シンプシーの運営理念について

V15 Gen 3 AMDの実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

本サイトの記事は広告を含みます。

レビュー・評価の概要

超低価格なノートPC

V15 Gen3 AMDはなんと6万円台から購入できる非常に低価格なノートパソコンです。

しかも、安さだけでなくしっかりとした性能を有している点もポイント。もちろん安さゆえの弱みもありますが、それ以上にコストメリットの大きい一台です。

当サイトの評価

総合満足度
 (4)
発売年度2022年
プロセッサRyzen3 5425U
Ryzen5 5625U
Ryzen7 5825U
RAM8GB
ストレージ256GB
画面サイズ15.6インチ
GPURadeon Graphics
USB-PD対応
モバイル通信非対応
重量1620g
Cinebench R203000pts

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

V15 Gen 3 AMDの商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

ここではV15 Gen 3 AMDの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

安さが魅力

V15 Gen3の最大の魅力はなんと言ってもその安さにあります。15インチで購入できるパソコンかつ、Ryzen5000シリーズ搭載モデルではあり得ないほどの低価格となっています。

性能的にも十分

上の内容と重複しますが、Ryzen5000シリーズを搭載することで強力なパフォーマンスを持ちます。安さだけ見るとちゃんと動くか心配になるかもしれませんが、全く心配なく快適に動作します。

価格とコストパフォーマンス

15インチのノートパソコンで性能とスペックだけで比較すると、最高のコストパフォーマンスを誇ります。ただし、パフォーマンス以外の面で弱点があるので、それを踏まえてコスパの評価を各自でする方が良いモデルとも言えます。

V15 Gen 3 AMDの商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたV15 Gen 3 AMDのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2022年
サイズ236×359×19.9mm
重量本体1620g
アダプタ340g
CPURyzen5 5625U
GPURadeon Graphics
メモリ(RAM)8GB
ストレージ1st256GB
2nd
ディスプレイサイズ15.6インチ
解像度1920×1080
アスペクト比16:9
形式TN液晶
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数720p
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac/ax
bluetoothv5.1
モバイル通信非対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ38Whr
公称値9.9時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

CINEBENCH

CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。

バージョン測定モード測定値[pts]
Cinebench R20マルチ3000
シングル423
Cinebench R23マルチ7552
シングル1394

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質
高品質
軽量品質1309動作困難
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

モニター評価(色域)

モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

測定項目カバー率[%]カバー比[%]
sRGB67.268
Adobe RGB50.450.4

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:77.76Mbps
ポイント②:78.64Mbps
ポイント③:107.19Mbps
ポイント④:75.43Mbps
ポイント⑤:98.28Mbps
ポイント⑥:69Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前77.7698.0114
ポイント②78.6479.4715
ポイント③107.19148.8414
ポイント④75.43133.6515
ポイント⑤98.2898.6715
ポイント⑥6992.6413

通信スピードテストの評価

全体的に100Mbpsを超えることが少なく、昨今のノートパソコンの数値としては低めです。ただし、実用性の上では問題ありませんでした。

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20WPowerPort Ⅲ Nano
30WPowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45WPowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61WRP-PC133
100WAUKEY PA-B7

外観

天板は黒色でLenoboのロゴが小さく配置されています。表面はツルッとしているわけではなく、少し加工が施されています。

背面も黒色になっています。

開いた様子です。ベゼル幅は普通です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。テンキーを搭載しています。一部キーが隣り合っていますが、クセはなく使いやすい印象です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.26mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。

本体右側にはセキュリティホール、USB Type-A(2.0)、フルサイズ有線イーサネットコネクタがあります。

本体左側には電源コネクタ、USB Type-A 3.2 Gen1、HDMI、USB 3.2 Gen1 のType-Cポート、そしてコンボジャックを備えます。

本体の重量を測定したところ、1620gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1960gとなりました。充電器単体では340gとなります。

メリット・魅力

何より安さが魅力

V15 Gen3は何よりもその安さが魅力。これだけの性能のノートパソコンが6万円台で買えることは驚異的と言えるでしょう。

スペック的に妥協点が少ない

安いパソコンは何かが犠牲になりがちですが(特にプロセッサ)、このパソコンはパフォーマンスの面ではほぼ妥協がありません。そのため、処理速度は普通に発売されているノートパソコンと同じくらいのレベルで使える魅力があります。

プライバシーシャッターがある

低価格ノートパソコンでは滅多についていないプライバシーシャッターを搭載しています。不意にカメラを起動させたくない人だけでなく、会社でセキュリティ対策として利用したい人にも良いでしょう。

デメリット・欠点

TN液晶であることが欠点

このパソコンの唯一の欠点はTN液晶であることです。TN液晶であるが故に、色味があまり良くありません。

おすすめなタイプ

安さを求める人

V15 Gen3の魅力はなんと言ってもその安さからは考えられない性能。6万円台からでありながら、処理能力面で不満がほとんどないため、安さを重視する人は必ずみて欲しい一台です。

従業員向けに用意したい人

安さにも繋がる部分ですが、従業員用のパソコンとして準備するのにも向いています。本体デザインがシンプルであることや、テンキー搭載で事務用途に使える点もポイントです。

おすすめできないタイプ

カラーに関わる業務をする人

安さが最も表れている面がディスプレイのため、色を取り扱う業務の人にはおすすめできません。

カスタマイズ・モデルの選び方

このモデルは最廉価グレードの魅力が大きく、カスタマイズしていくと旨みがどんどん減ってしまいます。そのため、単純にカスタマイズモデルを見るだけでなく、ThinkBook 15やThinkPad E15などと比較し、最適なものを選ぶと良いでしょう。

公式サイトで他グレードを見てみる

実機レビューのまとめ

V15 Gen3は安さを求めるなら、非常に魅力的な一台です。

パソコンはあまり使わないけれど一台は欲しい、かつ出来るだけ安いものが欲しいという人に一度検討して欲しいモデルと言えるでしょう。

V15 Gen 3 AMDの商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

V15 Gen 3 AMDに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

関連記事・公式リンク一覧

以下の関連記事もぜひご覧ください。