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レビュー・評価の概要
ThinkPad X1 Carbon gen12は名前からもわかるように過去モデルから踏襲され、熟成を重ねてきた14インチ軽量ノートパソコンの第12世代目です。
Core Ultraを搭載し、より高いパフォーマンスを実現できるようになっています。
発売年度 | 2024年 |
プロセッサ | Core Ultra 7 vPro 165U Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 vPro 135U Core Ultra 5 125U Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 125H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 256GB~2TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | intel Arc Graphics intel Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応モデルあり |
重量 | 1130 g |
Cinebench R20 | 2627 pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
2024年6月6日時点で220,374円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkPad X1 Carbon Gen12の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
熟成を重ねている良モデル
ThinkPad X1 Carbon Gen12は評判の良かった初代から基本コンセプトを変えることなく、熟成を重ねて今に至っているモデルです。軽量性、タイピング性で魅力に感じている人も多いでしょう。
Core Ultra搭載でさらにパフォーマンスアップ
今回のモデルからCore Ultraを搭載したことでより高いパフォーマンスを出せるようになりました。詳しくはベンチマーク結果で後述します。
モバイル通信に対応
過去モデルから同一ですが、オプションによりモバイル通信に対応させることができます。これによって開いてすぐにネット接続できる環境を整えることができるようになりました。
価格とコストパフォーマンス
価格を見ると過去モデルと比べて少し値段が上がっている印象です(昔のモデルでエントリー価格は10万円後半)。
そのため、過去に比べるとコスパは落ちているかもしれませんが、同程度のモデルを他社と比較すると十分安く、コスパの良いモデルと感じます。
2024年6月6日時点で220,374円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
スペック
今回レビューしたThinkPad X1 Carbon Gen12のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
サイズ | 222.5×315.6×15.4mm | |
重量 | 本体 | 1130g |
アダプタ | 255g | |
CPU | Core Ultra 5 125U | |
GPU | Intel Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 57Whr |
公称値 | 28.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2627 |
シングル | 580 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6534 |
シングル | 1579 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 4757.38 | 2729.80 |
SEQ1M Q1T1 | 2904.32 | 2412.25 |
RND4K Q32T16 | 609.21 | 302.15 |
RND4K Q1T1 | 28.02 | 117.07 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2334 | 重い |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
今回はテストを行っておりません。
USB-C(PD)による充電テスト
今回はテストを行っておりません。
外観
天板はブラックで左上にThinkPadロゴが配置されています。また、少しわかりづらいですが右下にはメーカーロゴもあります。

背面は非常にシンプルで小さくスリットが設けられています。

開いた様子です。ベゼル幅が狭くモダンなイメージです。カメラ部分の機能が多いこともあり少し飛び出る格好になっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。赤ポチはもちろん継承されています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

セキュリティスロット、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャック、電源ボタンが配置されています。

USB Type-A、USB Type-Cポートが二つ配置されています。

本体の重量を測定したところ、1130gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1385gとなりました。充電器単体では255gとなります。

メリット・魅力
軽くてパワフル
ThinkPad X1 Carbonは概要にも書いた通り、軽さ、そしてCore Ultraを得たことによるパワフルさが特徴です。
昔からパソコンは薄型軽量モデルはスペックが低いという印象がありますが、第14世代intelプロセッサあたりから払拭されており、今回のCore UltraでCPU速度もグラフィック性能もノートパソコンとしては十分レベルになっている印象を受けました。
カスタマイズが豊富
本モデルの隠れた魅力としてカスタマイズ性能が豊富なことが挙げられます。プロセッサはUシリーズ、Hシリーズ、vProから選べますし、モバイル通信対応するためのオプションも備えています。
インターフェイスが充実
他社も含めてこの14インチモデルが優れている理由の一つがインターフェイスです。USB Type-A及びType-C(Thunerbolt)を備え、さらにフルサイズHDMI端子も持ち合わせています。
いわゆるウルトラブックは端子類を省略する傾向が強く、そのためいざというときにハブが必要になるケースがあります。その点、本モデルは一台で完結している点に大きな魅力があります。
デメリット・欠点
昔ほど軽さに優位性がなくなった
初代が出た頃は14インチかつ、ほぼ1kgというモバイル性能を両立するものが少なかったですが、現在ではさらに軽いモデルも多く、残念ながら優位性が薄れてしまいました(同メーカーでもnanoシリーズが存在)。
ただし、14インチで軽量モデルという位置付けはまだ少ないため少しでも大画面でという人には合う可能性があります。
おすすめなタイプ
持ち運びが多いビジネスマン
軽さと作業でしっかりと使えるディスプレイサイズを持ち合わせていることもあり、ビジネスマンにはぴったりの一台と感じます。必要に応じてモバイル通信モデルを選択すれば、よりスピーディに仕事に入ることもできそうです。
大学生
持ち運び性が必要となる大学生にとっても魅力のある一台と言えるでしょう。プロセッサのパフォーマンスが高く、長く使えることやキーボードの性能がよく長時間タイピングする際に生産性を上げやすいこともポイントと言えるかもしれません。
おすすめできないタイプ
軽量性最優先の人
持ち運びする際に軽量性を最優先する人(例えば1kg未満を前提とする人)にとっては、あまりおすすめできません、特にThinkPad X1 Nanoは価格帯のあまり変わらない13.3インチなので軽量性を優先する人にとっては一考の価値ありです。
コスパを求める人
軽量性という観点で見ればコストパフォーマンスはもちろん高いですが、それ以外のプロセッサパフォーマンスと価格を見るとあまり魅力的に感じないかもしれません。特に持ち出しが少ない人にとっては、軽量性の恩恵を受けにくいことも事実です。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore Ultraのパフォーマンスが目覚ましいため、基本的に最低グレードのintel Core Ultra 5 125Uで十分です。それよりもストレージを上げることを前提に置いておくほうが良いでしょう。
また、16GBがノートパソコンのスタンダードになっていることを考えると、先を見据えて長く使うためにメモリを32GBにアップしておくことも検討しておきましょう。
実機レビューのまとめ

ThinkPad X1 Carbonは過去からコンセプトを変えずに魅力的に育ってきている一台です。
パフォーマンスがさらに上がっているため、これまで同モデルを使っていた人も安心して乗り換えられる一台と言えそうです。
2024年6月6日時点で220,374円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
安く買う方法・コツ
ThinkPad X1 Carbon Gen12に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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