Zenbook S13 OLED UX5304VAのレビュー概要
モバイル向きの高級13インチ
Zenbook S13 OLED UX5304VAはモバイル性に優れた13.3インチノートパソコンです。
さらに高いスペック、美しいディスプレイ性能も併せ持ったオールラウンダーとなっています。
こんなタイプにマッチ
- 持ち運びが多い人
- 色域を重要視する人
- 高級感も欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年4月21日 |
CPU | Core i5-1235U Core i7-1355U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1050g |
Cinebench R20 | 2757pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Zenbook S13 OLED UX5304VAの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Zenbook S13 OLED UX5304VAの特徴
ここではZenbook S13 OLED UX5304VAの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ搭載
本モデルは第13世代のintelプロセッサを搭載し、後述のベンチマークテストの結果の通り、高いパフォーマンスを誇ります。
OLEDの優れたディスプレイ
2.8KのOLEDディスプレイは見た目の美しさに加え、ベンチマーク結果からも広い色域カバー率が得られています。
類を見ないカッコいいデザイン
ノートパソコンはどうしても似てしまう弱点がある中で、本モデルの天板は明らかに異質でかっこいいデザイン。グレーがベースのため、落ち着きとお洒落さを両立させています。
Zenbook S13 OLED UX5304VAの価格とコストパフォーマンス
本体価格は5/24時点でCore i7モデルが229,800円(税込)、Core i5モデルが159,800円となっています。一般的なパソコンよりは高めの値段帯ですが、プロセッサ、ディスプレイ性能、軽さ、デザインなどを考えれば安すぎると感じるほどの値段感です。
Zenbook S13 OLED UX5304VAのスペック
今回レビューしたZenbook S13 OLED UX5304VAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年4月21日 | |
製品名 | Zenbook S13 OLED UX5304VA | |
型式 | UX5304VA | |
サイズ | 216.3×296.2×10.9~12.3mm | |
重量(実測) | 本体 | 1050g |
電源アダプタ | 220g | |
CPU | Core i7-1355U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 207万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 63Whf |
公称値 | 14.1時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Zenbook S13 OLED UX5304VAのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2757pts、シングルコア610ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第13世代intelプロセッサは前モデルに引き続き非常に高いパフォーマンスを持っています。一般的な用途で困ることはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は6194pts、シングルコア1668ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。SSDの読み書き速度は非常に速くノートパソコンとしてはトップクラスです。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2636 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 静かでほとんど音はしない |
CPUテスト時 | 少しファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | 少しファン音が聞こえる |
Zenbook S13 OLED UX5304VAのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100.0% | 149.8% |
Adobe RGB | 94.3% | 111.0% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Zenbook S13 OLED UX5304VAの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 391.6 | 535.22 | 15 |
ポイント② | 347.62 | 340.37 | 14 |
ポイント③ | 463.02 | 499.42 | 17 |
ポイント④ | 488.86 | 446.46 | 15 |
ポイント⑤ | 284.75 | 276.29 | 27 |
ポイント⑥ | 199.17 | 235.03 | 13 |
通信スピードテストの評価
全エリアでアップロード、ダウンロード共に十分な数値が得られています。
Zenbook S13 OLED UX5304VAのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45Wまでの充電器では低速充電表記となりました。61Wではバッテリー充電警告はなく、通常通り充電できています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | 未検証 | - |
Zenbook S13 OLED UX5304VAの外観
天板です。石のような質感になっており、デザインはかなり独特です。
背面は濃いめのシルバーで、通気口が小さめのデザインとなっています。
開いた様子です。OLEDディスプレイで2.8Kモデルということもあり、非常に美しいです。
キーボード全体です。独立キーでクセのない配置のため打ちやすい印象を受けました。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.22mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、130mmとなりました。タッチパッドは上下左右に広く、13.3インチのノートパソコンとしては最大級。タッチパッドが大きいことでモバイル時の作業性が大幅にアップしています。
本体右側にはUSB Type-A、コンボジャックのポートがあります。
本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-C(Thunderbolt4)が2つあります。
本体の重量を測定したところ、1050gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1270gとなりました。充電器単体では220gとなります。
Zenbook S13 OLED UX5304VAのメリット・魅力
モバイルノートとしてトップクラスの性能
Zenbook S13 OLED UX5304VAはモバイルノートパソコンとしては、プロセッサ面、ディスプレイ性能面などで見てトップクラスの性能を誇ります。外部GPUを必要としない構成で、スペックが欲しい人にはうってつけと言えるでしょう。
軽量で持ち出しが楽
本体が約1kg、さらに非常に薄いため持ち出しが楽な点が大きなメリットです。鞄の中に入れても、邪魔になりづらいでしょう。
インターフェイスが充実
軽量さがうりのウルトラブックではインターフェイスが省かれることが多いですが、本モデルはUSB Type-AとフルサイズHDMiポートを備えています。特にHDMIがあることで、プレゼン発表がすぐにできたり、出先で外部ディスプレイに接続しやすい環境が作りやすくなります。
クリエイティブ系ユーザーも使いやすい
2.8Kディスプレイが採用されており、カラーの仕事に関わるユーザーも使いやすいモデルになっています。
コストパフォーマンスが高い
本モデルが最も優れている点はコストパフォーマンスと評価します。これだけのスペックを有しながら、20万円台前半は驚異的と言えるでしょう。
Zenbook S13 OLED UX5304VAのデメリット・欠点
バッテリー持続時間が少し短め
2.8Kディスプレイを搭載している宿命とも言えるかもしれませんが、バッテリー持続時間は短めで約14時間となっています。USB PDに対応しているため、GaN対応の充電器を持ち運ぶことをおすすめします。
みんなの口コミ
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ノートパソコンとしてのパフォーマンスと本体価格のバランスから、買いと言える一品です。特に軽量ノートパソコンでハイスペックモデルの中では、価格設定が安く、ぜひ候補に入れておくべきでしょう。
Zenbook S13 OLED UX5304VAがおすすめな人
持ち出しが多い人
なんといっても軽量性がうりのため、持ち出しが多い人にとっては大きなメリットとなります。もし実際に触る機会があれば、質量だけでなく薄さも体感して欲しいところ。本体がスリムなことでカバンに収納しやすくなっています。
カラーに関わる仕事が多い人
2.8K OLEDディスプレイのおかげで色域が非常に広くなっています。本体の軽量性も合わせて、カラーに関わる仕事で外回りが多い人にはぴったりでしょう。
Zenbook S13 OLED UX5304VAがおすすめではないタイプ
安さを重視する人
トップクラスの性能を有しつつ、コストパフォーマンスに優れる本モデルですが、安さだけにフォーカスする人はおすすめできません。プロセッサのスペックだけで見ると、同レベルのものが存在するからです(本モデルはスペック以外の部分でのクオリティも高い)。
そういった方は10万円以下のパソコンの中で、パフォーマンスに優れたモデル探すことをおすすめします。
Zenbook S13 OLED UX5304VAのカスタマイズ・モデルの選び方
ノートパソコンでどこまで作業性を求めるかの問題はありますが、ほとんどの人はCore i5モデルで十分でしょう。メモリ、ストレージの容量据え置きで価格が7万円違うのでコストメリットも大きくなります。
Zenbook S13 OLED UX5304VAの実機レビューまとめ
Zenbook S13 OLED UX5304VAを安く買う方法
Zenbook S13 OLED UX5304VAに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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