本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
mouse X5-R7はRyzen7 4800Hを搭載し、デスクトップ級のハイパフォーマンスを誇りながら価格は税込12万円から買える超リーズナブルなモデルです。
一般用途向けで考えるとオーバースペック感は否めませんが、逆に言えばこのノートパソコンを買っておけば数年先まで心配なく使えるということ。スペックが高いPCでありながら、本体は15インチの割に軽く、しかも薄いので持ち運びが楽。
しかもUSB-PDに対応しているため、充電器を兼用できるメリットもあります。初心者から玄人の人まで幅広く満足できる一台と言え、15インチの中では特におすすめしたいモデルです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Ryzen7 4800H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~2TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1470g |
Cinebench R20 | 4201pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではmouse X5-R7の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
リーズナブルで超高性能
X5-R7は税込12万円台でありながら、非常にハイパフォーマンスなRyzen7 4800Hプロセッサを搭載しています。
ベンチマーク結果でも後述しますが、Ryzen7 4800Hはデスクトップ級PCのパフォーマンスを誇るプロセッサとなっており、作業を快適に行うことができます。
薄型の本体
X5-R7は15インチの大柄なボディを採用しつつ、本体が薄くコンパクトな仕上がりになっています。大柄PCとしては持ち運びも楽。またベゼル幅が狭く、安っぽさが見えない点も大きな魅力と言えるでしょう。
充実したインターフェイス
X5-R7では充実したインターフェイスを持っており、フルサイズHDMIやイーサネットコネクタを持っています。プレゼンで使うことが多い人や事務所でイーサネットコネクタに接続してネットを使う人にとって便利な特徴と言えます。
前モデルとの違い
前モデルではデザインはほぼ変わらず、プロセッサとしてRyzen3000プロセッサを搭載していました。今回、Ryzen4000シリーズプロセッサを搭載したことでより強力な性能を手に入れつつ、ほぼ変わらない価格となっており、まさに正当進化と言えます。
価格とコストパフォーマンス
X5-R7のコストパフォーマンスは非常に高く、12万円台でRyzen Hシリーズプロセッサ搭載、かつコンパクトな15インチは他にあまりありません。さらにインターフェイスが一通り揃っているため、追加でハブなどをほとんど買う必要がない点も価格メリットの一つと言えます。
スペック
今回レビューしたmouse X5-R7のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 356×233×17.9mm | |
重量 | 本体 | 1470g |
アダプタ | 500g | |
CPU | Ryzen7 4800H | |
GPU | AMD Radeon グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 公式記載なし | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 18.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4201 |
シングル | 481 | |
Cinebench R23 | マルチ | 10504 |
シングル | 1256 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2473.00 | 1826.66 |
SEQ1M Q1T1 | 1837.43 | 1818.22 |
RND4K Q32T16 | 1309.44 | 836.77 |
RND4K Q1T1 | 54.52 | 182.67 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1888 | 動作困難 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 539.84 | 391.88 | 11 |
ポイント② | 364.38 | 207.73 | 11 |
ポイント③ | 559.98 | 331.19 | 8 |
ポイント④ | 571.74 | 251.15 | 9 |
ポイント⑤ | 508.56 | 264.59 | 9 |
ポイント⑥ | 150.02 | 55.81 | 10 |
通信スピードテストの評価
通信テストの結果どの部屋でも十分な結果が得られています。特に最長距離に当たる点でもPINGの低下が見られないため安心して使えるポイントと言えるでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板は赤色でセンターにマウスのロゴがあります。

背面はパンチングタイプの通気口になっています。またスピーカーは下部にあります。

開いた様子です。ベゼルが狭くモダンな仕上がりです。ディスプレイの色は自然で見やすいです。

最大開き角はおおよそ140°となっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

フロントカメラはディスプレイ上部搭載されています。

キーボードはテンキーレスタイプです。キー配置にクセはありませんが、エンターキーより右側にHOMEをはじめとしたボタンが配置されているタイプです。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、1.4mmとなりました。また、シンワのデップスゲージでキーストローを測定したところ、17.6mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、117mmとなりました。

本体右側には電源コネクタ、フルサイズHDMI、USB-A、USB-Cが搭載されています。

本体左側にはケンジントンロック、有線イーサネットコネクタ、USB-A×2、ヘッドフォンジャックがあります。

本体の重量を測定したところ、1470gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1970gとなりました。充電器単体では500gとなります。

メリット・魅力
Ryzen7 4800Hと価格だけで選ぶ価値がある
X5-R7はプロセッサにRyzen7 4800Hを搭載しており、ベンチマークの結果から見てもそれだけで選ぶ価値のあるノートパソコンと言えます。プロセッサが強力であればあるほど、今後も長く使えること、普段の作業でもストレスを感じないなど大きなメリットがあります。
入力しやすいキーボード
10万円台前半のノートパソコンのキーボードクオリティは物によってかなり差がある印象ですが、X5-R7は非常に打ちやすくなっています。キーボータイピング音もほとんどなく、静音よりなので人が多いところでも使いやすい印象です。
比較的広めで入力しやすいタッチパッド
mouse X5-R7のタッチパッドは左右が広め、かつ質感がサラサラとしておりタッチパッドの入力がしやすい印象でした。マウスではなく、タッチパッドを多く使うユーザーにとってはメリットが大きいでしょう。
15インチとしては持ち運びしやすいコンパクトさ
15インチのノートパソコンはエントリーモデルも多いため、本体サイズが大きめなものも多いですがこのパソコンはベゼル幅が狭いことや本体が薄く設計されていることで持ち運びしやすいメリットがあります。またUSB-PDにも対応しているため、Androidと充電器が統一できることや窒化ガリウムタイプを使ってコンパクトにできることもメリットと言えます。
USB-PD充電にも対応
本機はUSB-PDにも対応しています。そのためAndroidと充電器が統一できることや窒化ガリウムタイプを使ってコンパクトにできることもメリットと言えます。
デメリット・欠点
microSDスロット
mouse X5-R7はインターフェイスが充実していますが、唯一勿体無いのがmicroSDスロットであることです。フルサイズのSDカードを使う場合にはハブやコネクタが必要となります。
テンキー無しは好みが分かれる
好みの問題になりますが、mouseX5-R7はテンキーレスなので、数字入力が多かったりエクセルを使うことが多い人にとってはデメリットとなり得る点に注意してください。
見やすいが輝度は少し低い印象
ディスプレイは見やすく視野角も広いですが、輝度が並程度の印象を受けました。明るい液晶が好みの人は注意してください。
おすすめなタイプ
事務処理用で高性能なPCが欲しい人
事務処理で高性能なノートパソコンが欲しい人はこのPCを選んでください。この用途にベストマッチした非常におすすめのモデルと言えます(ただし一般用途で軽くPCを使う人であれば、オーバースペックでもあるのでX4-R5でも良いでしょう)。
PCを持って移動しつつ接続機器が多い人
15インチノートパソコンとしてはコンパクトでかつ、インターフェイスが多い点は大きな魅力です。家庭では大画面で時々HDMI接続でテレビに画像を写したい人、会社などではプレゼンでPCを使ったりデータをUSB経由で取り込むことが多い人などはメリットを多く享受できるでしょう。
おすすめできないタイプ
ライトなゲームをする人
高性能なRyzen7 4800Hプロセッサですが、ゲームをするならベンチマーク結果が低めに出ており第11世代intelコアプロセッサの方が総じて良い結果が得られています。内臓CPUでゲームをやる人は少ないかもしれませんが、あくまでゲームを前提にするならintel機を選ぶ方が良いでしょう。
もう少し軽いPCが欲しい人
15インチで1470gなので、かなり軽量な部類に入りますがもう少し軽いPCが欲しい場合は同メーカーのX4-R5を検討してください。14インチの弟分に当たるモデルでハイパフォーマンスながら低価格な点がウリのモデルです。
カスタマイズ・モデルの選び方
オフィスソフト搭載の可否を選ぶ以外は基本的にカスタマイズせずとも十分使えるプロセッサ構成になっています。もし余力があるならメモリを32GBにしても良いかもしれませんが、ほとんどの人はそこまでは要らないでしょう。
実機レビューのまとめ

X5-R7は税込12万円台で購入できて、コンパクト・比較的軽量な15インチとしては非常に魅力的なモデルとなっています。
事務処理用途でやネットサーフィンがメインで向こう何年もしっかりと使えるノートパソコンが欲しいという人にとって高性能でコスパに優れたプロセッサはベストマッチ。ぜひ候補に入れるようにしてください。
安く買う方法・コツ
mouse X5-R7(2021年モデル)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
関連記事・公式リンク一覧
以下の関連記事もぜひご覧ください。