mouse X4-R5のレビュー概要
軽量かつコスパ狙いならコレ
mouse X4-R5は4000番台のRyzenモバイルプロセッサを搭載しているノートパソコン。前モデルでも同様にRyzenを搭載していましたが、4000番台で大幅にプロセッサの変更が行われ、パフォーマンスアップしながらも、同じレベルの価格帯になっていることでよりコスパに優れるPCとなりました。
軽量でUSB-PDに対応しているため、モバイルしたい人にはもちろんのことコストパフォーマンスにも優れるため家の中で使いたい人にも勧められるモデル。
ただし、USB-PDはテストの結果より61W以上でないと不安定になるのでその点だけ注意しておきましょう。
簡易スペック表
発売日 | 2021年2月4日 |
CPU | Ryzen 5 4600H |
RAM | 8GB |
ROM | 256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量 | 1175g |
Cinebench R20 | 3010pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
mouse X4-R5の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーよりmouse X4-R5を貸し出し頂き、テストを行っています。ただし、内容に関する指示は一切受けておりません。
mouse X4-R5の特徴
ここではmouse X4-R5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5 4600Hを搭載
前モデルと比較して、7nmプロセスのRyzen4000シリーズを搭載していることで大幅に性能が向上しています(ベンチマーク結果を参照)。単純なCPUパワーの比較であれば、Cinebench R20をベースに比較すると約2倍近いパワーを出すことが出来る能力値があります。
持ち運びにも向く軽さ
X4-R5は前モデルから持ち運び性の良さを踏襲し、コンパクトで軽いボディとなっています。ベゼル幅も狭いためインチサイズに対してワンサイズ小さい鞄でも収納できる筐体です。
USB-PDにも対応
X4-R5ではUSB-PD充電に対応しています。スマートフォンがUSB-Cを使っていれば、共通化させることで持ち運び時のデバイス量を減らすことが出来ます。
mouse X4-R5の価格とコストパフォーマンス
Ryzen4000シリーズを搭載していることでパフォーマンスが大幅に向上し、前モデルよりさらにコストパフォーマンスが優れています。さらに低価格帯というだけであれば、IdeaPad Flex 550などいくつかモデルはありますが、コンパクトさ、液晶の綺麗さ、キーボードの打ちやすさといった側面を考慮すると、そう言った更なる低価格モデルとは違った数値に現れない魅力を持った一台と言えるノートパソコンとなっています。14インチモバイルノートを検討しているなら必ず候補に入れて欲しい一台です。
価格情報について
2021年3月31日時点のコスト評価です。現在の価格については各サイトをご覧ください。
mouse X4-R5のスペック
今回レビューしたmouse X4-R5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年2月4日 | |
製品名 | mouse X4-R5 | |
型式 | ー | |
サイズ | 320.2×214.5×17.5mm | |
重量(実測) | 本体 | 1175g |
電源アダプタ | 235g | |
CPU | Ryzen 5 4600H | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
保存(ROM) | 1st | 256GB |
2nd | 無し | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080インチ | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 非掲載 |
公称値 | 10時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
スペックの解説
X4-R5は一般的にモバイルノートに用いられるUシリーズではなく、Hシリーズを搭載したノートパソコンとなっており、ベンチマークの結果からも分かる通りパフォーマンスが高いモデルです。また税込10万円以下から買える価格でありながら、1.1kg台の軽量性を誇るなどスペック面から見てコスパの優れるモデルになっています。
mouse X4-R5のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3010pts、シングルコア456ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7679pts、シングルコア1169ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readは3000MB/sを超えており非常に高速です。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未評価 |
高品質 | 未測定 | 未評価 |
標準品質 | 2501 | やや快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未評価 |
高品質 | 未測定 | 未評価 |
軽量品質 | 1308 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
普段、バッテリー充電時は静かですがベンチマーク測定時には音が出ます。ただし、RYzen5自体が強力なプロセッサのため、普段のネットサーフィンや事務作業程度では音は少なく気にしなくても良いでしょう。
mouse X4-R5の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 661.46 | 567.28 | 5 |
ポイント② | 464.11 | 392.34 | 5 |
ポイント③ | 663.97 | 552.75 | 6 |
ポイント④ | 628.6 | 542.29 | 6 |
ポイント⑤ | 370.48 | 333.68 | 5 |
ポイント⑥ | 21.5 | 28.04 | 6 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fiルーターの近く~壁一枚挟んだ程度であれば、十分高速な結果が得られていますが、最長距離に当たるポイント⑥ではスピードの大きな低下が見られました。長距離利用する場合はメッシュWi-Fi等を別途利用することをおすすめします。
mouse X4-R5のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。61W以上の電源を使うと安定して充電ができましたが、それ以下の場合USB-PDが充電とバッテリーモードを繰り返す挙動になりました。もしPD充電器を購入するなら61W以上を検討してください。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | 不安定 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 不安定 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 不安定 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
mouse X4-R5の外観
天板は真っ赤なデザインとなっています。センターにはマウスコンピューターのロゴがあしらわれています。
背面はセンターにパンチデザインの通気口が空いています。
ベゼルが狭くコンパクトな筐体になっています。ディスプレイは非光沢で見やすくなっています。
最大開き角は150°とノートパソコンとしては広めです。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
Windows Helloに対応した100万画素のフロントカメラを搭載しています。物理シャッターはありません。
キーボードはクセのない配置になっています。また、マウスコンピューター独特のフォントが特徴的なデザインです。
ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、17.7mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、118mmとなりました。14インチノートパソコンとしては広めで使いやすい印象です。
本体右側には電源コネクタ、フルサイズのHDMI、USB-A、USB-Cを備えています。
本体左側には、ケンジントンロック、有線イーサネットコネクタ、USB-A×2、ヘッドフォンジャックを備えています。14インチでは有線LANのコネクタは非常に珍しいです。
スピーカーは背面に備えています。音はそれなりです。
本体の重量を測定したところ、1175gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1410gとなりました。充電器単体では235gとなります。
mouse X4-R5のメリット・魅力
軽量で高いパフォーマンス
繰り返しになりますが、X4-R5は軽量で高いパフォーマンスが特徴です。これだけでも買う価値があるほど。Cinebench R20では3000ptsを超えていることからも並のデスクトップPCよりは上の実力を持ちます。グラフィック性能を求められるPCでなければこのPCで十分と言えます。
薄く持ち運びしやすい筐体
高いパフォーマンスを持ちながら、薄く持ち運びをしやすい筐体のためカバンの中にサッとしまえて気軽に持ち出せます。自宅で使う場合にちょっと持ち運ぶのも便利な他、少しだけカフェで作業をしたいと言ったときにも使いやすい一台になっています。
打ち心地の良いキーボード
X4-R5の魅力の一つに打ちやすいキーボードがあります。しっとりとした深いキーボードでカチャカチャ音が鳴らず、入力をスピーディーにすることが出来ます。
マウスロック機構
なくても困りませんが、あると便利なタッチパッドのロック機能。マウスユーザーにとってはタッチパッドは不要ですし、何よりワンタッチで切り替えられるのは便利です。
指紋の付きにくいパームレスト
X4-R5のパームレストは指紋が付きにくい素材を採用しています。タイピングが多いユーザーにとっては魅力です。
mouse X4-R5のデメリット・欠点
天板は好みが分かれる
X4-R5は赤い天板でインパクトがありますが、その分好みが分かれます。なおシリーズには他のカラーリングはありません。
エンターキー、スペースキーは音が少し大きい
X4-R5は静音に優れたタイピング性能が魅力ですが、エンターとスペースキーの大きなサイズのボタンは入力時の音が少し大きいので注意してください。ただし、相対的に音が大きいだけで一般並と考えておいてください。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
14インチのノートパソコンとしては非常に魅力的なモデル。2年前のデスクトップを超えるパフォーマンスを持っているのでほとんどの人がこれでOK(ゲームなどでGPUを必要とする人は別)。価格が安い点も魅力。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 軽くて持ち運びしやすい
- キーボードのフォントが可愛い
mouse X4-R5がおすすめな人
一般用途向けでパソコンが欲しい人
このパソコンはコストパフォーマンスに優れ、しかも液晶に不満がなく、さらに軽いと非の打ちどころがないスペック構成になっています。一般用途向けでPCが欲しい人ほとんどにおすすめできるモデルと言えます。
モバイル性が高い上に安価
14インチのモバイルノートパソコンは軽量化の激戦区でどのメーカーもかなり軽いノートパソコンを数多く出しています。ただ、その分価格が上がるケースも多々あります。しかし、X4-R5は14インチクラスで軽量性と軽さを両立しているモデル。軽いパソコンが良い、しかしできるだけ安さを追求したいという人に向いたモデルと言えるでしょう。
mouse X4-R5がおすすめではないタイプ
長時間バッテリーを求める人
このノートパソコンの唯一の弱点はバッテリーの持続時間が他と比べると若干短めなこと。14インチノートパソコンクラスでは、公称値で20時間を超えるモデルもあるので外で作業する時間が長かったり、営業で長時間持ち出す人は別のモデルも検討に入れておいてください。
mouse X4-R5のカスタマイズ・モデルの選び方
mouse X4-R5はプロセッサが決まっているのでカスタマイズの余地が小さいですが、Windows Sモードを買う方が安く済ませることが出来ます。Windows Sモードは通常盤と比べて、セキュリティ性を上げたり、動作性能を向上させるものですが初心者ならこれで十分ですし、しかも後ほど解除することも可能。Sモードを買うだけで3,000円ほど節約できるので検討に入れておいてください。
mouse X4-R5の実機レビューまとめ
mouse X4-R5を安く買う方法
mouse X4-R5に限らず、mouseのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】マウスコンピューター・G-Tuneのセール・クーポンとキャンペーン・学割で安く買う方法・コツ
この記事ではコスパの高いマウスコンピューターのパソコンを最大限安く買うための方法についてまとめました(この同メーカーのゲーミングブランド「G-Tune(ジーチューン)」を安く買う方法も含みます)。 結 ...
続きを見る