ThinkPad T15gの実機レビュー

ThinkPad T15gのレビュー概要

ThinkPadのモバイルワークステーション

ThinkPad T15gはシリーズの中でも超高性能なモバイルワークステーションでプロセッサにXeonも選択可能なモデルです(最廉価はCore i5-10400H)。

プロセッサが強力なだけでなくさらにGe Force RTX2080まで選択できるため、グラフィック性能も強め。公式サイトでアピールされているように負荷のかかるVRクリエイトやCAD、CAEで使えるワークステーションになっています。

簡易スペック表

CPU Core i5-10440H
Core i7-10750H
Core i9-10885H
Xeon W-10885M
RAM 8~128GB
ROM 256GB~2TB SSD
(2ndも選択可)
画面 15.6インチ
GPU GeForce GTX2070
GeForce GTX2080
USB-PD 非対応
LTE 対応
重量(実測) 2895 g
Cinebench R20 3895 pts

※詳細スペックはこちら
※その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

公式サイトでの取り扱いはCore i5で263,604円(税抜)から。モデルによってかなり値段が違うので公式サイトを必ずご確認ください。

 

ThinkPad T15g実機レビュー目次

実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。

※本記事ではメーカーから検証機をお借りして実機レビューしています。

 

ThinkPad T15gの特徴

ここではThinkPad T15gの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリットデメリットからご覧ください。

 

Xeonも選べる強力なモバイルプロセッサ

ThinkPad T15gはモバイルワークステーションであることもあり、Xeonを選択することも可能です。スレッド数の多さもさることながらベンチマーク結果も4000ptsに迫るスコアとなっており、強力に動いてくれるCPUになっています。

 

グラフィックボードもRTX2080まで選択可能

ワークステーションはグラフィックボードのグレードが低いこともありますが、このThinkPad T15gでは最高峰クラスのRTX2080を選択することが可能になっています。

 

OLEDとカラーキャリブレーションされたディスプレイ

ThinkPad T15gではディスプレイにIPS液晶からOLEDディスプレイまで選ぶことができます。また、X-riteによるキャリブレーションも行われているため、より正確な色表現ができるモデルになっています。

 

WWAN(LTE)にも対応

驚くことにモバイルワークステーションでありながら、LTEにも対応しています。FUSION360やAdobe Lightroomのようにクラウドサービスに依存するサービスでも安心して使うことができます。

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ThinkPad T15gの価格とコストパフォーマンス

このパソコンはXeonのモバイルワークステーションとして使うモデルなので最高モデルが50万円を超えていますが、それでも順当なモデル。ただし、カスタイマイズを利用することでディスプレイ性能を下げたり、性能を落としたXEONを選んだりすることができるため、調整が可能できます。しかし、Core i9モデル以下は一般的なゲーミングPCの方が価格帯的に安くなるので、見た目やThinkPadの打ち心地事態に興味がなければそちらを選ぶ方がコストパフォーマンスは高くなります。

価格情報について

上記の記載は2021/03/23時点の値段を基準に記載しています。現在の価格については、各通販サイトをご覧いただくとともに安く買う方法も合わせてご確認ください。

公式サイトでの取り扱いはCore i5で263,604円(税抜)から。モデルによってかなり値段が違うので公式サイトを必ずご確認ください。

 

ThinkPad T15gのスペック

今回レビューしたThinkPad T15gのスペックは以下の通りです。Core i5モデル、Core i7、Core i9モデルがありますが、今回は上位モデルのXeonを評価しています。またかなりカスタマイズ幅が広いモデルでもあるので、スペックは参考として下さい。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年9月8日
製品名 ThinkPad T15g
型式
サイズ 375.4×252.3×24.5~31.45mm
重量(実測) 本体 2895 g
電源アダプタ 885 g
CPU XEON W-10885M
GPU GeForce RTX2080
メモリ(RAM) 32GB
保存(ROM) 1st 512GB SSD
2nd -
ディスプレイ サイズ 15.6 インチ
解像度 3840×2160
形式 OLED
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋
顔認証
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 -
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth 5.0
LTEモジュール 対応の可否 対応
SIMカードサイズ nanoSIM
光学ドライブ 非対応
バッテリー サイズ 6セル
公称値 17.4時間

※1 詳細仕様はこちら

 

スペックの解説

スペックは文句なしに最高峰クラスで性能面で不満が出ることはないでしょう。ベンチマーク結果も十分な結果が出ています。ただし、重さ、本体の大きさがそれなりにあるのでサイズ感は事前に測ってチェックしておくことをおすすめします。

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ThinkPad T15gのベンチマーク

ベンチマーク結果は以下の通りです。

 

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は3895pts、シングルコア496ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は9405pts、シングルコア1310ptsという結果になりました。

 

PASSMARK

PASSMARKの測定値は以下の通りです。他機種との比較をしたい人はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3000MB/s近く出ており、比較的高速です。

 

VRmark

VRmarkのオレンジルームでテストを行いました。スコアは8198となりました。

 

VRmarkのブルールームでテストを行いました。スコアは2331となりました。

 

 

騒音テスト

パワーのあるPCだけあって音は大きめです。ただし、負荷をかけていない時は静かです。

 

動画編集ベンチマーク

Davinch Resolve16を用いて、FHD、30FPSの10分間の動画の書き出しを行った結果。3分58秒という結果が得られました。RTX2080を搭載しており、Xeonのベンチマーク結果から考えても遅い印象です。

 

ベンチマーク時の熱について

FHD動画の書き出し時の熱は以下の通りです。CPUは80℃を超える数値で推移しています。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 10865 非常に快適
高品質 11616 非常に快適
標準 11970 非常に快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
高品質 6813 とても快適
標準 8412 とても快適
軽量品質 9039 とても快適

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CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。メモリは32GBですが、シングルチャネルになっています。

 

ThinkPad T15gの通信環境(WI-Fi)のテスト

ThinkPad T15gの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。

1F

2F

 

2階の最長距離で大きな速度低下が見られますが、PING値は高速で安定しています。

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ThinkPad T15gのUSB-C(PD)による充電テスト

非対応のため、テストしていません。

 

ThinkPad T15gの外観

天板です。ThinkPadらしいマット調のデザインとなっています。

 

背面には排気孔が多く設けられています。

 

開いた様子です。ディスプレイは光沢でベゼル幅はかなり広めです。今回レビューしたモデルはOLEDモデルで非常に美しい画面が特徴です。なおX-riteによるキャリブレーションも行われています。

 

従来のThinkPad同様に180°開くことができます。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

フロントカメラです。ThinkShutterを搭載しており、物理的にカメラをオフできます。

 

キーボードです。テンキー搭載モデルとなっています。変則キーはありませんが、エンター付近のキーが小さくなっています。

 

ミツトヨのデジタルノギスで2つのキーから割返してキーピッチを測定したところ、17.5mmとなりました。またキーボードの深さは1.6mmでThinkPadらしい打ち心地となってます。

 

タッチパッドです。幅は100mmです。15インチのノートパソコンとしては小さめです。

 

パームレストは天板と同じ質感となっています。また指紋認証を搭載しています。

 

右側からケンジントンロック、排気用のファン、USB-A、フルサイズSDスロットが搭載されています。

 

左側です。通気口、USB-A、SIMスロット、ヘッドフォンジャックが搭載されています。

 

SIMスロットを取り外した様子です。nanoSIMとなっています。

 

背面です。電源、USB-C×3(うち2つはThunderbolt)、イーサネットコネクタが搭載されています。

 

全体の質量を測定したところ2895gでした。

 

電源は230Wになっています。本体と合わせて測定したところ、3780gとなりました。充電器単体としては、885gとなっています。

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ThinkPad T15gのメリット・魅力

文句なしに高い性能

ThinkPad T15gはCinebench、FFベンチマークの結果から見ても非常に高性能となっており、モバイルワークステーションとしては文句なしと言えるでしょう。

 

カラーキャリブレーションされたディスプレイ

ThinkPad T15gではカラーキャリブレーションされたディスプレイを搭載しており、実際に目で見ても違和感のないディスプレイが魅力です。

 

シリーズの中では音が良い

ThinkPadシリーズの中では音質が良いです。そのためそのままのスピーカーでもそれなりの音が出る点が特徴です(ただし高いレベルではないので注意して下さい)。

 

ThinkPadならではの打ち心地

高性能ワークステーションでは、性能が高いことが重要視され筐体が軽視されることもありますが本モデルはTinkPadシリーズをベースとしているため、タイピングに優れる魅力があります。

 

取り回しの良い外部インターフェース

ThinkPadシリーズは基本的に左右に外部インターフェイスを持ちますが、ThinkPad T15gでは背面もインターフェイスを持ち、電源、Thunderboltの接続ができます。

 

このパソコンはワークステーションとして外部接続して使うことも多いでしょうから、このインターフェイス配置は利便性が高いです。

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ThinkPad T15gのデメリット・欠点

価格がずば抜けて高い

Xeon、そしてRTX2080を搭載しているモデルのためとにかく価格がずば抜けて高くなっています(2021/1/19時点で約52万円)。Xeonを搭載した特殊グレードのため、高い点には目を瞑る必要があるでしょう。

 

SIMの必要性が疑問

ThinkPad T15gにはWWANを搭載することができますが、モバイルワークステーションを使う場合SIMで接続するのは疑問が残ります。ポケットWi-Fiなどで接続する方が、日本のSIM業界を鑑みればより高速で利用することができます。また、ThinkPad T15gの最高グレード(Xeon搭載モデル)ではSIMを無しにして値下げできない点もデメリットと言えるでしょう。

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みんなの口コミ

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ThinkPad T15g
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 1 レビュー
by SIMPC on ThinkPad T15g

Xeon搭載のVRクリエイター向けパソコンで、スペック、ディスプレイ、拡張性、インターフェイス、ほぼすべてにおいて文句なしの高性能。重さはあるがこのモデルを買う人は基本据え置きなので気になる人はいないはず。性能もさることながら、ThinkPadならではの打ち心地が嬉しい。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 大きすぎて一般的な女性は持ち運びがかなり厳しい
  • ビジネス向きなデザインが魅力的

 

ThinkPad T15gがおすすめな人

XEONを使う用途がある人

シミュレーション、CAD、CAEなど多コアを使う用途の場合、有利になる傾向がありワークステーションとしての実力を発揮します。値段はそれなりに高いですが、その分パフォーマンスは高いです。

 

VRクリエイター

Xeon搭載のノートパソコンではグラフィックボード性能が低いものが乗っているケースも多いですが、このモデルではGeForce RTX2080を選択できるため、負荷のかかりやすいVRでも実力を発揮しやすいモバイルPCと言えるでしょう。

 

グラフィック性能に優れたビジネスPCを探す人

モバイルワークステーションという位置付けですが、廉価グレードは一般PCの位置付けでハイエンドなグラフィックボードが選べるノートパソコンです。ThinkPadの場合、シリーズならではのビジネス向けの質感、タイピング性能を持ったPCのため、ビジネスシーンでも使いやすいハイエンドPCとなります。

 

ThinkPad T15gがおすすめではないタイプ

Core i9以下のモデルを探す人

Core i9以下のモデルで外観にビジネス性を求めないのであれば、ゲーミングPCに目を向けた方が良いです。LEGIONシリーズを初めゲーミングPCの方が高性能で安いパソコンを買えるケースが多いです。また、AMDプロセッサにも目を向ければ、Ryzen 4000シリーズをプロセッサを選ぶことでより処理性能が高いモデルを手に入れることも可能です。

 

ThinkPad T15gのカスタマイズ・モデルの選び方

ThinkPad T15gを買う人はすでに目的があると思うので、自分の用途に合わせてモデルを選んで頂ければ良いでしょう。ただし、カスタマイズは要注意で、ディスプレイのランクやプロセッサのランクを下げることで価格が大きく変わります。カスタマイズにより予算の範囲内で増強したい性能、いらない性能を調整すると良いでしょう。

公式サイトでラインナップを見る

 

ThinkPad T15gの実機レビューまとめ

生産性の高い超軽量PC

結論

ThinkPadシリーズの中でも珍しいモバイルワークステーションモデルですが、ベンチマークの結果からもわかるように高性能なスペック。さらにカスタマイズが柔軟にできるので、さらに高い性能を目指したり予算に合わせてスペックダウンすることも可能なモデルとなっています。

モバイルでXeonを使えて、かつグラフィックボードが強化されたモデルは少ないので候補に入れておくと良いでしょう。

公式サイトでの取り扱いはCore i5で263,604円(税抜)から。モデルによってかなり値段が違うので公式サイトを必ずご確認ください。

 

ThinkPad T15gを安く買う方法

ThinkPad T15gに限らず、Lenovoのパソコンは以下の方法でより安く買うことができます。必ず以下の記事をご覧ください。

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