IdeaPad Slim 570のレビュー概要
コストパフォーマンスに優れた14インチ
IdeaPad Slim570は日本で発売されている14インチの中ではトップクラスのコストパフォーマンスを誇る14インチノートです。
Ryzen5000シリーズを搭載しているため、パフォーマンスが高く実用性に優れたモデルになっています。
こんなタイプにマッチ
- 安いPCを求める人
- たまに持ち出す人
簡易スペック表
発売日 | 2022年7月15日 |
CPU | Ryzen3 4325U Ryzen5 5625U Ryzen7 5825U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1400g |
Cinebench R20 | 1875pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad Slim 570の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
IdeaPad Slim 570の特徴
ここではIdeaPad Slim 570の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
低価格な14インチノートパソコン
2022年12月時点で8万円以下から購入できる超低価格なノートパソコンです。14インチクラスは高くなる傾向があるので、その安さが際立ちます。
AMD 5000シリーズ搭載
Ryzenシリーズ5000シリーズプロセッサを搭載しており、パフォーマンスは十分です。しかも、最も低いグレードでもRyzen5なので、とても性能が高くなっており、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
IdeaPad Slim 570の価格とコストパフォーマンス
特徴のところでも述べた通り、コストパフォーマンスは随一です。特に14インチクラスでは群を抜いているので、第一候補に挙げるべきノートパソコンと言えるでしょう。
IdeaPad Slim 570のスペック
今回レビューしたIdeaPad Slim 570のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年7月15日 | |
製品名 | IdeaPad 570 | |
型式 | - | |
サイズ | 211.8×312.7×17.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1400g |
電源アダプタ | 340g | |
CPU | Ryzen5 5625U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 56.5Whr |
公称値 | 15.4時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
IdeaPad Slim 570のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1875pts、シングルコア431ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7535pts、シングルコア1395ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3000MB/sに迫る値になっており、実用上全く問題レベルのパフォーマンスになっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2056 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほとんど音はしない |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
IdeaPad Slim 570のモニター評価(色域・トーンカーブ)
本モデルのモニター評価は行っておりません。
IdeaPad Slim 570の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 527.22 | 525.23 | 17 |
ポイント② | 367.83 | 366.88 | 16 |
ポイント③ | 566.94 | 533.6 | 18 |
ポイント④ | 551.08 | 535.08 | 16 |
ポイント⑤ | 428.81 | 428.19 | 16 |
ポイント⑥ | 398.64 | 353.59 | 22 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fiは非常に安定しており、最長距離で400Mbps近い速度が出ています。当サイトの検証値ではトップクラスの数値となっており、非常に安定した結果が得られています。
IdeaPad Slim 570のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では充電はできるものの、低速充電扱いとなっています。45W以上では問題なく充電できました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
IdeaPad Slim 570の外観
天板はストームグレーでシンプルなデザインになっています。
背面も天板と同じ素材になっています。
開いた様子です。上下のベゼルは普通ですが、左右のベゼルは狭めになっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。他のIdeaPadと同様に一部キーボードが隣り合っています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.23mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。
本体右側はUSB Type-Aが2つ、4in1メディアリーダーを備えます。
本体左側はUSB Type-Cが2つ、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、1400gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1740gとなりました。充電器単体では340gとなります。
IdeaPad Slim 570のメリット・魅力
安くても十分な機能とパフォーマンス
家電量販店に並んでいる多くのノートパソコンは10万円を超えるものがほとんどのため、安くて不安に思う人もいるかもしれませんが、このIdeaPad Slim 570は別格で値段と性能が良い意味で釣り合っていないモデル。値段からは想像できないほどのパフォーマンスになっています。
持ち出しも十分可能
低価格モデルのため、バッテリー持続時間が短めではあるものの、14インチのコンパクトさとUSB PDに対応している点がポイントで、たまにの持ち出しには十分使えるモデルに仕上がっています。
IdeaPad Slim 570のデメリット・欠点
液晶の色味に少し違和感
低価格ゆえのデメリットの一つが液晶の色味で少し黄色っぽい色味になっています。カラー調整をすればマシにはなりますが、色を取り扱うユーザーには不適と感じました。
日常的な持ち運びでは少し重い
重さは約1.4kgとなっており少し重め。個人的には持ち運びするなら、1.1kg以下がおすすめで1.2kgを超えたあたりからリュックでも辛くなってくる印象です。
みんなの口コミ
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非常に高いコストパフォーマンスが高い一台。値段はかなり安いにも関わらず、筐体の仕上がりに安っぽさがない点も魅力になっています。
IdeaPad Slim 570がおすすめな人
安いPCが欲しい人
このパソコンはとにかく、良い意味で価格と性能が釣り合っていないノートパソコン。非常にコストパフォーマンスが高いので、安くて性能の良いパソコンを探している人にピッタリです。
たまにPCを持ち出す人
14インチクラスということもあり、パソコンの本体サイズは小さめ。重さも高級モデルまでは行かないものの、約1.4kgとなっています。USB PD充電に対応しているため、Androidスマホを使っている場合、共有できるのも良いポイントです。
IdeaPad Slim 570がおすすめではないタイプ
大学生
安いため、大学生の入学時に買いたくなるかもしれませんが、筆者としてはあまりおすすめできません。ポイントはいくつかありますが、特に重さ。学校に持って行くことが多くなれば、重さがデメリットになる点が想像できます。
移動の多いビジネスパーソン
バッテリーの持続時間が残念ながら短いため、移動が多くコンセントを確保できないユーザーはあまりお勧めできません。
IdeaPad Slim 570のカスタマイズ・モデルの選び方
このパソコンを選ぶときは安さが重要視されるポイントになるため、基本的に最も安いモデルで十分です(Ryzen5モデル)。
上位モデルを選択するのも悪くありませんが、2022年はプロセッサのパフォーマンスがかなり上がっているため、Ryzen7モデルにグレードアップするよりも、軽量モデルなどプロセッサ以外の点にフォーカスする方が良いので、1kg以下のノートパソコンのカテゴリをご覧ください。
IdeaPad Slim 570の実機レビューまとめ
IdeaPad Slim 570を安く買う方法
IdeaPad Slim 570に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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