※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Elite Dragonfly G3/CTのレビュー概要
軽くディスプレイが美しい一台
Elite Dragon Flyは本体が約1kgと非常に軽いクラムシェル型の13.5インチノートパソコンです。
気軽に持ち出せるサイズ感と質量でありながら、第12世代のパフォーマンスでしっかりと使えるモデル。さらにモバイル通信もオプションで選択可能になっています。
こんなタイプにマッチ
- ビジネスパーソン
- 動画も見る人
簡易スペック表
発売日 | 2022年10月13日 |
CPU | Core i7-1255U Core i5-1235U Core i5-1245U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 256GB~2TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 対応モデルあり |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1005g |
Cinebench R20 | 2437pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Elite Dragonfly G3/CTの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
Elite Dragonfly G3/CTの特徴
ここではElite Dragonfly G3/CTの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
超軽量なクラムシェル
Elite Dragonflyは本体質量が約1kgの非常に軽い13.5インチクラムシェルノートパソコンです。軽さだけでなく、薄いため持ち運びが多いユーザーにぴったりの一台と言えます。
第12世代intelプロセッサ搭載
プロセッサには第12世代のintelモデルが搭載されているため、パフォーマンスに優れています。
3:2の縦長ディスプレイ
本モデルはノートパソコンの中では珍しい3:2の縦長ディスプレイが採用されています。16:10よりもさらに縦長になるため、書類作成やネットサーフィンでより効率的に作業することが可能です。
5G対応モデルも選択可能
外出先へ持ち出ししやすい特徴に加え、オプションで5Gや4G LTE対応モデルが選べるため、スマホとのテザリング不要で独立して自動的にネット接続が可能です。
Elite Dragonfly G3/CTの価格とコストパフォーマンス
Elite Dragonfly G3は約21万円からスタートとなっています(2023年1月31日時点)。単純なスペックだけで見ると高めですが、1kgを切る軽量ノートパソコンでは標準程度のコストパフォーマンスです。Core i7-1255UモデルはOfficeソフトなしで約24万円のため、比較的安めになっています。
Elite Dragonfly G3/CTのスペック
今回レビューしたElite Dragonfly G3/CTのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年10月13日 | |
製品名 | Elite Dragonfly G3/CT | |
型式 | - | |
サイズ | 220.4×297.4×16.4mm | |
重量(実測) | 本体 | 1005g |
電源アダプタ | 310g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 1920×1280 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 14時間32分時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Elite Dragonfly G3/CTのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2437pts、シングルコア564ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代のintel Core i7プロセッサを搭載しているだけあってパフォーマンスは十分です。一般的な書類作業、ネット閲覧で不満を感じることはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は-pts、シングルコア-ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystal Diskmarkの結果は2000MB/sとなりました。十分な数値ですが、同価格帯のノートパソコンと比較すると少し劣ります。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2404 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
Elite Dragonfly G3/CTのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.9% | 108.1% |
Adobe RGB | 77.6% | 80.1% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Elite Dragonfly G3/CTの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 506.81 | 221.49 | 13 |
ポイント② | 96.82 | 187.43 | 14 |
ポイント③ | 428.17 | 225.55 | 13 |
ポイント④ | 381.81 | 230.17 | 14 |
ポイント⑤ | 135.11 | 200.15 | 13 |
ポイント⑥ | 63.34 | 130.65 | 12 |
通信スピードテストの評価
最長距離ではガクッとスピードが落ちてしまっていますが、全体的に十分なパフォーマンスと言えるでしょう。
Elite Dragonfly G3/CTのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。全ての充電器で充電が確認できましたが、メーカー指定の充電器を使うように警告が出るので注意して下さい。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | ○ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Elite Dragonfly G3/CTの外観
天板はHPのロゴのみでシンプルなデザインです。青みがかったダークなトーンで高級感があります。
背面は通気口のパンチングのみとなっており、シンプルなデザインです。
開いた様子です。この値段帯のノートパソコンのベゼルとしては標準です。フロントカメラには物理シャッターが設けられています。
最大開き角は180度となっています。
キーボード全体です。全てのキーが独立しています。キー配置にクセがなく扱いやすいと言えます。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.57mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、121mmとなりました。
本体右側にはコンボジャック、USB Type-A、USB Type-C、セキュリティロックのポートがあります。
本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Cポートを備えます。
本体の重量を測定したところ、1005gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1315gとなりました。充電器単体では310gとなります。
Elite Dragonfly G3/CTのメリット・魅力
軽くて持ち運びしやすい
Dragonflyは同メーカーの中でも特に軽量に当たるモデル。そのスペック通り、非常に軽くなっています。軽さだけでなく薄いため、カバンの中にさっとしまえるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
クラムシェルで光沢は珍しい
クラムシェルモデルの多くがグレア液晶であるのに対して、本モデルはノングレアとなっています。外出先で光の反射により見辛くなる弱点はあるものの、光沢ディスプレイの方が動画が綺麗に見れるなどのメリットが出てきます。一長一短ありますが、クラムシェルの中では珍しい採用のため、メリットとして表記しています。
タッチパッドが大きく操作感が良好
外出先でノートパソコン作業する場合、マウスが使えないことも多くタッチパッドが作業効率を決めることがあります。このモデルはタッチパッド領域そのものが大きく、さらに操作性にも優れるため不満なく作業することが可能です。
インターフェイスも豊富
ウルトラブックに近いノートパソコンではインターフェイスが絞られることが多いですが、本モデルは充実している点が魅力です。
Elite Dragonfly G3/CTのデメリット・欠点
読み込み速度が遅め
ほとんど弱点のないElite Dragonflyですが、今回のベンチマークテストの結果から読み込み速度が遅い点が気になりました。
みんなの口コミ
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タッチパネルということペンが使えると思い込んで購入したが、使えない。G2では使えたが、G3からは使えなくなった。
軽いことに目が行きがちですが、個人的にはタイピング性能の高さとタッチパッドの広さ(操作性の良さ)に魅力を感じました。このパソコンなら外出先でも効率的に作業できるでしょう。
Elite Dragonfly G3/CTがおすすめな人
外出が多いビジネスパーソン
Elite Dragonflyの強みはなんと言ってもその軽さ。外出先にパソコンを持ち出す必要があるビジネスパーソンにとっては強い味方になってくれます。
大学生
ビジネスパーソンと似た理由ですが、大学のゼミなどでパソコンを持って行く機会の多い人は軽いだけで強みになります。また、エンターテイメントの面で見て動画を見たりする場合光沢ディスプレイの方が綺麗に見えるというメリットも備えています。
動画をよく見る人
動画をよく見る人でクラムシェルパソコンを使う人はこのモデルが本当におすすめです。光沢ディスプレイの方が映像が綺麗に映ります。
Elite Dragonfly G3/CTがおすすめではないタイプ
屋外で使うことが多い人は非光沢モデルを
光沢ディスプレイの大きな弱点は太陽の反射で見えづらくなること。屋外で使うことが多い人や窓際で使うことが多い人にはおすすめできません。カスタマイズから非光沢モデルを選択できるため、そちらにカスタマイズをおすすめします。
Elite Dragonfly G3/CTのカスタマイズ・モデルの選び方
Elite Dragonflyは数多くのラインナップを備えています。通常モデルに加え、5Gのモバイル通信オプションを選択することも可能です。基本的にCore i5モデルでプロセッサは十分ですが、高級モデルで長く使いたいならCore i7モデルもありと言えるでしょう。必要に応じてカスタマイズモデルを選択するようにして下さい。
Elite Dragonfly G3/CTの実機レビューまとめ
Elite Dragonfly G3/CTを安く買う方法
Elite Dragonfly G3/CTに限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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