当サイトの記事は広告を含みます。

V15 Gen2(AMD)の実機レビュー

V15 Gen2のレビュー概要

低価格で実用的なビジネスノート

V15 Gen2は5万円強から購入可能でありながら、Ryzen5 5500Uを搭載した実用的なビジネスノートです。15インチでテンキーを搭載したモデルのため、会社で事務方向けのパソコンとしてもマッチするでしょう。

こんなタイプにマッチ

  • 安いPCが欲しい人
  • 安くてもパフォーマンスが欲しい人
  • 従業員向け用として

簡易スペック表

発売日 2021年6月29日
CPU Ryzen5 5500U
RAM 8GB
ストレージ 256GB
画面サイズ 15.6インチ
GPU AMD Radeonグラフィックス
USB-PD 非対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 1685g
Cinebench R20 2685pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年10月22日時点で59,950円(税込)から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

V15 Gen2の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

V15 Gen2の特徴

ここではV15 Gen2の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

低価格から買える高性能プロセッサ搭載PC

V15 Gen2はRyzen5500Uを搭載することで、高性能かつ低価格を実現しているモデルです。ベンチマーク結果でも後述しますが、性能的にはデスクトップ級のパフォーマンスを誇っていたり、コア数が多いのでエクセルなどの多コアが有利になるソフトウェアを使うのに適しています。

 

ビジネス用途に向くシンプルなデザイン

筐体はブラック単色、開いてキーボードが灰色とシンプルなデザインとなっています。天板はフラットではなく、ドット加工のようになっており、フラットタイプの天板に比べると指紋が付きづらくなっています。

 

V15 Gen2の価格とコストパフォーマンス

V15 Gen2はノートパソコンの販売価格の中でも安く、さらにRyzen5 5500Uと8GBメモリ、そして後述のSSDの読み込みパフォーマンスを考慮するとかなりお買い得な一台です。

2021年10月22日時点で59,950円(税込)から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

V15 Gen2のスペック

今回レビューしたV15 Gen2のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年6月29日
製品名 V15 Gen2
型式 -
サイズ 236×359×19.9mm
重量(実測) 本体 1685g
電源アダプタ 335g
CPU Ryzen5 5500U
GPU Radeon AMDグラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 1st 256GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 TN液晶
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 有り
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 無し
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth v5.0
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 3セル
公称値 14.1時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

V15 Gen2のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は2685pts、シングルコア459ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5 5500Uを搭載していることもあり、ベンチマークスコアはかなり高め。価格帯を考えれば十分過ぎるほどのパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は6813pts、シングルコア1183ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。CrystakDiskMarkの結果は約2500MB/sとなっています。こちらも5万円強の価格帯から買えるパソコンとしては、十分過ぎるほどのスピードを備えており処理性能に不満は出ないレベルです。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
標準品質 2680 やや快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 1439 動作困難

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ファンは回るがさほどうるさくはない
GPUテスト時 同上

 

PC温度測定

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。

通常時

CinebenchR23(10分測定後)

 

V15 Gen2のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。色域のカバー率は低めです。またTN液晶ということもあり、見る角度で色味が変わるのでクリエイティブ作業にはおすすめできません。

sRGBカバー率:47.7%

Adobeカバー率:64%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

 

V15 Gen2の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:570.15Mbps
ポイント②:445.9Mbps
ポイント③:530.87Mbps
ポイント④:562.34Mbps
ポイント⑤:542.97Mbps
ポイント⑥:210.24Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 570.15 333.67 9
ポイント② 445.9 372.81 7
ポイント③ 530.87 366.85 7
ポイント④ 562.34 493.86 8
ポイント⑤ 542.97 496.04 8
ポイント⑥ 210.24 97.6 7

 

通信スピードテストの評価

本モデルはコストダウンもあってか、Wi-Fi6未対応モデルですがそれでも十分な通信速度が得られています。また速度だけでなく、全エリアで不満のないPINGが得られている点も評価できます。

 

V15 Gen2のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。V15 Gen2はUSB-PDには未対応です。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W × PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W × PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W × RP-PC133
100W × AUKEY PA-B7

 

V15 Gen2の外観

天板を撮影した様子です。プラスチックのブラック筐体にLenovoのマークがあります。トップはフラットではなくドット加工のようになっています。

 

開いた様子です。ベゼル幅は普通程度ですが安っぽさはありません。低価格パソコンでありながら、フロントカメラには物理シャッターまで備えています。

 

最大開き角は180°です。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。こちらも低価格のパソコンとは思えないほど小さめです。

 

キーボード全体です。IdeaPadと同じようにエンターキーやスペースキーが横とくっついたタイプになっていますが、配置にクセはありません。テンキーが付属しています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.46mmとなりました。浅めのストロークになっているため、好みが分かれるところかもしれません。カチカチ音はなく静かに打てる仕様です。

 

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。15インチノートパソコンとしては狭めの印象です。

 

本体右側にはケンジントンロック、USB Type-A、フルサイズ有線イーサネットコネクタがあります。

 

本体左側には電源ポート、USB Type-A、フルサイズHDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックが付属します。

 

本体の重量を測定したところ、1685gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2020gとなりました。充電器単体では335gとなります。

 

V15 Gen2のメリット・魅力

10万円以下で買えるPCとしてはお買い得

2021年のパソコン全体にも言えることですが、Ryzen5000シリーズを搭載したノートパソコンはどれも10万円を切っておりお得なケースが多いです。中でもV15 Gen2は特に安く、物によっては5~6万円台で買うこともできるので非常に魅力的です。

 

負荷をかけても熱くなりにくい

温度測定の結果からもわかるように、プロセッサに負荷をかけてもパームレスト部分が熱くなることはほぼありませんでした。パソコンの熱は不快なので、熱さが気になる人でも快適に使えるでしょう。

 

ラインナップがシンプルでわかりやすい

PCの性能ではありませんが、V15 Gen2はプロセッサやメモリの構成が単一となっていて、購入時わかりやすいメリットがあります。

 

V15 Gen2のデメリット・欠点

TNパネルのため視野角が狭い

コストダウンのためしょうがない部分でもありますが、ディスプレイがTNパネルとなっており視野角が狭くなっています。以下が実例写真です。

 

筐体が安っぽい

こちらもコストダウンの問題ですが、筐体がプラスチッキーで安っぽい印象を受けました。キーボードも灰色が安っぽいので気になります。

 

USB-PDに非対応

USB Type-Cコネクタは搭載しているものの、USB-PDには非対応です。持ち出し時にアダプタが必要なことや、他デバイスとの電源共有ができません。

 

筐体のデザインの割に指紋が付く

天板はドット加工されているので指紋が付きづらいものの、思ったよりも指紋が付いてしまう印象です。また、フラットではないため一旦付いてしまうと拭き取りづらい印象を受けました。

 

Wi-Fi6に非対応

無線LANの最新規格「Wi-Fi6」には残念ながら非対応です。

 

みんなの口コミ

ぜひ口コミをご投稿ください。

Submit your review
1
2
3
4
5
Submit
     
Cancel

Create your own review

V15 Gen2
Average rating:  
 0 reviews

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 黒ベースなので会社でも使いやすそう
  • キーボードの灰色が少し安っぽい

 

V15 Gen2がおすすめな人

従業員用のノートPC

低価格かつ高性能なプロセッサを搭載しており、テンキー搭載で主張のないデザインのため従業員用のノートパソコンとして向いています。特にRyzenの多コアプロセッサは、エクセル作業をする人に向いています。

 

V15 Gen2がおすすめではないタイプ

持ち出しを想定する人

15インチサイズであることや、USB-PD非対応であることから持ち出しを想定する場合は厳しいと言わざるを得ません。そう言った人にはIdeaPad 550の14インチモデルがおすすめです。近いスペック構成で価格も似た値段帯になっています。

 

V15 Gen2のカスタマイズ・モデルの選び方

本モデルはスペック構成は単一でRyzen5 5500Uに8GBメモリが基本。そこにオフィスを搭載するかどうかがポイントとなります。ソフトウェアは利用実体に合わせて選ぶと良いでしょう。

公式サイトを見る

 

V15 Gen2の実機レビューまとめ

低価格で買えるビジネスノート

結論

V15 Gen2は5万円強からの価格帯となっているビジネスノート。値段が安い分、コストダウンが目に見えるところもありますが、それが許容できるならパフォーマンス自体は良いので購入検討して良いモデルと言えるでしょう。

2021年10月22日時点で59,950円(税込)から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

V15 Gen2を安く買う方法

V15 Gen2に限らず、lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

【2024年4月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ

lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...

続きを見る

 

関連記事・ライバル機種

他機種のレビュー

ライバル機種のカテゴリーをピックアップしています。

関連公式サイト