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レビュー・評価の概要
ThinkPad P17はXeonまでを含むプロセッサを選択でき、かつ強力なグラフィックボードまでも選択できる実務でパソコンをハードに使うオペレーターの人におすすめできるワークステーションです。
またグラフィックボードにQuadro RTX1000~5000までを選択することができ、クリエイティブ能力も高くなっています。ただし、最上級クラスのモバイルワークステーションということもあり価格は高額になっています。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Core i5-10400H Core i7-10750H Core i7-10875H Core i9-10980HK Xeon W-10855M |
RAM | 8~128GB |
ストレージ | 256GB~2TB SSD |
画面サイズ | 17.3インチ |
GPU | Quadro RTX1000 Quadro RTX2000 Quadro RTX3000 Quadro RTX4000 Quadro RTX5000 |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 対応モデル有 |
重量 | 2575g |
Cinebench R20 | 2978pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkPad P17の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
超大型のワークステーション
ThinkPad P17は本体サイズが17インチの超大型のノートパソコンになっています。本体だけでも3400gを超えており、持ち運びには向かない一方で強力なプロセッサと大きな画面でどこでも作業しやすい一台となっています。
Core i5からXeonまで選択可能
モバイルワークステーションということで高性能プロセッサだけの選択に見えるかもしれませんが、ThinkPad P17の面白いところはCore i5からXeonプロセッサまでのCPUを細かく選べるところです。また各CPUに応じてカスタマイズ性も多彩。モバイルワークステーションのため高額になるものの、それなりに自分の予算に合わせて調整できる点は嬉しいところです。
構成は用途に合わせて細かく調整できる
プロセッサだけでなく、オプションも充実しています。筐体サイズが大きいためインターフェイスが充実している上、WWANにも対応しており、LTEを使うことも可能になっています。
価格とコストパフォーマンス
ThinkPad P17はコストパフォーマンスを求める機種ではありませんが、絶対的なCPU、グラフィック性能から考えると低くなっています。それよりもThinkPadのブランド性やMILスペックをクリアしているといった一般スペックには現れない部分で評価すべきモデルと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたThinkPad P17のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 416×281×25-33.25mm | |
重量 | 本体 | 3495g |
アダプタ | 915g | |
CPU | Core i7-10875H | |
GPU | Quadro RTX3000 | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 17.3インチ |
解像度 | 3840×1920 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 6セル |
公称値 | 最大16.6時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4019 |
シングル | 503 | |
Cinebench R23 | マルチ | 10036 |
シングル | 1297 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2494.55 | 2625.98 |
SEQ1M Q1T1 | 1539.46 | 2350.26 |
RND4K Q32T16 | 1143.27 | 1979.36 |
RND4K Q1T1 | 43.08 | 134.17 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 6205 | 快適 |
高品質 | 8357 | 快適 |
軽量品質 | 10613 | とても快適 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。非常に安定した結果が得られています。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
外観
天板です。ThinkPadならではのマット調になっています。

背面です。スリットがたくさん入っています。

開いた様子です。比較的ベゼルが広めになっています。

最大角は180°まで開く用になっています。

フロントカメラです。物理シャッターも搭載しています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボードです。日本語配列でテンキー搭載しています。

キーピッチは2つのキーボードをミツトヨのデジタルノギスで測定し割返した結果、17.8mmとなっています。キーストロークは2.0mmです。

タッチパッドは100mmとなっています。

電源ボタンは外側になっています。

パームレストは天板と同じようにマット調になっています。また指紋認証もパームレストに付いています。

本体左側のインターフェイスです。通気口、HDMI、USB-A、ヘッドフォンジャックを搭載しています。

右側インターフェイスです。ケンジントンロック、通気口、USB-A×2、フルサイズSDカードスロットがあります。

背面です。通気口、電源コネクタ、Thunderbolt×2、USB-C、有線LANを搭載しています。

本体重量は3495gとなっています。

充電器込みの重量で4410g、充電器単体では915gとなっています。

メリット・魅力
一台でこなせる実力のあるワークステーション
筆者自身、SolidWorksやシミュレーションソフトのCAEソフトを使っていましたが、ThinkPadでこの構成が使えるのは非常に羨ましいと言えます。プロセッサのパフォーマンスが高いだけでなく、ThinkPadならではの入力性の高さは非常に魅力と言えます。
据え置きとしてのインターフェイスも魅力
ThinkPadシリーズは大型モデルになると左右に加え、背面にもインターフェイスを持つようになりますが、このモデルもその一つ。Thunderbol3やイーサネットコネクタを背面に備えているため、ディスプレイを接続したり、Thunderboltハブを用いることでデスクトップPCライクに使えるモデルとも言えます。
デメリット・欠点
高音になりやすい
ThinkPad P17は本体が17インチなだけでなく、厚みがあったり排気がしっかりしていますが、ベンチマーク測定時の温度分布を見てもわかるようにプロセッサが高温になります。
高温になればその分パフォーマンスが落ちるため、PCスタンドやPCの下に設置する冷却ファンなどを利用すると良いでしょう。特にCAEをする場合は、連続運転することが前提になるためパフォーマンスの維持を考えれば有効な改善策となり得ます。
おすすめなタイプ
ほぼ据え置きのモバイルステーションを求める人
ThinkPadのモバイルステーションシリーズはいくつかありますが、ほぼ据え置きなモバイルワークステーションを求める人には大型なThinkPad P17はぴったりです。ディスプレイが大きいためそのまま使える点はもちろん、インターフェイスが優れているため拡張性の点でもメリットが大きいと言えます。
おすすめできないタイプ
持ち運びを行う人
ThinkPad P17でも3.4kg程度なので持ち運びができなくはありませんが、ワークステーションを持ち運ぶことを前提とするのならThinkPad T15gをおすすめします。スペックの構成としてはかなり似通っており、P17を求めている人のニーズと近くなっています。
色を求める人
色を求める場合も上と同様にThinkPad T15gをおすすめします。このモデルは出荷段階でカラーキャリブレーションされているため、色による間違いが起きにくいモデルと言えます。
カスタマイズ・モデルの選び方
ThinkPad P17を選ぶ人はパソコンに詳しいと思うので予算に合わせて選べばいいと思いますが、下位モデルを買う場合だけは要注意です。Core i5やCore i7モデルは絶対性能から考えると高めになっています。この場合でQuadroが必要ないのであれば他社のRyzen、GeForce30シリーズを搭載したモデルを検討すると良いでしょう。
実機レビューのまとめ

ThinkPad P17はサイズ的にも価格的にも人を選ぶモデルですが、いざという時に持ち出せるモバイルワークステーションとしては素晴らしいモデルと言えます。
特にインターフェースが優れているため擬似的にデスクトップとして活用したい人にも向いています。
安く買う方法・コツ
ThinkPad P17に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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