XPS 13 (9310)のレビュー概要
DELLのハイエンドノート
2020年発売のXPSは第11世代のintel Coreプロセッサを搭載したハイエンドノートパソコンです。
性能面に優れていることはもちろん、ハイエンドらしい非常にカッコいいデザインが魅力の一台。本体質量が軽いため、持ち運びしやすい点も魅力と言えるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- かっこいいパソコンが欲しい人
- 持ち運びが多い人
簡易スペック表
発売日 | 2020年10月2日 |
CPU | Core i7-1195G7 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1175g |
Cinebench R20 | 2062pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
XPS 13 (9310)の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
XPS 13 (9310)の特徴
ここではXPS 13 (9310)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
DELLのハイエンドノートパソコン
XPSはDELLのハイエンドモデル。芸術品と思うような秀逸なデザインが特徴です。スペックが最高クラスであることはもちろん、ベゼル幅が非常に狭くなっていて高級感があるなど随所に高級感を感じるモデルとなっています。
16:10の液晶ディスプレイ
ディスプレイは16:10となっており、縦の情報量に優れています。ネットサーフィンやオフィスソフトを主に使う人におすすめです。
1.1kg台で軽量
XPSは重厚感のあるデザインながら、軽く1.1kg台となっています。USB PD充電にも対応しているため、外出先でも使いやすくなっています。
生体認証搭載
生体認証は指紋、顔認証どちらにも対応しています。自宅でも外出先でも、生体認証だけで対応しやすい仕様と言えるでしょう。
XPS 13 (9310)の価格とコストパフォーマンス
今回レビューした2020年モデルは販売終了しているため、コストパフォーマンス評価はありません。
XPS 13 (9310)のスペック
今回レビューしたXPS 13 (9310)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年10月2日 | |
製品名 | XPS 13 9310 | |
型式 | - | |
サイズ | 198.7×295.7×14.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 1175g |
電源アダプタ | 240g | |
CPU | Core i7-1195G7 | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 公式記載なし |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 公式記載なし | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
XPS 13 (9310)のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2062pts、シングルコア489ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第11世代のintel Core i7を搭載しているため、R20で2000ptsを超えており高性能です。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は4375pts、シングルコア1414ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値が3000MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスの性能となっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3361 | 快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ほぼ無音 |
GPUテスト時 | ほぼ無音 |
XPS 13 (9310)のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.9 | 106.7 |
Adobe RGB | 77.2 | 79.1 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
XPS 13 (9310)の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 661.14 | 274.33 | 13 |
ポイント② | 548.01 | 279.19 | 12 |
ポイント③ | 548.24 | 274.17 | 13 |
ポイント④ | 535.63 | 275.07 | 12 |
ポイント⑤ | 458.44 | 253.45 | 12 |
ポイント⑥ | 152.49 | 69.24 | 13 |
通信スピードテストの評価
最長距離も含めて、全エリアで非常に安定したダウンロード数値が出ています。
XPS 13 (9310)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。〇だが、注意表示有
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
XPS 13 (9310)の外観
天板はシンプルなシルバーでセンターにDELLマークがロゴで配置されています。
背面はXPSのロゴが配置されています。ヒンジ側にスリットが設けられています。
開いた様子です。ベゼル幅が非常に狭く、高級感があります。インカメラには顔認証が設けられ、Windows Helloに対応します。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。どちらも非常に狭いことがよくわかります。
キーボード全体です。全てのキーが独立しており、非常に打ちやすいです。パームレストはダイヤモンドカットのような加工が施されており、高級感があります。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.99mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1mmとなっています。剛性感があり、非常に打ちやすいです。静穏タイプでカチカチなることはありません。
タッチパッド幅を計測したところ、113mmとなりました。しっとりとしたタッチパッドで操作感は抜群です。
本体右側にはヘッドフォンジャックとUSB Type-Cポートがあります。
本体左側にはUSB Type-CポートとmicroSDスロットがあります。どちらもThunderbolt4に対応しています。
ノートパソコンとしては高いレベルのスピーカー性能を誇ります。本格的なスピーカーを求める人には向きませんが、一般用途で動画を見たり、映画を見たりする分には十分でしょう。
本体の重量を測定したところ、1175gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1415gとなりました。充電器単体では240gとなります。
XPS 13 (9310)のメリット・魅力
極上品質のノートパソコン
XPSシリーズは過去からそうですが、なんといっても極上品質の本体デザインが魅力。性能はもちろん、所有欲する喜びがあるパソコンと言えるでしょう。
生産性に優れるインプットインターフェイス
Windowsパソコンはキーボード、タッチパッドの質感に当たり外れがあり、ひどいものはマウスがないとまともに操作できないようなPCもあります。しかし、XPSは違います。上質な打ち心地と精度が高く、追従性の良いタッチパッドのおかげで外でも効率的に使えるノートパソコンとなっています。
スピーカー品質が高い
本PCはノートパソコンとは思えないほど音質に優れています。本格的な外部スピーカーには敵わないものの、ちょっと動画を見たり、音楽を聴いたりする分には十分以上のパフォーマンスでしょう。
XPS 13 (9310)のデメリット・欠点
インターフェイスが絞られている
XPS 13の外部インターフェイスはUSB Type-Cとヘッドフォンジャックのみ。充電は共用できるため問題ありませんが、USB Type-Aを使うためにはハブが必要になる点は注意して下さい。
13.3インチなら更なる軽量モデルの選択肢も
みんなの口コミ
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本体デザインがカッコよく、所有欲が満たされる点がまず大きなポイント。ただし、発売当初はパフォーマンスが高かったものの、2022年7月現在では第12世代intel Core Pシリーズが発売されXPS 13 Plusが出たことで、できればそちらを選ぶ方がよくなっていると感じました。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 高級感のあるデザインが良い
- シンプルでどこでも使えそう
XPS 13 (9310)がおすすめな人
ビジネスユースする人
XPSはとにかくカッコいいので、ピシッと決めたいビジネスパーソンにピッタリです。軽量なので持ち運び面でも有利なことがポイントと言えるでしょう。
PC単独で使いたい人
キーボードやタッチパッドの質感・操作性に優れることや、sRGBカバー率100%のディスプレイ、そして十分以上のスピーカー性能を持っているためPC単独で十分利用可能。プラスαでマウスさえあればほとんど困ることはありません。
XPS 13 (9310)がおすすめではないタイプ
パフォーマンスを求める人
本モデルの発売は2020年ですが、2022年7月1日現在もしパフォーマンスを求めるなら、XPS 13 Plusがおすすめです。Intel CoreプロセッサのUシリーズではなくPシリーズが選ばれており、ノートパソコンながらより高いパフォーマンスが出る点が魅力となっています。価格帯も大きく変わらない点も注目しておくべきポイントです。
コスト優先の人
XPSはスペックだけでなく、筐体などにもコストをかけた機種です。そのため単純なハードウェアスペックだけを比較すると、コストパフォーマンスが落ちてしまいます。ブランドであることも含めて、トータルバランスで購入する人向けと言えるでしょう。
XPS 13 (9310)のカスタマイズ・モデルの選び方
2020年発売の本モデルは販売が終了しているため、カスタマイズについては割愛します。
XPS 13 (9310)の実機レビューまとめ
XPS 13 (9310)を安く買う方法
XPS 13 (9310)に限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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