ThinkBook 15 Gen5のレビュー概要
低価格でも性能十分なPC
ThinkBook 15 Gen5のAMDモデルは、Ryzen7000シリーズを搭載したパワフルなノートパソコンです。
それでいて、価格は7万円台(2023年7月9日時点)からとリーズナブルな点が魅力の一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 家庭用を求める人
- 大学生
- ビジネスパーソン
簡易スペック表
発売日 | 2023年2月28日 |
CPU | Ryzen7 7730U Ryzen5 7530U Ryzen7330U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1755g |
Cinebench R20 | 3019pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkBook 15 Gen5の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkBook 15 Gen5の特徴
ここではThinkBook 15 Gen5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen7000番台のプロセッサを搭載
ThinkBook 15 Gen8はRyzen7000番台を搭載しています。ベンチマークテストではRyzen5モデルで検証していますが、非常に高いベンチマーク結果が得られています。
非常にリーズナブルな価格
同スペックのパソコンとして安いだけでなく、ライバル以外の製品と比較しても非常にリーズナブルな一台となっています。
ビジネス向けの特徴を持つ
この価格帯のノートパソコンとしては珍しく、ノイズキャンセリングマイク、及びFHDのウェブカメラを搭載しており、オンラインミーティングに対する機能強化が図られています。
ThinkBook 15 Gen5の価格とコストパフォーマンス
何度も繰り返しになりますが、コストパフォーマンスはスペック面から見てダントツに高いです。
ThinkBook 15 Gen5のスペック
今回レビューしたThinkBook 15 Gen5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年2月28日 | |
製品名 | ThinkBook 15 Gen5 | |
型式 | - | |
サイズ | 235×357×18.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1755g |
電源アダプタ | 315g | |
CPU | Ryzen5 7530U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 11.7時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkBook 15 Gen5のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3019pts、シングルコア523ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。本モデルではCinebench R20で3000ptsを超えるパフォーマンスが出ています。低価格PCとしては驚異的な数値と言えるでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7269pts、シングルコア1465ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readは4000MB/sに迫る勢いとなっています。こちらも低価格PCとしては驚異的で、前世代のモデルと比べて明らかにパフォーマンスアップしています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2111 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ファン音はほぼない |
CPUテスト時 | 音が聞こえる |
GPUテスト時 | 音が聞こえる |
ThinkBook 15 Gen5のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 60.3% | 60.5% |
Adobe RGB | 44.9% | 44.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkBook 15 Gen5の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 568.73 | 555.47 | 14 |
ポイント② | 199.16 | 241.74 | 14 |
ポイント③ | 515.16 | 561.03 | 14 |
ポイント④ | 380.05 | 478.09 | 14 |
ポイント⑤ | 168.47 | 199.34 | 14 |
ポイント⑥ | 69.66 | 56.06 | 15 |
通信スピードテストの評価
通信速度は最長距離に置いて少し低下するものの、近い範囲では十分以上の結果が得られています。
ThinkBook 15 Gen5のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。今回はUSB PDのテストを実施しておりません。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | PowerPort Ⅲ Nano | |
30W | PowerPort Atom Ⅲ Slim | |
45W | PowerPort Atom Ⅲ Slim | |
61W | RP-PC133 | |
100W | AUKEY PA-B7 |
ThinkBook 15 Gen5の外観
天板はThinkBookのロゴとLenovoが配置されています。シルバー基調でシンプルです。
背面は無塗装となっており、センターにスリットが入っています。
開いた様子です。ベゼルの幅は並程度、コントラスト比が低い印象が少しあります。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキー搭載、かつ指紋認証も付いています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.13mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。
本体右側にはロック、有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、フルサイズSDスロットを備えます。
本体左側にはUSB Type-Cスロットが2つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、ヘッドフォンジャックを備えています。
本体の重量を測定したところ、1755gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2070gとなりました。充電器単体では315gとなります。
ThinkBook 15 Gen5のメリット・魅力
ダントツで優れたコストパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen5が優れているポイントは何と言っても、他に類を見ないほどのコストパフォーマンスとなっています。安くてもしっかりと使えるパソコンが欲しいという人にはピッタリと言えるでしょう。
優れた本体デザイン
かなり安い価格帯のノートパソコンですが、その安さが本来デザインに現れていない点も魅力です。10万円以下のパソコンはチープさが表れることもありますが、本モデルではほぼ気にならないでしょう。
ThinkBook 15 Gen5のデメリット・欠点
色域カバー率が低め
ベンチマークテストの結果からもわかるように、価格がダイレクトに聞いているポイントがディスプレイの色域カバー率です。カラーを中心に扱う仕事をしている方にはあまりおすすめできません。
みんなの口コミ
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十分使える性能を持ちながら、超コストパフォーマンスの高いノートパソコンです。安さがディスプレイの色域に現れてはいるものの、この価格帯なら十分妥協できるポイントと言えるでしょう。
ThinkBook 15 Gen5がおすすめな人
家庭用PCが欲しい人
家庭でとりあえず使えるパソコンが一台欲しいという人には十分な一台。リーズナブルな価格ながら、各種オフィスソフトやネットサーフィンは十分にこなすことが出来ます。
大学生
大学に入ってパソコンが必要だがどんなものが合うか分からないので、とりあえずの一台目として探している人にもおすすめです。十分使えるパフォーマンスもありますし、価格の安さも魅力です。
ThinkBook 15 Gen5がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
本モデルと言うよりも、15インチノートパソコン自体のデメリットでもありますが、持ち運びが多い人には本モデルは向きません。同系列の14インチモデルの方がおすすめです。
ThinkBook 15 Gen5のカスタマイズ・モデルの選び方
ThinkBook 15 Gen5は主にプロセッサ、メモリ、ストレージがラインナップによって異なります。パフォーマンス的にはRyzen3モデルでも十分ですが、可能ならメモリ16GB以上のものがおすすめです。
ThinkBook 15 Gen5の実機レビューまとめ
ThinkBook 15 Gen5を安く買う方法
ThinkBook 15 Gen5に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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