本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
Zen AiO 24 A5401はASUSから2021年4月23日に発売されたお洒落な一体型デスクトップパソコンです。本体はホワイト、脚は控えめなシルバーでデザイン性に優れるだけでなく、Ryzen7 5700Uプロセッサを選択することもできるパフォーマンスに優れた一台です。
シリーズのラインナップではCore i3も選択することができ価格は税込で89,800円から。PCはさほど使わないけれど、デザイン性に優れておりかつ価格が安く画面の大きいパソコンが欲しい人にジャストフィットするモデルです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Core i3-10100T Core i7-10700T Ryzen7 5700U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB SSD+1TB HDD |
画面サイズ | 23.8インチ |
GPU | 内臓グラフィックス |
USB-PD | – |
モバイル通信 | – |
重量 | 約7kg |
Cinebench R20 | 3503pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではZen AiO 24 A5401の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
スタイリッシュなALL in ONE PC
Zen AiO 24 A5401はオールインワンフォルムで非常にスッキリとした見た目が特徴の一台。本体ベゼルも狭く、ALL in One PCのスタイリッシュさに磨きをかけています。さらに、キーボード、マウスがともに無線化され、シルバーの清潔感があるデザインになっています。
Ryzen5000シリーズ搭載
Zen AiO 24 A5401ではいくつかのプロセッサの選択肢がありますが、今回レビューしている製品の通り、Ryzen5000シリーズがあります。モバイルノートパソコンで用いられるグレードですが、それによりデスクトップPCでありながら省電力性を兼ね備えつつ、高いパフォーマンスを誇るモデルになっています。
高性能スピーカー
ハーマン/カードンのスピーカーを採用しており、ALL IN ONE PCならではの魅力ある音響を楽しむことができます。ASUSはノートパソコンシリーズでも音が良いメーカーの一つなので、デスクトップPCになることでその魅力を増しています。特に高音域がすっきりとしておりボーカルの声が聞きやすいタイプになっています。
価格とコストパフォーマンス
本モデルは高パフォーマンスと標準パフォーマンスのモデルがありますが、特に標準パフォーマンスモデル(Core i3モデル)が本体価格税込89,800円となっており、非常に魅力的。筐体デザインのレベルの高さ、スピーカーなどの付属品は上位モデルと同等なので相対的にコスパが上がります。
また、HDMIインを備えるためパソコンだけでなく、ディスプレイとして使える点も考慮すると1台2役で使えるコストメリットを持っています。
スペック
今回レビューしたZen AiO 24 A5401のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 202×541×453mm | |
重量 | 本体 | 約7kg |
アダプタ | – | |
CPU | Ryzen7 5700U | |
GPU | 内臓グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB SSD |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 23.8インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v4.2 | |
モバイル通信 | – | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | – |
公称値 | – |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3503 |
シングル | 492 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8546 |
シングル | 1268 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2344.99 | 1403.17 |
SEQ1M Q1T1 | 1421.59 | 1121.74 |
RND4K Q32T16 | 956.85 | 1043.20 |
RND4K Q1T1 | 55.71 | 158.81 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2353 | 重い |
外観
前面から撮影した様子です。ベゼルが狭くスタイリッシュです。また、液晶ディスプレイは美しく見やすくなっています。

背面です。白を基調としたデザインになっており、家電らしさのない印象を受けます。

フロントカメラはディスプレイ上部に搭載されています。物理シャッターも搭載しています。

右側面です。こちらにはポートはありません。

左側面です。USBA、USB-C、ヘッドフォンジャック、電源ボタン、HDMIの入力切替ボタンがあります。

背面のポートです。右から3番目のUSB-Aは純正のキーボード用のワイヤレスレシーバーです。

メリット・魅力
スタイリッシュさはピカイチ
オールインワンPCはどれも魅力的なモデルが多いですが、Zen AiO 24 5401は筐体に白を採用していることもあってとにかくお洒落。他にも本体が薄くスリムなことや、スタンドに用いられている控えめなゴールドが外観の魅力をさらにアップさせています。電源は90Wでコンパクトな点も注目です。
90W電源で省電力性が高い
一般的にデスクトップパソコンはノートパソコンと比較して本体とディスプレイの電源を取ることやパフォーマンスが高いプロセッサが使われるため電力消費が大きくなる傾向にありますが、このZen AiO 24 5401は90W電源となっている点、Ryzen5000シリーズを搭載することでパフォーマンスに対する電力消費が小さい点が魅力です。画面は大きい方が良い、でも電気代は節約したい、という人向けです。
スピーカーが良く音声コンテンツに向く
デスクトップPC、ノートPCどちらにも言えることですがパソコンに標準付属しているスピーカーは力不足なことがほとんどです。ところがAiO Zen 24 5401は質の高いスピーカーが装備されており、一台で追加アイテムを買う必要なく音楽や動画コンテンツを楽しむことができます。
一台で全てが揃う
上記と内容が被りますが、高いパフォーマンスのプロセッサ、質の良いスピーカー、ワイヤレスマウス及びキーボードなど全て揃っています。追加でものを買う必要がない点は大きな魅力です。
HDMI入力が可能
Zen AiO 24 5401ではオールインワンPCでは非常に珍しく、HDMIの入力が可能です。これにより、仕事用のノートパソコンをデュアルにしたり、ゲームを繋いでプレイしたりと家の中に追加ディスプレイを買わずに実現できるメリットがあります。
デメリット・欠点
ディスプレイの高さ調節ができない
Zen AiO 24 5401に限らず、オールインワンPCでよく見受けられる弱点としてディスプレイの高さ調整ができない点が挙げられます。若干高めに設定されている点に注意しておきましょう。以下にサイズイメージ画像を添付しているので、自身の環境と比較して、購入の参考にしてください。
おすすめなタイプ
リビングに常設したいユーザー
オールインワンPCならではのスッキリ感に筐体の優れたデザイン性が合わさり、どこにおいても主張の少ないパソコンとなっています。ケーブルは電源のみのため、PCをリビングに常設するユーザーには特におすすめできます。
動画コンテンツを楽しむ人
YouTubeやVODなど動画コンテンツを楽しむ人にとって、Zen AiO 24 5401は非常におすすめ。一台で大画面、高音質スピーカーを搭載しているためよほどのことがなければプラスαデバイスが必要ない点も嬉しいポイントです。
省電力性を重視する人
Zen AiO 24 5401では本来ノートパソコンに搭載されるモバイル用のプロセッサを積んでいるため、省電力性が高くなっています。パソコンを使いたいけど、YouTubeを見たり、簡単なワード・エクセル入力だけなので電力消費は少ない方が良い、という人にぴったりと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
ディスプレイの高さ調整をしたいユーザー
デメリットでもあげた通り、このZen AiO 24 5401の唯一のデメリットが高さ調整ができないことです(チルト・スウィングは可能)。ディスプレイ高さにこだわりのある人にはおすすめできません。
カスタマイズ・モデルの選び方
Zen AiO 24 5401は両極端なモデルで、高性能モデルを選ぶか標準モデルを選ぶかになります。もし一体型でメインPCとしてハードに使うことを想定するのであればCore i7もしくはRyzen7モデルを、YouTubeを見たり事務作業、レポート作成などを行うのであればCore i3モデルで十分です。
一般用途であれば、Core i3モデルで十分事足りるのでOfficeが必要かどうかを考慮の上購入すると良いでしょう。サブPCとして購入するのであれば、Office365のサブスクリプションモデルも検討しておいてください。
実機レビューのまとめ

オールインワンパソコンはノートパソコン程度の性能しかないと揶揄されることも多かったですが、Ryzenプロセッサの進化によりノートパソコンと同じプロセッサながらハイパフォーマンスと省電力性、そしてデスクトップならではの大画面という新たな魅力を獲得しています。
さらにASUSならではのデザイン性の良さや高いスピーカー品質が加わっています。選択肢が少ない一体型PCの中でも特に魅力的なモデルであり、パソコンにあまり詳しくない方、かつ生活空間で見えるところにパソコンを置くことを検討している人こそ選ぶべきモデルと言えます。
安く買う方法・コツ
Zen AiO 24 A5401に限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
関連記事・公式リンク一覧
以下の関連記事もぜひご覧ください。