Yoga 9i Gen8のレビュー概要
最高レベルの2in1
Yoga 9i Gen8はCore i7-1360Pを搭載した高パフォーマンスな2in1ノートパソコンです。
ベンチマークでも分かる通り、非常に高いスコアを持ちながら利便性、携帯性を兼ね備え、かつスタイラスペンまで同梱された魅力的なモデルになっています。
こんなタイプにマッチ
- ペン入力する人
- マシンパワーが欲しい人
- ビジネスパーソン
簡易スペック表
発売日 | 2023年4月4日 |
CPU | Core i7-1360P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 費用祭 |
重量 | 1400g |
Cinebench R20 | 3559pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Yoga 9i Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Yoga 9i Gen8の特徴
ここではYoga 9i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代のintelプロセッサ搭載
Yoga 9i Gen8はパワフルな第13世代のintelプロセッサを搭載したノートパソコンです。特にPシリーズはパワフルでベンチマークスコアからもわかるように、一般的なノートパソコンに搭載されるモデルと比較して優れた結果が出ます。
回転型2in1パソコンとしては最上級
2in1ノートパソコンはピンからキリまでありますが、本モデルは最上級と言えるモデルでプロセッサのパフォーマンス、本体デザインや細部仕上げまで高級モデルに相応しいものとなっています。
コンパクトで持ちやすいデザイン
2in1モデルはその構造上、重くなったり本体サイズが大きくなる傾向があります。しかしながら本モデルではそういった点も考慮され、コンパクトで持ちやすいデザインが施されています。
Yoga 9i Gen8の価格とコストパフォーマンス
本体価格は20万円を超えるため、このクラスのノートパソコンとしては最上級になります。ただし、同スペックで国内メーカーに比べるとかなり安い印象です。またスタイラスペンも付属するため、実質的に1万円分程度のおまけがついているとも言えるでしょう。
Yoga 9i Gen8のスペック
今回レビューしたYoga 9i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年4月4日 | |
製品名 | Yoga 9i Gen8 | |
型式 | 83B1004HJP | |
サイズ | 230×318×15.25mm | |
重量(実測) | 本体 | 1400g |
電源アダプタ | 375g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 90Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 75Whr |
公称値 | 15時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Yoga 9i Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3559pts、シングルコア594ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは3500ptsを超えており、一昔前のデスクトップ並みのパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8440pts、シングルコア1767ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は6600MB/sを超えるパフォーマンスとなっており、ノートパソコンではトップクラスの性能と言えます。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3009 | 普通 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音はしっかりと聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音はしっかりと聞こえる |
Yoga 9i Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 153.5% |
Adobe RGB | 95.7% | 113.8% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Yoga 9i Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 475.19 | 398.55 | 16 |
ポイント② | 208.48 | 288.86 | 15 |
ポイント③ | 458.56 | 515.81 | 14 |
ポイント④ | 348.11 | 469.32 | 16 |
ポイント⑤ | 251.72 | 386.85 | 16 |
ポイント⑥ | 48.8 | 93.14 | 16 |
通信スピードテストの評価
最長距離のみ速度の低下が見られ50Mbps程度となりました。それ以外では100Mbps以上のスコアが出ています。
Yoga 9i Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。全てで充電が確認できたものの、20及び30Wでは低速充電表示となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ⚪︎ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ⚪︎ | RP-PC133 |
100W | ⚪︎ | AUKEY PA-B7 |
Yoga 9i Gen8の外観
天板はYOGAとレノボの刻印が施されています。シンプルなデザインとなっています。
背面にはパンチホール型で穴が空けられています。
開いた様子です。左右ベゼル幅は普通程度、上下は少し広めになっています。
テントモードにした様子です。
キーボード全体です。一部キーが接合しているものの、全体的にクセがなく使いやすくなっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.16mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、135mmとなりました。タッチパッドは同クラスのノートパソコンと比較するとかなり広めの印象を受けます。
本体右側にはヘッドフォンジャック、USB Type-C、電源ポートを備えます。
本体左側にはUSB Type-C、およびType-Aポートとなっています。
本体の重量を測定したところ、1400gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1775gとなりました。充電器単体では375gとなります。
専用のケースが付属します。
Yoga 9i Gen8のメリット・魅力
13世代の魅力的なパフォーマンス
Cinebench R20のスコアからもわかるように第13世代は非常にパフォーマンスが高くなっています。さらにこのモデルではPシリーズが採用されているため、特に高いパフォーマンスが出ています。
美しく広い色域が魅力
OLEDディスプレイが採用されており、非常に美しい色彩となっています。色域も広く、色に関わる仕事をする人にも向いています。
細部までこだわった仕上げ
高級モデルと言うこともあり、本体の細部までこだわりを感じるデザインとなっています。
ペンが付属
本体にはスタイラスペンが付属します。同梱されること自体が嬉しいポイントである上に、純正のため相性問題が最初からクリアになっている点も評価の高いポイントです。
Yoga 9i Gen8のデメリット・欠点
HDMIインターフェイスがない
本体インターフェイスが絞られており、USB Type-CとType-Aのみとなっているため、注意が必要です。HDMiを利用する場合、別途ハブを用意しておきましょう。
みんなの口コミ
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非常に高いレベルで仕上がった2in1ノートパソコンです。値段もそれなりにしますが、その分の価値は十分に感じられるモデルと言えるでしょう。
Yoga 9i Gen8がおすすめな人
外出の多いビジネスパーソン
本体に高級感があることに加え、2in1モデルのため打合せ時にテントモードにして、タッチパネル状態で客先説明が可能です。本体が比較的軽いことや、USB PD充電も使えるため持ち出しに向いています。
ペン入力を使う人
本モデルはスタイラスペンが付属し、しかも2in1のためタブレット形状で使うことができます。資料修正したり、絵を描いたりなどで使う人にはメリットが大きくなるモデルです。
Yoga 9i Gen8がおすすめではないタイプ
HDMI接続を多用する人
デメリットでも書いた通り、HDMI接続を多用する人にとってはハブの持ち歩きが必要になるため面倒です。そもそも別にすると忘れてしまうこともあるため、HDMI接続を使うなら、最初からインターフェイスで備えたモデルをおすすめします。
Yoga 9i Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
プロセッサはCore i7-1360P、メモリも16GBのみとなっています。違いはストレージとディスプレイスペックです。どちらも好みに合わせて選ぶようにして下さい。
Yoga 9i Gen8の実機レビューまとめ
Yoga 9i Gen8を安く買う方法
Yoga 9i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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