実機レビュー
ThinkPad X1 Extreme Gen4の実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

レビュー・評価の概要
GPU搭載の強力ThinkPad
ThinkPad X1 Extreme Gen4はintel Core HシリーズプロセッサとGeForce RTX 30シリーズを搭載したハイパフォーマンスなモデルです。
高いパフォーマンスに加えて、優れたディスプレイ性能も備えたクリエイター向けのThinkPadとなっています。
当サイトの評価
- 発売年度
- 2021年
- プロセッサ
- Core i7-11800H
Core i9-11950H - RAM
- 8~32GB
- ストレージ
- 256GB~2TB
- 画面サイズ
- 16インチ
- GPU
- RTX3080 Laptop
RTX3070 Laptop
RTX3060 Laptop
RTX3050Ti - USB-PD
- 対応
- モバイル通信
- 非対応
- 重量
- 1975g
- Cinebench R20
- 4931pts
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
ThinkPad X1 Extreme Gen4の商品情報
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
目次(17項目)
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkPad X1 Extreme Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第11世代intel Hシリーズプロセッサ
ThinkPad X1 Extreme Gen4は第11世代 Hシリーズプロセッサを搭載しており、ベンチマーク結果からもわかるようにデスクトップ級のパフォーマンスを誇るプロセッサとなっています。
色域が広く見やすいディスプレイ
本モデルでは解像度の高いWQXGAディスプレイを搭載しています。Pantoneの認証も受けており、カラーを気にするクリエイターでも使いやすいモデルになっています。
ベンチマークテストでの評価で後述しますが、今回のテストではAdobe RGBカバー率ほぼ100%の結果が得られています。
GPUにRTXシリーズを搭載
ExtremeシリーズはThinkPadの中でも珍しいGPUを搭載するモデルです。過去モデルではGTXが搭載されていましたが、本モデルからRTXとなり大幅にパフォーマンスアップしています。
価格とコストパフォーマンス
2022年6月27日時点でCore i7-11800H、GeForce RTX3060 Laptop搭載モデルで税込297,210円となっています。
スペックから考えると高めの設定ではありますが、ThinkPadの場合はキーボードの質感やタッチパッドの操作性の良さも評価に加わるため、コスパの良し悪しは人によって変わるでしょう。
ThinkPad X1 Extreme Gen4の商品情報
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
スペック
今回レビューしたThinkPad X1 Extreme Gen4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
すべてのスペックを見る(23項目)
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
公式サイトで他グレードを見てみるベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
| バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
|---|---|---|
| Cinebench R20 | マルチ | 4931 |
| シングル | 623 | |
| Cinebench R23 | マルチ | 11713 |
| シングル | 1621 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
| Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 3416.41 | 2711.59 |
| SEQ1M Q1T1 | 2267.80 | 2123.13 |
| RND4K Q32T16 | 983.46 | 360.49 |
| RND4K Q1T1 | 50.40 | 152.22 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
| モード | スコア | 評価 |
|---|---|---|
| 最高品質 | - | - |
| 高品質 | - | - |
| 軽量品質 | 13136 | 非常に快適 |
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
| 測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
|---|---|---|
| sRGB | 99.6 | 141.8 |
| Adobe RGB | 99.6 | 105.1 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

| 測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
| 単位 | Mbps | Mbps | ms |
| ルーター前 | 662.08 | 444.52 | 14 |
| ポイント② | 363.13 | 288.44 | 13 |
| ポイント③ | 632.55 | 434.89 | 13 |
| ポイント④ | 462.62 | 364.01 | 13 |
| ポイント⑤ | 411.15 | 351.3 | 13 |
| ポイント⑥ | 70.75 | 98.1 | 12 |
通信スピードテストの評価
最長距離では速度が低下したものの、それ以外のエリアでは十分すぎるほどのパフォーマンスが出ています。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
| W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
|---|---|---|
| 20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
| 30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
| 45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
| 61W | × | RP-PC133 |
| 100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はThinkPad X1のロゴが配置されており、カーボン調となっています。

開いた様子です。非常に色鮮やかでみやすいディスプレイになっています。

最大開き角は180°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボードはThinkPad特有のFnとCtrlが逆転しているところがあるものの、それ以外は独立しており使いやすいキーボードになっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.84mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。ThinkPadらしいキータイピングで使いやすさは上々です。タイピング音もほぼなく、外でも迷惑をかけることはないでしょう。

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。タッチパッドは広めで使いやすく、上位のThinkPadに採用されているサラサラなタイプで操作性が非常に良いです。クリック音は静音に近く、カチカチといった大きな音は鳴りません。

本体右側にはセキュリティロック、USB Type-A×2、4in1メディアリーダーがあります。

本体右側には電源ケーブルUSB Type-C×2、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックを備えています。

ノートパソコンとしては音質が高く、低音から高音までクリアに聞こえます。

本体の重量を測定したところ、1975gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2865gとなりました。充電器単体では890gとなります。

メリット・魅力
ThinkPadらしい打ち心地
ThinkPadの名前を冠するように、打ち心地の良いキーボードは健在。クリエイター向けのノートパソコンで、打ち心地を追求しているものは少ないので、ある意味唯一無二の存在と言えるかもしれません。
GPU搭載で高いパフォーマンス
もともとGPUを搭載しているシリーズのためクリエイティブな処理に強みがありますが、今回GTXからRTXシリーズに変更されたことでパフォーマンスが大幅にアップしています。
しかもGeForce RTX3080 Laptopを含む上位モデルまで選べるようになったことで、このバージョンアップはThinkPad X1 Extremeを選ぶだけの理由になったと感じました。
豊富なインターフェイス
ThinkPadシリーズはモデルによってインターフェイスが大きく異なりますが、Extremeシリーズは特に豊富なモデル。外部機器に接続することが多い人に向いています。
最大輝度がノートPCではトップクラス
液晶のベンチマークの測定結果から、ThinkPad X1 Extreme Gen4の最大輝度は640ニトと非常に明るいことがわかりました。最大輝度で使うことは少ないかもしれませんが、調整できるということ自体が大きなメリットと言えます。
デメリット・欠点
電源ポートがかなり大きめでPD非対応
本モデルは電源が230WでACアダプタとなっており大きめです。また、USB PD充電に対応していないため、持ち運びの面で不利になります。
有線イーサネットコネクタはない
豊富なインターフェイスを持つモデルですが、有線のイーサネットコネクタはありません。事務所で優先前提で繋ぐ場合は別途ハブが必要となる点に注意してください。
おすすめなタイプ
ThinkPadで画像・動画編集までしたい人
ThinkPad X1 Extreme Gen4でRTXシリーズが採用されたことでクリエイティブ系のパフォーマンスが大幅にアップしました。さらに色域の広いディスプレイを用いて、クリエイターにとってより良い環境で制作することが可能になっています。
おすすめできないタイプ
持ち運びする人
本体および電源アダプタが重く、さらにUSB-PD充電に非対応のため持ち運びには向きません。
カスタマイズ・モデルの選び方
2022年6月22日時点ではカスタマイズはWindows 11もしくは10が選べるのみとなっています。ソフトウェアの都合で10を選ばざるをえない以外はWIndows11を選択して良いでしょう。
公式サイトで他グレードを見てみる実機レビューのまとめ

もともと強力なパフォーマンスを持つThinkPadでしたが、第11世代になったこと、GeForce RTXシリーズを獲得したことで大幅にパフォーマンスアップしています。
ThinkPadの打ち心地はそのままに、高いグラフィックス性能が欲しい人は是非検討してみて下さい。
ThinkPad X1 Extreme Gen4の商品情報
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
安く買う方法・コツ
ThinkPad X1 Extreme Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。




