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ThinkPad X1 Extreme Gen4の実機レビュー

ThinkPad X1 Extreme Gen4のレビュー概要

GPU搭載の強力ThinkPad

ThinkPad X1 Extreme Gen4はintel Core HシリーズプロセッサとGeForce RTX 30シリーズを搭載したハイパフォーマンスなモデルです。

高いパフォーマンスに加えて、優れたディスプレイ性能も備えたクリエイター向けのThinkPadとなっています。

こんなタイプにマッチ

  • クリエイティブ用途で使いたい人
  • 打鍵感を妥協したくない人

簡易スペック表

発売日 2021年7月27日
CPU Core i7-11800H
Core i9-119500H
RAM 8~32GB
ストレージ 256GB~2TB
画面サイズ 16インチ
GPU RTX3080 Laptop
RTX3070 Laptop
RTX3060 Laptop
RTX3050Ti
USB-PD 100Wのみ対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可
重量 1975g
Cinebench R20 4931pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2022年6月27日時点で税込297,210円から。現在の価格は公式サイトでご覧ください。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4の特徴

ここではThinkPad X1 Extreme Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

第11世代intel Hシリーズプロセッサ

ThinkPad X1 Extreme Gen4は第11世代 Hシリーズプロセッサを搭載しており、ベンチマーク結果からもわかるようにデスクトップ級のパフォーマンスを誇るプロセッサとなっています。

 

色域が広く見やすいディスプレイ

本モデルでは解像度の高いWQXGAディスプレイを搭載しています。Pantoneの認証も受けており、カラーを気にするクリエイターでも使いやすいモデルになっています。

ベンチマークテストでの評価で後述しますが、今回のテストではAdobe RGBカバー率ほぼ100%の結果が得られています。

 

GPUにRTXシリーズを搭載

ExtremeシリーズはThinkPadの中でも珍しいGPUを搭載するモデルです。過去モデルではGTXが搭載されていましたが、本モデルからRTXとなり大幅にパフォーマンスアップしています。

公式サイトで2022年6月24日時点で販売ラインナップはRTX3060 Laptopのみとなっていますが、シリーズとしてはRTX3050Ti、3070、3080 Laptop搭載モデルも存在します。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4の価格とコストパフォーマンス

2022年6月27日時点でCore i7-11800H、GeForce RTX3060 Laptop搭載モデルで税込297,210円となっています。

スペックから考えると高めの設定ではありますが、ThinkPadの場合はキーボードの質感やタッチパッドの操作性の良さも評価に加わるため、コスパの良し悪しは人によって変わるでしょう。

2022年6月27日時点で税込297,210円から。現在の価格は公式サイトでご覧ください。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のスペック

今回レビューしたThinkPad X1 Extreme Gen4のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年7月27日
製品名 ThinkPad X1 Extreme Gen4
型式 -
サイズ 253.8×359.5×18.2mm
重量(実測) 本体 1975g
電源アダプタ 890g
CPU Core i9-11950H
GPU GeForce RTX3080 Laptop
メモリ(RAM) 64GB
ストレージ 1st 512TB
2nd -
ディスプレイ サイズ 16インチ
解像度 3840×2400
アスペクト比 8:5
形式 IPS液晶
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋 有り
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 1080p
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth 有り(規格の公式記載なし)
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 公式記載なし
公称値 最大12.8時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

他グレードを見てみる

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は4931pts、シングルコア623ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。

Core i9を搭載しているだけあり、非常に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は11713pts、シングルコア1621ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は3000MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスの性能と言えるでしょう。

 

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 13136 非常に快適

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 大きくファン音が聞こえることがある
CPUテスト時 大きくファン音が聞こえる
GPUテスト時 大きくファン音が聞こえる

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

sRGB

Adobe RGB

 

カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。テスト結果の通り、Adobe RGBまでカバー率が100%と非常に広い色域を持つディスプレイであることがわかりました。

カバー率 カバー率 カバー比
sRGB 99.6% 141.8%
Adobe RGB 99.6% 105.1%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:662.08Mbps
ポイント②:363.13Mbps
ポイント③:632.55Mbps
ポイント④:462.62Mbps
ポイント⑤:411.15Mbps
ポイント⑥:70.75Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 662.08 444.52 14
ポイント② 363.13 288.44 13
ポイント③ 632.55 434.89 13
ポイント④ 462.62 364.01 13
ポイント⑤ 411.15 351.3 13
ポイント⑥ 70.75 98.1 12

 

通信スピードテストの評価

最長距離では速度が低下したものの、それ以外のエリアでは十分すぎるほどのパフォーマンスが出ています。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。100WのみUSB PDによる充電が可能でした。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W × PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W × PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W × RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4の外観

天板はThinkPad X1のロゴが配置されており、カーボン調となっています。

 

開いた様子です。非常に色鮮やかでみやすいディスプレイになっています。

 

最大開き角は180°です。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボードはThinkPad特有のFnとCtrlが逆転しているところがあるものの、それ以外は独立しており使いやすいキーボードになっています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.84mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。ThinkPadらしいキータイピングで使いやすさは上々です。タイピング音もほぼなく、外でも迷惑をかけることはないでしょう。

 

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。タッチパッドは広めで使いやすく、上位のThinkPadに採用されているサラサラなタイプで操作性が非常に良いです。クリック音は静音に近く、カチカチといった大きな音は鳴りません。

 

本体右側にはセキュリティロック、USB Type-A×2、4in1メディアリーダーがあります。

 

本体右側には電源ケーブルUSB Type-C×2、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックを備えています。

 

ノートパソコンとしては音質が高く、低音から高音までクリアに聞こえます。

 

本体の重量を測定したところ、1975gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2865gとなりました。充電器単体では890gとなります。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のメリット・魅力

ThinkPadらしい打ち心地

ThinkPadの名前を冠するように、打ち心地の良いキーボードは健在。クリエイター向けのノートパソコンで、打ち心地を追求しているものは少ないので、ある意味唯一無二の存在と言えるかもしれません。

 

GPU搭載で高いパフォーマンス

もともとGPUを搭載しているシリーズのためクリエイティブな処理に強みがありますが、今回GTXからRTXシリーズに変更されたことでパフォーマンスが大幅にアップしています。

しかもGeForce RTX3080 Laptopを含む上位モデルまで選べるようになったことで、このバージョンアップはThinkPad X1 Extremeを選ぶだけの理由になったと感じました。

 

豊富なインターフェイス

ThinkPadシリーズはモデルによってインターフェイスが大きく異なりますが、Extremeシリーズは特に豊富なモデル。外部機器に接続することが多い人に向いています。

 

最大輝度がノートPCではトップクラス

液晶のベンチマークの測定結果から、ThinkPad X1 Extreme Gen4の最大輝度は640ニトと非常に明るいことがわかりました。最大輝度で使うことは少ないかもしれませんが、調整できるということ自体が大きなメリットと言えます。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のデメリット・欠点

電源ポートがかなり大きめでPD非対応

本モデルは電源が230WでACアダプタとなっており大きめです。また、USB PD充電に対応していないため、持ち運びの面で不利になります。

 

有線イーサネットコネクタはない

豊富なインターフェイスを持つモデルですが、有線のイーサネットコネクタはありません。事務所で優先前提で繋ぐ場合は別途ハブが必要となる点に注意してください。

 

みんなの口コミ

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ThinkPad X1 Extreme Gen4
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

ThinkPad X1 Extremeはエッジの効いた製品であったものの、GTXが主流でした。今回RTXシリーズのほぼ全てがラインナップしたことで4Kの動画編集まで推すことができ、さらにAdobr RGBカバー率100%というプロクリエイターまで使えるスペックとなって、非常に魅力的な製品となりました。価格はもちろんしますが、その分価値ある一台です。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • キーボードの打ち心地が良い
  • 持ち運びは厳しい

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4がおすすめな人

ThinkPadで画像・動画編集までしたい人

ThinkPad X1 Extreme Gen4でRTXシリーズが採用されたことでクリエイティブ系のパフォーマンスが大幅にアップしました。さらに色域の広いディスプレイを用いて、クリエイターにとってより良い環境で制作することが可能になっています。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4がおすすめではないタイプ

持ち運びする人

本体および電源アダプタが重く、さらにUSB-PD充電に非対応のため持ち運びには向きません。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4のカスタマイズ・モデルの選び方

2022年6月22日時点ではカスタマイズはWindows 11もしくは10が選べるのみとなっています。ソフトウェアの都合で10を選ばざるをえない以外はWIndows11を選択して良いでしょう。

公式サイトを見る

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4の実機レビューまとめ

パフォーマンスが大幅アップしたThinkPad

結論

もともと強力なパフォーマンスを持つThinkPadでしたが、第11世代になったこと、GeForce RTXシリーズを獲得したことで大幅にパフォーマンスアップしています。

ThinkPadの打ち心地はそのままに、高いグラフィックス性能が欲しい人は是非検討してみて下さい。

2022年6月27日時点で税込297,210円から。現在の価格は公式サイトでご覧ください。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen4を安く買う方法

ThinkPad X1 Extreme Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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