Yoga 6 Gen8のレビュー概要
リーズナブルな2in1
Yoga 6 Gen8は10万円以下のリーズナブルな価格でありながら、2in1ノートパソコンとしての使いやすさとAMDプロセッサのパワフルなパフォーマンスを持ち合わせた一台です。
一般的なノートパソコンと異なり、ファブリックな天板になっていることも特徴となっています。
こんなタイプにマッチ
- タッチパネル操作したい人
- 価格安めのパソコンが欲しい人
- デザインにこだわる人
簡易スペック表
発売日 | 2023年1月24日 |
CPU | Ryzen7 7730U Ryzen5 7530U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1390g |
Cinebench R20 | 3478pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Yoga 6 Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Yoga 6 Gen8の特徴
ここではYoga 6 Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
価格安めの2in1パソコン
Yoga 6 Gen8の大きなポイントの一つがかなりリーズナブルな2in1ノートパソコンであること。13.3インチのコンパクトモデルで10万円未満からの価格は他メーカーを含め、ほとんどありません(2023年6月3日時点)。
パワフルなAMDプロセッサ
ベンチマーク結果からも分かるようなパワフルなAMDプロセッサを搭載しています。価格は安いですが、性能は十分以上です。
美しい16:10ディスプレイ
本モデルのディスプレイはアスペクト比16:10が採用されており、縦長のモデル。書類作成やネットサーフィンしやすいようにデザインされています。
ファブリックな天板
パソコンでは珍しいファブリックを天板に採用しています。詳しい写真は外観の項目をご覧ください。
Yoga 6 Gen8の価格とコストパフォーマンス
コストパフォーマンスは非常に高いレベルです。特に2in1というカテゴリで考えれば、トップクラスのリーズナブルさと言えるでしょう。
Yoga 6 Gen8のスペック
今回レビューしたYoga 6 Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年1月24日 | |
製品名 | Yoga 6 Gen8 | |
型式 | 83B2002VJP | |
サイズ | 218×304×17.36mm | |
重量(実測) | 本体 | 1390g |
電源アダプタ | 295g | |
CPU | Ryzen7 7730U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 59Whr |
公称値 | 21.7時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Yoga 6 Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3478pts、シングルコア530ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは3500pts近く出ており、パフォーマンスとしては十分以上。一般的な作業で困ることはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7468pts、シングルコア1302ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3000MB/sを超えておりノートパソコンとしては十分以上のパフォーマンスです。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2215 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | 比較的静か |
GPUテスト時 | 比較的静か |
Yoga 6 Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.9% | 105.8% |
Adobe RGB | 75.9% | 78.5% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Yoga 6 Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 477.93 | 569.9 | 14 |
ポイント② | 330.65 | 352.78 | 14 |
ポイント③ | 593.69 | 575.98 | 13 |
ポイント④ | 498.82 | 556.9 | 13 |
ポイント⑤ | 290.05 | 261.87 | 14 |
ポイント⑥ | 240.19 | 175.03 | 16 |
通信スピードテストの評価
通信速度は非常に優秀で全エリアで200Mbpsを超えるパフォーマンスが出ています。
Yoga 6 Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では充電はできるものの低速表示が出る結果となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Yoga 6 Gen8の外観
天板は濃いブルーでファブリック素材になっています。控えめなロゴもあります。
背面はプラスチック素材になっていますが、塗装に品があり安っぽさは感じません。
開いた様子です。ベゼル幅は上下が広めになっており、ファブリックが見える形になっています。フロントには物理シャッター付きのカメラが設けられています。
テントモードにした様子です。
キーボード全体です。一部キーが接合している部分もありますが、全体的にクセがなく、使いやすい印象を受けました。
本体右側には電源ボタン、USB Type-A、microSDスロットを備えています。
本体左側にはUSB Type-C、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックを備えています。
本体の重量を測定したところ、1390gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1685gとなりました。充電器単体では295gとなります。
Yoga 6 Gen8のメリット・魅力
トータルバランス性能が非常に高い
2in1パソコンはその特性上、どうしても重かったり、価格が高かったりするデメリットがありますが、Yoga 6 Gen8はそういったことがなく、全てのバランスに優れたモデルとなっています。
質感が高い
10万円を切る低価格モデルとしては質感が非常に高い印象です。ファブリック素材は他社で高級モデルで使われることもあり、実際の値段よりも高く感じさせてくれるポイントとなっています。
持ち出しにも向いている
13.3インチモデルで薄めの設計のため、持ち出しもしやすいコンパクトさです。タッチパネルかつテントモードになるので、外出先でパソコンを使ってプレゼンもしやすいでしょう。
インターフェイスが豊富
USB Type-A、Type-C、フルサイズHDMIなどインターフェイスが豊富。ウルトラブックにありがちなデメリットはありません。
バッテリーの持続時間が長い
JEITAによるバッテリーの持続時間測定結果は21.7時間とかなり長めになっています。10万円以下のノートパソコンとしては十分過ぎる性能と言えるでしょう。
Yoga 6 Gen8のデメリット・欠点
2in1ならではの重さはある
2in1という機構上、どうしても本体に重さがある点が弱点です。軽さを重視するなら、クラムシェル型のモデルを選択することをおすすめします。
みんなの口コミ
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コスパに優れるだけでなく、他にはないデザインも併せ持っている点が魅力の2in1ノートパソコンです。バランスが取れた一台で非常におすすめです。
Yoga 6 Gen8がおすすめな人
全部入りのPCが欲しい人
2in1で13.3インチということもあり、自宅での閲覧モード、外への持ち出しも含め色んな環境で使いやすいパソコンとなっています。
リーズナブルで他の人と違うデザインのPCが欲しい人
値段帯が安めでありながら、ファブリック素材を採用していることで他のノートパソコンと異なる魅力があります。他人と被りたくないといった人には非常におすすめです。
Yoga 6 Gen8がおすすめではないタイプ
より軽さを求める人
デメリットでも書きましたが、他社13.3インチモデルと比較すると重めの設計です。軽さを求めるならクラムシェル型でより軽量なモデルを選ぶようにして下さい。
Yoga 6 Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルにはRyzen7モデルもありますが、パフォーマンス的にはRyzen5モデルで普通の人なら十分です。ストレージ容量、メモリの容量が違うので用途に合わせて選ぶようにして下さい。
Yoga 6 Gen8の実機レビューまとめ
Yoga 6 Gen8を安く買う方法
Yoga 6 Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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