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Yoga Slim 7x Gen 9の実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

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レビュー・評価の概要

AI搭載の次世代PC

Yoga Slim 7x Gen 9はARMのSnapdragon型ノートパソコンです。話題のCopilotを搭載し、AIを使って作業することが可能。

先進的な機能だけでなく、薄型コンパクトな筐体でこれまでのノートパソコンと比較しても、十分に使える一台となっています。

当サイトの評価

総合満足度
 (4)
発売年度2024年
プロセッサQualcom
RAM32GB
ストレージ1TB
画面サイズ14.5インチ
GPUAdreno
USB-PD対応
モバイル通信非対応
MSオフィス非搭載
重量1285 g
Cinebench R208261 pts

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

Yoga Slim 7x Gen9の商品情報

2024年7月7日時点で222,860円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

ここではYoga Slim 7x Gen 9の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

Snapdragon搭載パソコン

本モデルは一般的なintelプロセッサではなく、クアルコムのSnapdragonが用いられています。十分なパフォーマンスを持ちながら、Snapdragonらしい省電力性などの特徴も併せ持ったモデルになっています。

薄型コンパクト

14.5インチディスプレイを搭載し、ノートパソコンでは大きめのモデルになりますが実際に手にすると、薄く、コンパクトさを感じるモデルになっています。

美しいOLEDディスプレイ

ディスプレイは3Kの有機ELが採用されています。光沢ディスプレイと相まって、表現力の高い映像を楽しむことができます。

価格とコストパフォーマンス

Snapdragonプロセッサのため、intel機とのコストパフォーマンス比較が難しいといえます。

しかしながら、メモリ32GB、ストレージ1TBであることに加えOLEDディスプレイを採用していることを考えると、22万円台のコストパフォーマンスは非常に優れていると感じました。

Yoga Slim 7x Gen9の商品情報

2024年7月7日時点で222,860円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたYoga Slim 7x Gen 9のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2024年
サイズ225.15×325×12.9mm
重量(実測)本体1285g
電源アダプタ300g
CPUSnapdragon X Elite X1E-78-100
GPUQualcomm Adreno GPU
メモリ(RAM)32GB
ストレージ1st1TB
2nd
ディスプレイサイズ14.5インチ
解像度2944×1840
アスペクト比16:10
形式OLED
リフレッシュレート90Hz
生体認証指紋有り
顔認証有り
フロントカメラ画素数1080p
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac/ax
bluetoothv5.3
LTEモジュール対応の可否非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ70Whr
公称値19.8時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

CINEBENCH

CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。

バージョン測定モード測定値[pts]
Cinebench R23マルチ8621
シングル1116
Cinebench R24マルチ854
シングル107

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T15162.144697.34
SEQ1M Q1T12795.353633.41
RND4K Q32T161003.18607.24
RND4K Q1T175.61232.09

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質
高品質
軽量品質3072普通
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:609.91Mbps
ポイント②:358.74Mbps
ポイント③:584.2Mbps
ポイント④:520.5Mbps
ポイント⑤:271.67Mbps
ポイント⑥:81.76Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前609.91519.748
ポイント②358.74301.758
ポイント③584.2385.669
ポイント④520.5415.6510
ポイント⑤271.67215.279
ポイント⑥81.7667.7811

通信スピードテストの評価

通信速度はほとんどのエリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが出ています。最長距離では少し低下する傾向があるので、長い距離での利用は苦手かもしれません。

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20WPowerPort Ⅲ Nano
30WPowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45WPowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61WRP-PC133
100WAnker 736 Charger

外観

カラーはコズミックブルーで少し濃い青色です。天板にはメーカーロゴが配置されています。

背面にはパンチングで小さなスリットが設けられています。

開いた様子です。ベゼルは狭く、モダンな質感です。光沢ディスプレイになっています。

キーボード全体です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.09mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-Cポート、電源ボタン、カメラの電子シャッターが設けられています。

本体左側にはUSB Type-Cポートが2つ設けられています。

本体の重量を測定したところ、1285gとなりました。

充電器込みの重量を測定したと充電器込みの重量を測定したところ、1585gとなりました。

メリット・魅力

満足度の高いパフォーマンス

ベンチマークの結果と実際に使ってみた感覚から、非常に満足度の高いパフォーマンスを持っていると感じました。特にGPU性能が思ったよりも高く、クリエイティブ作業でも十分使っていけそうです。

14インチに見えるコンパクトさ

本モデルは14.5インチサイズですが、実際に手に持ってみるとベゼル幅が狭いこともあり、14インチクラスに感じるサイズ感になっています。画面領域の広さは作業性に大きく貢献するので、嬉しいポイントと言えるでしょう。

美しいOLEDディスプレイ

光沢ディスプレイかつOLEDを搭載していることで、非常に美しいディスプレイが魅力的です。ARMプロセッサで省電力性が期待できることもあり、3Kの電力消費を補完できる関係性にあると感じました。

デメリット・欠点

ARMにしては駆動時間が短め

本モデルはARMプロセッサ搭載にしては短めのJEITA2.0で約20時間となっています。ARMプロセッサでは30時間近くに公称値がなるものも多いため、それらと比べると性能が劣ります。

インターフェイスがUSB Type-Cのみ

左右のインターフェイス共にUSB Type-Cのみとなっており、その他の端子と繋ぐためにはハブが必要になります。

ARMに対応したソフトがメインになる

ARMのWindowsはどうしても過渡期になることもあり、これまでのintelプロセッサで動いていたソフトウェアはエミュレータで動かすことになります。その過程でエラーが出るものもあるため、注意が必要です。

おすすめなタイプ

持ち運びが多い人

軽く、持ち運びに優れる上に14.5インチの大きな画面を持つため、PCを開いてさっと作業したいユーザーには非常に便利な一台と言えるでしょう。Snapdragonの省電力性も魅力の一つです。

メモリを多く使うユーザー

本モデルは32GBメモリとなっており、余裕のある設計になっています。マルチタスクを行うことが多いユーザーにはうってつけでしょう。

おすすめできないタイプ

ARM非対応ソフトを使う人

ARMに対応していないソフトを使うユーザーにとっては、無用の長物になりかねません。特別なソフトウェアを使う場合は必ずチェックしてから使うようにしましょう。

大学生(特に理系)

上記と重複しますが、特に注意して欲しいユーザーが大学生です。1年目や2年目でレポートを作る分には気にならないかもしれませんが、研究など専門的な分野に進む際に専用のソフトウェアをインストールして解析するケースがあります。

その場合、ARMが対応していないことが想定されるためintelモデルを候補に入れておいても良いかもしれません。

カスタマイズ・モデルの選び方

本モデルにカスタマイズグレードはありません。

公式サイトで他グレードを見てみる

実機レビューのまとめ

Yoga Slim 7x Gen 9はARMのSnapdragon型ノートパソコンです。話題のCopilotを搭載し、AIを使って作業することが可能。先進的な機能だけでなく、薄型コンパクトな筐体でこれまでのノートパソコンと比較しても、十分に使える一台となっています。

Yoga Slim 7x Gen9の商品情報

2024年7月7日時点で222,860円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

Yoga Slim 7x Gen 9に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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