ThinkPad X1 Carbon Gen8(2020年モデル)の実機レビュー

ThinkPad X1 Carbon Gen8のレビュー概要

熟成された軽量ThinkPad

筐体にカーボンを用いることで得た軽量性とThinkPadならではの打鍵感を両立したモデルです。WANNモジュールを選択することでLTEを搭載することもでき、外でも効率的に作業を行うことが可能となっています。

デザイン刷新がここ数年ないため、ベゼルに厚みがあったり、より軽量モデルが登場することで相対的に古さを感じるようになってきています。プロセッサ自体もRyzenが選択できず、intelのみのためできるだけコスパ良くて気に入れるのであれば、型落ちの前モデルも検討しておくと良いでしょう。

簡易スペック表

発売日 2020年5月29日
CPU Core i5-10210U
Core i5-10310U
Core i7-10510U
Core i7-10610U
RAM 8~16GB
ROM 256GB~1TB
画面サイズ 14インチ
GPU 内臓グラフィックス
USB-PD 対応
LTE 対応
MSオフィス なし
重量 1085g
Cinebench R20 1323pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年4月27日時点で税込215,380円から。現在の価格については公式サイトでご覧ください。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8の特徴

ここではThinkPad X1 Carbon Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

公称値1.09kgの軽量PC

ThinkPad X1 Cabonはシリーズの中でも軽量クラスのノートパソコンで1.09kgしかありません。モバイルで持ち運ぶ人にとっては魅力的な一台となっています。

 

ThinkPadらしい快適な打鍵感

軽量ノートパソコンはそれだけがウリになりがちですが、ThinkPadの魅力は打鍵感にあります。1kg台でキーストロークが1.9mmもあるモデルは他には無い魅力で、深いタイピングをしたい人にとっては大きなメリットとなります。

 

LTEモデルにも対応

ThinkPad X1 CarbonではWANNの搭載を選ぶことができ、LTEモデルを追加することができます。ただし、4Gモデルのみとなっています。

 

前モデルとの違い

プロセッサが刷新されたのみでデザイン、重量に変更はありません。最新プロセッサにこだわりが無いのであれば型落ちモデルを選んでも良いでしょう。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8の価格とコストパフォーマンス

2021年4月27日時点において、価格は全て税込20万円を超えており全体的に高めになっています。プロセッサのパフォーマンスから考えれば、相対的に価格メリットはありません。ただし、このPCにおいてはThinkPadブランドや打鍵感に重きをおくモデルのため、しょうがない部分でもあります。LenovoのPCは型落ちモデルも販売継続するケースがあるので、型落ちモデルを狙う方法もあるので、Gen7(2019年モデル)も参考にしてください。なお、パフォーマンス的にはあまり変わりありません。

2021年4月27日時点で税込215,380円から。現在の価格については公式サイトでご覧ください。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8のスペック

今回レビューしたThinkPad X1 Carbon Gen8のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年5月29日
製品名 ThinkPad X1 Carbon Gen8
型式
サイズ 217×323×14.95mm
重量(実測) 本体 1085g
電源アダプタ 245g
CPU Core i5-10210U
GPU 内蔵グラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
保存(ROM) 1st 256GB
2nd なし
ディスプレイ サイズ 14インチ
解像度 1920×1080インチ
形式 液晶
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 有り
顔認証 有り
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 4セル
公称値 最大19.8時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

スペックの解説

今回レビューしたThinkPad X1 Carbon Gen8はシリーズの中でもプロセッサのグレードが最も低いモデルです。本来であれば、Core i7-10510UもしくはCore i7-10610Uを選択することが可能になっています。また、ディスプレイは4K相当が選べるほか、カメラもIR搭載でWindows Helloに対応させることも可能になっています。

 

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は1323pts、シングルコア345ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は3052pts、シングルコア952ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値が3000MBを超えており、ノートパソコンではトップクラスの性能が得られています。動作も快適です。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 未計測 未計測
高品質 未計測 未計測
標準品質 2211 普通

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 未計測 未計測
高品質 未計測 未計測
軽量品質 825 動作困難

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:590.76Mbps
ポイント②:559.28Mbps
ポイント③:615.45Mbps
ポイント④:582.38Mbps
ポイント⑤:492.1Mbps
ポイント⑥:335.58Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 590.76 433.62 10
ポイント② 559.28 429.58 8
ポイント③ 615.45 371.12 9
ポイント④ 582.38 423.98 7
ポイント⑤ 492.1 341.19 9
ポイント⑥ 335.58 316.02 7

 

通信スピードテストの評価

通信速度測定の結果から、どの領域においても非常に良いPING値が得られておりレスポンスの良さが伺えます。ダウンロード値はルーター前と比較して、最長距離での測定結果では低下が見られるものの、実用性という意味では全く問題のないレベルとなっています。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。ThinkPad X1 CarbonはUSB-PD充電に対応しています。ただし、20Wでは低速充電表示となります。なお純正は45W充電器です。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W △(低速充電) PowerPort Ⅲ Nano
30W PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8の外観

天板はマットな質感となっています。一時期カーボン調になっていたこともありますが、現在はシンプルな天板になっています。ThinkPadロゴはブラックになっています。

 

背面も天板同様にマット調の素材となっています。

 

下部にはThinkPad X1 Carbon Gen8のロゴがあります。

 

開いた様子です。ThinkPad X1 Carbonは旧モデルからデザインアップデートされていないこともあってか、ベゼル幅は広めになっています。

 

最大角は180°です。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

フロントカメラです。物理シャッターも付属しています。本機はIR非搭載モデルですが、搭載モデルを選ぶこともできます。

 

キーボード全体です。昨今のテレワーク事情に合わせてファンクションキーに電話対応キーが割り当てられています。

 

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、1.9mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、18.1mmとなっています。

 

タッチパッド幅を計測したところ、100mmとなりました。

 

本体右側にはケンジントンロック、通気口、USB-A、電源ボタンがあります。

 

本体左側にはUSB-C(充電)、ドッキングステーション、UDB-A、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックがあります。

 

スピーカーは4基(背面2つ、ディスプレイ下に2つ)搭載されています。音質は並み+α程度です。低音が弱いのでこだわる人はスピーカーを購入して下さい。

 

本体の重量を測定したところ、1085gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、1330gとなりました。充電器単体では245gとなります。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8のメリット・魅力

軽量かつUSB-PD対応でモバイル性が高い

ThinkPad X1 Carbonは発売当初からカーボンの名を冠する通り、軽量コンパクトな14インチモデルというコンセプトを貫いています。USB-PDに対応しているため、付属の充電器を持ち運ぶ必要がなく、窒化ガリウムの充電器を用いることによってより手荷物を減らすことができる点も魅力と言えます。

 

軽量PCとしては珍しい4スピーカー

1kg前後のノートパソコンでは軽量性が重視されるため、スピーカーは軽視される傾向にありますが本機では4スピーカーを搭載しています。スピーカー機能を重視したモデルには敵いませんが、軽量PCとしては魅力的な装備となっています。

 

ThinkPadらしい打鍵感は魅力

ThinkPad X1 Carbonはシリーズ全てで見ても、最も魅力的といっても過言では無いほどの一台。当サイトではより軽量なThinkPad X1 nanoもレビューしていますが、打鍵感が浅くなっており、入力性ならこちらのモデルに分があります。

 

タッチパッド感度が良い

あまり知られていませんが、ThinkPadはシリーズの中でタッチパッドの質感は異なり、上位モデルの方がサラサラとした質感になっています。ThinkPad X1 Carbonにはもちろん質の高いタッチパッドが搭載されていて、マウスが無い環境でもより快適に使うことができます。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8のデメリット・欠点

軽量PCとしてのコスパが悪くなってきている

2016年前後では軽量PC、USB-PD・LTE対応といえばThinkPad X1 Carbonと言えるほど突出していましたが、LTE対応・USB-PD対応がトレンドになっていることや軽量PCの価格帯が下がってきたこともあり、相対的にコスパが悪くなってきている感は否めません。同じレノボにしても、Yoga Slim 750i Carbonなど軽量で価格の安い魅力的なPCが発売されてます。

 

ベゼル幅が大きめ

ThinkPad X1 Carbonは過去から本体デザインが更新されていないこともあり、ベゼル幅が大きめで少し古さを感じるデザインとなっています。

 

みんなの口コミ

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ThinkPad X1 Carbon Gen8
Average rating:  
 1 レビュー
by SIMPC on ThinkPad X1 Carbon Gen8

大人気モデルで軽量性、作業性の良さは魅力。ただ、数年刷新がないこと、レノボ含め多数のメーカーから軽量かつ低価格モデルが出始めていることでうま味が少なくなっていることも事実。タイピングは絶対王者というイメージだが、そもそもタイピングが少ないなら他モデルの検討もしておいた方が良いかもしれません。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • ビジネスライクな見た目で落ち着いていて良い
  • 普段使っているパソコンと比べるとキーボードの打ち込みが深い

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8がおすすめな人

外でタイピング作業が多い人に

ThinkPad X1 Cabonの魅力はなんといってもタイピング性能の良さによる生産性アップです。外で資料作成などが多い人におすすめしたいモデルと言えるでしょう。ThinkPadの打鍵感は一度使うと虜になります。

 

LTE通信したい人に

ThinkPad X1 Carbonは軽量PCでもまだまだ数の少ないLTE対応モデルです。外で単独通信をしたい人にはおすすめのモデルと言えるでしょう。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8がおすすめではないタイプ

軽量性と価格を両立したい人

デメリットでも述べた通り、軽量PCの価格が世の中一般的に下落傾向にあることもあり価格メリットが薄れています。そのため、軽量性と価格を両立したい人にとっては旨味が少ないので、型落ちモデルを検討したり、タイピングを犠牲にしても良ければYoga Slim 750i Carbonなどを検討しましょう。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方

ThinkPad X1 Carbonのカスタマイズはほとんどなく、プロセッサとしてCore i5を選ぶかCore i7グレードを選ぶこと、そしてSSD容量を選択することが基本になります。これらは好みで調整してください。またLTEが必要な場合はWANN項目を選択して変更する必要があるので注意してください。

公式サイトを見る

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8の実機レビューまとめ

軽量PCでタイピング性を求める人に

結論

ThinkPad X1 Carbonは軽量PCの中では随一と言ってもよいほどのタイピング性と軽量性を持ったパソコンです。価格ではメリットを感じ無いかもしれませんが、このPCから得られる効率性は目には見えない大きなメリットを持っています。外での作業効率を最大化したい人に選んで欲しいモデルです。

2021年4月27日時点で税込215,380円から。現在の価格については公式サイトでご覧ください。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen8を安く買う方法

ThinkPad X1 Carbon Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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