V15 Gen 3 AMDのレビュー概要
超低価格なノートPC
V15 Gen3 AMDはなんと6万円台から購入できる非常に低価格なノートパソコンです。
しかも、安さだけでなくしっかりとした性能を有している点もポイント。もちろん安さゆえの弱みもありますが、それ以上にコストメリットの大きい一台です。
こんなタイプにマッチ
- とにかく安くPCが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年11月15日 |
CPU | Ryzen3 5425U Ryzen5 5625U Ryzen7 5825U |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1620g |
Cinebench R20 | 3000pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
V15 Gen 3 AMDの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
V15 Gen 3 AMDの特徴
ここではV15 Gen 3 AMDの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
安さが魅力
V15 Gen3の最大の魅力はなんと言ってもその安さにあります。15インチで購入できるパソコンかつ、Ryzen5000シリーズ搭載モデルではあり得ないほどの低価格となっています。
性能的にも十分
上の内容と重複しますが、Ryzen5000シリーズを搭載することで強力なパフォーマンスを持ちます。安さだけ見るとちゃんと動くか心配になるかもしれませんが、全く心配なく快適に動作します。
V15 Gen 3 AMDの価格とコストパフォーマンス
15インチのノートパソコンで性能とスペックだけで比較すると、最高のコストパフォーマンスを誇ります。ただし、パフォーマンス以外の面で弱点があるので、それを踏まえてコスパの評価を各自でする方が良いモデルとも言えます。
V15 Gen 3 AMDのスペック
今回レビューしたV15 Gen 3 AMDのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年11月15日 | |
製品名 | V15 Gen3 | |
型式 | 82TV0006JP | |
サイズ | 236×359×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1620g |
電源アダプタ | 340g | |
CPU | Ryzen5 5625U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TN液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 38Whr |
公称値 | 9.9時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
V15 Gen 3 AMDのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3000pts、シングルコア423ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5000シリーズを搭載していることもあり、非常に優れたパフォーマンスを有しています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7552pts、シングルコア1394ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は2500MB/s程度となっており、一般的なノートパソコンと同等、もしくは上回るパフォーマンスとなっています。この価格帯でこのスピードは驚異的とも言えます。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1309 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
V15 Gen 3 AMDのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 67.2 | 68 |
Adobe RGB | 50.4 | 50.4 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
V15 Gen 3 AMDの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 77.76 | 98.01 | 14 |
ポイント② | 78.64 | 79.47 | 15 |
ポイント③ | 107.19 | 148.84 | 14 |
ポイント④ | 75.43 | 133.65 | 15 |
ポイント⑤ | 98.28 | 98.67 | 15 |
ポイント⑥ | 69 | 92.64 | 13 |
通信スピードテストの評価
全体的に100Mbpsを超えることが少なく、昨今のノートパソコンの数値としては低めです。ただし、実用性の上では問題ありませんでした。
V15 Gen 3 AMDのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。30W以下のPD充電器では充電表示はされるものの、低速充電の警告が表示されました。45W以上では通常通り充電できています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
V15 Gen 3 AMDの外観
天板は黒色でLenoboのロゴが小さく配置されています。表面はツルッとしているわけではなく、少し加工が施されています。
背面も黒色になっています。
開いた様子です。ベゼル幅は普通です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキーを搭載しています。一部キーが隣り合っていますが、クセはなく使いやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.26mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。
本体右側にはセキュリティホール、USB Type-A(2.0)、フルサイズ有線イーサネットコネクタがあります。
本体左側には電源コネクタ、USB Type-A 3.2 Gen1、HDMI、USB 3.2 Gen1 のType-Cポート、そしてコンボジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、1620gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1960gとなりました。充電器単体では340gとなります。
V15 Gen 3 AMDのメリット・魅力
何より安さが魅力
V15 Gen3は何よりもその安さが魅力。これだけの性能のノートパソコンが6万円台で買えることは驚異的と言えるでしょう。
スペック的に妥協点が少ない
安いパソコンは何かが犠牲になりがちですが(特にプロセッサ)、このパソコンはパフォーマンスの面ではほぼ妥協がありません。そのため、処理速度は普通に発売されているノートパソコンと同じくらいのレベルで使える魅力があります。
プライバシーシャッターがある
低価格ノートパソコンでは滅多についていないプライバシーシャッターを搭載しています。不意にカメラを起動させたくない人だけでなく、会社でセキュリティ対策として利用したい人にも良いでしょう。
V15 Gen 3 AMDのデメリット・欠点
TN液晶であることが欠点
このパソコンの唯一の欠点はTN液晶であることです。TN液晶であるが故に、色味があまり良くありません。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
値段に対してプロセッサのパフォーマンスが驚異的なモデルです。ディスプレイがTN液晶のため見えやすさに弱点はありますが、値段を考えれば十分と言えるでしょう。
V15 Gen 3 AMDがおすすめな人
安さを求める人
V15 Gen3の魅力はなんと言ってもその安さからは考えられない性能。6万円台からでありながら、処理能力面で不満がほとんどないため、安さを重視する人は必ずみて欲しい一台です。
従業員向けに用意したい人
安さにも繋がる部分ですが、従業員用のパソコンとして準備するのにも向いています。本体デザインがシンプルであることや、テンキー搭載で事務用途に使える点もポイントです。
V15 Gen 3 AMDがおすすめではないタイプ
カラーに関わる業務をする人
安さが最も表れている面がディスプレイのため、色を取り扱う業務の人にはおすすめできません。
V15 Gen 3 AMDのカスタマイズ・モデルの選び方
このモデルは最廉価グレードの魅力が大きく、カスタマイズしていくと旨みがどんどん減ってしまいます。そのため、単純にカスタマイズモデルを見るだけでなく、ThinkBook 15やThinkPad E15などと比較し、最適なものを選ぶと良いでしょう。
V15 Gen 3 AMDの実機レビューまとめ
V15 Gen 3 AMDを安く買う方法
V15 Gen 3 AMDに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年12月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ
lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...
続きを見る