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レビュー・評価の概要
Yoga 6 Gen8は10万円以下のリーズナブルな価格でありながら、2in1ノートパソコンとしての使いやすさとAMDプロセッサのパワフルなパフォーマンスを持ち合わせた一台です。
一般的なノートパソコンと異なり、ファブリックな天板になっていることも特徴となっています。
| 発売年度 | 2023年 |
| プロセッサ | Ryzen7 7730U Ryzen5 7530U |
| RAM | 8~16GB |
| ストレージ | 256GB~1TB |
| 画面サイズ | 13.3インチ |
| GPU | Radeon Graphics |
| USB-PD | 対応 |
| モバイル通信 | 非対応 |
| 重量 | 1390g |
| Cinebench R20 | 3478pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではYoga 6 Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
価格安めの2in1パソコン
Yoga 6 Gen8の大きなポイントの一つがかなりリーズナブルな2in1ノートパソコンであること。13.3インチのコンパクトモデルで10万円未満からの価格は他メーカーを含め、ほとんどありません(2023年6月3日時点)。
パワフルなAMDプロセッサ
ベンチマーク結果からも分かるようなパワフルなAMDプロセッサを搭載しています。価格は安いですが、性能は十分以上です。
美しい16:10ディスプレイ
本モデルのディスプレイはアスペクト比16:10が採用されており、縦長のモデル。書類作成やネットサーフィンしやすいようにデザインされています。
ファブリックな天板
パソコンでは珍しいファブリックを天板に採用しています。詳しい写真は外観の項目をご覧ください。
価格とコストパフォーマンス
コストパフォーマンスは非常に高いレベルです。特に2in1というカテゴリで考えれば、トップクラスのリーズナブルさと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたYoga 6 Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
| 発売年 | 2023年 | |
| サイズ | 218×304×17.36mm | |
| 重量 | 本体 | 1390g |
| アダプタ | 295g | |
| CPU | Ryzen7 7730U | |
| GPU | Radeon Graphics | |
| メモリ(RAM) | 16GB | |
| ストレージ | 1st | 512GB |
| 2nd | – | |
| ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
| 解像度 | 1920×1080 | |
| アスペクト比 | 16:10 | |
| 形式 | IPS液晶 | |
| リフレッシュレート | 60Hz | |
| フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
| 物理シャッター | 無し | |
| リヤカメラ | 画素数 | 無し |
| Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
| bluetooth | v5.2 | |
| モバイル通信 | 非対応 | |
| 光学ドライブ | 非搭載 | |
| バッテリー | サイズ | 59Whr |
| 公称値 | 21.7時間 | |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
| バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
|---|---|---|
| Cinebench R20 | マルチ | 3478 |
| シングル | 530 | |
| Cinebench R23 | マルチ | 7468 |
| シングル | 1302 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
| Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 3622.03 | 2516.79 |
| SEQ1M Q1T1 | 2543.70 | 1829.17 |
| RND4K Q32T16 | 468.33 | 258.06 |
| RND4K Q1T1 | 51.88 | 98.76 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
| モード | スコア | 評価 |
|---|---|---|
| 最高品質 | – | – |
| 高品質 | – | – |
| 軽量品質 | 2215 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
| 測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
|---|---|---|
| sRGB | 99.9 | 105.8 |
| Adobe RGB | 75.9 | 78.5 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

| 測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
| 単位 | Mbps | Mbps | ms |
| ルーター前 | 477.93 | 569.9 | 14 |
| ポイント② | 330.65 | 352.78 | 14 |
| ポイント③ | 593.69 | 575.98 | 13 |
| ポイント④ | 498.82 | 556.9 | 13 |
| ポイント⑤ | 290.05 | 261.87 | 14 |
| ポイント⑥ | 240.19 | 175.03 | 16 |
通信スピードテストの評価
通信速度は非常に優秀で全エリアで200Mbpsを超えるパフォーマンスが出ています。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
| W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
|---|---|---|
| 20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
| 30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
| 45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
| 61W | 〇 | RP-PC133 |
| 100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板は濃いブルーでファブリック素材になっています。控えめなロゴもあります。

背面はプラスチック素材になっていますが、塗装に品があり安っぽさは感じません。

開いた様子です。ベゼル幅は上下が広めになっており、ファブリックが見える形になっています。フロントには物理シャッター付きのカメラが設けられています。

テントモードにした様子です。

キーボード全体です。一部キーが接合している部分もありますが、全体的にクセがなく、使いやすい印象を受けました。

本体右側には電源ボタン、USB Type-A、microSDスロットを備えています。

本体左側にはUSB Type-C、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックを備えています。

本体の重量を測定したところ、1390gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1685gとなりました。充電器単体では295gとなります。

メリット・魅力
トータルバランス性能が非常に高い
2in1パソコンはその特性上、どうしても重かったり、価格が高かったりするデメリットがありますが、Yoga 6 Gen8はそういったことがなく、全てのバランスに優れたモデルとなっています。
質感が高い
10万円を切る低価格モデルとしては質感が非常に高い印象です。ファブリック素材は他社で高級モデルで使われることもあり、実際の値段よりも高く感じさせてくれるポイントとなっています。
持ち出しにも向いている
13.3インチモデルで薄めの設計のため、持ち出しもしやすいコンパクトさです。タッチパネルかつテントモードになるので、外出先でパソコンを使ってプレゼンもしやすいでしょう。
インターフェイスが豊富
USB Type-A、Type-C、フルサイズHDMIなどインターフェイスが豊富。ウルトラブックにありがちなデメリットはありません。
バッテリーの持続時間が長い
JEITAによるバッテリーの持続時間測定結果は21.7時間とかなり長めになっています。10万円以下のノートパソコンとしては十分過ぎる性能と言えるでしょう。
デメリット・欠点
2in1ならではの重さはある
2in1という機構上、どうしても本体に重さがある点が弱点です。軽さを重視するなら、クラムシェル型のモデルを選択することをおすすめします。
おすすめなタイプ
全部入りのPCが欲しい人
2in1で13.3インチということもあり、自宅での閲覧モード、外への持ち出しも含め色んな環境で使いやすいパソコンとなっています。
リーズナブルで他の人と違うデザインのPCが欲しい人
値段帯が安めでありながら、ファブリック素材を採用していることで他のノートパソコンと異なる魅力があります。他人と被りたくないといった人には非常におすすめです。
おすすめできないタイプ
より軽さを求める人
デメリットでも書きましたが、他社13.3インチモデルと比較すると重めの設計です。軽さを求めるならクラムシェル型でより軽量なモデルを選ぶようにして下さい。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルにはRyzen7モデルもありますが、パフォーマンス的にはRyzen5モデルで普通の人なら十分です。ストレージ容量、メモリの容量が違うので用途に合わせて選ぶようにして下さい。
実機レビューのまとめ

2in1のノートパソコンを探している人でリーズナブルなものが欲しいなら、第一候補に挙げても良いくらいのよくできたノートパソコンです。
パフォーマンスも十分なので、ぜひ検討に入れるようにして下さい。
安く買う方法・コツ
Yoga 6 Gen8に限らず、Yoga 6 Gen8のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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