IdeaPad Slim970のレビュー概要
ハイエンドなYoga Slim
Yogaは価格帯が様々存在するモデルですが、このYoga Slim970はプロセッサから筐体デザインまで最高級に仕上げられた一品。
プロセッサはCore i7-1280Pを採用しつつ、本体はガラスデザインという贅沢な仕様です。カラーリングの珍しさも相まって、所有欲の満たされるノートパソコンと言えます。
こんなタイプにマッチ
- パフォーマンスが欲しい人
- 白ベースのPCが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年8月16日 |
CPU | Core i7-1280P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 14インチインチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1380g |
Cinebench R20 | 4458pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad Slim970の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
IdeaPad Slim970の特徴
ここではIdeaPad Slim970の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intelプロセッサ搭載
Yoga Slim970には一般的に搭載されるCore i7-1260Pよりもさらに性能が高いCore i7-1280Pが積んであります。1260でも十分以上のパフォーマンスなのに、さらに高い次元でノートパソコン作業することが可能になります。
ガラス天板の高級モデル
本モデルは非常に珍しいガラス天板が採用されています。ガラスでトップの白が際立ち清潔感のあるデザインとなっています。
薄くてコンパクトな筐体
本体は薄くてコンパクト。気軽に持ち出しできるようになっています。もちろんUSB PDにも対応しているため、スマホの充電器がUSB Type-Cなら共用することも可能です。
Wi-Fi6E対応
無線LANは最新規格であるWi-Fi6Eに対応。多くの無線LANはまだ対応していませんが、今後搭載される技術の一つなので、将来的な買い替え時に有利に働きます。
IdeaPad Slim970の価格とコストパフォーマンス
本体価格は2022年12月13日時点で25万円台となっています。Core i7-1280Pを搭載しているとはいえ、スペック面だけで見ると、コストパフォーマンスは低いと言えるでしょう。ただし、本モデルを見るべきポイントは単純なスペックではなく、それ以上に精悍な外観デザインと感じます。筐体の薄さも含めて考えれば十分ありな一台です。
IdeaPad Slim970のスペック
今回レビューしたIdeaPad Slim970のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年8月16日 | |
製品名 | IdeaPad Slim970 | |
型式 | 82T00033JP | |
サイズ | 214.4×315×14.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1380g |
電源アダプタ | 290g | |
CPU | Core i7-1280P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 3840×2400 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 75Whr |
公称値 | 12.2時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
IdeaPad Slim970のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4458pts、シングルコア708ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7-1280Pは非常にパフォーマンスが高く、なんとCinebench R20で4000ptsを超えるデータが得られています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は11135pts、シングルコア1797ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。ノートパソコンとしてはトップクラスで読み書きともに、十分な速度となっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3371 | 普通 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほとんど音はしない |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
0のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 153.6% |
Adobe RGB | 97.5% | 113.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
IdeaPad Slim970の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 451.75 | 217.6 | 18 |
ポイント② | 535.95 | 534.97 | 13 |
ポイント③ | 651.28 | 374.59 | 15 |
ポイント④ | 512.09 | 350.72 | 14 |
ポイント⑤ | 411.87 | 304.21 | 38 |
ポイント⑥ | 411.87 | 304.21 | 38 |
通信スピードテストの評価
全てのエリアで十分な速度得られていることに加え、最長距離においても高い通信速度の結果となりました。
IdeaPad Slim970のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45W以上では通常通り充電することができました。30W以下では低速充電となります。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
IdeaPad Slim970の外観
天板はガラスになっています。YOGAとLenovoのロゴが配置されています。
背面は金属製になっています。
開いた様子です。アピールポイントでもある通り、美しいディスプレイが魅力です。
最大開き角は180°となっています。
キーボード全体です。一部キーが隣り合っているものの、特に癖のなく使いやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、0.8mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、18.32mmとなっています。浅めのストロークなので、好みが分かれるところかもしれません。
タッチパッド幅を計測したところ、135mmとなりました。
本体右側には電源ボタン、USB Type-C、カメラの電子シャッターを備えます。
本体左側にはUSB Type-C二つとヘッドフォンジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、1380gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1670gとなりました。充電器単体では290gとなります。
IdeaPad Slim970のメリット・魅力
他にはないデザインが最大の魅力
ノートパソコンの天板にガラスが採用されることはほとんどないため、それだけで大きな魅力と言えるでしょう。見た目のかっこよさは随一です。
高いパフォーマンス
第12世代のintelプロセッサは軒並みどのモデルも高いパフォーマンスを誇りますが、Pシリーズは特に高い上に中でもさらにレベルの高いCore i7-1280Pを搭載。十分すぎるほどの性能を持っています。
広い色域
IdeaPad Slim970はノートパソコンとしては広い色域を持っている点も特徴です。かなりの範囲をカバーできるため、クリエイティブな色味の確認でも積極的に使っていけるでしょう。
IdeaPad Slim970のデメリット・欠点
本体質量は重め
IdeaPad Slim970は約1.4kgとなっており、本体質量は14インチノートパソコンとしてはかなり重めです。薄くてコンパクトなものの、常時持ち運びには辛いかもしれません。
インターフェイスはUSB Type-Cのみ
インターフェイスは割り切ってUSB Type-Cのみとなっているため、状況に応じてハブが必要になるでしょう。外出が多い人は気をつけるようにして下さい。
バッテリー持続時間に注意
ディスプレイの画素数が大きいこともあり、バッテリー持続時間は短めです。長時間外出する場合は気をつけるようにしておきましょう。
みんなの口コミ
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筐体デザインの素晴らしさとパフォーマンスを兼ね備えた一台。特にガラス天板は一見して、普通のPCと違うことがすぐにわかるので所有欲が満たされるアイテムでもあります。
IdeaPad Slim970がおすすめな人
パフォーマンスとデザインを重視したい人
IdeaPad Slim970はパフォーマンスとデザインを両立した素晴らしいノートパソコンです。白ベースでハイパフォーマンスなモデルは実は少ないので、清潔感のあるデザインを求める人におすすめです。
タッチパッドの作業が多い人
上下左右のタッチパッドが広いため、マウスを使わない人(外出先で作業が多い人)におすすめです。
広い色域を必要とする人
メリットでも書いた通り、広い色域を必要とするクリエイティブ関連職種の人におすすめです。
IdeaPad Slim970がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
本体質量が重い点はどうしても気になります。持ち運びが多い人、特に移動が主体でパソコンを開くタイミング自体が少ない人はYoga Slim Carbonのような、より軽量なモデルがおすすめです。
IdeaPad Slim970のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i7−1280PモデルとCore i5-1240Pの2種類が存在します。本来Core i7の方が高くなるはずが、2022年12月13日時点ではCore i5モデルの方が安くなっています。モデルに気をつけながら、Core i7の方が安いならそちらを選ぶことをおすすめします。
IdeaPad Slim970の実機レビューまとめ
IdeaPad Slim970を安く買う方法
IdeaPad Slim970に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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