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ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editonの実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

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レビュー・評価の概要

ついに1kgを切ったフラッグシップ

本モデルはこれまでに比べて、さらに100gの軽量化されたノートパソコンです。

軽量かつ高性能な14インチノートパソコンというコンセプトをそのままに、さらにブラッシュアップが図られています。

AIによるサポートも充実しており、昨今のトレンドを意識したモデルと言えるでしょう。

当サイトの評価

総合満足度
 (5)
発売年度2024年
プロセッサCore Ultra 7(第2世代)
RAM32GB
ストレージ1TB
画面サイズ14インチ
GPUintel Arc Graphics
USB-PD対応
モバイル通信対応モデル有り
重量980g

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editonの商品情報

2025年3月26日時点で237,567円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

前モデルより100gも軽量化

今回のモデルの最大のインパクトは14インチノートパソコンでありながら、 1kgを切る軽量性を持つようになったことです。これまで1kgを切るモデルはThinkPad X1 Nanoしかありませんでしたがこちらは13インチモデルになっています。

より大きな画面で作業をしたいという希望と、持ち運びのために軽さが欲しいという要望を両方とも叶えることができています。

薄くなりコンパクトに

軽量化もさることながら、本体が持ってわかるほど薄くなっていることも特徴です。今までThinkPad X1 Carbonは少し厚みのあるデザインだった印象がありますが、よりスマートになった印象を受けました。

モバイル通信にも対応

過去のシリーズと同様に本モデルではモバイル通信に対応しています。物理SIMを使う形にはなりますが、パソコンを開いてすぐに通信がスタートできるというのはテザリングでは得られないスピーディーさで使うことができるでしょう。

価格とコストパフォーマンス

プロセッサのスペックだけで見ると同じレベルのノートパソコンから考えるとかなりコストパフォーマンスは低めと言えます。質量やコンパクトさという点で評価するべきと言えるでしょう。

ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editonの商品情報

2025年3月26日時点で237,567円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editonのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2024年
サイズ214.75×312.8×14.37mm
重量本体980g
アダプタ255g
CPUCore Ultra7
GPUIntel Arc Graphics
メモリ(RAM)32GB
ストレージ1st1TB
2nd
ディスプレイサイズ14インチ
解像度2880×1800
アスペクト比16:10
形式OLED
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数1080p
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-FiWi-Fi7対応
bluetoothv5.4
モバイル通信非対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ57Whr
公称値14.5時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

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ベンチマーク結果一覧

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。なんとREADの数値が13000MB/sを超えており、ノートパソコンでは最高クラスのスペックとなっています。これで困る人はまずいないんでしょう。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T113774.709245.37
SEQ1M Q1T15665.893801.35
RND4K Q32T16395.52289.80
RND4K Q1T158.86128.52

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質
高品質
軽量品質2698やや重い
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:555.9Mbps
ポイント②:376.59Mbps
ポイント③:659.95Mbps
ポイント④:633.69Mbps
ポイント⑤:380.39Mbps
ポイント⑥:226.74Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前555.9369.3522
ポイント②376.59268.8926
ポイント③659.95387.0113
ポイント④633.69290.6914
ポイント⑤380.39212.0124
ポイント⑥226.74135.3315

通信スピードテストの評価

全てのエリアで200Mbps以上と十分以上のパフォーマンスが出ています。戸建ての利用でWi-Fi6を5GHz以上で利用している場合、筆者の場合全く問題ありませんでした。

外観

天板はマットな仕上げのデザインになっており、これまでのThinkPadシリーズを踏襲しています。カメラ部分にでっぱりはあるものの、今まで通りといったイメージです。

背面はスリットが2か所あるのみでこちらもシンプルな仕上がりです。

最大開き角は180°です。

キーボードは全て独立型となっており、クセがなく打鍵間の良いものとなっています。文書作成などを主に行う人に向いているでしょう。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.54mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.7mmとなっています。

本体右側にはUSB Type-Aポートが2つ、コンボジャック、フルサイズHDMIケーブルを備えています。

本体左側にはUSB Type-Cポートが2つ、Type-Aポートが1つ備わっています。

本体の重量を測定したところ、980gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1235gとなりました。充電器単体では255gとなります。

メリット・魅力

持っただけでわかる携帯性の良さ

今回のThinkPad X1 carbonは大幅に軽量されているということもあり、過去モデルをいくつか触ってきた筆者としては持っただけでその持ち運び性の良さを体感することができました。

軽量性と画面の大きさを考えると外での作業をするにあたってこれほどジャストフィットするノートパソコンはないのではないかなと感じています。

AIとビジネスユースの融合

本物に搭載されるCore UltraプロセッサーによってAIを使ってサポートが可能になっています。クラウドではなくローカルで実行されるため、高速応答できるところがメリットのうちの一つとして挙げられます。

またAI仮想センサーを使ってスマートフォンをノートPCにすぐに接続することも可能です。

長時間のバッテリー駆動

バッテリーの駆動時間はアイドル時で14.5時間となっており、OLEDディスプレイを搭載したノートパソコンとしては比較的長めになっています。きれいな画面とバッテリーの持続時間を両立できることはどんな人にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

驚くほどの高速読み書き

ベンチマークの結果から、非常に高性能なSSDが搭載されていることがわかりました。意識せずに早くなるポイントなので、高性能であることに越したことはありません。

デメリット・欠点

USB Type-Cポートは左のみ

インターフェースは充実しているものの残念ながらUSB Type-Cポートは左側にしかありません。充電する際のケーブルの取り回しが不便な事には注意しておきましょう。

コストパフォーマンスが低い

コスパの項目でも書きましたが、プロセッサという観点だけで見るとコストパフォーマンスはどうしても低くなってしまいます。プロセッサーだけでなく本体の軽量性やデザインなども考慮に入れて検討するようにしましょう。

おすすめなタイプ

ビジネスユース

本モデルはビジネスで使う上では非常に優位性の高いノートパソコンです。軽量性でありながら大きなディスプレイ、そしてモバイル通信ができ、長時間バッテリー駆動可能といった観点から、外出ハードにノートパソコンを使う人にはぜひ検討してもらいたいモデルと言えます。

おすすめできないタイプ

コスパを重視する人

本モデルの最も大きな障壁となるのはやはり価格です。決してプロセッサーの観点から見てコストパフォーマンスが良いとは言えないので、性能面というよりもそれ以外の部分で魅力を感じる人にこそ買って欲しいモデルです。

カスタマイズ・モデルの選び方

ThinkPadはさまざまなカスタマイズができることが特徴でしたが、このモデルに限って言えばカスタマイズモデルはほとんどありません。それよりもセットで付属する物が変わることによって、値段が変わるので自分の必要な物を選ぶようにしておきましょう。

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実機レビューのまとめ

筆者も過去モデルを使っていましたが、今回のモデルになってより魅力的に感じ、そして物欲をそそられる1台になったと感じました。

外出先で使うノートパソコンを探している人には一度必ず検討して欲しいモデルです。

ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editonの商品情報

2025年3月26日時点で237,567円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editonに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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