Yoga 7i Gen8のレビュー概要
リーズナブルな2in1ノートパソコン
Yoga 7i Gen8は10万円台前半の価格帯でありながら、第13世代intelプロセッサを搭載することで高いパフォーマンスを持った2in1ノートパソコンです。
またこの価格帯にしては珍しく、ディスプレイが有機ELがスタンダードモデルになっています。
こんなタイプにマッチ
- パソコン初心者
- ペン入力したい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年4月4日 |
CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1480g |
Cinebench R20 | 4416pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Yoga 7i Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Yoga 7i Gen8の特徴
ここではYoga 7i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intel Pシリーズプロセッサ搭載
本モデルではintel Pシリーズプロセッサが採用されており、通常盤のUモデルと比較して、さらに高いパフォーマンスとなっています。実際にベンチマークスコアも優れた結果です。
有機ELディスプレイ
この価格帯のパソコンとしては非常に珍しく、すべてのモデルに有機ELディスプレイが採用されています。ペン入力できる利点も合わせて考えると、カラーを必要とするクリエイティブ職に有利な構成と言えるでしょう。
ペンが付属
レノボの2in1ノートパソコンはペンが付属することが多いですが、本モデルも同じく本体価格の中にスタイラスペンが入っています。実際に使うかどうかは別にして、試すことができるのは大きなメリットと言えそうです。
Yoga 7i Gen8の価格とコストパフォーマンス
プロセッサのパフォーマンス、2in1であること、さらにOLEDディスプレイを採用していることなどの複数の観点と、本体自体の値段を考慮すると非常に優れたコストパフォーマンスと言えます。
Yoga 7i Gen8のスペック
今回レビューしたYoga 7i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年4月4日 | |
製品名 | Yoga 7i Gen8 | |
型式 | 82YL0051JP | |
サイズ | 222.5×317.87×16.49mm | |
重量(実測) | 本体 | 1480g |
電源アダプタ | 175g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 90Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 71Whr |
公称値 | 17.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Yoga 7i Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4416pts、シングルコア650ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。ベンチマークスコアは4000ptsを超えており、ノートパソコンとしては十分過ぎるほどのパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8179pts、シングルコア1730ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkの結果、5000MB/sを超えており非常に高いスコアとなっています。10万円台前半の価格帯としては非常に優秀です。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2792 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音は大き目 |
GPUテスト時 | ファン音は大き目 |
Yoga 7i Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 155% |
Adobe RGB | 97.4% | 114.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Yoga 7i Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 558.9 | 569.67 | 14 |
ポイント② | 252.21 | 264.47 | 14 |
ポイント③ | 471.34 | 369.51 | 34 |
ポイント④ | 330.94 | 527.99 | 15 |
ポイント⑤ | 134.72 | 172.56 | 14 |
ポイント⑥ | 91.87 | 99.88 | 14 |
通信スピードテストの評価
最長エリアで100Mbpsを切ってしまってはいるものの、全体的に十分なパフォーマンスとなっています。
Yoga 7i Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20W以上から全ての充電器に対応しています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | ○ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Yoga 7i Gen8の外観
天板はYogaとレノボのロゴのみが配置されたシンプルなデザインになっています。
背面も天板と同系色となっており、センターには排気用のスリットが配置されています。
開いた様子です。2.8KのOLEDディスプレイということもあり、非常に美しいです。また上下ベゼルも狭くなっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.68mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
Yoga 7i Gen8のメリット・魅力
高いプロセッサパフォーマンス
第13世代のintel Pシリーズプロセッサを採用していることもあり、ベンチマークスコアでもみられるような高いパフォーマンスがなんと言っても大きな魅力です。ノートパソコンでありながら、一昔前のデスクトップに迫るほどのパフォーマンスとなっています。
美しいOLEDディスプレイ
仕事で使う人はもちろん、OLEDディスプレイのコントラストの良さや色域の広さはエンタメ要素(例えばVOD)を楽しむ際にも有効活用できます。2in1のため、テントモードにして映像中心に有効活用することも可能です。
Yoga 7i Gen8のデメリット・欠点
2in1ならではの重さがデメリット
14インチノートパソコンでコンパクトではあるものの、どうしてもヒンジなどの都合上、2in1の重さが欠点として挙げられます。
みんなの口コミ
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しっかりと作り込まれた2in1ノートパソコンで、弱点という弱点がほぼ見当たらない良モデルです。単純な重さだけは2in1ではないノートパソコンに負けてしまいますが、それ以外では価格含めて十分上回るモデルと言えるでしょう。
Yoga 7i Gen8がおすすめな人
大学生
14インチで持ち運びしやすいサイズ感、パワフルなパフォーマンス、必要に応じてペン入力できること。これらの条件を考えると大学生にはかなりベターなモデルです。
書類指示の多いビジネスパーソン
スタイラスペンが最初から付属するため、書類への修正指示が多いビジネスパーソンにも向いています。出先であっても直接書き込んで修正できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
クリエイティブ職
2.8KのOLEDディスプレイが採用されており、色域が広いためカラーを必要とするユーザーにも向いています。
Yoga 7i Gen8がおすすめではないタイプ
持ち運びがとても多いタイプ
タッチパネルディスプレイをあまり使わず、通常のノートパソコンとして使いつつ、さらに持ち運びが多いなら本モデルはあまりおすすめではありません。2in1はどうしても重くなるため、持ち運びが多いなら一般的なクラムシェルモデルをおすすめします。
Yoga 7i Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのカスタマイズポイントはプロセッサとストレージです。Core i5モデルでも十分なパフォーマンスがありますし、ストレージも下位モデルの512GBでも普通に使う分には全く問題ないレベルです。
Yoga 7i Gen8の実機レビューまとめ
Yoga 7i Gen8を安く買う方法
Yoga 7i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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