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レビュー・評価の概要
Zenbook S13 OLED UX5304VAはモバイル性に優れた13.3インチノートパソコンです。
さらに高いスペック、美しいディスプレイ性能も併せ持ったオールラウンダーとなっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-1235U Core i7-1355U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1050g |
Cinebench R20 | 2757pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではZenbook S13 OLED UX5304VAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ搭載
本モデルは第13世代のintelプロセッサを搭載し、後述のベンチマークテストの結果の通り、高いパフォーマンスを誇ります。
OLEDの優れたディスプレイ
2.8KのOLEDディスプレイは見た目の美しさに加え、ベンチマーク結果からも広い色域カバー率が得られています。
類を見ないカッコいいデザイン
ノートパソコンはどうしても似てしまう弱点がある中で、本モデルの天板は明らかに異質でかっこいいデザイン。グレーがベースのため、落ち着きとお洒落さを両立させています。
価格とコストパフォーマンス
本体価格は2023/5/24時点でCore i7モデルが229,800円(税込)、Core i5モデルが159,800円となっています。
一般的なパソコンよりは高めの値段帯ですが、プロセッサ、ディスプレイ性能、軽さ、デザインなどを考えれば安すぎると感じるほどの値段感です。
スペック
今回レビューしたZenbook S13 OLED UX5304VAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 216.3×296.2×10.9~12.3mm | |
重量 | 本体 | 1050g |
アダプタ | 220g | |
CPU | Core i7-1355U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 207万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 63Whr |
公称値 | 14.1時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2757 |
シングル | 610 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6194 |
シングル | 1668 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6407.60 | 3423.82 |
SEQ1M Q1T1 | 2691.88 | 2689.75 |
RND4K Q32T16 | 250.47 | 214.51 |
RND4K Q1T1 | 61.67 | 117.30 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2636 | やや重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 149.8 |
Adobe RGB | 94.3 | 111.0 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 391.6 | 535.22 | 15 |
ポイント② | 347.62 | 340.37 | 14 |
ポイント③ | 463.02 | 499.42 | 17 |
ポイント④ | 488.86 | 446.46 | 15 |
ポイント⑤ | 284.75 | 276.29 | 27 |
ポイント⑥ | 199.17 | 235.03 | 13 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 未検証 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板です。石のような質感になっており、デザインはかなり独特です。

背面は濃いめのシルバーで、通気口が小さめのデザインとなっています。

開いた様子です。OLEDディスプレイで2.8Kモデルということもあり、非常に美しいです。

キーボード全体です。独立キーでクセのない配置のため打ちやすい印象を受けました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.22mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、130mmとなりました。タッチパッドは上下左右に広く、13.3インチのノートパソコンとしては最大級。タッチパッドが大きいことでモバイル時の作業性が大幅にアップしています。

本体右側にはUSB Type-A、コンボジャックのポートがあります。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-C(Thunderbolt4)が2つあります。

本体の重量を測定したところ、1050gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1270gとなりました。充電器単体では220gとなります。

メリット・魅力
モバイルノートとしてトップクラスの性能
Zenbook S13 OLED UX5304VAはモバイルノートパソコンとしては、プロセッサ面、ディスプレイ性能面などで見てトップクラスの性能を誇ります。外部GPUを必要としない構成で、スペックが欲しい人にはうってつけと言えるでしょう。
軽量で持ち出しが楽
本体が約1kg、さらに非常に薄いため持ち出しが楽な点が大きなメリットです。鞄の中に入れても、邪魔になりづらいでしょう。
インターフェイスが充実
軽量さがうりのウルトラブックではインターフェイスが省かれることが多いですが、本モデルはUSB Type-AとフルサイズHDMiポートを備えています。特にHDMIがあることで、プレゼン発表がすぐにできたり、出先で外部ディスプレイに接続しやすい環境が作りやすくなります。
クリエイティブ系ユーザーも使いやすい
2.8Kディスプレイが採用されており、カラーの仕事に関わるユーザーも使いやすいモデルになっています。
コストパフォーマンスが高い
本モデルが最も優れている点はコストパフォーマンスと評価します。これだけのスペックを有しながら、20万円台前半は驚異的と言えるでしょう。
デメリット・欠点
バッテリー持続時間が少し短め
2.8Kディスプレイを搭載している宿命とも言えるかもしれませんが、バッテリー持続時間は短めで約14時間となっています。USB PDに対応しているため、GaN対応の充電器を持ち運ぶことをおすすめします。
おすすめなタイプ
持ち出しが多い人
なんといっても軽量性がうりのため、持ち出しが多い人にとっては大きなメリットとなります。もし実際に触る機会があれば、質量だけでなく薄さも体感して欲しいところ。本体がスリムなことでカバンに収納しやすくなっています。
カラーに関わる仕事が多い人
2.8K OLEDディスプレイのおかげで色域が非常に広くなっています。本体の軽量性も合わせて、カラーに関わる仕事で外回りが多い人にはぴったりでしょう。
おすすめできないタイプ
安さを重視する人
トップクラスの性能を有しつつ、コストパフォーマンスに優れる本モデルですが、安さだけにフォーカスする人はおすすめできません。プロセッサのスペックだけで見ると、同レベルのものが存在するからです(本モデルはスペック以外の部分でのクオリティも高い)。
そういった方は10万円以下のパソコンの中で、パフォーマンスに優れたモデル探すことをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
ノートパソコンでどこまで作業性を求めるかの問題はありますが、ほとんどの人はCore i5モデルで十分でしょう。メモリ、ストレージの容量据え置きで価格が7万円違うのでコストメリットも大きくなります。
実機レビューのまとめ

モバイル向けのノートパソコンとしてはCore i5、Core i7モデルともにスペック、価格パフォーマンスそして、軽量性に優れたモデルです。持ち出しが多い大学生やビジネスパーソンにぜひおすすめしたいモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Zenbook S13 OLED UX5304VAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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