Vivobook 15X OLED X1503ZAのレビュー概要
OLEDを搭載したハイパワー15インチ
Vivobook 15X OLEDは第12世代のintel Core Hシリーズプロセッサを搭載したハイパフォーマンスノートパソコンです。
OLEDディスプレイの美しいディスプレイを搭載しているため、映像表現を楽しみたい人から、広い色域を必要とする仕事の人にも勧められる一台です。
こんなタイプにマッチ
- 色域を気にするユーザー
- 高いパフォーマンスが欲しい人
- たまに持ち運びする人
簡易スペック表
発売日 | 2022年7月14日 |
CPU | Core i7-12700H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1705g |
Cinebench R20 | 5050pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Vivobook 15X OLED X1503ZAの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Vivobook 15X OLED X1503ZAの特徴
ここではVivobook 15X OLED X1503ZAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ハイパフォーマンスな第12世代Hシリーズ
Vivobook 15X OLEDは高性能な第12世代のintel Coreプロセッサを搭載したノートパソコン。Cinebench R20の結果でも後述しますが、5000ptsを超える結果が出ておりノートパソコンとは思えないパフォーマンスを有します。
鮮やかなOLEDディスプレイ
同メーカーはノートパソコン製品にOLEDディスプレイを積極的に採用しており、この機種もそのうちの一台になります。OLEDのおかげコントラスト比はじめ、カラーの面で優位性が出ており、一般的な液晶ディスプレイとの差は目で見て明らかです。
アクティブノイズキャンセリング
ノートパソコンでミーティングを行う人も増えているかと思いますが、その際の外部ノイズを抑える仕組みとしてアクティブノイズキャンセリングを採用しています。よりクリアな音響で楽しむことができます。
Vivobook 15X OLED X1503ZAの価格とコストパフォーマンス
2022年8月19日時点で価格は159,800円となっています。OLEDディスプレイ採用、intel Core Hシリーズプロセッサで十分なパフォーマンスがあるため性能面でのコストパフォーマンス的に良いでしょう。
Vivobook 15X OLED X1503ZAのスペック
今回レビューしたVivobook 15X OLED X1503ZAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年7月14日 | |
製品名 | Vivobook 15X OLED | |
型式 | X1503ZA-MA331WS | |
サイズ | 356.8×227.6×20.2mm | |
重量(実測) | 本体 | 1705g |
電源アダプタ | 330g | |
CPU | Core i7-12700H | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 2880×1620 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 7.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Vivobook 15X OLED X1503ZAのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は5050pts、シングルコア646ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代のintel Coreプロセッサを採用していることもあり、非常に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は11264pts、シングルコア1672ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は2000MB/sを超えており、ノートパソコンとしてトップクラスではないものの十分快適に使うことができます。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | 1671 | 動作困難 |
軽量品質 | 2347 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほとんどファン音はなし |
CPUテスト時 | ファン音が大きい |
GPUテスト時 | ファン音が大きい |
Vivobook 15X OLED X1503ZAのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100 | 150.4 |
Adobe RGB | 95.8 | 111.5 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Vivobook 15X OLED X1503ZAの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 513.25 | 562.01 | 12 |
ポイント② | 450.06 | 265.77 | 13 |
ポイント③ | 608.94 | 353.56 | 13 |
ポイント④ | 523.62 | 488.51 | 14 |
ポイント⑤ | 478.59 | 382.06 | 12 |
ポイント⑥ | 166.51 | 133.07 | 21 |
通信スピードテストの評価
Vivobook 15X OLEDのパフォーマンスは十分で最長距離でも安定した数値が得られています。
Vivobook 15X OLED X1503ZAのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PD充電には非対応となっています。
Vivobook 15X OLED X1503ZAの外観
天板はシンプルで上部にASUS Vivobookの文字が刻印されています。文字は印刷となっています。
背面はセンターにスリットが入ったタイプです。後ろからファンが見えます。
開いた様子です。ベゼルは狭く、かつ光沢ディスプレイのため高級感があります。前面カメラには物理シャッターが備えられています(なお電子シャッターも備えます)。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー周りが一部接合しているものの、打ちやすい印象です。テンキーを搭載しています。
本体右側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-Aポート×2、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体左側はUSB Type-Aのみで排気ファンがあります。
スピーカーは底面に備えます。中高音はクリアですが、低音が少なめになっています。
本体の重量を測定したところ、1705gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2035gとなりました。充電器単体では330gとなります。
Vivobook 15X OLED X1503ZAのメリット・魅力
Hシリーズ搭載のパフォーマンスが魅力
何度も繰り返しになりますが、やはりHシリーズのパフォーマンスが魅力。ノートパソコンでありながら5000pts以上の数値が出ており、ほとんどの作業で余力を持って使えるでしょう。
美しいディスプレイ
OLEDディスプレイはアピールポイントとなっているように非常に美しいです。特にコントラスト比が高いため、黒の演出がより美しく感じます。
プロセッサの割に静か
ベンチマークで負荷をかけた場合は別として、普段使い中はプロセッサの割に静かでサーマルコントロールがうまくいっているように感じます。
薄くて持ち運びも可能
実際に持たないとわからない部分ですが、意外と薄くて持ち運びが楽な点がポイント。本体は1.7kgとなっていますが、体感としてはもう少し軽く感じます。
テンキー搭載
15インチノートで薄型のモデルはテンキーを搭載していないケースも多いですが、本モデルは搭載。表計算ソフトを使う人など、数字入力をよく使う人は重宝するでしょう。
Vivobook 15X OLED X1503ZAのデメリット・欠点
ディスプレイの縦横比は注意
Vivobookのシリーズの中でも本モデルは16:9で横長のディスプレイを搭載したモデルになっています。縦の情報量を求める人(例えばネットサーフィンや文書作成)は同じVivobookの中でもワンサイズ大きい16インチモデルを検討してみてもよいかもしれません。
スピーカーの低音パワーが弱め
Vivobook 15X OLEDはスピーカーの低音領域が弱いと感じました。映像の表現力が美しいだけに残念なポイント。必要に応じて外部スピーカーを用意することをおすすめします。
みんなの口コミ
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高いパフォーマンスがあるためほとんどの作業が余裕を持ってできる点が魅力。また静かなことや薄くて持ち運びが楽な点も忘れてはいけないポイントです。ただし、USB-PDに対応していないため、充電器の持ち運びが必要になる点がデメリットです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 大きいが薄いので持ち運びできそう
- 打ちやすくて使いやすい
Vivobook 15X OLED X1503ZAがおすすめな人
クリエイティブ関係の人
本モデルが最もおすすめなのはなんといってもカラーを取り扱う仕事をする人です。本モデルdGPUを搭載しないため、制作する人よりも制作されたものを営業ベースで使う人、サイト制作をする人などにおすすめです。
Vivobook 15X OLED X1503ZAがおすすめではないタイプ
PCで音楽を楽しみたい人
デメリットでも書いた通り、スピーカーの低音性能が低く感じました。そのため音楽を楽しみたい人には不向きです。しかし逆に言えば、低音がないために人の声がクリアで聞き取りやすいためミーティングには有利になる点は忘れないでおきましょう。
Vivobook 15X OLED X1503ZAのカスタマイズ・モデルの選び方
今回レビューしたモデルはOfficeソフト搭載モデルでしたが、もし不要な場合は非搭載モデルも存在しておりそちらの方がリーズナブルに購入できるので公式サイトでチェックしておきましょう。
Vivobook 15X OLED X1503ZAの実機レビューまとめ
Vivobook 15X OLED X1503ZAを安く買う方法
Vivobook 15X OLED X1503ZAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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