LINKSYS VELOPレビューの概要(ポイント)
Apple推奨のWi-Fiルーター
日本で発売されているルーターの中で唯一Appleから推奨を受けている無線LANがこのVELOPです。
Wi-Fiとしての性能は低いですが、デザインが優れているためインテリアとの調和性が高いこと、メッシュWi-Fiのため通信環境を宅内くまなく広げられることにメリットがあります。
Apple推奨なこともあって、値段が高めなことがデメリットです。
LINKSYS VELOP 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本製品はBELKIN様より提供いただき、レビューしています。
LINKSYS VELOPの特徴
VELOPは「appleが推奨する唯一のメッシュWi-Fi」というところが最大の特徴でしょう。
(引用:apple公式)
日本で発売されているメッシュWi-Fiには当サイトでも過去レビューしたバッファローのWTR-M2133HPや、Google Wi-Fiなどがあります。
しかし、これらはapppleの推奨製品ではありません。
値段帯で見ると、Google Wi-FiやWTRも大して変わらないので、Apple製品を主に使っているなら、なおさら選ぶべき価値があるWi-Fiです。
LINKSYS VELOPのスペック
今回レビューしたLINKSYS VELOPのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(抜粋)
発売年度 | 2018年11月9日 |
メーカー | LYNKSYS |
最大受信速度 | 866Mbps(5GHz) 400Mbps(2.4GHz) |
最大送信速度 | 記載なし |
メッシュWi-Fi | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
質量 | 630g |
サイズ | 79×79×185mm |
ディスプレイ | なし |
対応規格 | a/b/g/n/ac |
最大接続台数 | 50台 |
アンテナ | 6本 |
LANポート数 | 1本(親機) 1本(子機) |
IPV6 | 〇 |
推奨環境 | 185mm2 |
※さらに詳細の仕様書は公式サイトをご覧ください。
スペックの解説
LYNKSYS VELOPのスペックは、一般的なWi-Fiから比べればどちらかと言えば低め。そもそもメッシュWi-Fiは、スペックが高いものは少なくなっています。
メッシュWi-Fiは弱いWi-Fiルーターをそれぞれ隣接しているものと接続して、家全体の電波環境を網羅するためのものです。そのため、一つ一つの性能は低くても、複数個設置することで全体の強度をアップすることが可能になっています。
LINKSYS VELOPの外観
Wi-Fiルーターはどれも見た目がカッコ悪いものが多いです。黒の無骨な感じで、緑のライトが付いているイメージ。
VELOPの場合はそんなことはなく、一見してWi-Fiルーターとしてわからないくらいのスタイリッシュさがあります。白色で、ACアダプタ類も白となっており、インテリアとしても違和感のないデザインです。
特に好印象なのは、コネクタや機械的情報が全て底面に収まっているところ。
全方位から見ても、Wi-Fiルーターらしさをあまり感じないモデルになっています。先ほどの底面部には、LANコネクタ、ACアダプタ、リセットボタンがシンプルに配置。
底面部もシンプルな構成になっており、Wi-Fiルーターの「機械っぽさ」が無くなっている外観です。
また、VELOPは親機、子機の概念がありせん。置く場所は違いますが、どれも同じサイズで、統一感があります。
外観として気にくわないのは、コンセント部分です。
たこ足配線などに差し込む場合に、この形状だと、横が干渉してしまうため、使い勝手が悪くなっています。
LINKSYS VELOPの通信環境テスト
VELOPを用いて通信速度測定を行いました。
VELOPでは、2.4GHz、5GHzでの切り分けがないため、通信テストは一つで行っています。また測定はiPhoneXでアプリooklaを用いて、測定しました。
測定環境は1戸建ての1F最長距離と、2F最長距離で測定を行っています。親機は1Fに設置しています。まずは、Nodeが一つだけのパターンの時です。
測定場所 | 1F 最長距離 |
2F 最長距離 |
通信速度 (ダウンロード) |
280Mbps | 32.0Mbps |
さらにNodeを追加し、2つにした場合の速度測定結果が以下のようになります。
測定場所 | 1F 最長距離 |
2F 最長距離 |
通信速度 (ダウンロード) |
281Mbps | 55.3Mbps |
結果、Nodeの追加により2F最長距離での通信速度の向上が見られました。1戸建ての場合は、ほぼ差はありませんでした。
実際に使ってみて、感覚的に同じ階で使うのであれば(遮る壁などがなければ)、一つのnodeで十分です。壁や2階の床を挟み、使うのであれば、nodeを2つ入れることで速度向上が見込めます。
LINKSYS VELOPのメリット・長所
見た目がスタイリッシュ
Wi-Fiルーターの一番ベストな置き方は、床から1mほど離した机などの上に置くことが理想とされています。この高さに置くと、目立ちます。
今までのWi-Fiルーターは黒ベースで「いかにも家電」という感じでしたが、VELOPは白ベースでスタイリッシュ、かつ光が柔らかくと家電らしさを感じないモデルになっています。
主張が強くないため、置き場所に困らないWi-Fiルーターと言えるでしょう。
アプリが秀逸で、nodeの設定も楽
メッシュWi-Fiは電波を張り巡らせるために、2つ目のnodeを設置し、電波を中継することができます。
中継するために、一つ目のnodeと2つ目のnodeを連携させる必要がありますが、アプリで簡単に行うことができます。
アプリで設定が楽になっているのは、大きなメリットですね。
2.4Gと5Gの切り替えが必要ない
個人的にとても魅力に感じたポイントは、2.4GHzと5GHzの切り替えを選ぶ必要がなく、さらに安定していること。
メッシュWi-Fiを搭載したWi-Fiルーターはどれも、2.4GHzと5GHzをそれぞれ選択できるようにはなっていません。このVELOPの場合も、無線LANのアクセスポイント検索すると出てくるのは一つだけです。
一方、通常の無線LANの場合は以下のように、aとgを選ぶことができ、2.4GHzと5GHzを切り替えることができます。VELOPの場合は一つのため、設定時に迷う心配がありません。それぞれの電波の違いを知りたい人は、2.4GHzと5GHzの違いの記事を参考にしてください。
追記
2.4GHzと5GHzのバンドステアリングになっていますが、ブラウザ側で設定することで切り替えが可能とコメントを頂きました。
通信切れがない
VELOPでは、2.4GHzと5GHzの自動切換えシステムを採用しているにも関わらず、通信切れがほぼ全く起こりません(約半年使っています)。
同じ自動切換え機能のWTR-M2133HPは通信切れをよく起こすため、VELOPは切り替え機能がとても優れています。
LINKSYS VELOPのデメリット・欠点
初期のログイン設定に手間がかかる
あまり弱点のないVELOPですが、他と比べると決定的に面倒なポイントが「初期設定でのログイン」。
昨今の無線LANルーターは、LANケーブルを差し込むだけで無線LANとしての機能を果たすケースがほとんどです。ところが、VELOPの場合は初回にログイン時にアカウント設定が必要になります。
設定時にSSIDのパスワードも決めないといけないため、他の無線LANルーターと比べると面倒なポイントです。
メールアドレスの登録が必要
VELOPではログイン設定の際にメールアドレスの登録が必要になります。過去の無線LANルーターを設定した際に、メールアドレスを要求されたことがなかったため驚きました。
登録してから、別途メールマガジンなどが送られてくるということは今のところありませんが、他の無線LANと違い、1工程プラスになるため、気を付けておいてもいいポイントでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。速度測定結果も募集しています。
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2.4GHzと5GHzを自動切換えできるWi-Fiルーターですが、非常に安定して使える無線LANです。
半年以上使っていますが、接続が切れたりなど困ったことはありません。
LINKSYS VELOPがおすすめな人
インテリアを調和させたい人
VELOPはすっきりとした外観が特徴です。白のため、リビングに置いていても主張しませんし、無線LANにありがちなアンテナもありません。
メッシュWi-Fiなので、色々なところに子機を置く可能性があることを考えれば主張が強くないVELOPはとても良いですね。
Apple製品を使っている人
VELOPはAppleから唯一認証を受けているWi-Fiです。Apple製品で身の回りを固めているなら、使ってみると良いでしょう。
LINKSYS VELOPをおすすめできない人
最大速度を求める人
VELOPだけに限りませんが、メッシュWi-Fiは全体的にスピードが遅い傾向にあります。VELOPも867Mbpsとなっています。
NURO光をはじめ、2Gbpsを出す光インターネットを使っている場合は全てを生かしきれなくなります。
LINKSYS VELOPの実機レビューまとめ
スタイリッシュなメッシュWi-Fi
結論
VELOPは見た目の美しさだけでなく、メッシュWi-Fiとしての実用性も高くなっており、購入に値する製品です。
Apple推奨ということもあり、iPhone、iMacなどでまとめている場合は、先に選択肢に入れておくべきWi-Fiルーターでしょう。