザインが特徴です。価格に対してパフォーマンスが優れるため、お買い得度が高いPCとなっています。

こんなタイプにマッチ

  • パソコン初心者
  • 大学生・新社会人
  • 軽いネットサーフィンがメインの人

簡易スペック表

発売日 2021年11月2日
CPU Ryzen3 5300U
Ryzen5 5500U
Ryzen7 5700U
RAM 8~16GB
ストレージ 256~512GB
画面サイズ 15.6インチ
GPU AMD Radeon グラフィックス
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可
重量 1840g
Cinebench R20 3214pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2022年4月9日時点で税込72,600円から。現在の価格については公式サイトを必ずご覧ください。

 

ThinkBook 15 Gen3の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ThinkBook 15 Gen3の特徴

ここではThinkBook 15 Gen3の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

Ryzen5000シリーズプロセッサ搭載

ThinkBook 15 Gen3ではRyzen5000シリーズのハイパフォーマンスなプロセッサを選択することが可能です。ベンチマーク結果も出していますが、一般用途ではオーバースペックなほどです。

 

スタイリッシュなデザイン

本モデルは低価格帯PCとは思えないほど、デザインが優れています(元々、ThinkBookシリーズは若者向けにデザインされたという背景も由来していると思います)。10万円以下から購入できますが、安っぽさはありません。

 

USB PDに対応

USB Type-Cでの充電に対応しているため、サードパーティ製のUSB PD充電器を用いることで持ち物を減らすことができます。また、スマートフォンの充電コネクタがUSB Type-Cなら共用することも可能です。

 

ThinkBook 15 Gen3の価格とコストパフォーマンス

このスペックで7万円台から買えるのは、非常に安いと言えます。後ほど、メリット・デメリットでも書きますが、スペック十分なだけでなくパソコンを使う上で必要な機能が過不足なく盛り込まれているため、そういった観点でもコストパフォーマンスに優れるモデルとなっています。

2022年4月9日時点で税込72,600円から。現在の価格については公式サイトを必ずご覧ください。

 

ThinkBook 15 Gen3のスペック

今回レビューしたThinkBook 15 Gen3のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年11月2日
製品名
型式 21A40011JP
サイズ 235×357×18.9mm
重量(実測) 本体 1840g
電源アダプタ 335g
CPU Ryzen5 5500U
GPU AMD Radeonグラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 1st 256GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 IPS液晶
リフレッシュレート 公式記載なし
生体認証 指紋 有り
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 720o
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.2
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 3セル
公称値 10.7時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

他グレードを見てみる

 

ThinkBook 15 Gen3のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は3214pts、シングルコア533ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5 5500Uを搭載していることもあり、非常に高いパフォーマンスです。

特に5000シリーズではシングルコアの性能も大きく上がっているため、どのソフトウェアでもその恩恵を受けられるでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は8117pts、シングルコア1373ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readは3000MB/sを超えており、一般的なノートパソコンの中ではトップクラスの性能を誇ります。PC起動を含め、使っていて不便を感じることはありません。

 

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 1244 動作困難

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ファンが軽く聞こえる程度
GPUテスト時 ファンが軽く聞こえる程度

 

ThinkBook 15 Gen3のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

sRGB

Adobe RGB

 

カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。

カバー率 カバー率 カバー比
sRGB 68.4 69
Adobe RGB 51.1 51.1

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

ThinkBook 15 Gen3の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:587.45Mbps
ポイント②:370.48Mbps
ポイント③:557.3Mbps
ポイント④:339.6Mbps
ポイント⑤:331.16Mbps
ポイント⑥:176.52Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 587.45 603.83 12
ポイント② 370.48 421.04 13
ポイント③ 557.3 599.58 13
ポイント④ 339.6 504.88 12
ポイント⑤ 331.16 464.95 13
ポイント⑥ 176.52 136.48 13

 

通信スピードテストの評価

Wi-Fi6に対応し、全エリアで100Mbps以上の安定した数値が得られています。

 

ThinkBook 15 Gen3のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。サードパーティのUSB-PDでも充電可能ですが、30W以下では低速充電表示が出る結果となりました。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W PowerPort Ⅲ Nano
30W PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

ThinkBook 15 Gen3の外観

天板は濃いシルバーが中心で、ツートーンカラーとなっています。またブランドロゴであるThinkBookがプリントされています。

 

背面は無塗装のプラスチック素材となっています。

 

開いた様子です。ベゼル幅は普通です。フロントカメラにはこの価格帯としては珍しく、フロントシャッターが付属します。

 

最大開き角は180°です。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体です。IdeaPadと似た配置で一部のキーが隣り合っています。本モデルはテンキー搭載しています。また、右上の電源ボタンはシールの通り、指紋認証を兼ねています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.61mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。キーはこれまでのThinkBook同様、浅めで入力しやすいです。一部キーは隣り合ってしまってはいるものの特に気になりません。

 

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。タッチパッドも廉価版としては使いやすく、ノートパソコンとしては必要十分な性能です。

 

本体右側にはケンジントンロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーを備えます。

 

本体左側にはUSB Type-Cが2ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャックを備えます。

 

スピーカーは背面パームレスト側に設置されています。この価格帯のPCとしては比較的優れており、特に中高音域が聴きやすくなっています。低音は足りないため、必要なら外部スピーカーを足しても良いかもしれません。

 

本体の重量を測定したところ、1840gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2175gとなりました。充電器単体では335gとなります。

 

ThinkBook 15 Gen3のメリット・魅力

スタンダードで非常に使いやすい

ThinkBook 15 Gen3は過去モデルから正統進化したノートパソコンで、本体デザイン、スペックなど全体的にクセがなく使いやすいモデルです。そのため、パソコンでハードな作業をする(例えば動画編集やゲーム)ことを除けば、どんな人でもマッチするモデルと言えます。

 

高いパフォーマンス

本モデルはRyzen5000シリーズを搭載しており、値段から考えると非常に高いパフォーマンスを誇ります。2,3年前のデスクトップよりも性能が良いため、ほとんどの人が困ることはないでしょう。

 

豊富なインターフェイス

15インチノートパソコンのため、インターフェイスも豊富です。特にフルサイズSDカードが使える点が利点となるでしょう。

 

生体認証も搭載

ThinkBook 15 Gen3では電源ボタンが生体認証を兼ねています。この価格帯では生体認証が付かないことも多いので、メリットの一つと言えます。

 

ThinkBook 15 Gen3のデメリット・欠点

弱点という弱点がないが懸念は15インチならではの重さ

ThinkBook 15 Gen3は一般的な使い方でパソコンを利用する人にとって、はっきりとして弱点はありません。強いて言えば、15インチならではの重さで持ち運びに向かないことくらいでしょう。その場合は、同じThinkBookシリーズの14インチモデルを選択することをおすすめします。

 

みんなの口コミ

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ThinkBook 15 Gen3
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

一般的に使う用途だとほぼ弱点が感じられない良モデルです。インターフェイスが豊富なので、追加デバイスが必要ない点も大きなメリットです。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 見た目がスタイリッシュで良い
  • 打ちやすく使いやすい

 

ThinkBook 15 Gen3がおすすめな人

初めてPCを買う人

ThinkBook 15 Gen3は欠点がない、優等生なノートパソコンです。そのため、初めてPCを買う人におすすめできます。プロセッサのパフォーマンスが高いため、長く使える点も魅力です。

 

ThinkBook 15 Gen3がおすすめではないタイプ

基本性能以外を求める人

ThinkBook 15 Gen3は基本をしっかりと押さえた優等生ですが、スピーカー性能、軽量性といった、プラスαの価値ではエッジの効いた特徴はありません。特定のスペックにこだわりがある場合は別のPCを探す方が良いでしょう。

 

ThinkBook 15 Gen3のカスタマイズ・モデルの選び方

ThinkBook 15 Gen3のおすすめモデルはRyzen5 5500U搭載モデルです。このモデルではストレージが256GBと512GBモデルがありますが、512GBモデルではグッと値段が上がってしまうため、別途外付けの記録媒体を用意する方がコストパフォーマンスが上がります。

またRyzen7 5700Uモデルを選択すればよりパフォーマンスが上がりますが、価格は2022年4月9日時点で11万円台と一気に高くなります。ほとんどの人はRyzen5 5500Uでもオーバースペックなので、積極的に選択する理由はないと考えます。

公式サイトを見る

 

ThinkBook 15 Gen3の実機レビューまとめ

買って損なしのPC

結論

ThinkBook 15 Gen3はRyzen5000シリーズを搭載したことで、パフォーマンスがグッと上がりつつ、価格据え置きのよくできたノートパソコンです。インターフェイスも充実していて、追加で買うものが少なくて済むため、買って損のないノートパソコンと言えるでしょう。

2022年4月9日時点で税込72,600円から。現在の価格については公式サイトを必ずご覧ください。

 

ThinkBook 15 Gen3を安く買う方法

ThinkBook 15 Gen3に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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