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レビュー・評価の概要
Yoga 970iは第12世代intelプロセッサを搭載した14型の2in1ノートパソコンです。
マシンパワー、美しいディスプレイ性能など実用性はもちろんのこと、高級感のある外観を備えた魅力的なモデルとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-1260P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1420g |
Cinebench R20 | 3751pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではYoga 970iの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高級感のある筐体
Yoga 970iは非常に高級感のある筐体が特徴です。ピンクゴールドのような色合いや側面・ヒンジ部分の仕上がりは他の一般的なノートパソコンと比較して別格の仕上がりです。
優れたマシンパワー
第12世代intelプロセッサの中でも特にパフォーマンスの高いPシリーズが採用されています。ベンチマークテスト結果でも後述しますが、非常に高いパフォーマンスを持っており、デスクトップと変わらないパフォーマンスになっています。
複数のインターフェイス
一般的に高級かつ薄めのノートパソコンの場合、外部ポートのインターフェイスが少なくなる傾向がありますが、本モデルの場合はそういったことはなく、USB Type-Aを含むインターフェイスを備えています。
価格とコストパフォーマンス
高級モデルということもあり、価格は20万円台前半と比較的高めです。しかしながら、それに見合うだけのパフォーマンスと外観の仕上がりとなっています。
またノートパソコンでは弱くなりがちなスピーカー性能も高い点も見逃せないポイントです。
スペック
今回レビューしたYoga 970iのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 230×318×15.25mm | |
重量 | 本体 | 1420g |
アダプタ | 370g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 3840×2400 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 75Whr |
公称値 | 15時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3751 |
シングル | 674 | |
Cinebench R23 | マルチ | 10109 |
シングル | 1802 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6500.22 | 4927.29 |
SEQ1M Q1T1 | 3414.24 | 2745.23 |
RND4K Q32T16 | 585.00 | 307.18 |
RND4K Q1T1 | 69.66 | 128.58 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 3104 | 普通 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100 | 149.8 |
Adobe RGB | 94.5 | 111.1 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 506.81 | 221.49 | 13 |
ポイント② | 96.82 | 187.43 | 14 |
ポイント③ | 428.17 | 225.55 | 13 |
ポイント④ | 381.81 | 230.17 | 14 |
ポイント⑤ | 135.11 | 200.15 | 13 |
ポイント⑥ | 63.34 | 130.65 | 12 |
通信スピードテストの評価
通信速度については少しバラつきが見られる結果となりました。ただし、全体的には高めの数値となっており、実用上問題は無いでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
今回はテストしておりません。
外観
天板です。YOGAのロゴのみとシンプルな外観ですが、表面の仕上がりに高級感を感じます。

開いた様子です。非常に美しいディスプレイで見やすくなっています。

テントモードにした様子です。

キーボード全体です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.41mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、135mmとなりました。

本体右側にはコンボジャック、USB Type-C、電源ボタンが備わっています。

本体左側にはUSB Type-A(USB3.2 Gen2)とUSC Type-C(Thunderbolt4)ポートが2つ備わっています。

本体の重量を測定したところ、1420gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1790gとなりました。充電器単体では370gとなります。

メリット・魅力
他にはない高級感
Yoga 970iの高級感は他とは少し違い、パソコンというよりもアクセサリーとしての魅力に近いモデルとなっています。天板のカラーリングやエッジの加工にその特徴が現れているので、一度現物を見てほしいモデルと言えるでしょう。
文句なしのパフォーマンス
このモデルで搭載しているプロセッサは第12世代のPシリーズとなっています。PシリーズはUと比べて高いパフォーマンスを持っており、そのデータがベンチマーク結果にも現れています。
有機EL搭載で美しいディスプレイ
パソコンを開いて、画面を見ると一瞬でわかるほどの美しさも魅力の一つです。主観的な評価だけでなく、客観的に色域データ測定の結果から見ても十分なパフォーマンスを持っている点も見逃せないポイントです。
カスタマイズで更なるパフォーマンスアップも可能
もし更なるパフォーマンスを求める場合、Core i7-1260Pから1280Pへグレードアップすることも可能です(2023年1月25日現在)。
デメリット・欠点
本体重量は重め
細部まで装飾が凝っていること、さらに2in1になっていることからWindowsの14インチノートパソコンとしては約1.4kgと重めになっています。
USB Type-C充電可能なため、持ち物はコンパクトにできますが毎日持ち運びする場合は軽量PCも候補に入れたほうが良いかもしれません。
HDMIコネクタがない
USB Type-Aインターフェイスはあるものの、HDMIコネクタがありません。外部でプレゼン等の機会がある場合、USB Type-Cハブが必要になる点は注意して下さい。
おすすめなタイプ
外観にこだわりたい人
このパソコンは外観にこだわりたい人には本当におすすめ。パソコンは高級なモデルになるとどうしても色味が暗かったり、エッジの効いたモデルが多くなります。
そんな中明るく、エッジ部分がラウンド加工されているこのモデルは唯一無二と感じました。このデザインが好きな人にはぜひおすすめしたいです。
おすすめできないタイプ
持ち出しが多い人
外観が魅力的なので外で使いたくなるかもしれませんが、約1.4kgの質量は重めです。時々持ち出すならあまり気にならないかもしれませんが、持ち出し回数が多いなら、1.1kg程度のThinkPad X1 Carbonあたりがおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのカスタマイズはプロセッサとストレージになります。自分の好みに合わせてカスタマイズするようにして下さい。標準モデルでも十分なパフォーマンスがあるので、もちろんそのままでも問題ありません。
実機レビューのまとめ

Yoga 970iは高いパフォーマンスと他にはない明るい色合いを持ちつつ高級感のある外観が魅力のモデルです。見た目が気に入ったなら、第一候補に入れておくと良いでしょう。
安く買う方法・コツ
Yoga 970に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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