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レビュー・評価の概要
ThinkBook 15 Gen5のAMDモデルは、Ryzen7000シリーズを搭載したパワフルなノートパソコンです。
それでいて、価格は7万円台(2023年7月9日時点)からとリーズナブルな点が魅力の一台となっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Ryzen7 7730U Ryzen5 7530U Ryzen7330U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1755g |
Cinebench R20 | 3019pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkBook 15 Gen5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen7000番台のプロセッサを搭載
ThinkBook 15 Gen8はRyzen7000番台を搭載しています。ベンチマークテストではRyzen5モデルで検証していますが、非常に高いベンチマーク結果が得られています。
非常にリーズナブルな価格
同スペックのパソコンとして安いだけでなく、ライバル以外の製品と比較しても非常にリーズナブルな一台となっています。
ビジネス向けの特徴を持つ
この価格帯のノートパソコンとしては珍しく、ノイズキャンセリングマイク、及びFHDのウェブカメラを搭載しており、オンラインミーティングに対する機能強化が図られています。
価格とコストパフォーマンス
何度も繰り返しになりますが、コストパフォーマンスはスペック面から見てダントツに高いです。
スペック
今回レビューしたThinkBook 15 Gen5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 235×357×18.9mm | |
重量 | 本体 | 1755g |
アダプタ | 315g | |
CPU | Ryzen5 7530U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 11.7時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3019 |
シングル | 523 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7269 |
シングル | 1465 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3727.47 | 3414.74 |
SEQ1M Q1T1 | 2879.25 | 2960.67 |
RND4K Q32T16 | 1946.99 | 2056.98 |
RND4K Q1T1 | 57.84 | 126.44 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2111 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 60.3 | 60.5 |
Adobe RGB | 44.9 | 44.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 568.73 | 555.47 | 14 |
ポイント② | 199.16 | 241.74 | 14 |
ポイント③ | 515.16 | 561.03 | 14 |
ポイント④ | 380.05 | 478.09 | 14 |
ポイント⑤ | 168.47 | 199.34 | 14 |
ポイント⑥ | 69.66 | 56.06 | 15 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
今回はテストを行っておりません。
外観
天板はThinkBookのロゴとLenovoが配置されています。シルバー基調でシンプルです。

背面は無塗装となっており、センターにスリットが入っています。

開いた様子です。ベゼルの幅は並程度、コントラスト比が低い印象が少しあります。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。テンキー搭載、かつ指紋認証も付いています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.13mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。

本体右側にはロック、有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、フルサイズSDスロットを備えます。

本体左側にはUSB Type-Cスロットが2つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、ヘッドフォンジャックを備えています。

本体の重量を測定したところ、1755gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2070gとなりました。充電器単体では315gとなります。

メリット・魅力
ダントツで優れたコストパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen5が優れているポイントは何と言っても、他に類を見ないほどのコストパフォーマンスとなっています。安くてもしっかりと使えるパソコンが欲しいという人にはピッタリと言えるでしょう。
優れた本体デザイン
かなり安い価格帯のノートパソコンですが、その安さが本来デザインに現れていない点も魅力です。10万円以下のパソコンはチープさが表れることもありますが、本モデルではほぼ気にならないでしょう。
デメリット・欠点
色域カバー率が低め
ベンチマークテストの結果からもわかるように、価格がダイレクトに聞いているポイントがディスプレイの色域カバー率です。カラーを中心に扱う仕事をしている方にはあまりおすすめできません。
おすすめなタイプ
家庭用PCが欲しい人
家庭でとりあえず使えるパソコンが一台欲しいという人には十分な一台。リーズナブルな価格ながら、各種オフィスソフトやネットサーフィンは十分にこなすことが出来ます。
大学生
大学に入ってパソコンが必要だがどんなものが合うか分からないので、とりあえずの一台目として探している人にもおすすめです。十分使えるパフォーマンスもありますし、価格の安さも魅力です。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
本モデルと言うよりも、15インチノートパソコン自体のデメリットでもありますが、持ち運びが多い人には本モデルは向きません。同系列の14インチモデルの方がおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
ThinkBook 15 Gen5は主にプロセッサ、メモリ、ストレージがラインナップによって異なります。パフォーマンス的にはRyzen3モデルでも十分ですが、可能ならメモリ16GB以上のものがおすすめです。
実機レビューのまとめ

ThinkBook 15 Gen5は他には類を見ないほど、価格の安さと性能を両立したモンスターコスパのパソコンです。
安くてとりあえず使えるパソコンを探しているという人にこそ進められる一台かもしれません。
安く買う方法・コツ
ThinkBook 15 Gen5に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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