XPS 13 Plusのレビュー概要
フラッグシップ13インチ
XPS13 Plusは第12世代 Pシリーズ搭載の13インチウルトラブックです。
ベンチマーク結果でも後述しますが、高いパフォーマンスを誇りながらスタイリッシュなデザインを持つ優れたウルトラブックとなっています。
こんなタイプにマッチ
- かっこいいPCが欲しい人
- ビジネスパーソン
- 高パフォーマンスが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年5月20日 |
CPU | Core i5-1240P、Core i7-1260P |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 512~2TB |
画面サイズ | 13.4インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 非搭載 |
重量 | 1230g |
Cinebench R20 | 3573pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
XPS 13 Plusの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
XPS 13 Plusの特徴
ここではXPS 13 Plusの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
スタイリッシュな外観
XPS13 Plusは過去モデルからさらにスタイリッシュになったデザインが特徴。ファンクションキー周りがタッチパネル形式になって、キーボードが縁をギリギリまで詰められていることで他とは一線を画した外観になっています。
薄くてコンパクト
これまでウルトラブックシリーズとしても魅力的なXPSですが、本モデルでも同様に薄くてコンパクトな筐体が魅力的。外へ持ち運びする際に気軽に持ち出せるようになっています。
シームレスな感圧タッチパッド
外観のスタイリッシュさに磨きをかけているのがシームレスな感圧タッチパッド。キーボードが独立されておらず、パームレストが全てフラットになる形で設計されています。
広くて打ちやすいキーボード
外観でも少し触れましたが、キーボード形状が特殊でそれぞれ独立しているものの、縁を詰める形でデザインされています。これにより打鍵面が広く、打ちやすくなっています。
XPS 13 Plusの価格とコストパフォーマンス
XPS13 Plusの価格自体はパソコン全体で見ると高く感じるかもしれませんが、フラッグシップモデルであることを考えると割と安い設定ではないかと感じます。
Core i5の16GBモデルで20万円台で購入でき、Core i7モデルの32GBモデルでも25万円台となります(どちらも2022年11月6日時点で、512GB SSD搭載モデル)。メモリ32GBモデルが選べるウルトラブック自体が少ないので、これだけでも選ぶ選択肢に上がりそうです。
XPS 13 Plusのスペック
今回レビューしたXPS 13 Plusのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年5月20日 | |
製品名 | XPS 13 Plus | |
型式 | - | |
サイズ | 199.04×295.3×15.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 1230g |
電源アダプタ | 250g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.4インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 55Whr |
公称値 | 13時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
XPS 13 Plusのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3573pts、シングルコア591ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。intel第12世代のintel Pシリーズプロセッサを搭載しているだけあり、非常に高いパフォーマンスが魅力となっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は6130pts、シングルコア1501ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は6000MB/sを超えており、トップクラスの性能を誇ります。読み書きで不満に感じることはまずありません。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音だが時々カリカリという音が聞こえる |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
XPS 13 Plusのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100.0% | 104.8% |
Adobe RGB | 77.1% | 77.7% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
XPS 13 Plusの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 662.07 | 272.87 | 15 |
ポイント② | 232.46 | 333.18 | 13 |
ポイント③ | 670.48 | 355.43 | 14 |
ポイント④ | 374.19 | 294.48 | 13 |
ポイント⑤ | 243.16 | 253.63 | 13 |
ポイント⑥ | 172.09 | 186.89 | 14 |
通信スピードテストの評価
通信速度は全エリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが出ており、十分な性能を持っていると言えるでしょう。
XPS 13 PlusのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。全てのUSB UD充電器で充電が確認できましたが、45W以下では低速充電となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
XPS 13 Plusの外観
天板はシルバーでセンターにDELLのロゴが配置されています。
背面も同じシルバー素材になっています。パソコンとしては珍しく背面側にもXPSロゴが配置されています。スピーカー性能は中の上といったところです。中高音域がはっきりしているのでビデオミーティングに向いていると言えます。低音は無いわけではないものの少し弱めな印象を受けました。
開いた様子です。ベゼルが狭く、新しさを感じるモデルになっています。
最大開き角は約138°となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。並びは一般的ですが、ファンクションキーがタッチパネル化されていたり、タッチパッドがシームレスかつ感圧タッチ形式に変更されています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.42mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。キー形状は特殊ですが、打鍵できる面積が広く非常に打ちやすいです。特にしっとりとした打鍵が好きな人はピッタリハマるでしょう。
タッチパッド幅を計測したところ、95mmとなりました(シームレスなのでわかりにくいですが、無変換から変換キーまでの間くらいがタッチパッドになります)。感圧タッチパッドなので、これまでと感覚がかなり異なります。クリック音が大きめな点が少し気になりました。
本体右側にはUSB Type-Cが搭載されています。
本体左側にもUSB Type-Cが搭載されています。
本体の重量を測定したところ、1230gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1480gとなりました。充電器単体では250gとなります。
XPS 13 Plusのメリット・魅力
ハイエンドらしいスタイリッシュさ
XPS13 Plusは見て持った瞬間からその所有欲を満たしてくれる素晴らしいモデルです。外観のクオリティだけでも購入する価値を感じさせてくれます。
第12世代のパフォーマンスが魅力
第11世代まではノートパソコンとデスクトップパソコンにはパフォーマンスで大きな開きがありましたが、第12世代のPシリーズプロセッサは一世代前のデスクトップに肉薄するパフォーマンスを持っています。ウルトラブックはパフォーマンス的に低いイメージがありましたが、それを見事に払拭するモデルとなっています。
キーボードの打鍵感が良い
本モデルはキーボードがフラットになり前衛的なデザインを採用していますが、実用性の面でも優れており、キーボードの打鍵感が優れていると感じました。打鍵面積が広がったことも打ちやすさに寄与していると思います。
白は指紋がつきづらい
今回レビューしたモデルは白で指紋が目立ちにくいメリットがあります。パソコンによっては指紋汚れが取りづらいモデルもあるので、大きなメリットと言えるでしょう。
32GBメモリを選択できることがメリット
パフォーマンスを求める人が忘れてはいけないポイントが32GBメモリ。通常版のXPSでは16GBまでしか選択できませんが、Plusモデルでは32GBまで選択可能となっています。多くのメモリを必要とするユーザーはぜひ覚えておきたいポイントです。
XPS 13 Plusのデメリット・欠点
慣れないうちは感圧タッチは誤操作しやすいかも
今回のモデルから感圧タッチが採用されています。独特な操作感なので、慣れないうちは操作ミスしやすいかもしれません。
ファンクションキーが特殊
ファンクションキーはキーボード上部にタッチ式となっています。ファンクションキーを多用する人は使いづらいと思います。
インターフェイスはUSB Type-Cのみ
ウルトラブック全体に言える弱点ですが、インターフェイスはUSB Type-C(Thunrbolt4)のみとなっています。ハブとしての性能は高いものの、外出先での拡張性が低い弱点を持ちます。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
機能面、外観クオリティ、パフォーマンス、全てにおいて文句の付け所のないウルトラブックです。価格が高いこと自体が一つのネックですが、逆に手が届きにくいからこそ万人が持たないモデルという魅力もあります。。
XPS 13 Plusがおすすめな人
かっこいいPCが欲しい人
XPS 13 Plusは何と言ってもかっこいいパソコンが欲しい人向けのモデル。ただでさえカッコ良いXPSの上位モデルなので、所有欲を満たしてくれること間違いありません。
モバイルが多い人
13.4インチでコンパクトかつ、1.2kg台と軽いので持ち運びに向いています。バッテリー持続時間は控えめですが、USB PD充電に対応しているため荷物をコンパクトにすることも可能です。
パフォーマンスを出したい人
ウルトラブックでありながら、Cinebench R20で3500ptsを超えるパフォーマンスを持っています。メモリ32GBまで選択できるので、書類をたくさん開いたりなどパソコンに触れる機会の多い人はパフォーマンスの高いモデルを選択する方がQOLが向上するでしょう。
XPS 13 Plusがおすすめではないタイプ
価格を抑えたい人
フラッグシップモデルとなるため、価格はどうしても高くなります。抑えたい場合は、Plusではない通常モデルのXPSを選択しても良いでしょう。
XPS 13 Plusのカスタマイズ・モデルの選び方
XPS 13 Plusの実機レビューまとめ
XPS 13 Plusを安く買う方法
XPS 13 Plusに限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2025年1月】Dell(デル)をキャンペーン・キャッシュバックやクーポン・セールで最大限安く買う活用法・コツ
世界でトップクラスのシェアを誇るDELLのパソコンは、多彩なシリーズ展開と豊富なカスタマイズ、そしてコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。 そんなDELLのパソコンですが、購入窓口によって価格 ...
続きを見る
関連記事・ライバル機種
他機種のレビュー
ライバル機種のカテゴリーをピックアップしています。
- 13インチノートパソコン
- 20~30万円以上のパソコン