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レビュー・評価の概要
Vivobook 15X OLEDは第12世代のintel Core Hシリーズプロセッサを搭載したハイパフォーマンスノートパソコンです。
OLEDディスプレイの美しいディスプレイを搭載しているため、映像表現を楽しみたい人から、広い色域を必要とする仕事の人にも勧められる一台です。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-12700H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1705g |
Cinebench R20 | 5050pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではVivobook 15X OLED X1503ZAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ハイパフォーマンスな第12世代Hシリーズ
Vivobook 15X OLEDは高性能な第12世代のintel Coreプロセッサを搭載したノートパソコン。Cinebench R20の結果でも後述しますが、5000ptsを超える結果が出ておりノートパソコンとは思えないパフォーマンスを有します。
鮮やかなOLEDディスプレイ
同メーカーはノートパソコン製品にOLEDディスプレイを積極的に採用しており、この機種もそのうちの一台になります。OLEDのおかげコントラスト比はじめ、カラーの面で優位性が出ており、一般的な液晶ディスプレイとの差は目で見て明らかです。
アクティブノイズキャンセリング
ノートパソコンでミーティングを行う人も増えているかと思いますが、その際の外部ノイズを抑える仕組みとしてアクティブノイズキャンセリングを採用しています。よりクリアな音響で楽しむことができます。
価格とコストパフォーマンス
2022年8月19日時点で価格は159,800円となっています。OLEDディスプレイ採用、intel Core Hシリーズプロセッサで十分なパフォーマンスがあるため性能面でのコストパフォーマンス的に良いでしょう。
スペック
今回レビューしたVivobook 15X OLED X1503ZAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 356.8×227.6×20.2mm | |
重量 | 本体 | 1705g |
アダプタ | 330g | |
CPU | Core i7-12700H | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 2880×1620 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 7.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 5050 |
シングル | 646 | |
Cinebench R23 | マルチ | 11264 |
シングル | 1672 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2229.08 | 1151.35 |
SEQ1M Q1T1 | 1861.50 | 1052.19 |
RND4K Q32T16 | 614.08 | 433.69 |
RND4K Q1T1 | 66.29 | 159.82 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | 1671 | 動作困難 |
軽量品質 | 2347 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 150.4 |
Adobe RGB | 95.8 | 111.5 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 513.25 | 562.01 | 12 |
ポイント② | 450.06 | 265.77 | 13 |
ポイント③ | 608.94 | 353.56 | 13 |
ポイント④ | 523.62 | 488.51 | 14 |
ポイント⑤ | 478.59 | 382.06 | 12 |
ポイント⑥ | 166.51 | 133.07 | 21 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はシンプルで上部にASUS Vivobookの文字が刻印されています。文字は印刷となっています。

背面はセンターにスリットが入ったタイプです。後ろからファンが見えます。

開いた様子です。ベゼルは狭く、かつ光沢ディスプレイのため高級感があります。前面カメラには物理シャッターが備えられています(なお電子シャッターも備えます)。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。エンターキー周りが一部接合しているものの、打ちやすい印象です。テンキーを搭載しています。

本体右側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-Aポート×2、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。

本体左側はUSB Type-Aのみで排気ファンがあります。

スピーカーは底面に備えます。中高音はクリアですが、低音が少なめになっています。

本体の重量を測定したところ、1705gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2035gとなりました。充電器単体では330gとなります。

メリット・魅力
Hシリーズ搭載のパフォーマンスが魅力
何度も繰り返しになりますが、やはりHシリーズのパフォーマンスが魅力。ノートパソコンでありながら5000pts以上の数値が出ており、ほとんどの作業で余力を持って使えるでしょう。
美しいディスプレイ
OLEDディスプレイはアピールポイントとなっているように非常に美しいです。特にコントラスト比が高いため、黒の演出がより美しく感じます。
プロセッサの割に静か
ベンチマークで負荷をかけた場合は別として、普段使い中はプロセッサの割に静かでサーマルコントロールがうまくいっているように感じます。
薄くて持ち運びも可能
実際に持たないとわからない部分ですが、意外と薄くて持ち運びが楽な点がポイント。本体は1.7kgとなっていますが、体感としてはもう少し軽く感じます。
テンキー搭載
15インチノートで薄型のモデルはテンキーを搭載していないケースも多いですが、本モデルは搭載。表計算ソフトを使う人など、数字入力をよく使う人は重宝するでしょう。
デメリット・欠点
ディスプレイの縦横比は注意
Vivobookのシリーズの中でも本モデルは16:9で横長のディスプレイを搭載したモデルになっています。縦の情報量を求める人(例えばネットサーフィンや文書作成)は同じVivobookの中でもワンサイズ大きい16インチモデルを検討してみてもよいかもしれません。
スピーカーの低音パワーが弱め
Vivobook 15X OLEDはスピーカーの低音領域が弱いと感じました。映像の表現力が美しいだけに残念なポイント。必要に応じて外部スピーカーを用意することをおすすめします。
おすすめなタイプ
クリエイティブ関係の人
本モデルが最もおすすめなのはなんといってもカラーを取り扱う仕事をする人です。本モデルdGPUを搭載しないため、制作する人よりも制作されたものを営業ベースで使う人、サイト制作をする人などにおすすめです。
おすすめできないタイプ
PCで音楽を楽しみたい人
デメリットでも書いた通り、スピーカーの低音性能が低く感じました。そのため音楽を楽しみたい人には不向きです。しかし逆に言えば、低音がないために人の声がクリアで聞き取りやすいためミーティングには有利になる点は忘れないでおきましょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
今回レビューしたモデルはOfficeソフト搭載モデルでしたが、もし不要な場合は非搭載モデルも存在しておりそちらの方がリーズナブルに購入できるので公式サイトでチェックしておきましょう。
実機レビューのまとめ

本モデルはとにかく高パフォーマンスな点とディスプレイの綺麗さが魅力。
特に性能面がトップクラスであることと、これだけの性能がありながら思った以上に静かな点は検討するときにぜひ覚えておいて欲しいモデルです。
安く買う方法・コツ
Vivobook 15X OLED X1503ZAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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