HUION KAMVAS PRO 20 GT-192のレビュー概要
20インチの高コスパ液タブ
HUION KAMVAS PRO 20 GT192は、20インチの比較的大型の液晶タブレットです。
同じサイズ感ではWacom cintiq 22HDと比較すると、半額近い値段で購入することができるお買い得モデル。
8192段階の筆圧検知やsRGB100%の色域カバー率、そして充電不要のペンなど安いだけではなく性能面で見ても魅力的な一台になっています。
簡易スペック表
メーカー | HUION(フイオン:絵王) |
画面サイズ | 19.5インチ |
解像度 | 1920×1080 |
sRGB | 100% |
ペン | 充電不要 |
※詳細スペックはこちら。
本記事のGT-192は販売終了しています。またHUION KAMVAS Pro 20 GT-192には後継機がでています。購入はこちらをご覧ください。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192の実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。レビューについては、イラストレーターさんに貸し出しを行い作例、メリット・デメリットを回答いただいております。
※本記事はAmazonで購入の上、レビューを行っています。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 の特徴
この項目では、HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 の特徴についてのみ触れています。実際に使った感想はメリット・デメリットでご覧ください。
充電不要な電磁誘導ペン
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192では、WACOMシリーズ同様に充電不要でペンを使うことができます。充電が必要ないため本体もスッキリ。
メリットでも上げて頂いていますが、充電が要らないことは思っている以上に便利です。
一つの購入で全てが揃う
HUION KAMVAS PRO GT 192はもともとコスパに優れた液晶タブレットですが、その選定する理由の一つに「この購入だけで全てが揃う」メリットがあります。
別レビューしているWacom Cintiq Pro 13の場合は1台で利用する分は揃うものの可変スタンドは別売りになってるため、プラスαの出費が必要になります。ところが本機はスタンドも含めてまとめて揃えることが可能です。
sRGB100%の色域
HUION KAMVAS PRO GT 192の色域カバー率はsRGB100%です(他グレードも100%を超えており、HUIONは全体的に優秀)。色にこだわりたい人におすすめです。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 のスペック
今回レビューしたHUION KAMVAS PRO 20 GT-192 のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2018/11/25 | |
寸法 | 552.×315.3×21 mm | |
重さ | 3.6 kg | |
ディスプレイ | サイズ | 19.5インチ |
形式 | IPS | |
画素数 | 1920×1080 | |
sRGB | 100% | |
ペン性能 | 筆圧感度 | 8192段階 |
傾き検知 | ±60° | |
充電形式 | 充電不要 | |
ショートカット | キー | 16個 |
バー | 2本 | |
インターフェース | HDMI | 〇 |
DisplayPort | 〇 | |
VGA | 〇 | |
サポート | Windows | Windows7~ |
Mac | 10.12~ |
スペックの解説
19.5インチでかなり大きめの液晶タブレットです。視野角の広いIPS液晶を搭載し、色域はsRGB100%となっています。ペンは充電不要形式で取り扱いが楽。ショートカットキーはキー16個、バーが2つあるため、細かく設定することでキーボードを触る回数を減らすことができます。
筆圧検知は8192段階、傾き検知が±60°で液晶タブレットとしては最高レベルとなっています。また、HUION Pro20 GT-192は出力インターフェイスがHDMI、DisplayPort、VGAと豊富なため自分の環境に合わせることが可能です。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 の外観
こちらがHUION KAMVAS PRO 20 GT-192の全体像です。30cm定規と比べてみるとかなり大きいのがわかります。
両サイドにはショートカットキーとバーが付属しています。
上側にはMENUなどのボタンがあります。
背面です。通常のディスプレイのように4穴の穴が付いています。
こちらが出力一覧です。かなり豊富で、ディスプレイポート、HDMI、VGA端子を揃えています。
こちらがスタンド単独です。のこぎり状になったところで高さを調節することができます。
裏返した様子です。スタンドのフック部分を引っ張ることで高さを調節することができます。
手に持った様子です。かなり大きいことがわかります。
スタンドは4つのねじで止めるだけの簡単設計です。
実際に付けた様子です。剛性が高く、安定感があります。
こちらは同梱の付属品です。
ペンです。スタンドも付属します。
手に持った様子です。少し厚めのボールペンの太さに近いです。
ペンの長さはおよそ170mmです。
スタンドの中には替え芯が付属します。
グローブも付属します。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 の作例
作例
(作例はDIVICESキャラクター「ディスクレア」)
制作者 | もここさん @moko_log |
制作PC | m-Book K690XN-M2SH5-C |
PCメーカー | マウスコンピューター |
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
CPU | インテル(R) Core(TM) i7-8750H プロセッサー |
RAM | 32GB メモリ |
GPU | NVIDIA(R) GeForce(R) MX150 ( ビデオメモリ2GB ) |
利用ツール・ソフト | CLIPSTUDIO PAINT PRO |
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 のメリット・魅力
メリット・デメリットについてはもここさんより頂いています。
圧倒的なコストパフォーマンス
画面の大きさ、性能の割にとても安価だと思います。 iPadのApple Pencilと比較しても書き味はスムーズです。 何より大きな画面だと画業スペースが広くとれ、イラストの密度を上げやすくなるように感じました。 大きく表示されると、その分書き込みたくなります。
iPadの12インチの画面では気にならなかった部分も、倍以上の画面に広く大きく表示されると気になって、目につくようになりました。
置く場所が許すのであれば、大きめの画面の液タブを導入が作品の可能性を広げてくれるように思います。 HUNIONの液タブは、大きい画面が欲しいというニーズを安価にかなえてくれて、性能も申し分ありません。
ペンの充電がいらないのがうれしい
私は普段iPadでイラストを描いているので、特に強く感じました。 書こうと思ったときに充電できていないのは結構ストレスです。 充電いらずで書こうと思ったらすぐに書くことがで切るのはうれしかったです。
特にApple Pencil第一世代を使っていると、充電いつするか、悩みものです。 本体の充電してるときはできないし、ペンの充電しているときは本体を充電できないし…。 筆が乗っているときに充電が切れてしまったときは出鼻をくじかれた思いもします。
HUNIONではそんな心配はありませんでした!充電がないので書きたいときに書き始められ、筆が乗っているときも心配はいりません。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 のデメリット・欠点
画面タッチ入力に対応しておらずそのままでは作業効率が落ちる
これは慣れの問題のようにも思いますが、画面タッチ機能が使えないことです。 普段私はiPad proでイラストを描いています。するとどうしても、画面タッチ機能を使うことが当たり前になっていました。
そうするとタッチ機能が使えないのは、とてももどかしく感じます。 何度反応しないのに、Cntr+Zが使いたくて画面をタップしていたことか…(笑) むなしくもどかしいこの感覚はiPadの操作に慣れきっているせいでしょう。
ただ、指の操作が誤って反映されることはなくなるので、このデメリットとメリットは表裏一体のように感じます。 作業速度にかかわる問題なので、何か代案はないか、といろいろ試しました。 画面の横にショートカットの割り振りができますが、これだけでは少し数が足りません。
最終的に私は解決策として、「CLIP STUDIO TABMATEを導入する」という方法に行きつきました(CLIP STUDIOを使っているため)。左手デバイスを導入することで、タッチ機能が使えないことによるストレスは大きく改善されますし、タッチ機能よりも多くの作業効率のアップが見込めます。
デメリットは慣れが必要なことくらいでした。タッチ機能が入っているとどうしても金額が上がってしまいますが、この組み合わせなら安価で抑えられるためとてもいいと思います。
稀に画面のちらつきが気になる
作画しているとき、たまーにちらつきが気になってしまいます。 iPadで作業しているときは全く気にならなかったので、稀にちらつくのが目についてしまいました。 ただ、作業に支障が出るほど頻発するものではなく、 たまに目に入ってしまって「ちらついているな」と認識してしまうくらいです。
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192 の実機レビューまとめ
エントリーで大型モデルが欲しい人に
結論
HUION KAMVAS PRO 20 GT-192は価格が高くなりがちな比較的大型モデルながら、市場の半値で購入することができるモデルです。
また安いだけでなく、スペックは最高峰クラス、さらに充電不要のペンを搭載しているのでエントリーで大型モデルに挑戦したいけど、高すぎるのはちょっと・・・という人にはぴったりなモデルになっています。