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レビュー・評価の概要
販売名のタイトルにもあるようにUltralight(超軽量)な14インチノートパソコン。本検証での実測では960gとなっており、片手で軽く持てる質量になっています。
プロセッサには第11世代intelコアプロセッサを搭載。テストの結果、内臓グラフィックスながら比較的良いスコアが得られています。
ASUSお得意のテンキーをタッチパッドに表示するNumberPadを搭載しているため、モバイル環境でもより効率的に作業を進められるモデルとなっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Core i7-1165G7 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 960g |
Cinebench R20 | 1555pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではZenBook 14 Ultralight UX435EALの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
960gの超軽量ボディ
ZenBook 14 Ultralightはその名前の通り、1kgを切る超軽量ボディとなっています。14インチノートパソコンとしてはトップクラスに軽いため、持ち運びも気楽に行うことが出来ます。
NumberPad搭載
ノートパソコンの弱点を解決する一つの方法として、ASUSのお家芸であるNumberPadを搭載しています。これにより出先でも数値入力を容易く行えるメリットがあります。
AIノイズキャンセリング搭載
昨今のテレワーク需要を受け、ASUSのノートパソコンではほとんどのパソコンにAIノイズキャンセリングが搭載されるようになり、このZenBook 14 Ultralightも例外ではありません。出先のうるさい環境でも快適にテレビ電話できるようになっています。
価格とコストパフォーマンス
2021年6月30日時点で139,000円(Microsoft Office非搭載モデル)となっており、1kg切りでCore i 7-1165G7搭載モデルとしては他メーカー含めて考えても非常に安いです。
スペック
今回レビューしたZenBook 14 Ultralight UX435EALのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 201×319×14.9~15.6mm | |
重量 | 本体 | 960g |
アダプタ | 215g | |
CPU | Core i7-1165G7 | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TFTカラー液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 21.9時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1555 |
シングル | 658 | |
Cinebench R23 | マルチ | 4253 |
シングル | 1424 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 1618.48 | 922.98 |
SEQ1M Q1T1 | 1461.98 | 894.01 |
RND4K Q32T16 | 351.06 | 431.93 |
RND4K Q1T1 | 40.12 | 133.28 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2529 | やや重い |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 626.8 | 535.6 | 10 |
ポイント② | 397.5 | 280.2 | 10 |
ポイント③ | 632.5 | 415.1 | 8 |
ポイント④ | 589.4 | 372.2 | 9 |
ポイント⑤ | 449.5 | 326 | 8 |
ポイント⑥ | 272.1 | 135 | 9 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はASUSらしいシンプルな仕上がりとなっています。

背面もシンプルで通気口が少ない作りになっています。

開いた様子です。フロントカメラはディスプレイ上に搭載されており、92万画素となっています。IRカメラを搭載し、Windows Helloに対応します。

最大開き角は135°となっています。

上部ベゼルです。コンパクトさを追求するために切り詰められており、高級感があります。

キーボード全体です。クセがなく打ちやすいキーボード配置になっています。また、タッチパッドでNumberPadを表示させることが可能です。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーから割返してキーピッチを算出したところ、17.5mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。タッチパッドはNumberPadが搭載されています。

本体右側にはUSB-A、ヘッドフォンジャック、microUSBが搭載されています。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB-C×2があります。

背面には通気口を備えています。

本体の重量を測定したところ、公称値よりもさらに軽い960gとなりました。Ultralightという名前の通り、非常に軽量です。

充電器込みの重量を測定したところ、1175gとなりました。充電器単体では215gとなります。

メリット・魅力
軽量でモバイル性に向く構成
本体が1kgを切っているため非常に軽く、持ち運びに向きます。また本モデルでは、電源アダプタが廃止されUSB-PD充電のみとなりました。検証の結果から、65W以上のPD充電器は必要なものの、充電器の小型化が進んでおり、より軽量なセットアップを組むことが出来ます。
グラフィック性能が高めの設計
FFベンチマークの結果から、ゲームグラフィック性能が高めの結果が得られています。内臓グラフィックスでゲームをする人はほとんどいないとは思いますが、性能が高いことに越したことはありません。
スピーカー性能がノートとしては良い
ノートパソコンのスピーカーとして、性能が高く低音が比較的しっかりと出ています。また音割れが少ない点も魅力。きちんとしたスピーカーシステムには劣るものの、動画をちょっと楽しみたい程度であれば活用できるレベルとなっています。
デメリット・欠点
最新モデルとしては読み書き速度が遅めな点が気になる
CrystalDisk Markの結果からReadが1600MB/sと低めの結果になっています。昨今のノートパソコンでは3000MB/sも多いため、相対的にデメリットになります。一般用途ではデメリットと感じることは少ないと思いますが、もし読み書きが多い環境で使うなら気にしておくべき点です。
16:9インチディスプレイをどう捉えるか
ZenBook 14 Ultralightではディスプレイは16:9の横長ディスプレイとなっています。このアスペクト比では縦の情報量が少なく、ネットサーフィンや書類作成には向きません(一般的に16:9がほとんどですが、書類作成などは3:2や16:10のアスペクト比の方が作業性が高い)。
ラインナップが8GBのみ
メモリのカスタマイズができず8GBしかラインナップにありません。大きな容量を求める場合は欠点となります。
おすすめなタイプ
持ち運びが多い人
ZenBook 14 Ultralightは最大の特徴である軽量性を活かし、持ち運びが多い人におすすめしたいノートパソコンと言えます。USB-PD、AIノイズキャンセリングに対応している点も推薦できるポイントです。
Androidスマートフォンを持つ人
USB-PD充電に対応しているため、Androidスマートフォンを持っている人であれば充電器を共用にできます。これによりデスク環境をよりスッキリできる他、持ち運び時の手荷物を減らすことが可能になります。ただし、65W以上の充電器が必要な点に注意して下さい。
軽量性とスピーカー音質を重視する人
一般的に軽量ノートパソコンは音が悪いケースがほとんどですが、ZenBook 14 Ultralightは比較的音が良い印象です(元々ASUSは音に優れるモデルが多い)。パソコンで動画再生するなら他のPCよりも満足度が高くなるでしょう。
おすすめできないタイプ
書類作成が多い人
デメリットで述べたように、16:9のアスペクト比は書類作成・ネットサーフィンには向きません。デュアルディスプレイを用意できるなら良いですが、そうでなければ同じ1kg切りでアスペクト比が縦長のYoga Slim 750i Carbonを検討して下さい。
カスタマイズ・モデルの選び方
本製品にカスタマイズ構成はなく、Microsoft Officeを選択できるのみです。
実機レビューのまとめ

ZenBook 14 Ultralightは1kg切りで持ち運びに向くノートパソコン。
PD充電、NumberPad、AIノイズキャンセリングにも対応するため、外出環境でも作業環境を整えることが出来る一台となっています。
安く買う方法・コツ
ZenBook 14 Ultralight UX435EALに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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