ThinkPad E14 Gen3の実機レビュー

ThinkPad E14 Gen3のレビュー概要

低価格で人気の14インチThinkPad

ThinkPadシリーズの中でも低価格で高性能なパフォーマンスを誇るEシリーズの2021年発売モデル。AMDのRyzen5000シリーズを搭載することで、前機種同様に優れたパフォーマンスを誇ります。

14インチで小柄なサイズのため、自宅内でのパソコンを持ち運んだり、ちょっとした持ち出しにも使えるモデルです。

こんなタイプにマッチ

  • 安いパソコンが欲しい人
  • ノートでタイピングをよくする人
  • 事務方の従業員向け

簡易スペック表

発売日 2021年6月8日
CPU Ryzen7 5700U,Ryzen5 5500U,Ryzen3 5300U
RAM 8~24GB
ストレージ 256GB~1TB
画面サイズ 14インチ
GPU AMD Radeonグラフィックス
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 1565g
Cinebench R20 2640pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年9月2日時点で69,212円(税込)から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

ThinkPad E14 Gen3の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ThinkPad E14 Gen3の特徴

ここではThinkPad E14 Gen3の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

持ち出しやすい14インチ

ThinkPad E14 Gen3は名前の通り、14インチサイズのノートパソコンです。ベゼル幅がこの価格帯にしては狭いため、持ち出しやすいコンパクトな筐体になっています。

 

低価格なのに高性能

本モデルではAMDのRyzen5000シリーズのプロセッサ(APU)が用いられています。このシリーズは当サイトで過去から評価している通り非常に高性能でランクが最も低いRyzen3モデルでも十分快適に動作する能力を持っています。

 

USB-PDや有線イーサネットコネクタなどが充実

ThinkPadシリーズは上位にいくほど軽く、薄くなる傾向がありますが逆にインターフェイスが減る傾向もあります。本モデルはThinkPadのモデルの中で中位に当たることもあり、インターフェイスが充実しています。特に有線イーサネットコネクタを持つ点はビジネスパーソンにとっては強みになるでしょう。

 

ThinkPad E14 Gen3の価格とコストパフォーマンス

本モデルのコストパフォーマンスは非常に高く、最低グレードのRyzen3モデルなら6万円台で買うことができます。ThinkPadはスペック以上にタイピング性能だけでも価値があるので、ノートパソコンで文字入力が多い人にとってはよりお買い得になると言えるでしょう。

2021年9月2日時点で69,212円(税込)から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

ThinkPad E14 Gen3のスペック

今回レビューしたThinkPad E14 Gen3のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年6月8日
製品名 ThinkPad E14 Gen3
型式 直販カスタマイズモデル
サイズ 220×324×20.9mm
重量(実測) 本体 1565g
電源アダプタ 285g
CPU Ryzen5 5500U
GPU AMD Radeonグラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 1st 256GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 14インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 IPS液晶
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 無し
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.0
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 3セル
公称値 17.7時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

ThinkPad E14 Gen3のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は2640pts、シングルコア456ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載していることもあり、高いマルチコアパフォーマンスを誇ります。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は6817pts、シングルコア1173ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。2000MB/sクラスで昨今のノートPCとしては中の上程度の実力があります。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
標準品質 2023 普通

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 1127 動作困難

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ほぼ無音
GPUテスト時 ファン音が少しする程度

 

PC温度測定

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。ベンチマークテストにより負荷をかけた状態でもパームレスト側の温度が高くならない設計になっています。

通常時

CinebenchR23(10分測定後)

 

ThinkPad E14 Gen3のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。色域カバー率は低めです。色を仕事にしている人には本PCは向きません。ただ、液晶は輝度が高めで見やすくなっています。

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。

sRGBカバー率:62.7%

Adobeカバー率:47%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

ThinkPad E14 Gen3の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:490.63Mbps
ポイント②:302.34Mbps
ポイント③:452.24Mbps
ポイント④:395.94Mbps
ポイント⑤:340.68Mbps
ポイント⑥:72.73Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 490.63 511.94 8
ポイント② 302.34 67.13 9
ポイント③ 452.24 288.22 9
ポイント④ 395.94 391.89 8
ポイント⑤ 340.68 172.5 8
ポイント⑥ 72.73 47.41 9

 

通信スピードテストの評価

全エリアで良好な結果が得られています。

 

ThinkPad E14 Gen3のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では低速充電表示となりました。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W PowerPort Ⅲ Nano
30W PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7
LG 29UM69G-B 画面拡張のみ LG 29UM69G-B

 

ThinkPad E14 Gen3の外観

天板はThinkPadシリーズを踏襲しており、黒にロゴが入ったデザインになっています。上位モデルとは異なり、ツルッとした外観になっています。

 

背面もツルッとした表面になっています。天板と同様に指紋がつきやすい点が気になります。スピーカーは背面パームレスト裏に設置されています。高音から低音まで聞きやすく、特にノートパソコンとしては珍しく低音が出ているモデルです。

 

開いた様子です。低価格帯モデルですがベゼル幅は普通です。カメラは物理シャッター付きです。IRカメラは付属しません。

 

他のThinkPadモデル同様に180°まで開くことができます。

 

上部ベゼルです。上側14mm、左右が6.5mとなっています。

 

下部ベゼルです。こちらは大きめで17mmとなっています。

 

キーボード全体です。ファンクションキーを除き全て独立となっています。またファンクションにはテレワーク需要に対応するため電話キーが配置されています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.2mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.7mmとなっています。ThinkPadらしいキーボードの深さになっています。

 

タッチパッド幅を計測したところ、101mmとなりました。タッチパッドは滑らかですが、上位モデルと比べると若干スムーズさが劣ります。

 

本体右側にはケンジントンロック、フルサイズ有線イーサネットコネクタ、USB Type-Aポートが搭載されています。

 

本体左側にはUSB Type-C(充電兼用)、USB Type-A、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックが搭載されています。

 

本体の重量を測定したところ、1565gとなりました。14インチノートパソコンとしては重めの部類に入ります。

 

充電器込みの重量を測定したところ、1850gとなりました。充電器単体では285gとなります。

 

ThinkPad E14 Gen3のメリット・魅力

安さと性能のバランスが魅力

ThinkPad E14 Gen3は6万円台で買える価格でありながら、プロセッサの能力としては2世代前のデスクトップPCと同じレベルを持ちます。性能をより重視して最上位モデルのRyzen7を選んでも価格は約10万円と激安と言って良いレベルの代物です。

 

タイピング性は健在

ThinkPadシリーズはブランドイメージがあるため、高級グレードだけに良さが継承されていると思われがちですが実は低価格モデルでもシリーズならではの生産性の高いタイピング性能を実感することができます。カフェなど外で仕事をする際に使い勝手が良いPCです。

 

低価格モデルでありながらコンパクトなサイズ感

メーカーを問わず10万円以下のノートパソコンでは筐体にお金をかけないため、本体が大きくなる傾向があります。しかしながら、本モデルはそういった制約の中でもベゼル幅を抑え持ち運びしやすいサイズ感に仕上げています。

 

USB-PD対応

ThinkPad E14 Gen3はUSB-PDに対応しており、標準で付属する電源アダプタ自体もUSB Type-Cとなっています。AndroidスマホやiPadなどType-Cユーザーにメリットが大きくなります。

 

低音が出る

ノートパソコンのスピーカーは性能が低いものが多い中、低音が割としっかりと出るパソコンです。過度な期待は禁物ですが、一般的なノートよりも音質は良く、ちょっとした動画鑑賞に向いています。

 

ThinkPad E14 Gen3のデメリット・欠点

14インチクラスとしては重め

ThinkPad E14 Gen3の最大の弱点は同クラスで見た時に重めの設計になっていることです。1.6kg程度あり、15インチクラスに迫る勢いとなっています。

 

生体認証がない

本モデルでは指紋認証、顔認証がありません。パスワードの入力が面倒な人は上位モデルの検討が必要になります。

 

タッチパッドは上位モデルに劣る

あくまで主観的な内容になりますが、ThinkPad E14 Gen3のタッチパッドは上位モデルに劣るサラサラ感になっています。マウスを使わないのであれば、店頭で触れてみて上位モデルと比較してみると良いでしょう(ただし、E14そのものが悪いわけではありません。平均レベルから考えれば十分なほど使い勝手は良いです)。

 

みんなの口コミ

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ThinkPad E14 Gen3
Average rating:  
 1 レビュー
by SIMPC on ThinkPad E14 Gen3

シリーズのコンセプトを崩さず、また価格帯も維持しながらパフォーマンスを向上しています。Eシリーズは低価格さが売りで人気モデルでしたが、今回のモデルも間違い無く売れるでしょう。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • シンプルな黒で良い
  • 重いけどサイズ感が小さくて良い

 

ThinkPad E14 Gen3がおすすめな人

自宅用でタイピングが多い人

ThinkPad E14 Gen3の魅力はなんと言っても、タイピング性の良さと安さにあります。自宅でライトに使いつつ家計簿などの入力で使う人にとっておすすめです。特にエクセルを使う人には多コアのAMD搭載した本モデルはマッチします。

 

宅内でパソコンの固定位置がない人

本モデルは14インチサイズでコンパクトなサイズ感のため、宅内で持ち運びする際に便利です。

 

従業員向け

個人的に最もおすすめなのが法人で従業員向けのパソコンを用意する場合です。ThinkPadのブランドがありつつも低価格、しかもプロセッサの性能がよく14インチで取り回しが良いバランス感は他メーカーも含めほとんど見当たりません。さらにタイピング性能が高く、資料作成の多いビジネスパーソンにとってもメリットが大きいと言えるでしょう。

 

ThinkPad E14 Gen3がおすすめではないタイプ

頻繁に持ち運びをする人

ThinkPad E14 Gen3はバランスの取れた低価格パソコンですが、14インチとしては重い欠点を持ちます。頻繁に持ち運びをするならお金を出してでもThinkPadの上位モデル(X13やX1 Carbon)を選択することをおすすめします。

 

ThinkPad E14 Gen3のカスタマイズ・モデルの選び方

ThinkPad E14 Gen3のカスタマイズ幅はあまりありませんが、もし可能ならメモリを16GBにしておくと良いでしょう。また液晶はIPSとVAから選べますが、視野角が広く綺麗に映りやすいIPS液晶モデルを選択することをおすすめします。

公式サイトを見る

 

ThinkPad E14 Gen3の実機レビューまとめ

低価格で優れたタイピング性能の一台

結論

ThinkPad E14 Gen3はEシリーズの3代目で基本的な部分を抑えつつ、プロセッサの性能アップにより魅力を熟成させています。生産性の高いキーボードが魅力のため、低価格帯で探しつつ書類作成に使いたい人にはぴったりの一台と言えるでしょう。

2021年9月2日時点で69,212円(税込)から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

ThinkPad E14 Gen3を安く買う方法

ThinkPad E14 Gen3に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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