ThinkPad X1 Yoga Gen7のレビュー概要
最高級な2in1ノートパソコン
ThinkPad X1 Yogaは現在日本市場で発売されている2in1のノートパソコンとしてはトップクラスに位置するモデルの一つ。
第12世代のパワフルなintelプロセッサを搭載しつつ、スタイラスペン収納など機能面でも充実したノートパソコンになっています。
カスタマイズ性が高いため、個々の要望に合わせて変更できる点も魅力なので、一度公式ページをチェックすることをおすすめします。
こんなタイプにマッチ
- オールインワンが欲しい人
- ペンによる書き込みをする人
簡易スペック表
発売日 | 2022年5月17日 |
CPU | Core i5-1235U Core i5-1240P Core i5-1245U Core i5-1250P Core i7-1255U Core i7-1260P Core i7-1265U Core i7-1270P Core i7-1280P |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~2TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | オプションにより5G対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1440g |
Cinebench R20 | 3190pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkPad X1 Yoga Gen7の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkPad X1 Yoga Gen7の特徴
ここではThinkPad X1 Yoga Gen7の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intelプロセッサの複数モデルから選べる
ThinkPad X1 Yoga Gen7はカスタマイズにより、非常に多くのプロセッサから好みのものを選ぶことができます。Uシリーズ、Pシリーズどちらも選べることはもちろん、それぞれのグレード違いも選べる嬉しさがあります。
2in1でタブレットモードでも使える
ヒンジが360°回転するタイプの2in1ノートパソコンで、タブレットモードにして使うことができます。また開閉途中で止めることでテントモードにもできるため、動画視聴用途でもマッチさせることができます。
ペンを収納可能
ThinkPad X1 Yogaには過去モデルから純正スタイラスペンの収納が存在します。完全専用品なので、すっきりと収納できる点も魅力です。
ディスプレイがグレアも選べる
2in1ノートパソコンの多くは光沢ディスプレイを採用しているケースがほとんどですが、ThinkPad X1 Yogaでは非光沢のモデルを選ぶことができます。タッチパネルと非光沢の両立は非常に珍しいのでPC画面を見ている時間が長い人は必ずチェックするようにしておいてください。
ThinkPad X1 Yoga Gen7の価格とコストパフォーマンス
本体価格は25万円台からと高く感じるかもしれませんが、機能性から見るとコストパフォーマンスはかなり良いです。プロセッサのパフォーマンスはもちろんのこと、重さや薄さといった物理的なメリット、さらに純正スタイラスペンが付属するところまで考えると、破格と言っても良いほどと感じます。
ThinkPad X1 Yoga Gen7のスペック
今回レビューしたThinkPad X1 Yoga Gen7のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年5月17日 | |
製品名 | ThinkPad X1 Yoga Gen7 | |
型式 | - | |
サイズ | 112.2×314.4×15.53mm | |
重量(実測) | 本体 | 1440g |
電源アダプタ | 250g | |
CPU | Core i5-1240P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 57Whr |
公称値 | 24.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkPad X1 Yoga Gen7のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3190pts、シングルコア594ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。今回はCore i5-1240Pを用いていますが、非常に高いパフォーマンスが得られています。よっぽど負荷のかかる作業以外ではCore i5-1240Pで十分でしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7890pts、シングルコア1586ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は2700MB/sを超える数値になっています。実際に使っていて、不満を感じることはまずありません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2424 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音がしっかりと聞こえる(少し高音) |
GPUテスト時 | ファン音がさらに聞こえる |
ThinkPad X1 Yoga Gen7のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 98.6% | 103.7% |
Adobe RGB | 76.5% | 76.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkPad X1 Yoga Gen7の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 619.2 | 534.7 | 16 |
ポイント② | 376.9 | 359.05 | 16 |
ポイント③ | 533.18 | 448.69 | 15 |
ポイント④ | 468.68 | 399.86 | 18 |
ポイント⑤ | 349.9 | 391.48 | 18 |
ポイント⑥ | 119.48 | 205.29 | 15 |
通信スピードテストの評価
通信速度は十分で全てのエリアにおいて100Mbpsを超える数値が得られました。PINGの値も上々です。
ThinkPad X1 Yoga Gen7のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20,30Wでは低速充電表示隣、45W以上では通常通り充電ができました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
ThinkPad X1 Yoga Gen7の外観
天板はシルバー色でThinkPadロゴとLenovoのロゴが配置されています。
背面はスリットが少なめでシンプルな設計です。2in1ノートパソコンとしては珍しく、スピーカーが裏側に配置されています。
テントモードにして開いた様子です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。他のThinkPadと同様の配列でセンターにトラックポイントがあります。また、全てのキーが独立しており、使いやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.99mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.9mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、110mmとなりました。
本体右側にはケンジントンロック、USB Type-A、コンボジャック、スタイラスペンが収納されています。
本体左側にはUSB Type-Cポートが二つ、USB Type-A、フルサイズHDMIがあります。
本体の重量を測定したところ、1440gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1690gとなりました。充電器単体では250gとなります。
ThinkPad X1 Yoga Gen7のメリット・魅力
特別感のあるボディカラー
ThinkPad X1 Yogaだけは過去モデルから、黒ではなくシルバーの筐体が採用されています。これにより、明確にThinkPad X1 Yogaであることがわかります。金属素材になるため、高級感が増しており所有欲が満たされるでしょう。
グレア液晶が非常に良い
本モデルで最も評価すべきポイントはやはり非光沢の液晶だと感じます。特徴のところでも書いた通り、タッチパネルと非光沢を兼ねるモデルは少なくなっています。また、多くは「反射防止」を掲げた光沢ディスプレイがほとんどですが、やはり非光沢には敵いません。長時間でも画面を見れる点はPC作業が多い人にとっては大きなメリットでしょう。
2in1でもタイピング性能は十分
2in1モデルになるとコストの兼ね合いや構造的な問題からキーボード品質が落ちることがありますが、ThinkPad X1 Yoga Gen7ではそういったことはありません。ThinkPadの名前に恥じない素晴らしい打鍵感となっています。
ペン収納が非常に便利
他社含めても非常に珍しいスタイラスペンの内蔵機構はとても便利です。必要な時に、充電した状態で使えるというのは安心感も大きいでしょう。
ThinkPad X1 Yoga Gen7のデメリット・欠点
多機能な分価格に反映されている
ThinkPad X1 Yoga Gen7は非常に多機能。その分、価格は高めになっています。ただし、筆者個人の感想としては、これだけの機能がついていて25万円台スタートは破格と感じるほどリーズナブルです。
機能面で削れるなら(たとえばクラムシェルで良い等)、安いモデルを検討しても良いですが、全部入りを探すならこのモデルこそおすすめです。
みんなの口コミ
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トータルで見て非常に優れたスペックと機能を持つモデルです。オールインワンで機能が搭載されているので、幅広い業種、学業の場で活躍することができるでしょう。
ThinkPad X1 Yoga Gen7がおすすめな人
オールインワンが欲しい人
2in1機能に加え、スタイラスペン内蔵などオールインワンが欲しい人にとっては非常に魅力的なノートパソコン。カスタマイズ性も高いので、オールインワンをさらに自分好みにチョイスすることも可能です。
ThinkPad X1 Yoga Gen7がおすすめではないタイプ
価格を抑えたい人
どうしても機能的な分、価格は高くなってしまいます。自分の求める用途に合わせて、パソコンを選ぶと良いでしょう。
ThinkPad X1 Yoga Gen7のカスタマイズ・モデルの選び方
ThinkPad Yoga X1 Gen7のカスタマイズで最も注意しておくべきポイントはやはりプロセッサです。一般的な利用を前提にするならおすすめはCore i5-1240Pです。またモバイル通信にも対応する場合WWANが必要なので注意して下さい。
ThinkPad X1 Yoga Gen7の実機レビューまとめ
ThinkPad X1 Yoga Gen7を安く買う方法
ThinkPad X1 Yoga Gen7に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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