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レビュー・評価の概要
開いた状態で17.3インチ、閉じた状態で12.5インチになる折りたたみ型ノートパソコン。
ただ画面が大きいだけでなく、画面を分割できる点も魅力。第12世代intelプロセッサを搭載し、パフォーマンスも十分あるモデルです。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-1250U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 17.3(最大)インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1835g |
Cinebench R20 | 2580pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702AAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
最大17.3インチになる大型フォルダブルPC
名前の通り、折りたたみできる超大型ノートパソコンがこのZenbook 17 Fold OLED。完全に開いた時には17.3インチ、折りたたみ状態でキーボードを乗せて使うと、12.5型とコンパクトなサイズ感になる特別なノートパソコンです。
第12世代Uシリーズ搭載
プロセッサにはCore i7-1250Uを搭載しています。ベンチマーク結果で後述しますが、第12世代ということもありパフォーマンスが高いことが特徴です。
低容量のPD充電器も対応
大型ディスプレイのモデルは20Wのような低容量USB PDに対応しないことも多いですが、本モデルは低容量から対応。これまでタブレットユースしていたところからの置き換えで使っていけるでしょう。
画面分割が可能
本モデルが普通のWindowsパソコンと異なる部分として、複雑な画面分割を可能にしている点です。1画面でありながら擬似的にデュアルディスプレイのような使い方ができるのはこのモデルならではの魅力と言えるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
ASUS ZenBook 17 Fold OLEDは最新鋭の技術を搭載していることもあり、本体価格が約65万円と非常に高額です。コストパフォーマンスとは無縁のロマン機と言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702AAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 193.5×287.6×34.4mm | |
重量 | 本体 | 1835g |
アダプタ | 220g | |
CPU | Core i7-1250U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 17.3インチ |
解像度 | 2560×1920 | |
アスペクト比 | 4:3 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 491万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 12時間 |
細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2580 |
シングル | 599 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6642 |
シングル | 1286 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6945.52 | 5152.78 |
SEQ1M Q1T1 | 3764.35 | 2819.36 |
RND4K Q32T16 | 392.79 | 330.66 |
RND4K Q1T1 | 68.72 | 136.21 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2214 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 153.5 |
Adobe RGB | 96.1 | 113.8 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 670.32 | 280.86 | 15 |
ポイント② | 592.07 | 237.63 | 12 |
ポイント③ | 655.64 | 245.11 | 15 |
ポイント④ | 584.73 | 231.68 | 15 |
ポイント⑤ | 432.7 | 214.89 | 13 |
ポイント⑥ | 178.01 | 148.62 | 12 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はとても独特で半分が革、もう半分が金属となっています。金属部分にはASUSの特徴であるスピンドル加工が施されています(光っている部分はライトの反射です)。

裏側も同様です。

キーボードをつけた状態で開いた様子です。

キーボードをつけずに背面のスタンドを使って立てた様子です。カメラが横にくる点に注意しておきましょう。

スタンドは背面部分にギミックとして仕込まれています。

ベゼル幅は少し広めな印象を受けました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.81mmとなりました。キーボードは英字キーのみになっているので注意して下さい。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-Cポートとコンボジャック、そして電源ボタンを備えます。なおキーボードの充電はUSB Type-Cになっています。

本体左側には何もありません。

本体上側は音量ボタンとUSB Type-Cポートを備えます。

キーボードを入れずに閉じた様子です。

本体の重量を測定したところ、1835gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2055gとなりました。充電器単体では220gとなります。

メリット・魅力
今までにない使い心地
折りたたみパソコンは他社でもありましたが、本モデルは開くと17インチという大きさが最大の魅力です。今回検証してみて、特に縦長状態で使うパターンが生産効率が上がると感じました。下の写真のようにアプリケーションを上下分割で表示でき、資料かチェックが楽だからです。

この使い方の最大のメリットは、ノートパソコンにありがちな左右の枠が足りず必要情報量が削られる問題を解決してくれるところにあります。資料、メール作成では強い味方になってくれるでしょう。
OLEDで鮮やかな色彩
折りたたみのため、ディスプレイはOLED一択になりますが、その元々の特性である画面の美しさは健在。特にコントラスト比が高くなることで黒の表現力が上がっている点には要注目です。
第12世代intelで十分なパフォーマンス
今回は第12世代intel Uが搭載されています。Pのモデルには及ばないものの、そのパフォーマンスは十分高く、一般的な用途であればまず困ることはないでしょう。
スピーカー性能が非常に高い
本モデルでぜひ知って欲しいポイントがスピーカー性能が非常に良いこと。低音から高音までしっかりとした音が出ています。大画面を生かしてYouTubeを映画を楽しむのにおすすめです。
デメリット・欠点
キーボードが英字である
本モデルで標準付属するキーボードは英字のみで日本語配列がない点に注意して下さい。
キーボードの自動オフ機能がない
標準付属のキーボードは横側のボタンによりオンオフを行います。そのため、どうしても切り忘れてバッテリーがなくなってしまう可能性があることに注意して下さい。
価格がロマン仕様
市場にない機種ということもありますが、価格はなんと60万円を超えています。万人向けではなく、ロマン仕様と言えるでしょう。
おすすめなタイプ
クリエイティブユーザー
筆者として、最もおすすめしたいのはクリエイティブユーザーです。dGPUを搭載していないため、ハードな利用は難しいものの、OLEDディスプレイ採用で美しく、色域が広いことや、状況に応じて17.3インチを活用して、全体像をチェックしたりすることが可能です。
作業領域をどこでも広く取りたい人
外出時、特に出張後のホテルでPC作業する際に画面が小さくて困るケースが筆者も多々ありました。作業領域を広く取れる本PCがあれば、どんな環境でもより効率化することが可能です。また、画面分割機能に優れるため、スピーディさに一役買ってくれるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
コスパを求める人
値段が値段だけに、コストパフォーマンスを求める人には向きません。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルにカスタマイズモデルはなく、単一のみです。
実機レビューのまとめ

Zenbook 17 Fold OLEDは折りたたみノートパソコンという新しいジャンルに飛び込んできた新進気鋭のモデルです。
ただ奇抜なだけでなく、実用的に使える設計になっているのでもっと価格が落ちて欲しいところ。現状ではアーリーアダプター向けのモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702AAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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