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本機種の後継機種もレビューしています。「ThinkBook 14 Gen6の実機レビュー」をご覧ください。
レビュー・評価の概要
ThinkBook 14 Gen5は過去モデルからコンセプトそのままにRyzen7000番台へバージョンアップしたモデルです。
実用的なスタンダードパソコンでありながら、10万円以下で購入できるリーズナブルさも魅力です。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Ryzen3 7330U Ryzen5 7530U Ryzen7 7730U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1460g |
Cinebench R20 | 2790pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkBook 14 Gen5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen7000番台プロセッサ搭載
本モデルではRyzen7000番台のプロセッサが搭載されており、高いパフォーマンスが魅力となっています。ベンチマークスコアで後述しますが、Ryzen5でも十分な実力値となっています。
価格がかなり安い
上記の内容と重複しますが、ThinkBook 14 Gen5は非常に価格がリーズナブル。8万円台から購入できるため、ノートパソコンとしての費用負担は小さくて済みます。
ビジネスシーンで使える機能を搭載
元々本モデルは若いビジネスパーソン向けのモデルということもあり、Aiノイズキャンセリングが搭載されています。また、そもそもインターフェイスを豊富に備えた設計になっていることも、仕事用として使いやすいポイントと言えるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
ThinkBook 14 Gen5のコストパフォーマンスは非常に高く、日本で発売されているノートパソコンの中ではトップクラスと言えるでしょう。しかも、AMDモデルはintelモデルに比べて割安なケースが多いため、さらにお得に手に入れることができることが多いです。
スペック
今回レビューしたThinkBook 14 Gen5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 218×323×17.9mm | |
重量 | 本体 | 1460g |
アダプタ | 320g | |
CPU | Ryzen5 7530U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 12.7時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2790 |
シングル | 562 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7110 |
シングル | 1470 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3723.63 | 3396.22 |
SEQ1M Q1T1 | 2817.94 | 2970.89 |
RND4K Q32T16 | 1941.51 | 1861.92 |
RND4K Q1T1 | 59.02 | 134.42 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2094 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 65.9 | 66.7 |
Adobe RGB | 49.4 | 49.4 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
今回は検証を行っておりません。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板にはThinkBookとLenovoのロゴが配置されています。色味は黒めのシルバーです。

背面にはライン型のスリットが入っています。

開いた様子です。ベゼル幅は昨今のパソコンの中では広めです。

最大開き角は180°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。一部キーが接合しているものの、全体的にクセはなく、使いやすい印象です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.98mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。

本体右側にはセキュリティロック、フルサイズの有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーが付いています。

本体左側はUSB Type-Cポートが2つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、ヘッドフォンジャックが付属します。

本体の重量を測定したところ、1460gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1780gとなりました。充電器単体では320gとなります。

メリット・魅力
圧倒的なコストパフォーマンス
ThinkBook 14 Gen5の魅力はなんと言っても圧倒的なコストパフォーマンス。Ryzenプロセッサが大幅にパフォーマンスアップしていることやSSDのスタンダードレベルが上がっていることで低価格帯でも十分使えるモデルになっています。
豊富なインターフェイス
ThinkBook 14 Gen5で筆者として特に良いと感じるポイントがインターフェイス。Thunderbolt4を含む各種外部接続端子のおかげでハブを必要とせず様々なシーンで無理なく使えます。
デメリット・欠点
常に持ち出すには重い
本モデルの欠点は14インチモデルの中では重量があることです。そもそも14インチモデルは激戦区で、各社軽量化でしのぎを削っています。そのため、高級モデルにはなりますが非常に軽いモデルがあることも事実。もし毎日持ち出すなら1.2kg以下のモデルを購入した方が良いでしょう。
色域が狭め
過去からThinkBookシリーズに言えることですが、色域カバー率が低めとなっています。価格が安い分、しょうがないポイントと言えます。
おすすめなタイプ
安くて実用的なPCが欲しい人
ThinkBook 14 Gen5はリーズナブルさを持ちながら、ベンチマークテストの結果からもわかるように十分なパフォーマンスを有しています。安さと実用性を兼ね備えたパソコンは少ないので、候補の一つとなるでしょう。
おすすめできないタイプ
カラーにを気にするユーザー
パソコンとしての安さは十分優れていますが、価格の安さはディスプレイに表れています。普段の実用上では全く問題ないものの、色域が狭く、クリエイティブ職に向かないことや、映画などの色彩がある方が表現豊かになるものについては向いていません。
カスタマイズ・モデルの選び方
ThinkBook 14 Gen5のグレードはたくさんありますが、基本はプロセッサとストレージ、そしてオフィスソフト搭載の違いになります。第13世代はCore i5でも良い仕事をするため、一般的な用途であればCore i5モデルをベースにして必要な機能を検討しましょう。
実機レビューのまとめ

結論
ThinkBook 14 Gen5は非常に高いコストパフォーマンスを持つスタンダードノートパソコン。安くてもしっかり使える一台を探している人におすすめです。
安く買う方法・コツ
ThinkBook 14 Gen5に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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