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本機種の後継機種もレビューしています。「ThinkBook 14 Gen5の実機レビュー」をご覧ください。
レビュー・評価の概要
Thinkbook 14 Gen4(AMD)はAMD Ryzenを搭載したノートパソコンでリーズナブルな価格帯と高いパフォーマンスを両立したモデルの4代目。
これまで同様のスタイリッシュなデザインもそのままにビジネスシーンで活躍できそうな一台になっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen5 5625U Ryzen7 5825U |
RAM | 8~32GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1465g |
Cinebench R20 | 3042pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkBook 14 Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
AMD5000番台で高いパフォーマンス
ThinkBook 14 Gen4ではAMD Ryzenシリーズの5000番台が搭載されています。このプロセッサはノートパソコンとしては十分以上のパフォーマンスとなっています。
14インチで持ち出ししやすいサイズ
ThinkBookには13〜15インチが存在しますが、本モデルは持ち出しと固定アドレスで使用できるちょうど良いバランス感となっています。
10万円を切る価格帯
価格帯はノートパソコンとしては非常に安く、2023年4月2日時点で8万円台から購入可能となっています。
価格とコストパフォーマンス
14インチのノートパソコンかつ一般用途では十分以上に使えるパフォーマンスという観点で見て非常にリーズナブルです。
スペック
今回レビューしたThinkBook 14 Gen4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 218×323×17.9mm | |
重量 | 本体 | 1465g |
アダプタ | 345g | |
CPU | Ryzen5 5625U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 12.7時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3042 |
シングル | 541 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7349 |
シングル | – |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2672.99 | 1902.72 |
SEQ1M Q1T1 | 1845.89 | 1860.42 |
RND4K Q32T16 | 1075.26 | 1216.78 |
RND4K Q1T1 | 46.48 | 116.67 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2010 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 67.3 | 68.3 |
Adobe RGB | 50.6 | 50.6 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 664.58 | 568.02 | 14 |
ポイント② | 346.6 | 487.64 | 13 |
ポイント③ | 642.48 | 584.59 | 14 |
ポイント④ | 472.87 | 547.06 | 15 |
ポイント⑤ | 227.93 | 267.29 | 15 |
ポイント⑥ | 95.93 | 137.48 | 13 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はThinkBookとLenovoロゴになっています。

背面は天板と同様のカラーが施されたデザインとなっています。

開いた様子です。ベゼル幅は普通です。

180°開く事ができます。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。一部キーが接合していますが、配列にクセはありません。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.57mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。

本体右側にはセキュリティロック、フルサイズ優先イーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーを備えています。

本体左側はUSB Type-Cポートを二つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャックを備えています。

本体の重量を測定したところ、1465gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1810gとなりました。充電器単体では345gとなります。

メリット・魅力
14インチクラスでは圧倒的なコスパ
14インチノートパソコンは他社も含め非常にライバルが多いクラス。その中で非常に高いパフォーマンスを誇るのがこのThinkBook 14です。もちろん安い分、他のモデルよりも重めなどの欠点はありますが、予算が限られている人にとってはメリットが大きくなると言えるでしょう。
ほぼ網羅したインターフェイス
ThinkBook 14 Gen4にはUSB Type-C、Type-Aに加え、フルサイズHDMI、フルサイズの有線イーサネットコネクタ、そして4in1メディアリーダーまで備えています。14インチクラスでは軽量化や薄型化が進むことでこれらのインターフェイスが排除される方向になっているため、この機種ならではのメリットと言えるでしょう。
デメリット・欠点
毎日持ち運ぶには重めの質量
本体は約1.4kgと14インチクラスにしてはかなり重め。このクラスの高額モデルは1kgを切るものも存在するため、どうしても欠点が目立ってしまいます。
おすすめなタイプ
仕事用のPCとして
14インチクラスということで、ノートパソコンでも十分な作業領域が取れつつ、持ち出しできるサイズ感を両立している点がメリットと言えるでしょう。持ち出し用のサブPCとして価格が控えめな点もポイントです。
おすすめできないタイプ
毎日持ち出す人
筆者の意見にはなりますが、毎日持ち出すのであれば1.4kgは負担になる可能性が高いです。可能であれば、1.2kg以下までに抑えることが理想。同メーカーであれば、ThinkPad X1 Carbonがおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
このモデルはスペック面では十分なパフォーマンスを持っています(強いて言えばメモリを増やす程度)。そのため、カスタマイズにお金をかけるよりも物理的に軽い他モデルを選ぶことがおすすめです。
上述しましたが、ThinkPad X1 CarbonやThinkPad X1 Nanoも候補に入れるようにしてみてください。
実機レビューのまとめ

14インチのノートパソコンでスタイリッシュさと性能、そしてリーズナブルな価格を備えたノートパソコンです。
安さを重視しつつ、見た目も譲りたくない、そしてたまに持ち運びするという人にはジャストなモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
ThinkBook 14 Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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