本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
Yoga 7i Gen8は10万円台前半の価格帯でありながら、第13世代intelプロセッサを搭載することで高いパフォーマンスを持った2in1ノートパソコンです。
またこの価格帯にしては珍しく、ディスプレイが有機ELがスタンダードモデルになっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-1340P Core i7-1360P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1480g |
Cinebench R20 | 4416pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではYoga 7i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intel Pシリーズプロセッサ搭載
本モデルではintel Pシリーズプロセッサが採用されており、通常盤のUモデルと比較して、さらに高いパフォーマンスとなっています。実際にベンチマークスコアも優れた結果です。
有機ELディスプレイ
この価格帯のパソコンとしては非常に珍しく、すべてのモデルに有機ELディスプレイが採用されています。ペン入力できる利点も合わせて考えると、カラーを必要とするクリエイティブ職に有利な構成と言えるでしょう。
ペンが付属
レノボの2in1ノートパソコンはペンが付属することが多いですが、本モデルも同じく本体価格の中にスタイラスペンが入っています。実際に使うかどうかは別にして、試すことができるのは大きなメリットと言えそうです。
価格とコストパフォーマンス
プロセッサのパフォーマンス、2in1であること、さらにOLEDディスプレイを採用していることなどの複数の観点と、本体自体の値段を考慮すると非常に優れたコストパフォーマンスと言えます。
スペック
今回レビューしたYoga 7i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 222.5×317.87×16.49mm | |
重量 | 本体 | 1480g |
アダプタ | 175g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 90Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 71Whr |
公称値 | 17.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4416 |
シングル | 650 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8179 |
シングル | 1730 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 5059.24 | 4012.30 |
SEQ1M Q1T1 | 3650.99 | 3406.22 |
RND4K Q32T16 | 903.42 | 314.48 |
RND4K Q1T1 | 73.35 | 134.76 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2792 | やや重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 155.0 |
Adobe RGB | 97.4 | 114.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 558.9 | 569.67 | 14 |
ポイント② | 252.21 | 264.47 | 14 |
ポイント③ | 471.34 | 369.51 | 34 |
ポイント④ | 330.94 | 527.99 | 15 |
ポイント⑤ | 134.72 | 172.56 | 14 |
ポイント⑥ | 91.87 | 99.88 | 14 |
通信スピードテストの評価
最長エリアで100Mbpsを切ってしまってはいるものの、全体的に十分なパフォーマンスとなっています。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板はYogaとレノボのロゴのみが配置されたシンプルなデザインになっています。

背面も天板と同系色となっており、センターには排気用のスリットが配置されています。

開いた様子です。2.8KのOLEDディスプレイということもあり、非常に美しいです。また上下ベゼルも狭くなっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.68mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

メリット・魅力
高いプロセッサパフォーマンス
第13世代のintel Pシリーズプロセッサを採用していることもあり、ベンチマークスコアでもみられるような高いパフォーマンスがなんと言っても大きな魅力です。ノートパソコンでありながら、一昔前のデスクトップに迫るほどのパフォーマンスとなっています。
美しいOLEDディスプレイ
仕事で使う人はもちろん、OLEDディスプレイのコントラストの良さや色域の広さはエンタメ要素(例えばVOD)を楽しむ際にも有効活用できます。2in1のため、テントモードにして映像中心に有効活用することも可能です。
デメリット・欠点
2in1ならではの重さがデメリット
14インチノートパソコンでコンパクトではあるものの、どうしてもヒンジなどの都合上、2in1の重さが欠点として挙げられます。
おすすめなタイプ
大学生
14インチで持ち運びしやすいサイズ感、パワフルなパフォーマンス、必要に応じてペン入力できること。これらの条件を考えると大学生にはかなりベターなモデルです。
書類指示の多いビジネスパーソン
スタイラスペンが最初から付属するため、書類への修正指示が多いビジネスパーソンにも向いています。出先であっても直接書き込んで修正できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
クリエイティブ職
2.8KのOLEDディスプレイが採用されており、色域が広いためカラーを必要とするユーザーにも向いています。
おすすめできないタイプ
持ち運びがとても多いタイプ
タッチパネルディスプレイをあまり使わず、通常のノートパソコンとして使いつつ、さらに持ち運びが多いなら本モデルはあまりおすすめではありません。
2in1はどうしても重くなるため、持ち運びが多いなら一般的なクラムシェルモデルをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのカスタマイズポイントはプロセッサとストレージです。Core i5モデルでも十分なパフォーマンスがありますし、ストレージも下位モデルの512GBでも普通に使う分には全く問題ないレベルです。
実機レビューのまとめ

高いパフォーマンスと2in1としての使いやすさ、そしてOLEDの2.8Kディスプレイを搭載という全部盛りでありながら、10万円台前半から購入できるコストパフォーマンスの良いモデル。
特に大学生やビジネスパーソンにおすすめです。
安く買う方法・コツ
Yoga 7i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
関連記事・公式リンク一覧
以下の関連記事もぜひご覧ください。