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レビュー・評価の概要
Yoga 9i Gen8はCore i7-1360Pを搭載した高パフォーマンスな2in1ノートパソコンです。
ベンチマークでも分かる通り、非常に高いスコアを持ちながら利便性、携帯性を兼ね備え、かつスタイラスペンまで同梱された魅力的なモデルになっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i7-1360P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1400g |
Cinebench R20 | 3599pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではYoga 9i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代のintelプロセッサ搭載
Yoga 9i Gen8はパワフルな第13世代のintelプロセッサを搭載したノートパソコンです。特にPシリーズはパワフルでベンチマークスコアからもわかるように、一般的なノートパソコンに搭載されるモデルと比較して優れた結果が出ます。
回転型2in1パソコンとしては最上級
2in1ノートパソコンはピンからキリまでありますが、本モデルは最上級と言えるモデルでプロセッサのパフォーマンス、本体デザインや細部仕上げまで高級モデルに相応しいものとなっています。
コンパクトで持ちやすいデザイン
2in1モデルはその構造上、重くなったり本体サイズが大きくなる傾向があります。しかしながら本モデルではそういった点も考慮され、コンパクトで持ちやすいデザインが施されています。
価格とコストパフォーマンス
本体価格は20万円を超えるため、このクラスのノートパソコンとしては最上級になります。ただし、同スペックで国内メーカーに比べるとかなり安い印象です。
またスタイラスペンも付属するため、実質的に1万円分程度のおまけがついているとも言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたYoga 9i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 230×318×15.25mm | |
重量 | 本体 | 1400g |
アダプタ | 300g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 90Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 75Whr |
公称値 | 15時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3559 |
シングル | 594 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8440 |
シングル | 1767 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6674.73 | 4466.29 |
SEQ1M Q1T1 | 3153.27 | 3217.00 |
RND4K Q32T16 | 697.34 | 281.80 |
RND4K Q1T1 | 60.19 | 131.59 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 3009 | 普通 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100 | 153.5 |
Adobe RGB | 95.7 | 113.85 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 475.19 | 398.55 | 16 |
ポイント② | 208.48 | 288.86 | 15 |
ポイント③ | 458.56 | 515.81 | 14 |
ポイント④ | 348.11 | 469.32 | 16 |
ポイント⑤ | 251.72 | 386.85 | 16 |
ポイント⑥ | 48.8 | 93.14 | 16 |
通信スピードテストの評価
最長距離のみ速度の低下が見られ50Mbps程度となりました。それ以外では100Mbps以上のスコアが出ています。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板はYOGAとレノボの刻印が施されています。シンプルなデザインとなっています。

背面にはパンチホール型で穴が空けられています。

開いた様子です。左右ベゼル幅は普通程度、上下は少し広めになっています。

テントモードにした様子です。

キーボード全体です。一部キーが接合しているものの、全体的にクセがなく使いやすくなっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.16mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、135mmとなりました。タッチパッドは同クラスのノートパソコンと比較するとかなり広めの印象を受けます。

本体右側にはヘッドフォンジャック、USB Type-C、電源ポートを備えます。

本体左側にはUSB Type-C、およびType-Aポートとなっています。

本体の重量を測定したところ、1400gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1775gとなりました。充電器単体では375gとなります。

専用のケースが付属します。

メリット・魅力
13世代の魅力的なパフォーマンス
Cinebench R20のスコアからもわかるように第13世代は非常にパフォーマンスが高くなっています。さらにこのモデルではPシリーズが採用されているため、特に高いパフォーマンスが出ています。
美しく広い色域が魅力
OLEDディスプレイが採用されており、非常に美しい色彩となっています。色域も広く、色に関わる仕事をする人にも向いています。
細部までこだわった仕上げ
高級モデルと言うこともあり、本体の細部までこだわりを感じるデザインとなっています。
ペンが付属
本体にはスタイラスペンが付属します。同梱されること自体が嬉しいポイントである上に、純正のため相性問題が最初からクリアになっている点も評価の高いポイントです。
デメリット・欠点
HDMIインターフェイスがない
本体インターフェイスが絞られており、USB Type-CとType-Aのみとなっているため、注意が必要です。HDMiを利用する場合、別途ハブを用意しておきましょう。
おすすめなタイプ
外出の多いビジネスパーソン
本体に高級感があることに加え、2in1モデルのため打合せ時にテントモードにして、タッチパネル状態で客先説明が可能です。本体が比較的軽いことや、USB PD充電も使えるため持ち出しに向いています。
ペン入力を使う人
本モデルはスタイラスペンが付属し、しかも2in1のためタブレット形状で使うことができます。資料修正したり、絵を描いたりなどで使う人にはメリットが大きくなるモデルです。
おすすめできないタイプ
HDMI接続を多用する人
デメリットでも書いた通り、HDMI接続を多用する人にとってはハブの持ち歩きが必要になるため面倒です。そもそも別にすると忘れてしまうこともあるため、HDMI接続を使うなら、最初からインターフェイスで備えたモデルをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
プロセッサはCore i7-1360P、メモリも16GBのみとなっています。違いはストレージとディスプレイスペックです。どちらも好みに合わせて選ぶようにして下さい。
実機レビューのまとめ

Yoga 9i Gen8は高級モデルならではのパフォーマンス、仕上がりを兼ね備えた2in1タブレットパソコン。
プロセッサだけでなくディスプレイ性能も高いことやスタイラスペンが付属することから幅広く使えるモデルになっています。
安く買う方法・コツ
Yoga 9i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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